アニメーション動画の作り方｜自作と外注それぞれのメリット・デメリット【2024年最新版】

アニメーション動画は、企業活動のさまざまな場面で活用されています。アニメーションは自由な表現が可能なため、自社の事業内容やサービスなどを視聴者にわかりやすく伝えることが可能です。
この記事では、アニメーション動画の作り方について解説します。自作と外注のメリット・デメリットもそれぞれご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

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アニメーション動画とは、イラストやCGなどに動きをつけて作成した動画のことです。アニメーション動画の最大の特徴は、実写では難しい表現も可能な点でしょう。
また、文章だけでは理解するのが難しい内容も、アニメーション動画を利用すればわかりやすく伝えられます。企業紹介や商品説明などに、アニメーション動画を活用している企業も少なくありません。

アニメーション動画は、作成方法別に大きく以下の5種類に分けられます。

・イラストアニメ
・ストップモーションアニメ
・モーショングラフィックス
・インフォグラフィック
・3Dアニメ

同じアニメーション動画でも作り方によって、仕上がりはまったく異なります。以下でそれぞれのアニメーション動画の特徴をご紹介しましょう。

イラストアニメとは、イラストに動きをつけたアニメーション動画です。イラストアニメでは、パラパラ漫画のように静止画を次々と表示することで、イラストが動いているように見せています。映画やテレビのアニメ番組でも使用されている手法です。
たとえばサントリーでは、若者に人気のチューハイブランド「ほろよい」のCMにイラストアニメを活用。とくにアニメを見て育った世代に受け入れられやすいイラストアニメは、若者向けに効果的な手法だと言えるでしょう。ターゲットに自社の商品やブランドのイメージを印象づけたいときなどにも活用できます。

「出典：YouTube　ほろよい飲んでなにしよう？ animation 2.8NEW ver.30s https://www.youtube.com/watch?v=-M4o5oI2d2o」

ストップモーションアニメは、静止している被写体を少しずつ動かして制作するアニメーション動画です。1コマごとに被写体を動かしては撮影する作業を繰り返して作成します。ストップモーションアニメは、コマ撮りとも呼ばれており、被写体には粘土や切り絵、人形などの動かしやすいものを用いるケースが多いです。
辻製油では、ストップモーションアニメを用いた企業紹介動画を制作。ストップモーションアニメには独特のインパクトがあり、視聴者の記憶に残りやすい点が特徴だと言えるでしょう。

「出典：YouTube　辻製油　企業ＣＭ「ストップモーション篇」３０秒　https://www.youtube.com/watch?v=W_P7b4z3wIs」

モーショングラフィックスは、ロゴや図形、文字などに動きをつけたアニメーション動画で、デジタルツールを用いて作成します。モーショングラフィックスの特徴は、短時間で多くの情報を伝えられる点でしょう。CMやデジタルサイネージなど、幅広い広告媒体で利用されています。
友野印刷では、文字校正サービスの紹介にモーショングラフィックスを活用。1分25秒という短い時間でサービス内容をわかりやすく紹介しています。文字による説明を取り入れたい場合は、モーショングラフィックスを活用することで効果的な演出が可能です。

「出典：YouTube　モーショングラフィックス・友野印刷 / Motion graphics ・ TOMONO PRINTING　https://www.youtube.com/watch?v=EdyzkM5qln8」

インフォグラフィックは、データを視覚的に伝えられるアニメーション動画です。専用のツールを用いて数字やテキスト、グラフなどに動きをつけて作成します。文字だけで統計やデータを解説する場合は、長文になってしまうケースが少なくありません。その点、インフォグラフィックを活用すれば、データや統計をわかりやすく伝えられます。
大和工業グループでは、鉄事業メーカーとしての実績をインフォグラフィック動画で紹介。会社の歴史や概要についてデータを用いて詳しく解説しています。インフォグラフィックで企業紹介動画を作成すれば、求職者や投資家にもわかりやすく自社の強みをアピールできるでしょう。

「出典：YouTube　大和工業グループ会社紹介　インフォグラフィックス　https://www.youtube.com/watch?v=0MysSM-jCbA」

3Dアニメは、3DCGを使用したアニメーション動画です。コンピューターで作成した3DCGに動きをつけて作成します。立体的な表現が可能なため、視覚的に商品の形状や質感を伝えられる点が3Dアニメの特徴です。
デクレアデザインプロジェクトでは、3DCGを用いた商品の説明動画を作成。3Dで商品の組み立て方法を紹介しています。自社では撮影が難しい映像や実在しないものを映像化できる点も3Dアニメの特徴です。商品紹介や商品の使用方法の解説動画を作成したい場合は、3Dアニメを検討するとよいでしょう。

