【2024年最新版】冊子印刷におすすめの印刷会社10選

冊子印刷の基礎知識、ありがちな悩みを解説するとともに、数ある印刷会社のなかからおすすめの会社を厳選しました。また、気になる冊子印刷の費用相場、依頼で失敗しないためのポイントなど、知って得する情報を分かりやすく解説します。

冊子印刷は自分の手で行うことも可能ですが、実際のところはさまざまな問題に悩まされるケースが多いようです。ここでは、よくある悩みを3つご紹介しながら、冊子印刷の現状をまとめていきます。

Word（ワード）は、さまざまな文書作成が可能な万能ツールですが、冊子印刷に用いると印刷時にレイアウトがずれてしまう問題に悩む人が多いようです。この際、ずれ方については複数のパターンが存在しますが、特に多いのは冊子印刷作成時に欠かせない「両面印刷のレイアウトがずれてしまう」ケース。

裏表ともに大きな余白ができてしまう、余白の位置変更ができない、印刷プレニューでは正常でも実際に印刷すると左右のページで余白の大きさに差が出るなど、さまざまな形でずれが生じてしまうケースが相次いでいます。事案ごとに対処法や解決策を施すことで解決するケースがあるものの、基礎的な知識だけでは対処が難しい可能性もあるため、ワードを用いた冊子印刷は難易度が高いと感じるかもしれません。

冊子印刷では、通常の印刷とは異なる「両面印刷」「カラー・モノクロ印刷の使い分け」「綴じる方向（右開き・左開き）」といった要素が多いため、印刷時にはプリンター側でさまざまな設定を行う必要があります。設定方法や手順はプリンターによってバラバラであり、人によってはプリンター設定が難しいと感じるかもしれません。

また、イメージどおりの形で印刷できるかどうかは実際に印刷して現物を確認してみなければ分からない部分もあるでしょう。うまくいかない場合には大量の紙を消費するのはもちろん、多くの時間や手間がかかってしまう点もネックだといえるでしょう。

一般的な冊子では、文字の大きさ・字体・方向、写真やイラストの挿入など、さまざまな工夫が凝らされています。しかしながら、こうしたレイアウトを既存のソフトで対処するのが難しいケースもあります。例えば、「複数ページをまたいだ変更や設定が同時にできない」「細かなデザイン処理には対応していない」など、ソフトごとに弱点が存在するケースは多いからです。

逆にプロは、冊子印刷専用のプロ向けソフトや自社開発した専用のソフトを用いて冊子印刷を行うため、こうした問題でつまずくことはありません。構成やレイアウトが決まっていても、それらを実現するにはソフトをはじめとしたデジタルの力を借りる必要があるので、自力でクオリティの方冊子印刷を実現するのは難易度が高いのが現実です。

冊子印刷では、冊子の用途や綴じ方の性質に合わせて、複数の製本方法から適したものを選びます。以下に代表的な製本方法と特徴を紹介するので、参考にしてみてください。

・中綴じ：背をホッチキス（針金）で止めるタイプのもので、ページ数が少ない冊子に適している。
・無線綴じ：本文の背中部分を糊で固め、表紙でくるむタイプの冊子。背表紙ができる、ペース字数が多い冊子に適している。
・あじろ綴じ：無線綴じと似ているが、より強度が高い。
・糸綴じ：接着剤と糸を用いて綴じるタイプの冊子で、目線綴じより強度が高く、辞典などに用いられる。
・中ミシン綴じ：糸で綴じるタイプの冊子で、絵本や学習書籍をはじめ、子供が使うことを考慮して強度が必要な際に選ばれることが多い。

印刷は「紙にインクを転写する」仕組みにより成り立っていますが、実際には目的や用途に応じて複数の印刷方法が使い分けられています。以下に代表的な製本方法と特徴を紹介します。

・凸版印刷：凹凸がある版の凸部分に付けたインクを紙などに押し当てて印刷する方法。版画や印鑑の仕組みに似ており、昔から使われている。
・凹版印刷：凹凸がある版の凹部分にインクを流し込んで印刷する方法。凹部分の深さがインクの量を左右するため、インクを厚膜にできるのが特徴で、有価証券や写真の印刷などによく用いられる。
・オフセット印刷：ほぼ凹凸がない平面的な版を利用して水と油の反発作用により、インク部分だけを転写する近年主流の印刷方法。大量印刷に適しており、一般商業印刷でもよく利用される。

冊子印刷では、用途に合わせて適切なサイズ・綴じ方などを選択することが大切です。ここでは代表的な用途別のサイズ・綴じ方などをご紹介します。

・フリーペーパーや雑誌系：30～40ページ程度が主流となっており、大半が中綴じ印刷。サイズは持ち運びに優れたコンパクトなB5サイズが多い。
・会社案内：インパクトや詳細な情報説明を印刷するのが効果的であるため、A4サイズが多い。ページ数は少なめのものが多いため、中綴じ印刷がおすすめ。
・カタログ類：厚手のカタログの場合は無線綴じ、パンフレットのようにページ数が少なめのものは中綴じが多い。

30～40ページ程度のものは中綴じ、それ以上のページ数が多いものは無線綴じと相性が良い、と覚えておくと良いでしょう。

コンビニに設置されているマルチコピー機に「小冊子機能」が搭載されている場合、コンビニで冊子印刷を行うことも可能です。小冊子機能とは、冊子印刷に便利なページの自動並び替えやサイズ変更を施した上で印刷できる機能のことで、セブンイレブンやローソンのマルチコピー機に搭載されています。

ただし、コンビニでの冊子印刷は手間や時間がかかるだけでなく、「モノクロ：1面10円～、フルカラー：1面50円～」とコスト面が大きなネックです。冊子印刷は大量の部数を製作するケースが多いことを踏まえると、コスト・手間、両方の観点で考えても印刷会社に依頼するほうがお得です。

