冊子印刷の費用相場を解説！安価なおすすめ印刷会社13選もご紹介【2024年最新版】

デジタル化が進んでいる現代でも、本や冊子の印刷はビジネスの多くの場面で必要とされています。しかし、予算の関係で安価に印刷しなければならないシーンも多いでしょう。当記事では、冊子印刷の基礎知識から、費用相場まで解説します。また、格安で冊子印刷ができる会社を11社厳選しご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

冊子印刷とは、表紙と本文から構成される本状または束状の印刷物を意味しています。かつては高額なものとされていましたが、印刷機械の普及や進化によって、現在では安価かつスピーディーに冊子印刷ができるようになりました。用途としては会社案内やマニュアル、写真集など、幅広い分野で活用されています。
以下からは、冊子印刷の代表的なものを挙げごしょうかいしていきます。

会社案内とは、会社概要や沿革、経営理念、事業内容など、企業の基礎情報をまとめた冊子のことで、面識や交流の少ない相手に「自己紹介」の意味を込めた内容が多く含まれています。一方、広報誌とは、企業や自治体などの組織が自らの経営方針や活動内容を第三者向けにまとめた制作物を指します。会社案内・広報誌ともにページ数は40ページ以内に収まるケースが多いため、製本が安価な中綴じでの冊子印刷がおすすめです。

マニュアル・説明書とは、特定の商品やサービスについて、取り扱い方法や操作手順をまとめた資料の総称です。対応方法を知らない人向けの資料であるため、分かりやすさはもちろん、全体を俯瞰しやすく目次で整理されていることなどが重要なポイントです。マニュアル・説明書のおすすめの印刷方法ですが、ページ数が少なめであれば安価な中綴じ、目安として40ページ以上の多めであれば無線綴じが適しています。

写真集・イラスト集とは、文字どおり写真やイラストなどのビジュアルコンテンツをまとめた印刷物のことです。これらの印刷物は中長期的に保存することが多いため、丈夫かつ背表紙のできる無線綴じがおすすめ。背表紙にタイトルや撮影時期を入れることにより本棚で保管しやすくなります。ただし、ページ数が30ページ未満と少なく、コストを抑えたい場合には無線綴じより安価な中綴じを選ぶのも良いでしょう。

そもそも「小ロット」とは、同一製品の生産量が少ない状態を指します。印刷物の場合、依頼する部数（枚数・冊数）が少ないケースが該当し、目安として100部以下の数量を小ロットと呼びます。ただし、「小ロットから対応可能」と記載されていても、印刷会社によって最小部数は異なるため注意が必要です。小ロットで依頼したい際には、具体的に何部から対応可能であるかを確認した上で、価格比較を行いましょう。

冊子印刷を行う用途として、ほかには台本・脚本や企画書、教材テキスト、論文、報告書、イベントのプログラム冊子などが挙げられます。利用目的に適した印刷方法を選ぶことによって、コストパフォーマンスを高めることが可能です。

冊子印刷にかかる費用の目安としては、20ページの印刷を100部依頼する場合であれば、3万円程度が相場だと言われています。ただし、使用する用紙や印刷方法によって金額が変わるため、コストを抑えたい場合は要注意です。ページ数が多くなれば、その分費用も高くなります。
また、部数が増えるほど費用は安くなる傾向にあり、1,000部なら10万円程度だと見ておけばよいでしょう。しかし印刷会社のWebサイトをぱっと見ただけでは費用がわかりにくく、どの会社が安いのか判断しづらいのが実情です。そのため、気になる会社を複数ピックアップし、同じ条件で見積もりを依頼してみることが重要だと言えます。

冊子印刷は、綴じ方によっていくつかの種類にわけることができます。以下では、それぞれの綴じ方の特徴について詳しく見ていきましょう。

中綴じ印刷とは、印刷した用紙を束状にした上で半分に折り曲げ、中央部をホッチキスや針金などで綴じる製本方法です。ページの根本部分まで開きやすい特徴があり、ページ全体にイラストや写真を配置する場合や見開き全体に印刷したい場合に適しています。ただし、中央を針金で止める製本方法であることからページ数が多すぎると製本できません。目安として8ページから50ページ程度までが製本可能であるため参考にしてください。

無線綴じ印刷とは、束ねた本文を表紙で包み込む形で綴じる製本方法です。具体的には本文を束ねた上で背の部分を糊で固め、その上から表紙を貼り付けて包み込むことで製本を行います。大きな特徴は、強打が高く、背表紙ができる点。ある程度中長期的に保存したい印刷物や本棚などで管理したい場合に適した製本方法です。また、ページ数の多い冊子に適しているため30ページから500ページ程度の印刷物の場合は、無線綴じを検討してみると良いでしょう。

スクラム製本とは、二つ折りにした印刷物を重ねて冊子にまとめる製本方法です。印刷物を二つ折りにして中央を針金で綴じる中綴じと外見は似ていますが、スクラム製本では針や糊を使用せず、紙同士の折り目・摩擦の圧力を利用して綴じるのが大きな特徴です。一般的には新聞の製本方法として知られており、フリーペーパーや会報誌などでもよく用いられます。針金を使わないことから安全性、リサイクルに適している製本方法でもあります。

折パンフレット印刷とは、1枚の紙を折り込んで仕上げるタイプの印刷物です。中綴じや無線綴じなどの製本方法と異なるのは、複数の紙を綴じない点。使用する紙は1枚のみとなっており、用途や紙の長さに応じて二つ折、巻三つ折、観音折りといった折り方を工夫することでコンパクトにまとめながら見やすさを両立させられます。情報量が限られることから、学校・会社案内、パンフレット、観光用チラシなどで多く用いられる印刷方法です。

