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ARデバイスとは?種類から活用事例まで業務に役立つ内容を徹底解説【2024年最新版】

更新日:2024.01.24

近年はAR(拡張現実)の技術が注目を集めていることから、生活の中で「ARグラス」「スマートグラス」といった言葉を耳にする機会も増えたのではないでしょうか。これらは「ARデバイス」と呼ばれ、ARを体験するために欠かせない機器です。
本記事ではARデバイスの概要から活用事例までをわかりやすく解説するとともに、AR開発に興味のある方向けに最新のARデバイスも紹介します。

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ARとは?

AR(Augmented Reality/拡張現実)は、コンピューターで作成した仮想の視覚情報や3Dキャラクターなどのデジタルコンテンツを実際の空間に重ね合わせて表示して現実世界を拡張する技術を指すものです。昨今の技術の進化によってスマートフォンからでも手軽に体験が可能となったことから、今後の進展が注目されています。
混同しがちな技術・概念にVR(Virtual Reality/仮想現実)がありますが、現実世界をベースに拡張した世界を構築するARとは異なり、VRはコンピューターで現実世界とはまったく別の仮想空間を創り出すものです。ARとVRを組み合わせたような特徴を持つMR(Mixed Reality/複合現実)も含めて、それぞれの概要やメリットなどを表にまとめました。  

AR・VR・MR 比較表
AR(拡張現実) VR(仮想現実) MR(複合現実)
概要 現実の世界にデジタルコンテンツや視覚情報を重ね合わせて表示し拡張世界を構築 仮想空間を創り出し、高い没入感をともなう疑似体験を可能とする 現実世界と仮想世界を融合させ、相互作用する世界を創り出す技術
ベース 現実世界 仮想世界 現実世界に仮想世界が融合
メリット ・比較的低コストで開発できる
・スマートフォンやタブレットで手軽に体験可能
・非現実的な世界を構築可能
・スマートフォン向けは比較的低コストで開発できる
・AR/VRよりも高度な体験が可能
使用デバイス スマートフォン・タブレット・ARグラスなど スマートフォン・ヘッドマウントディスプレイ・VRグラスなど スマートフォン・ヘッドマウントディスプレイ・専用ゴーグルなど
主な活用シーン ・マーケティング・プロモーション
・教育・訓練・業務効率化
・エンターテインメント
・スポーツ観戦
・エンターテインメント
・研修・トレーニング
・旅行などのバーチャル体験
・医療現場でのシミュレーション
・コミュニケーション
・業務効率化

ARデバイスとは?

XREAL Air
出典: XREAL https://www.xreal.com/jp/shop/xreal-air.html

ARデバイスとは、文字どおり実際のAR体験を可能とする装置や機器のことです。ARグラスのような専門の機器だけでなく、スマートフォンやタブレットなどもARデバイスに含まれます。
ARデバイスがARを実現する仕組みは「ロケーションベース」と「ビジョンベース」に大別されます。ロケーションベースはスマートフォンなどのGPS情報や磁気センサー・加速度センサーからの位置情報や方位、傾きに関する情報にもとづいて画像や動画などを表示するものです。一方ビジョンベースは画像認識技術によって実際の風景を認識して視覚情報を表示します。なお、ビジョンベースはQRコードやイラストなどを用いる「マーカー型」と、実際の風景や物体を認識する「マーカーレス型」に分類されます。

ARが体験できるARデバイスの種類・特徴

ARを体験できるARデバイスの種類は、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末と、専用機器であるARグラスの2種に分けられます。ここからは、それぞれの概要や特徴について解説します。

スマートフォン・タブレット

もっとも身近なARデバイスとも言えるのがスマートフォンやタブレットですが、iOSやAndroidといったOSによって対応できるARプラットフォームが異なるため注意する必要があります。iOSではARKit、AndroidではARCoreが代表的なARプラットフォームです。
スマートフォンやタブレットでは搭載されているカメラのほかGPSや磁気センサー、加速度センサーなどからさまざまな情報を取得し、現実世界にデジタルコンテンツを重ね合わせてARを実現します。近年はデバイスのスペック向上もあいまって、スマートフォンやタブレットでも手軽に高度なARを体験できるようになりました。

ARグラス

ARグラスは、透過ディスプレイにデジタルコンテンツを映し出してARを実現するデバイスです。メガネやゴーグルのような形状でレンズの部分がディスプレイとなっており、形状によってはヘッドマウントディスプレイ(HMD)と呼ばれることもあります。スマートフォンやタブレットのように手で持って操作する必要がなく、ハンズフリーでARを体験できるのが特徴です。
ARグラスは技術の進化によって小型化・軽量化が進んではいるものの、カメラやセンサーなどを搭載しており大きさや重量に課題とされているほか、外部デバイスとの接続を要するケースもあるなど今後のさらなる発展が期待されています。