「出典：YouTube　【3Dで商品説明ができる！】棚の組立サンプル動画　https://www.youtube.com/watch?v=ujOakcx4A8U」

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アニメーション動画には、実写動画にはないメリットがあります。主なメリットは以下のとおりです。

・実写にはできない表現が可能
・実写と比べ再編集が簡単

それぞれのメリットについて詳しく解説しましょう。

アニメーション動画には、実写では表現できない映像を作成できるメリットがあります。開発中の商品や架空のキャラクター、ロケーションなど、実在しない場所やものを動画に登場させることも可能です。
また、アニメーション動画では、不要な要素をカットすることで、伝えたいメッセージを際立たせることもできます。実写動画と比較すると、自社の商品や企業イメージの訴求力を高めやすいと言えるでしょう。

また、アニメーション動画は、実写よりも再編集しやすい点もメリットとして挙げられます。実写動画を修正・再編集する場合、動画編集ソフトだけでは対応できないレベルの手直しが発生することも。そうなると、動画の撮り直しが必要になる可能性もあります。
一方、アニメーション動画であれば、あとから動画内で使用している素材を差し替えることや、色の変更ができるため、再編集が比較的簡単です。同じ背景を使用して、複数の商品紹介動画を作成することもできます。

アニメーション動画を作成する場合は、自作と外注の2つの方法があります。どちらの方法にもメリット・デメリットがあるため、違いをしっかり理解しておきましょう。

アニメーションツールを活用すれば、アニメーション動画を自作できます。背景やキャラクターなどの素材があらかじめテンプレートとして用意されているアニメーションツールも少なくありません。素材を並べて動きをつけるだけなので、イラストを作成するのが苦手な方でも簡単な操作でアニメーション動画を作成できます。ツールによっては、自作したイラストに動きをつけることも可能です。
有料・無料を問わず、さまざまな会社がアニメーション作成ツールを提供しているため、作成したい動画に合わせてツールを選ぶことができます。料金は月額制を採用しているケースが多いです。

アニメーション動画を自作する最大のメリットは、制作費を抑えられる点でしょう。アニメーション制作を外注する場合は、当然制作費を用意しなければなりません。自作すればツールの利用料金だけで作成できるため、アニメーション動画制作のコストを抑えられます。
加えて、動画作成を外注する場合、動画の最終的な仕上がりのイメージを制作会社としっかり共有しておかなければなりません。このイメージの共有にはある程度手間がかかる上、希望どおりの仕上がりにならない可能性もあります。自作であれば、社内のメンバーだけで思いどおりのアニメーション動画を作成できるでしょう。

アニメーション動画制作を担当する社員によって、動画のクオリティが左右される点は自作のデメリットだと言えるでしょう。作成した動画を最後まで見てもらうには、視聴者を飽きさせない工夫が求められます。動画制作経験がある社員が在籍していない場合、視聴者を引きつける魅力的な動画を作成するのは難しいでしょう。
また、アニメーション動画を自作する場合は、企画や絵コンテの作成、編集などすべての工程を社員だけで対応しなければなりません。人員に余裕がなければ、アニメーション動画の自作自体が難しくなります。テンプレートを利用するタイプのツールでアニメーションを作成すると、他社と同じような動画ができあがってしまう可能性もあります。

アニメーション動画のクオリティにこだわりたい場合や人員に余裕がない場合は、アニメ制作会社へ外注したほうがよいでしょう。アニメーション動画の制作費は、10万～80万円と発注するアニメの種類によって大きく異なります。アニメ制作会社を比較する際は、過去の制作実績をチェックしましょう。発注したい種類のアニメーション制作実績がある会社を選ぶことが重要です。
動画の作風もアニメ制作会社ごとに違いがあるため、イメージに近い実績があるかを事前に確認しておきましょう。予算内で対応してもらえるかどうかも大事です。複数の会社の見積りを比較した上で、最終的な発注先を決めるようにしてください。