自社で冊子印刷することを考えている方の多くは「コストが少ない」「自分の思いどおりにできる」などのメリットを感じているでしょう。逆に印刷会社に依頼するとどのような点が得なのか、ここで代表的なメリットを3つご紹介します。

冊子印刷については主に以下3つの方法があります。

・自社での印刷
・コンビニプリント
・印刷会社への依頼

いずれにおいても、印刷料金および紙代は必須ですが、自社での印刷およびコンビニ印刷については、冊子印刷に関わる文書作成やレイアウト調整などを自分たちで行う必要があるため、人件費を含めたコストがプラスされます。印刷会社の場合は冊子印刷に関わるほとんどの工程をまとめて依頼できるため、トータルで見るとコストパフォーマンスが高いでしょう。

印刷会社に冊子印刷を依頼する大きなメリットのひとつが、専門知識なしでも本格的な冊子を製作できる点です。

印刷自体の技術が高いのはもちろん、印刷会社に依頼すれば、自社のニーズや冊子の目的に合わせて「適した紙の種類や印刷方法」「予算に合わせた最適なプラン」などついてサポートを受けられます。なかには、無料サンプルの提供やレイアウト・デザインからサポートしてくれる会社もあるため、無駄な手間やコストを抑えながら本格的な冊子印刷を実現できるでしょう。

冊子印刷では、ベースとなる用紙によって光沢の有無や触り心地、発色の良さなどが大きく変わります。

【主な用紙】
・主な用紙：コピー用紙に近い用紙で、ツヤが少なく視認性に優れているため論文や文集などに良く用いられる
・コート紙：つるつるした手触りで発色が良く、イラストや写真の表現と相性が良いためイラスト集や写真集などで良く用いられる
・マットコート紙：コート紙より光沢が抑えられた用紙で、カラー印刷と相性が良い

印刷会社ではさまざまな用紙を多数取り揃えているため、用途にマッチしたものを選べるだけでなく、用紙で独自の雰囲気を演出することも可能です。

冊子印刷に強い印刷会社のなかから、激安で依頼できる会社を5つ厳選しました。コスト重視の方には特におすすめの会社なので、依頼内容に沿って価格を比較し、コストパフォーマンスの高い会社を探してみてください。

小ロットでの冊子印刷に対応可能な会社を5社ご紹介します。印刷会社によっては小ロットの発注を受け付けていないところもあるため、発注可能な部数を確認するのはもちろん、料金や品質など全体的なバランスを考えながら検討しましょう。

さまざまな印刷会社の料金を調査し、冊子印刷の費用相場を算出しました。今回は冊子印刷でよく用いられる中綴じ印刷・無線閉じ印刷の費用相場を部数別にご紹介します。

【中綴じ印刷】
・30部（小ロット）：2,500円～1万円
・1,000部（大ロット）：1万5,000円～5万円

※費用相場は「A4・8ページ・両面カラー・コート90㎏」を基準に算出、価格はすべて税込

【無線綴じ印刷】
・30部（小ロット）：1万1,000円～2万円
・1,000部（大ロット）：5万円～12万円

※費用相場は「A4・24ページ・両面カラー・コート90㎏（本文）」を基準に算出、価格はすべて税込

冊子印刷を依頼する際のポイントはいくつかありますが、ここでは失敗しないために特に気を付けたい重要な3つのポイントを紹介します。印刷会社選びの際にはこれらのポイントを意識しながら、相性の良い会社を探しましょう。

依頼をスムーズに進め、質の高いサービス提供を受けたいなら、やはり実績豊富な会社が安心です。印刷会社としての歴史が長い、取引者数が多い、印刷部数実勢が豊富といった特徴を持つ会社は、ノウハウが豊富なためニーズに沿った提案を受けられます。予算に合わせてコストを調整した製作に対応してくれる期待も高いでしょう。

特に自社工場を持っている会社は、外注コストがかからず一気通貫で対応可能なため、高品質かつ低コストなサービスを期待できます。

冊子印刷に限らず、何らかのサービスを外注する際に特に重視したいのは「レスポンスの速さ」です。外注では、依頼内容の変更やタイトなスケジュールなど、スピードが求められるケースも多々ありますが、レスポンスが遅いとスムーズかつ的確に依頼を完遂させるのは難しいでしょう。

特にBtoBの分野では、レスポンスの速さ＝信頼性ともいえるので、やりとりに必要以上に時間がかかる会社は避けたほうが良いでしょう。

コストは確かに重要なポイントですが、料金には印刷代だけでなく版代、送料などがかかるケースもあるため、トータルコストで判断することが大切です。

またオンデマンド印刷は版代がかかりませんが、液体インクと比べて粒子が大きい性質上、精度がやや低い、基本となる4色の掛け合わせ以外で表現する「特色」が使えないなどのデメリットがあります。会社によっては、本注文の前にサンプル印刷できるところもあるので、品質重視の方は積極的に活用するのが安心です。

今回は冊子印刷の基礎知識からやおすすめの印刷会社、依頼で失敗しないためのポイントに至るまで、知って得する情報を一気にご紹介しました。

冊子印刷は自社で対応することも可能ですが、コスト・品質・手間などあらゆる面で見てもプロである印刷会社に任せるのがおすすめです。とはいえ、さまざまな特徴を持つ印刷会社のなかから、自社にぴったりの会社を見つけるのは簡単ではありません。

アイミツでは、お客様のお悩みや要望を踏まえて相性の良さそうな会社を紹介できるだけでなく、会社選びに役立つ一括見積もりや一括資料請求を随時受け付けています。効率よく自社に最適な会社を見つけたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。