クリック単価(CPC)とは?平均相場や費用対効果を高める方法まで解説【2024年最新版】
昨今、販売促進や認知拡大など、マーケティング活動の主要な手法として活用が進むWeb広告において、代表的な課金方法の1つにクリック単価(CPC)があります。特に、ユーザーの検索行動に連動して表示されるリスティング広告では重要な指標ですが、主要キーワードにおけるクリック単価の高騰に、頭を悩ませている担当者も少なくありません。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、主にリスティング広告を例として、クリック単価とはどういうものかといった基本事項から、クリック単価の決定方法や平均相場、クリック単価を改善し費用対効果を高める方法まで、詳しく解説します。
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そもそもリスティング広告とは?
リスティング広告は、GoogleやYahooなどの検索サイトにおいて、ユーザーが検索のために入力したキーワードに関連した広告が表示されるサービスです。検索連動型広告と呼ばれることもあり、通常、検索結果の一覧画面における上部の目立つ位置に表示されます。一般的に、検索する際に入力されるキーワードにはユーザーが持つ目的やニーズが内在しているため、その内容に連動しているリスティング広告は、非常に効果が高いという特徴があります。このリスティング広告の課金方法として、採用されているのがクリック単価です。
クリック単価とは?
クリック単価(CPC、Cost Per Click)とは、広告におけるクリック1回当たりの費用のこと。クリック単価は、リスティング広告を始めとするWeb広告において、費用対効果を測る主要な指標の1つです。広告のクリックにより、自社サイトへの流入やその後の商品購入といったCV(コンバージョン)が発生するため、その単価が低いほど費用対効果が高くなります。
クリック単価の計算方法
クリック単価の計算方法は、以下のとおりです。
クリック単価(円)=総広告費÷総クリック数
例えば、総広告費が100万円で、広告が1万回クリックされた場合のクリック単価は、以下の計算式で求められます。
クリック単価(円)=100万円÷1万回=100(円)
似た用語との違い
リスティング広告を始めとするWeb広告の運用では、以下のような、クリック単価と似た用語を耳にすることがあります。混同しないように注意が必要です。
上限クリック単価
上限クリック単価は、入札価格や入札単価と呼ばれることもあり、1回のクリックに対して広告主が支払える上限額のことです。自由に設定することが可能で、リスティング広告においては、基本的にクリック単価がオークション形式で決定されるため(詳しくは後述)、上限クリック単価は表示順位を決定するための重要な要素です。設定した上限クリック単価が高額であるほど、広告が上位に掲載される可能性が高くなります。
一方で、競合他社とのオークション結果によっては、設定した上限クリック単価よりも安い金額で入札が決まる場合もあります。
平均クリック単価
平均クリック単価とは、クリック1回当たりの平均広告費用です。単にクリック単価と呼ばれることもあり、多くの場合、指標としてのクリック単価と同義と考えて差し支えありません。実際に発生した広告費から算出される平均クリック単価は、広告運用の実態を示す重要な指標として、多くの場面で活用されています。なお、前項で説明した上限クリック単価を平均クリック単価が上回ることはありません。
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クリック単価はオークション形式で決まる
リスティング広告では、クリック単価がオークション形式で決定されるのが基本です。一般的なオークションでは、最も高い入札単価が優先されますが、リスティング広告における掲載順位は、入札単価(上限クリック単価)のみで決まるわけではありません。入札単価に加え、広告の質を表す品質スコア、および広告表示オプションの利用有無によって算出される、広告ランクによって決定されます。広告ランクの算出式は、以下のとおりです。
広告ランク=入札単価(設定されている上限クリック単価)×品質スコア+広告表示オプション
掲載順位はこの広告ランクが高いものから順に決定されるため、質の悪い広告が高額な入札単価のみを理由に上位表示されることはありません。またクリック単価は、1つ下の広告ランクを上回る範囲で最も安い金額となります。この仕組み上、設定した上限クリック単価よりも安くなることがほとんどです。
クリック単価の平均相場
リスティング広告のクリック単価は、業種・業界によって大きく異なります。以下の表は、クリック単価の業界別平均相場として、アメリカでの配信実績データを、1ドル=100円で換算したものです。実際にはキーワードなどほかの条件によってもクリック単価は変動するため、あくまで目安としてご参照ください。
業界 | クリック単価相場 |
---|---|
自動車 | 246円 |
BtoB | 333円 |
Eコマース | 116円 |
教育 | 240円 |
金融保険 | 344円 |
健康医療 | 262円 |
日用品 | 294円 |
法律 | 675円 |
不動産 | 237円 |
テクノロジー | 380円 |
旅行観光 | 153円 |
クリック単価の調べ方
前章で触れたクリック単価の平均相場などからおおよその目安は分かるものの、実際に上限クリック単価を設定する際には、対象のキーワードに対する平均クリック単価を調べるのが得策です。また、ほかのキーワード候補や、検索ボリューム(検索回数)など、実用的な情報も併せて把握しておくとより効果的に運用できます。そのためのツールとして活用されているのが、Google広告の管理画面に実装されているキーワードプランナーです。
キーワードプランナーでは、対象のキーワードに対する平均クリック単価はもちろん、さらに以下の情報を確認できます。
・関連性の高いほかのキーワード候補
・月間平均検索ボリューム
・競合性の度合い(高・中・低)
・ページ上部の広告入札単価(低価格帯)
・ページ上部の広告入札単価(高価格帯)
これらの情報は、過去の検索や広告掲載の実績を基に表示されているものです。上限クリック単価は、ページ上部の広告入札単価として表示された低価格帯から高価格帯までの範囲に設定するのが基本です。
クリック単価を改善し費用対効果を高める方法
クリック単価を改善し費用対効果を高めることは、言い換えれば、上限クリック単価を調整しながら、対象キーワードにおける広告掲載順位を上げるということです。つまり、前述した品質スコアを向上させ、ひいては広告ランクを高くすることにほかなりません。以下より、その方法について解説します。
