ARアプリ開発にかかる費用と料金相場【2023年最新版】
近年、AR(拡張現実)技術の一般化が進み、多くの企業がその技術を取り入れたサービスを展開しています。
AR技術を用いたサービスは幅広い層にニーズがあり、その活用性も高いことから、「自社もARアプリをリリースし、知名度や売上を上げたい」という企業も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ARアプリ開発にかかる費用の相場とともに、ARアプリに用いられる認識方法、ライブラリについてもご紹介します。ARアプリ開発の依頼を検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
□関連記事:アプリ開発の平均費用と料金相場|早見表つき
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ARアプリ開発の費用の算出方法
ARアプリに限った話ではありませんが、基本的にアプリ開発は人件費×開発期間で算出されます。人件費はエンジニアそれぞれの技術力でもちろん差が開き、開発期間もその点に左右されるでしょう。
下記の表は、それぞれのエンジニアやプログラマーごとの月額単価の相場をまとめたものです。
ARアプリ開発に関わる人員 | 費用相場 |
---|---|
初級エンジニア | 60~100万円ほど |
中級エンジニア | 80~120万円ほど |
上級エンジニア | 120~160万円ほど |
プログラマー(大手企業) | 50~100万円ほど |
プログラマー(下請け) | 40~60万円ほど |
プログラマー(フリーランス) | 40~60万円ほど |
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初級エンジニア
2~4年ほどの実務経験を積んでいる初級システムエンジニアであれば、60~100万円ほどが月額単価の相場となります。こういったレベルのシステムエンジニアの場合、あまりARアプリ開発の中枢を担うことはなく、部分的な設計を任されることが多いようです。
中級エンジニア
5年以上10年未満ほどの間実務経験を積んでいる中級システムエンジニアの場合、月額単価の相場は80~120万円ほど。この層がプロジェクトを牽引する存在となることが多いようです。
上級エンジニア
10年以上実務経験を積んできた上級エンジニアの領域まで来ると、プロジェクトの進捗管理やタスク管理、クライアントとのコミュニケーションも担うなど、開発部分以外のさまざまな業務も手がけることとなります。月額単価の相場としては120~160万円ほどです。
プログラマー
プログラマーはシステムエンジニアより月額単価の相場が低く、大手企業勤めのプログラマーの場合50~100万円が相場。下請け企業やフリーランスのプログラマーの場合40~60万円ほどが相場とされています。
開発期間はどのくらい?
どういったアプリを作りたいかによってバラバラですが、ARアプリの開発期間は半年間以上かかる場合が多いと予想しておきましょう。ちなみに、簡単な検索ツールのようなアプリ、ECアプリなどの場合は3ヶ月ほど、位置情報系アプリやゲームアプリのようなより複雑なものの場合は、半年から1年以上かかる場合もあります。
アプリの申請費用と販売手数料も忘れずに
アプリを開発する費用のみならず、リリースする際にかかる申請費用も忘れてはなりません。App Storeで配布する場合にはApple Developer Programへの登録が必要で年間1万1,800円かかります。Google Playは初回のみ登録料25ドルかかります。そのほか、販売手数料はApp Store・Google Playともに30%です。 ※2020年10月時点
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- ARアプリの開発は人件費×開発期間で算出することが可能
- 実務経験~4年程のシステムエンジニアの場合、
月額単価は60~100万円ほど - 実務経験~10年未満のシステムエンジニアの場合、
月額単価は80~120万円ほど - 実務経験10年~のシステムエンジニアの場合、
月額単価は120~160万円ほど - プログラマーは大手企業の場合~100万円ほど、
下請け企業やフリーランスの場合~60万円が相場 - ARアプリの開発期間は半年~と予想しておいたほうがいい
- アプリの申請費用、有料アプリの場合は販売手数料もかかる
ARコンテンツの制作にかかる費用
ARコンテンツをすでに用意してある、あとはアプリを開発するだけという場合には1章で説明した費用のみで問題ないかもしれませんが、ARコンテンツをまだ制作できていないという場合にはその分の費用もかかります。
どのくらいの費用がかかるかはどのようなコンテンツを作るのかでバラバラで、たとえばキャラのデザインから任せたいという場合にはもちろん費用は高くなるでしょう。ARに用いる動画の撮影から行うのか、すでにもとになる素材があるのかなども費用の差が付くポイントかもしれません。リーズナブルな会社の場合には、5万円以下でARコンテンツの制作を代行してくれることもあります。
また、ARアプリの開発の際には、ARライブラリを使用する必要があります。「ARToolKit」「Vuforia」など無料のライブラリもありますが、無料だと使用できる機能が限られていることも。または、そもそも有料版でしかリリースされていないものなどさまざまです。ARアプリ開発を外注する場合には、こういったライブラリの使用料金もかかると予想しておきましょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- ARコンテンツを作る費用は内容によってバラバラ