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ARグラスとは?できること、スマートグラスとの違いを解説

ARグラスはメガネのように装着するとARを体験できるもので、現実世界の風景に画像やイラストなどの視覚情報が表示されます。現在位置や顔の向きの変化によって視界に映る現実風景が変われば、表示される視覚情報もそれに合わせて変化するのが一般的です。
一方でスマートグラスはメガネのような形状である点はARグラスと同様ですが、現在時刻や音声などさまざまな情報が表示・再生されるもので、それらが現実風景に即しているとは限りません。ARに特化しているわけではないので、現実世界を拡張する情報は表示されません。基本的には周囲の情報を取得するためのカメラやセンサーが不要なため、ARグラスと比べると軽量で見た目もシンプルです。一部では両者を同義として扱っているケースも見受けられますが、厳密には異なるものであるため注意しましょう。

ARデバイスの活用事例

ARはすでに多くのシーンで活用が進んでいます。ここからは、ARデバイスごとにそれぞれの活用事例を紹介していきます。

スマホ・タブレット活用事例

スマートフォンやタブレットにおける代表的な活用例としては、シミュレーションやARフィルター、エンターテインメント体験などがあげられます。

現実空間でのシミュレーション

ARを活用したアプリケーションでは、現実空間にさまざまな物を重ねながらシミュレーションが可能です。たとえば購入を検討中の家具が自身の部屋に置かれた際のサイズ感や既存のインテリアとの相性を確かめたり、建造物の完成イメージを実際の現場で確認したりすることができます。暴風雨や洪水といった自然現象を現実世界に重ね合わせて再現すれば、災害シミュレーションや被害状況の予測に役立つのはもちろん、消費者の防災意識の向上にもつながるでしょう。

アプリ等で使用されるARフィルター

ARフィルターとは、スマートフォンやタブレットのAR機能を用いて動画や写真にエフェクトを施す技術のことです。スマートフォンやタブレットで撮影した動画や写真に魅力的なエフェクトを加えられれば、マーケティングやプロモーションにも活用できます。カメラに映し出された人物の顔にバーチャルメイクを施すこともできるので、購入前の化粧品の塗布イメージも確認可能です。

エンターテイメント体験

人々の集まる観光地や美術館・博物館といった施設でスマートフォンやタブレットを用いたARガイドを実現すれば、集客効果はもちろんエンターテインメント性の高い顧客体験の提供につながります。実際の風景や展示物にARを用いてさまざまな情報を付加することで、パンフレットでは伝えきれない情報を共有できるため、訪れた人の満足度向上にも効果を発揮するでしょう。

ARグラスの活用事例

ARグラスの活用事例として代表的なのは、遠隔での作業指示や現場とオフィスの効率的なやりとりなどです。

遠隔からの作業指示

現場で担当者がARグラスを装着し、その視界の映像をリアルタイムで遠隔地の専門家・熟練者に共有することで、状況に応じた的確な指示・支援が可能となります。音声による指示だけでなく、現実の映像に3Dモデル化されたAR画像をはじめとする付加情報を重ね合わせることや、作業メモを映し出すこともできるので作業者の視覚的かつ感覚的な理解につながります。

現場とオフィスのやり取りを効率化

ARグラスを装着した現場の担当者が実際の映像を共有することで、オフィスとのさまざまなやりとりの効率化が可能です。共有された映像にメモの付記やマーカーによる装飾もできるため、リアルタイムで会話を交わしながらそれらを活用すれば、音声や静止画だけでは成し得なかった効率的なコミュニケーションが現実的なものとなります。

最新のARデバイスの紹介

ここからは、最新のARデバイスを紹介していきます。現在は各社からさまざまなARデバイスが登場しており、ここで紹介するのはほんの一部にすぎません。

・XREAL Air(旧:Nreal Air)

Nreal Air
出典: au SMARTGLASSES Nreal Air https://au5g.jp/smartglasses/nrealair

約5万円とほかの製品に比べて低価格なため、複数のARデバイスが必要な場合でもコストを抑えられます。スタイリッシュなデザインが採用されていることから、イベントや展示会などで活用されるケースも多いようです。

・ThinkReality A3

ThinkReality A3
出典: Lenovo  https://www.lenovo.com/us/en/thinkrealitya3/

製造現場などでの利用が想定されているARグラスです。価格は約20万円と安価とは言えないものの、耐衝撃性レンズを採用するなど安全性にも考慮されています。

・Magic Leap 2

Magic Leap 2
出典: Magic Leap https://www.magicleap.com/magic-leap-2


医療業界や公共機関など特定の分野向けに開発・販売されている製品で、専用コンピュートパックによる優れた機能性が大きな特徴です。

主な最新ARデバイス
製品名 価格 特徴
XREAL Air 4万9,980円 ・リーズナブルな価格とスタイリッシュなデザイン
ThinkReality A3 19万2,500円 ・製造現場などでの活用が想定されている
・耐衝撃性レンズによる安全性
Magic Leap 2 3,299米ドル(約50万円)
※1ドル=146円換算
・医療や公共機関など特定の業界向けに開発
・機能性に優れている

このように、ARデバイスの価格は目的やスペックなどによって大きく異なります。目的や用途に合ったARデバイスを選ぶためには、それぞれの特徴や機能構成などをしっかりと把握した上で比較検討することが大切でしょう。

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AR技術を活用したい方必見!ARアプリ開発会社3選!