冊子印刷では前述の製本方法、印刷方法以外にも以下のような方法が用意されています。

平綴じ：印刷物を重ねて、側面の端を針金で綴じる方法。比較的安価なことから、契約書やビジネス資料などで用いられる
糸綴じ：印刷物の背の部分を糸で縫い合わせる方法。開閉への耐久性が高い特徴を持つ
和綴じ：平安時代から伝わる糸を用いた歴史のある綴じ方。寺院の経本や御朱印帳に用いられており、縫い方が非常に豊富
リング綴じ：紙の端に穴をあけ、リングを通して綴じる製本方法。ページを360度開くことができるためノートやカレンダーなどでよく用いられる

冊子印刷に限らず、紙への印刷方法は現在主に「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」の2種類があり、基本的にはこのどちらかを選ぶことになります。しかし「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」では特徴やメリットに大きな違いがあるため、ここからはこの2つの違いについて詳しく確認しておきましょう。

オフセット印刷は版を利用した印刷方法で、版のインクを一度ブランケットと呼ばれる樹脂やゴム製の転写ローラーに移し、それをさらに紙に印刷します。版をつくるため版代が必要で、納品までに時間もかかるため、少量部数には向きません。ただし、高精細な表現が可能で、大部数や大量印刷には最適です。

オンデマンド印刷は、レーザープリントなどによる高速デジタル印刷です。レーザーによる静電気でドラムユニットに絵を描き、そこにトナーを定着させて紙に写します。版をつくらないためスピーディーに納品でき、少部数の印刷には最適。一方で、大量部数では逆にコストが上がり、色の再現性にも限界があります。

入稿方法としては、Web入稿、メディア送付入稿、ダイレクト入稿などがあります。Web入稿は、メールや公式サイトからデータを送る方法です。送信できる容量には限度があるため、圧縮などが必要になるものの、形式に関係なくすぐにデータを渡せるためスピーディーに印刷できます。
メディア送付入稿は、データが入ったDVDなどのメディアを郵送する方法で、時間はかかりますがデータを圧縮せずに送ることが可能。ただし会社によってはメディアの変更や出力見本が必要となるため注意が必要です。
ダイレクト入稿は、Illustratorなどのソフト上から直接データ送信する方法で、入稿用のデータを出力せずに済むため、使用しているツールが合致している場合は上手く活用すると便利でしょう。
また、Word、PowerPoint、Photoshop、PDFなど、印刷会社によって対応できるデータ形式が異なるため、入稿データを作成する前に確認しておくことが重要です。

冊子印刷が可能な印刷会社は数多く存在しますが、印刷会社ごとに対応可能な印刷方法や価格、納期などは千差万別です。そこで、自社のニーズにマッチした印刷会社を選ぶ際のコツをここから3つ紹介します。

冊子印刷にはデータ入稿から、印刷、出荷に至るまで複数の工程が存在するため、納期（入稿から出荷・商品到着までの期間）は印刷会社によってさまざまです。また、同じ印刷物でも納期によって印刷料金が変動するケースが多いため、価格比較を行う際には同一の納期でチェックする必要があります。状況によっては急ぎの依頼を行うケースも考えられますから、納期に対して柔軟に対応してくれる会社であるに越したことはないでしょう。

前述したように、冊子印刷はさまざまな用途で利用されているため、印刷会社によっては依頼したいジャンルの取り扱いがない場合や実績が乏しい場合もあります。そのため、見積もりを依頼する際には、制作したい冊子の詳細を伝え、対応可能かどうかを担当者に確認するようにしましょう。

印刷会社のなかには、デザインのフルサポートや簡易的な修正などを行ってくれる会社もあります。また、製本もPP加工や穴あけ加工などさまざまな工夫が考えられるため、見積もりの際にはオプションやサービスを確認し、自社に必要なものを豊富に取り揃えている会社を選びましょう。

「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数ある印刷会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。

ここでは、1冊から冊子印刷を依頼できる印刷会社を4社ご紹介します。小ロットにも対応している会社なら、必要な部数だけを気軽に依頼できるでしょう。ぜひ参考にしてください。

次に、中綴じ印刷が安価な印刷会社を3社ご紹介します。中綴じはホッチキスで背をとめるタイプの冊子で、ページ数が少ないものに最適。薄めの冊子を制作する予定の方は、ぜひチェックしてみてください。

続いては、安価で冊子印刷ができる印刷会社をご紹介します。これまでにご紹介した会社と比較しても、さらに格安で依頼できる会社も多くあるため、ぜひ参考にしてください。

ここからは、冊子印刷に対応するとともに、プラスαのサービスがある印刷会社を紹介します。独自の付加価値を持っている会社を選べば他社では得られないメリットに期待できますし、自社のニーズをより高いレベルで実現してくれる可能性もあります。大切なのは「プラスαの内容」ですから、ここから紹介する会社の特徴を把握して検討しましょう。

本記事では安価で依頼できる印刷会社や、冊子印刷に関するさまざまな情報についてご紹介しました。今回ご紹介したように、安価で依頼できる印刷会社は数多く存在するため、実際に見積もりを依頼して価格やサービス内容を比較することが重要です。
アイミツでは、印刷会社の情報を多数保有しており、無料で一括見積もりを承っております。印刷会社への依頼でお困りごとや悩みがある方はぜひお気軽に「アイミツ」までお問い合わせください。