貸し倉庫の料金はいくらかかる？相場や注意したいポイントを紹介【2024年最新版】

オフィスや倉庫の利便性は企業全体の生産性に大きく影響するため、貸し倉庫を利用して職場環境改善を図りたいと考える方も多いことでしょう。本記事では、貸し倉庫をレンタルする際に発生する初期費用や賃料の相場を紹介すると共に、貸し倉庫をレンタルする際の注意点について紹介します。

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貸し倉庫とは、倉庫のスペースを貸し出すサービスです。オフィスを借りる際には物件所有者からオフィススペースを借りますが、それの倉庫版だと考えるとよいでしょう。貸し倉庫は不動産サービスに位置づけられるため、倉庫の使い方は自由です。企業においては主に、以下のような使い方が可能です。

・自社の商品在庫を保管する
・作業用の重機や用具を保管する
・シーズンアイテムを保管する
・店舗として利用する

「トランクルーム」は物品を預ける寄託契約に基づくサービスで、運営者が利用者の荷物を預かります。一方で貸し倉庫は不動産賃貸契約に基づくサービスで、場所自体を貸し出します。

この違いにより、貸し倉庫では倉庫内の荷物を自社で管理する必要があるものの、利用方法の自由性は高くなります。一方でトランクルームでは預かり物の管理が運営者側にあるため気軽に依頼できるものの、利用方法は特定の荷物を預けることに限定されます。どのような目的でスペースを利用したいかを検討した上で、貸し倉庫にするか、レンタルスペースにするかを決めるとよいでしょう。

倉庫を活用したビジネスを行うために、事前に国土交通大臣の登録を受けた倉庫を「営業倉庫」と呼びます。主に物流を扱う企業に貸し出したり、自社で物流業を行うために利用したりします。一般的な建築物と比べ、厳しい基準が設けられています。

貸し倉庫は、倉庫の所有者が他企業に倉庫を貸し出すもののため、大きな枠組みでは営業倉庫の1つといえます。ただし、自社の荷物を保管するだけであれば安い価格で利用できる「自家用倉庫」も選択肢に入ります。倉庫を利用する目的に合わせて選択するとよいでしょう。

貸し倉庫で発生する費用は主に以下の3つです。
・初期費用
・賃料（月額利用料金）
・そのほか

それぞれの費用の詳細や費用相場について紹介します。

住居を借りる際に礼金や敷金、保証金、契約手数料が発生するのと同様に、貸し倉庫を利用する際にも初期費用が発生します。貸し倉庫を利用する際の一般的な初期費用相場は以下のとおりです。

礼金･･･2～3ヵ月分
敷金･･･3～4ヵ月分
補償金･･･6ヵ月分
契約手数料･･･1ヵ月分

例えば、月額のレンタル費用が10万円の場合、約13ヵ月分にあたる130万円ほどが初期費用としてかかります。

貸し倉庫の立地や広さ、条件などに応じて月額の賃料がかかります。都市部に近いほど面積辺りの賃料は高くなり、地方にいくほど賃料は下がります。アクセスのよさ、倉庫の階層（1階か2階か）、屋内か室内かなども賃料に影響を与えます。

一般的な貸し倉庫の賃料として、屋内型であれば1畳あたりで5,000～1万5,000円、屋外型は2,000～6,000円ほどかかります。例えば屋外型の貸し倉庫（1畳5,000円）を20畳レンタルした場合には、月額で10万円程度の費用がかかります。

上記に加え、荷物輸送時に発生するコストや倉庫内のレイアウトを変更する際の内装費用、物品を適切に管理するための設備や備品などの購入などでも追加の費用がかかります。

倉庫の運営会社によっては、契約更新時に更新料が発生する場合もあるでしょう。また、期間の途中で解約した際には、違約金もしくは残りの期間のレンタル費用がかかります。予想外に大きな費用が発生する場合もあるため、貸し倉庫を利用する際には計画的に進めるようにしてください。

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貸し倉庫を利用する際に注意すべきポイントをまとめました。貸し倉庫の利用を検討している方は、以下の項目についても事前に確認しておくとよいでしょう。

貸し倉庫といっても、さまざまなサイズや条件の倉庫があります。自社にぴったり合った貸し倉庫を見つけるには、貸し倉庫の利用目的を明確化するとともに、何を重視したいのかを事前に決めておく必要があります。例えば、以下のように重視するポイントを明確にしておくことで、適切な貸し倉庫が選べます。

・大きな倉庫が必要なため、何よりもコスト重視
・商品の発送業務が発生することから、利用する運送業者に近い立地
・湿気に弱い物品を扱うため屋内の倉庫
・より多くの顧客を集めるためにアクセスの良さを重視

安い価格で利用できる貸し倉庫は魅力です。しかし、安い貸し倉庫には何らかの理由があるのがほとんどです。例えば、古いため耐震性に不安があったり、アクセスが悪く不便だったり、入口が狭く搬入出に適していなかったりなどの問題を抱えている場合があります。

貸し倉庫は大きな初期費用に加え、毎月の支払いが発生します。また、途中解約した際には解約金や未払い金が発生します。そのため、安いからといってすぐに飛びつくのではなく、倉庫自体の質や利便性をしっかりと検討するようにしてください。

荷物の量に適した倉庫を選ぶようにしてください。貸し倉庫のサイズが小さかった場合、新たに別の貸し倉庫をレンタルするなど、追加の手間と費用がかかります。一方で貸し倉庫のサイズが大きかった場合、利用しないスペースの分まで賃料を払い続けなければなりません。

どの程度のスペースを利用するのかをしっかりと見積もり「必要スペース＋α」の適切な規模の倉庫を選ぶようにしてください。また、今後利用スペースの拡大が考えられる場合には、レンタルスペースの変更や拡張が可能かどうかについても事前に問い合わせておくとよいでしょう。

貸し倉庫の費用を少しでも抑えたい場合には、屋外型の利用がおすすめです。屋外型は屋内型と比べて面積辺りの賃料が小さくなります。利用目的によるものの、屋外でも問題無い場合には屋外型を検討するとよいでしょう。

また、不便さから2階の倉庫を避ける利用者が多いため、屋外型の2階倉庫であれば格安価格にてレンタルできる場合があります。重い荷物の取扱いが少ない場合には、屋外2階倉庫の利用がおすすめです。

貸し倉庫の費用感を知りたければ、料金シミュレーターの利用がおすすめです。あなたが利用したい貸し倉庫の費用相場がわかります。ぜひ試して見てください。

本記事では、貸し倉庫の費用相場やレンタルする際のポイントについて紹介しました。貸し倉庫は初期費用として賃料の13ヵ月ほどが発生するのに加え、毎月の賃料や途中解約時の未払い金などが発生するため、慎重に選びたいところ。

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