自社の目的や用途に合ったARアプリケーションを開発するには、外部の専門会社へ依頼するのも1つの手段です。ここからは、ARアプリの開発でおすすめの会社を紹介します。

株式会社プラージュ

株式会社プラージュのアプリ開発サービスのホームページ画像
出典:株式会社プラージュ https://www.prage.jp

こんな人におすすめ ・マーカー型のARアプリ開発を希望する方
・自社でのARアプリ制作も検討している方

プラージュは、東京都品川区に本社を置く会社です。ARアプリ開発をはじめ、Webサイト制作やネットワーク構築などの事業を手がけており、行政機関や大手企業などとの取引実績があります。
マーカー型のARアプリ開発を得意としているほか、誰でも手軽にARアプリを作成できる「ARcube」を提供しているのも特徴です。マーカーとなる画像と表示させる3DデータやWebサイトへのリンクなどを用意するだけでARアプリを作成できるので、「まずはARを試してみたい」という場合にもおすすめでしょう。

予算感 ARcube(スタンダードプラン)
初期費用:5万円
建設会社:3万円〜
設立年 2001年
従業員数 30-99人
取引先情報 ・環境省
・株式会社東京商工リサーチ
会社所在地 東京都品川区東五反田1-20-7 神野商事第2ビル B2F
電話番号 03-5420-1280

株式会社アーティフィス

株式会社アーティフィスのアプリ開発サービスのホームページ画像
出典:株式会社アーティフィス http://artifice-inc.com/

こんな人におすすめ ・質の高いARアプリ開発が可能な会社を探している方
・自社のニーズに合ったARアプリの提案を受けたい方

アーティフィスは、大阪府大阪市に本社を置く会社です。「夢物語を現実に。」を理念にかかげ、AR/MRアプリ開発やVRアプリ開発、プロジェクションマッピングなど幅広い事業を手がけています。
ARアプリ開発は優れた認識力とスピーディーな読み込み・AR表示を叶えているのが特徴で、これまでに自治体やイベントなどの案件を担当するなど実績も豊富です。顧客ごとのニーズに合わせた提案を得意としているほか、MRアプリやiPhone/Android端末向けアプリ開発などが可能な点も大きな魅力と言えるでしょう。

予算感 要問い合わせ
会社所在地 大阪府大阪市都島区中野町4-3-9 METT桜ノ宮ビル 4F
電話番号 06-6940-0486

株式会社インフィニットループ

株式会社インフィニットループのアプリ開発サービスのホームページ画像
出典:株式会社インフィニットループ https://www.infiniteloop.co.jp/

こんな人におすすめ ・ARアプリ開発の全工程をまとめて依頼できる会社をお探しの方
・ゲームアプリやWebサービスなどの開発も検討している方 

掲載実績・事例(4件)

インフィニットループは、北海道札幌市に本社のある会社です。「ソースコードでなんでも生み出す」をモットーに、VR/AR開発をはじめ、ゲーム開発やWebサービス開発、スマホ向けアプリ開発など幅広い事業を展開しています。
ARアプリ開発ではヒアリングからプロトタイプ制作、デザイン、アルファ版制作から運用保守、アップデートにいたるまでの工程にワンストップで対応が可能です。スピーディーかつ柔軟な開発姿勢を備えており、過去にはスポーツ選手や3Dキャラクターと一緒に写真を撮影できるARアプリも開発しています。

予算感 要問い合わせ
設立年 2007年
従業員数 100-499人
取引先情報 ・ウォーゲーミングジャパン株式会社
・株式会社トミーウォーカー
会社所在地 北海道札幌市中央区北一条東四丁目1番地1 サッポロファクトリー1条館
電話番号 011-271-1118

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まとめ|AR活用のご相談はアイミツへ

本記事ではARデバイスの概要や活用事例について解説するとともに、最新のARデバイスやおすすめのARアプリ開発会社を紹介してきました。ARデバイスは各社からさまざまな製品が提供されており、自社のニーズに合ったものを選ぶのは簡単なことではありません。また、ARを独自に活用するためにはアプリケーションの開発が必要であり、それらを総合的に考慮すると外部の専門会社への相談もおすすめと言えます。
「アイミツ」では、貴社の予算や要望にあわせて複数のARアプリ会社を無料でご紹介可能です。ARの活用でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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