- AR開発に必要なARライブラリは無料のものもあるが有料のものもある
- なかには5万円以下でAR制作を代行してくれるところも
ARアプリ開発に関する費用の具体事例
関連する費用事例です。様々な企業の実績をベースに費用事例として紹介しておりますのでぜひご覧ください。
【51万円~100万円】 展示品紹介ARアプリ
【51万円~100万円】 LINE@連携販促支援アプリ
【低予算で作りたい方必見!】アプリ開発に使える補助金・助成金まとめ
先ほどお伝えしたとおり、アプリ開発の費用相場は100万円を超えるなど非常に高額です。少しでも負担を軽減したいときは、補助金の活用を検討しましょう。これから、アプリ開発に活用できる代表的な補助金を3つご紹介します。補助金申請より前に契約していると【対象外】になるケースもあるため、発注先選びと並行して補助金情報を調べるのがおすすめです。
最大補助額 | 補助率 | 申請方法 | |
IT導入補助金 | 450万円 | 1/2以内 | 電子 |
ものづくり補助金 | 3,000万円 | 1/2または2/3 | 電子 |
持続化補助金 | 200万円 | 1/4 | 電子または郵送 |
IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金)
「IT導入補助金」は、ITを活用した中小企業や小規模企業の業務効率化・売り上げの向上を目的とし、ホームページ作成、クラウドツール・業務用ソフトウェアの導入にかかる費用の一部を補助します。最大補助額は450万円・補助率1/2以内です。
出典:IT導入補助金2022 https://www.it-hojo.jp/
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)
「ものづくり補助金」は、中小企業・小規模事業者が制度変更などに対応するための革新的サービス開発、設備投資などを支援する補助金です。「一般型」と「グローバル展開型」「ビジネスモデル構築型」に大別され、さらに「通常枠」や「デジタル枠」などの枠も設定されています。最大補助額は3,000万円で、補助率は1/2または2/3です。
出典:ものづくり補助金総合サイト https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
持続化補助金(小規模事業者持続化補助金)
「持続化補助金」は、小規模事業者が制度変更に対応し、持続的な経営を実現するために必要な、ホームページ制作など販路拡大に関わる経費を一部補助するものです。通常枠または特別枠(賃金引上げ枠、インボイス枠など)の申請類型いずれか1つの枠のみ申請可能。アプリ開発にかかる費用はウェブサイト関連費に計上され、最大補助額は200万円・補助率は1/4です。
出典:小規模事業者 持続化補助金(一般型)https://r3.jizokukahojokin.info/
補助金について、さらに詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
補助金を利用する際は、申請スケジュールや必要書類の準備に注意しましょう!
補助金を利用する上で何より大切なのは、規定に沿ってきちんと申請を行うことです。事業計画書、経費明細書など、必要な書類は各補助金・助成金の公式ホームページに記載されているため、もれなく準備し、不備のないように記載しましょう。
しかし、補助金申請は揃える書類や申請項目も多く、業務が煩雑になりがちです。スケジュールをきちんと把握しておらず、「気がついたら申請期限を過ぎていた」なんてことが起こる場合も。
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ARの認識方法の種類
ARと一口に言っても、認識方法がすべて同じわけではありません。呼び方は複数ありますが、ARの認識方法は大きく3つに分けられるので、制作を依頼する前に頭に入れておきましょう。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
マーカー型 | ・正確な位置に提示情報を定められる ・OSS(オープンソースソフトウェア)があるのではじめやすい | ・景観や物理的な問題で、マーカーを配置させることが難しいこともある |
マーカーレス型 | ・マーカーを置く必要がないため、景観や物理的問題は気にする必要がない | ・空間や物体を把握するためには計算量が多くなり、専門的知識も必要 |
位置情報型 | ・ライブラリを使用する必要がない | ・提示位置にズレが生じることもある |
マーカー型
マーカー型ARとは、付加情報を表示するための提示位置を特定する、標識としての役割を持つマーカーを利用する方法です。ARコードは一見QRコードにも似ていますが、QRコードとは異なり画像や音声、動画までさまざまな情報を扱うことができます。しかし、どのようなマーカーのパターンであるかどうかは、利用するライブラリにも左右されます。
マーカー型のメリットとしてあげられるのは、ARマーカーを置くだけで提示位置を定めることができるので、提示したい位置に正確に付加情報を表示させることができること。また、マーカー型に対応したオープンソースソフトウェアがあるため、いつでも気軽に開発しやすいというのもうれしいポイントです。