上限クリック単価(入札単価)を調整する
クリック単価を改善し費用対効果を高めるためには、上限クリック単価(入札単価)の調整が基本です。以下より、上限クリック単価を上げた方が良い場合・下げた方が良い場合に分けて解説します。
上限クリック単価を上げた方がよい場合
広告の掲載順位が低い、そもそも広告が掲載されないという場合は、上限クリック単価を引き上げる必要があります。前述のとおり、上限クリック単価のみで広告ランクが決定されるわけではありませんが、それでも大きな影響を与え、かつ即効性を持つ要素であることに間違いはありません。複数のキーワードを運用している場合は、CTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)を確認の上、成果の高いキーワードを優先して、上限クリック単価を引き上げることが大切です。
上限クリック単価を下げた方がよい場合
常に掲載順位の上位を保っており、かつ競合広告も少ない状態であれば、上限クリック単価を引き下げても問題ないと考えられます。広告予算が超過している場合はもちろん、高い掲載順位にもかかわらずCTRやCVRが伸びない場合などは、コスト削減のためにも、一旦上限クリック単価を引き下げて経過を見守るのが得策です。
品質スコアを改善する
上限クリック単価の調整に加えて、品質スコアを改善することも、広告ランクの向上に繋がります。以下より、品質スコアを改善するポイントについて解説します。
広告の関連性
リスティング広告は、ユーザーの検索した入力キーワードに関連の深い広告が表示される仕組みです。そのため、キーワードとの関連性が低い広告は、品質スコアが向上しない恐れがあります。キーワードを広告タイトルに含めるなど、関連性を高める工夫が必要です。
推定クリック率
推定クリック率は、広告がユーザーからクリックされる可能性の高さを意味します。過去の表示回数やクリック数などに基づいて評価される指標で、品質スコアに影響する要素です。検索キーワードに内在するユーザーの目的やニーズを分析し、興味・関心を喚起させるような広告にすることで、推定クリック率を高める必要があります。
ランディングページの利便性
ランディングページ、すなわち広告をクリックした際に遷移するWebページの利便性も、品質スコアに影響する要素です。具体的なポイントとして、ページの読み込みスピード、モバイルデバイスへの対応可否、内容の分かりやすさ、使い勝手などがあります。これらを意識した品質の高いランディングページを制作し、利便性を高めることが重要です。
キーワードの最適化
上述した方法を試しても広告掲載順位が上がらず、費用対効果が改善しない場合は、対象となるキーワードの再選定や、除外キーワードの設定を実施し、最適化を図るという方法があります。
まずは、そもそも検索ボリュームの少ないキーワードや、クリック単価が高いにもかかわらずCVに繋がらないキーワードを中心に見直し、前述したキーワードプランナーの活用などにより新たな別のキーワードを選定します。また、キーワードと完全に一致しなくても、フレーズ一致や部分一致などで広告が表示されてしまう場合がありますが、CVRの低いキーワードについては除外設定した上でそれを回避し、無駄な広告出費を抑えることも大切です。
広告表示オプションの最適化
上限クリック単価と品質スコアに加えて、広告表示オプションも広告ランクに影響を与える要素の1つです。広告表示オプションとは、電話番号や住所、位置情報などを広告とともに表示できるオプション設定です。広告表示オプションを利用することで、広告の視認性と信頼性を高め、CV獲得に繋がりやすくなるのと同時に、広告ランク上昇も期待できます。特別な事情のない限りは、しっかりと設定しておくことをおすすめします。
代理店への外注で費用対効果を最大化
これまで、クリック単価の決定方法や、費用対効果を高めるための改善ポイントなどについて見てきましたが、実際にリスティング広告を始めとするWeb広告の運用をスムーズに実現するには、相応の経験に基づいたノウハウやスキルを必要とします。
そのため、スピーディに結果を求める場合や、効果を最大化したい場合などは、広告代理店など外部のプロフェッショナルに依頼するのが早道です。広告運用に関するあらゆる業務を任せられるため、担当者の負担が軽減するばかりか、複数の広告手法によるシナジー(相乗効果)を生み出してくれることも期待できます。
Web広告の費用相場
つづいては、Web広告を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
<Web広告の種類> | <費用相場> |
動画広告 | 10円〜/1再生 |
アフィリエイト広告 | 3万~5万円 |
Twitter広告 | クリック課金:24~200円/1クリックインプレッション課金:1,000表示ごとに400~650円 |
Instagram広告 | クリック課金:40~100円/1クリックインプレッション課金:1,000回表示ごとに500~1,000円 |
Facebook広告 | クリック課金:100~200円/1クリックインプレッション課金:1,000回表示されるごとに100~500円 |
LINE広告 | クリック課金:24~200円/1クリックインプレッション課金:1,000回表示ごとに400~650円 |
TikTok広告 | 起動画面広告(インプレッション課金型):1,000回表示ごとに770円 |
Web広告の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】Web広告でお悩みならアイミツへ
今回は、主にリスティング広告を例として、クリック単価とはどういうものかといった基本事項から、クリック単価の決定方法や平均相場、クリック単価を改善し費用対効果を高める方法まで解説しました。
高い費用対効果が期待できるリスティング広告などのWeb広告は、今後ますます活用の動きが活発になり、企業間における競争激化が予想されます。その流れに乗り遅れないためにも、クリック単価を始めとするさまざまな指標を正しく理解し、ぜひ効果的な広告運用を実現してください。
また、リスティング広告などWeb広告の運用を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「アイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った会社を複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。
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