東朋テクノロジー株式会社は、半導体検査/製造装置・通信機器などの自社製品開発、産業機器や空調の販売・工事などの事業を展開しています。そんな同社では、DX技術を活用した新技術開発提案の広報ムービーをヨーク社株式会社に発注されました。今回は、数ある制作会社の中でもヨーク社株式会社を選ばれた理由について伺いました。
展示会に向けて、新サービスの広報動画を発注
―まずは貴社の事業内容についてお聞かせください。
長坂様:当社はもともと、江戸時代・文政年間の1829年に「紅葉屋」として、主に化粧品・日用雑貨品を扱う小間物屋として創業しました。
現在は、半導体・FPD用製造・検査装置のファインメカ、産業用通信システムのエレクトロニクス、工事・メンテナンスの環境エンジニアリング、商社機能をもつ産業都市システムという4つの事業を展開しています。そんななかで、高齢化や職人不足などが問題視される工事現場のDX化に向けた新サービスの立ち上げを会社に提案いたしました。
―どのような経緯で動画発注を決められたのですか。
長坂様:私の提案を弊社のお客様向け展示会で発表しようという話になりました。当初作っていた資料は文章と見積もりの金額が記載されているのみ。ARやMRなどの技術は文章ではイメージしにくく、かつ非技術者の方にもわかりやすく伝えるためには動画が必要だと考えたのです。
そこで、発注先を探すためにいつも愛用しているアイミツCLOUDを利用しました。アイミツからは5社紹介いただいたなかで、3社は動画というよりもパワーポイントに近い印象。今回のサービスはまだ実用化されていない部分も多く、当初から3D技術を用いた動画を希望していました。
紹介いただいたなかの1社であるヨーク社は3Dアニメーション技術を有しており、動画も作れるとのこと。ほかの3社とも値段はほとんど変わらず、迷わずヨーク社にお願いすることにしました。想定していた予算よりも安い価格だったのもありがたかったですね。
「イメージ」であっても、細部までこだわり抜く
―依頼されてから、完成まではどのような流れでしたか。
長坂様:展示会までは1ヶ月しか残されていなかったため、すぐに制作に取り掛かりました。本来であればまず絵コンテの制作が必要です。ただ時間もなかったため、箇条書きでストーリーを作成し、それをもとにたたき台を作っていただきました。できあがったたたき台は絵コンテがないにも関わらず、イメージに非常に近いクオリティのものでとても驚きました。また、建設業について詳しく勉強もされ、話をした事がそのまま伝わるので、進めやすかったと思います。
その後、静止画ができた状態で、細かい手直しなどを加えていきました。そこから、動画の制作にとりかかりました。私は動画編集ソフトの使用経験があったので、文字入れの全てを仮入力しました。音楽もイメージに合うものを私がフリー素材から探して差し込みました。
―ヨーク社様と長坂様の合作のようなイメージでしょうか。
長坂様:そうですね。時間の関係もあり、できるところは私も積極的に参加しました。ただ、3Dアニメの知識はないので全てヨークさんにお任せしました。一緒に作り上げていくことでイメージを共有しやすく、想像よりもはるかに良い動画ができあがったと感じています。
―特にこだわられたポイントを教えてください。
長坂様:動画内に登場する図面です。社内にある図面は著作権の関係上使用できません。それっぽく作ることもできましたが、どうせならこだわりたいと設計会社の方に依頼して作っていただきました。圧力計の位置など、小物類が不自然でないかも細かく調整。建物に入る動きも自然になるよう、ネット上にある建物の玄関に関する資料をいろいろ探しましたね。
展示会は大成功。発注希望もいただける結果に
―展示会での反応はいかがでしたか。
長坂様:「分かりやすい」「イメージしやすい」「こんな技術が開発できるの」など、嬉しいお声をたくさんいただけました。まだ実用化はされていませんが「高くてもぜひ買いたい」と言っていただける企業様も複数社いらっしゃったんです。文章だけでは絶対に伝え切れていなかったので、3D動画にして良かったなと感じましたね。弊社のお客様向け展示会の成功を受け、この動画は名古屋メッセの異業種展示会でも上映しました。
また、この動画は社内への提案資料としても非常に役立ちました。視覚に訴えることで、自分の伝えたいことがより伝わりやすくなったように感じます。まだこの新技術は構想段階ではあるものの、早くお客様にお届けできるよう経営陣と掛け合っていきたいと考えています。
―提案資料としての3D動画のメリットを教えてください。
長坂様:何よりのメリットは「分かりやすさ」ではないでしょうか。文章だけでは伝えられない、イメージしづらいものを動画にすることにより、見た人の理解度を統一化できると思います。また、今はまだ実現できていないことや、実際の撮影が難しいものは3Dにすることで完成イメージを共有できます。今回のように新規事業かつ、実際に撮影する事が困難なプロジェクトと3Dの相性は非常に良いと感じました。
―最後に、ヨーク社様の満足度を教えてください。
長坂様:動画発注は初めてでしたが、期待を上回る完成度に非常に満足しています。制作期間が短いなかでもオンラインで密にコミュニケーションをとりながら、微調整できたのもよかったですね。実際複数社に相談して感じたのは、3D動画を作れる企業は少ないということ。そんな高い技術を持ちながらもスピーディかつリーズナブルに動画を作っていただける企業はなかなかないのではと思います。社内・社外に関わらず、視覚的に分かりやすい資料を必要とされている方はぜひヨーク社に依頼してみてはどうでしょうか。