しかし、マーカーを別途用意しておかなければならないことや、マーカー自体は現実の環境下に設置しておかなければならないため、景観を崩す場合や、物理的に厳しい場合などにはマーカーを置くこと自体厳しいかもしれません。
マーカーレス型
マーカーレス型は、名前の通りARマーカーを使用することなく提示位置を特定し提示できる方法です。実際の空間にある物体・環境全体を空間的に認識することによって、提示位置を特定することができます。
それによって、マーカー型のデメリットであった「景観を崩す場合や、物理的に厳しい場合などにはマーカーを置くこと自体厳しい」という部分の心配がないのがメリット。しかし、認識しなければならない範囲が広いことから計算量が多く、専門的な知識もなければ精度が高まらないという点から、3つの手法のなかでもっとも難易度の高いものとされています。
位置情報型
位置情報型はロケーションベースARともいい、GPSから取得される位置情報を活用して付加情報を表示できるもの。GPSのみならず、磁気センサー、加速度センサーなどもあわせて活用しています。ポケモンGOは位置情報型のARアプリの1つです。
大きなメリットとしてあげられるのは、位置情報を活用するという点からライブラリを使用しなくとも制作できるということ。しかし、GPSに位置情報を頼らざるを得ない以上、精度面が非常に高いというわけではなく、ズレが発生してしまうことも多いのがデメリットです。近年はズレの発生をできる限り防ぐことにも成功していますが、完全に失くすのは難しいでしょう。
このように、3つそれぞれにメリットとデメリットがあります。どの方法で開発するのが最適なのかは、どのようなARアプリを作りたいのかによって左右されるでしょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- ARには、マーカー型、マーカーレス型、位置情報型の3つの認識方法がある
- それぞれメリット、デメリットがあるので要注意
AR開発に用いるライブラリ
ここからは、ARアプリ作る際に用いるライブラリをチェックしていきます。対応している認識方法などがさまざまなので、AR開発を自社で行ってみたいと思う方は確認しておきましょう。
ARKit
Appleが提供しているARKitは、iOS11以降のiPhoneやiPad(一部のデバイスを除く)で利用できる開発者向けARライブラリです。認識方法はマーカーレス型、位置情報型に対応しており、水平面のみならず垂直面も認識することができます。iOSアプリをリリースしたいならおすすめといえるでしょう。キャラクターCGを配置したいといったニーズにも応えることが可能です。
ARCore
Googleが提供しているARCoreは、ARKitと同様に特別なデバイスのいらないARライブラリです。マーカーレス型、位置情報型に対応。Androidデバイスを利用して水平面・垂直面の検出、モーショントラッキングなどといった機能を利用することができます。対応端末が更新され、現在ではiOSにも対応したとのこと。
ARToolKit
ARToolKitは、世界初のAR技術として誕生したAR開発ライブラリです。iOSやAndroidだけでなくUnityにも対応しており、PCのデスクトップOSであるMACやWindows、LinuxもOK。オープンソースソフトウェアなので幅広く利用されています。マーカー型、マーカーレス型のどちらの認識方法にも対応可能です。
Vuforia
PTCが提供しているVuforiaは、近年人気が上昇しているAR開発ライブラリです。ARToolKit同様iOSやAndroidを問わず、Unityにも対応しています。利用料は無料であるほか、誰でも気軽にARを開発できるのがポイント。マーカートラッキングの精度の高さに長けており、画像のアップロード、ImageTargetの配置、3Dモデルの配置の3ステップでARアプリを開発することができます。外注せずに気軽にアプリを作れるライブラリを探しているという場合には、Vuforiaがおすすめでしょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- iOSアプリならARkit
- AndroidアプリならARCore
- オープンソースのARToolKitはUnityにも対応
- 気軽にアプリを開発したいならVuforia
項目 | 費用目安 |
---|---|
アプリの登録申請代行費用 | 10万円~ |
アプリの更新費用 | 5万円~ |
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機能 | 金額 | 備考 |
・会員登録 ・ログイン ・AR ・予約 ・SNS連携 ・その他複数 |
600万円 | 既存アプリの再開発 |
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今回は、ARアプリの開発にかかる費用や、ARアプリのさまざまな認識方法、ARアプリの開発に用いるさまざまなライブラリについてご紹介してきました。
アプリ開発をフルスクラッチで外注するとなると、数十万円~は最低でもかかってしまいますが、Vuforiaなどのライブラリを活用することによってよりコストダウンを叶えられるかもしれません。
しかし、より高度で精度の高いARアプリを作るのであれば、プロのエンジニアやプログラマーに任せた方が安心です。自社ではコンテンツを制作している余裕がないという場合もあるでしょう。
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