アニメ制作会社へ動画制作を外注するメリットとしては、やはりクオリティが安定している点が挙げられます。アニメーションの制作実績が豊富な会社は、ノウハウも蓄えており、視聴者を飽きさせない演出を取り入れつつ、しっかりとメッセージを伝えられる動画を作成することが可能。
また、動画制作を外注すれば、ほとんどの工程を任せることができます。当然、打ち合わせ等は必要ですが、最小限の手間でアニメーション動画を作成することが可能です。アニメーション動画を自作する余裕がない会社でも、クオリティの高い動画を完成させられるでしょう。

動画制作を外注する場合、自作よりもコストがかかる点はデメリットだと言えます。長時間の動画や手間がかかるアニメーションを発注する場合は、相場よりも高額なコストがかかることも。加えて、制作会社との意思疎通に労力を割かなければなりません。
アニメ制作会社と動画の完成イメージをきちんと共有しておかなければ、手直しや修正で余分なコストがかかってしまう可能性もあります。アニメ制作会社と打ち合わせする際は、動画制作の目的や用途に加え、イメージに近い過去の制作実績などを発注先の担当者と共有しておくとよいでしょう。

動画作成ツールの中には、アニメーション作成に特化した製品もあります。ツールによって使い勝手や料金が異なるやめ、目的や用途に合わせて選ぶことが重要です。ここからは、おすすめのアニメーションツールを5つご紹介します。

VYONDは、米国企業GoAnimete.Incが提供しているクラウド型のアニメーション作成ツールです。国内にも代理店があるため、日本語でサポートを受けられます。数千種類のテンプレートや素材が用意されており、簡単な操作でクオリティの高い動画を作成することが可能です。パワーポイントを扱えるスキルがあれば、短時間でアニメーション動画を作成できます。
背景を選び、素材をドラッグアンドドロップするだけの簡単操作です。製造業界や医療業界、金融業界など、特定の業界を想定したテンプレートも用意されているため、ビジネス用の動画を作成したい方におすすめです。

Animatronは、米国企業Animatron Inc.が提供している動画作成ツールです。アニメーション動画作成にも対応しており、プロのデザイナーが作成した無料素材を組み合わせるだけで動画を作成できます。アニメーション動画のなかでも、イラストレーターがテキストやイラストを手書きする様子を模したホワイトボードアニメーションの作成を得意としてる点が特徴です。素材自体のカスタマイズも可能なため、思いどおりのアニメーション動画を作成できます。商用利用の範囲がプランによって異なるため、注意が必要です。

AnimeEffectsは、無料で利用できるアニメーション作成ツールで、イラストをベースにした平面的なアニメーション動画作成に特化しています。キャラクターのアニメーション動画を作成する場合は、体のパーツごとにイラストを作成することで、手足を動かしたり、表情を変えることが可能です。
通常、イラストを用いてアニメーション動画を作成する場合は、パラパラ漫画のように1コマ1コマイラストを作成する必要がありますが、AnimeEffectsではキーフレームと呼ばれる重要な動きのコマだけを設定することで、ほかのコマはツールが補ってくれます。

Videoscribeは、Sparkolが提供しているアニメーション動画作成ソフトです。ホワイトボードアニメーションや説明動画、GIFアニメーションの作成に対応しています。GIFアニメーションとは、GIFと呼ばれる画像ファイルを用いたアニメーションです。GIFは幅広い媒体・端末でサポートされているため、Webサイトはもちろん、メールにもアニメーションを表示できます。GIF用のテンプレートも用意されているので、簡単にGIFアニメーションを作成できるでしょう。

Animation Deskは、Kdan Mobileが提供しているアニメーション動画作成ツールです。イラストの作成にも対応しているため、オリジナルの素材を使用したアニメーション動画を作成できます。自作したイラストをアニメーション化することができ、オリジナリティの高い動画を作成することが可能です。パソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットでも使用できます。作成したデータは動画ファイル以外にも、GIFやPDF、PSDでの保存にも対応。無料でも利用できますが、有料版ではより多彩な表現が可能です。

自社でのアニメーション動画制作が難しい場合は、外注も検討しましょう。自社ブランドやサービスのプロモーションなど、アニメーション動画で目的を達成するには、しっかりと構成を練る必要があります。
成果につながる動画を作成するには、経験とノウハウが不可欠。動画を自作する余裕がないのであれば、無理せず制作会社へ外注することをおすすめします。

アニメーション動画の作り方や自作・外注のメリットとデメリットについて解説しました。ぞれぞれのメリット・デメリットを理解した上で、作成方法を検討しましょう。

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