Googleショッピング広告とは？始め方と運用のポイントを解説【2024年最新版】

Googleショッピング広告は、自社で扱う商品の画像や値段、説明文などをさまざまな箇所に掲載できる広告です。一部機能は無料で利用できるため、運用を初めてみようかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Googleショッピング広告とは何かについて詳しく説明するとともに、始め方や運用のポイントについてご紹介します。Googleショッピング広告に興味のある方は参考にしてください。

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Googleショッピング広告は、Googleの検索結果画面やGoogle関連サイトに商品情報を掲載できる広告です。「ショッピング」タブの検索結果内やYouTubeの広告欄などに、画像や商品名、料金などが表示されます。ユーザーが画像やテキスト文をクリックした際に、メインのサイトに誘導できる仕組みです。
ショッピング広告は、リスティング広告と同じように、検索結果と関連した情報を掲載できるため、高級意欲が高いユーザーに訴求できるのが大きな魅力。リスティング広告では文章がメインですが、ショッピング広告では画像も利用できる点が大きな違いといえます。売上数を伸ばしたい商品がある場合には、Googleショッピング広告の利用を検討してみるとよいでしょう。

Googleのショッピング広告は、無料版と有料版に分かれています。それぞれ利用できる機能や広告が掲載される場所などが異なるため、しっかりと理解しておきましょう。

Googleショッピング広告を取り扱う「Googleマーチャントセンター」は、無料で一部のショッピング広告機能を利用できるサービス「無料リスティング」を提供しています。無料リスティングを依頼することで、登録した商品の画像や商品名、値段などをショッピング タブやYouTube、Google検索、Google画像検索、Googleレンズなどに掲載できるようになりますが、無料リスティングを利用するためには、ポリシー順守や返品ルールの記載等が必要です。
また、あくまでも無料ため、成果が保証されているわけでありません。例えば、登録はされているのにほとんど表示されない、表示順位が悪いなどが発生する可能性があります。  

GoogleマーチャントセンターとGoogle広告をリンクさせ、一定の費用を支払うことによって、有料版のショッピング広告が利用できます。表示できる情報は無料版とほぼ同じで、画像と商品名、価格などです。有料版の方が優先して表示されるため、ユーザーの目に触れる機会は多くなります。ある程度費用をかけてでも販売数増加を狙いたい方は、有料版を検討するとよいでしょう。
また、ショッピング広告はクリック課金制が採用されているため、ユーザーが画像やテキストをクリックし、メインサイトや商品サイトに誘導された際に一定の支払いが生じます。広告設定を細かく行うことで、特に売り出したい商品を優先的に表示させることも可能です。

Googleショッピング広告のメリットは以下の通りです。

・無料で始められる
・クリックされやすい
・購入意欲の高いユーザーを効果的にサイト誘導できる
・クリック単価を抑えられる
・実店舗への集客にも使える

Googleショッピング広告は、無料で始められます。表示順などは有料版に劣るとはいえ、同様の機能が完全無料で利用できるというのは大きなメリットです。Googleショッピング広告をまずは試してみたいという方は、無料版からスタートしてみるとよいでしょう。もし有料版に移行する場合には、Google広告のアカウントを所有している必要があります。Google広告は申請や登録に数日かかるため、無料での運用を試しつつ、有料版に向けた準備も同時に進めておくのもおすすめです。

Ｇoogleショッピング広告では、商品の画像や値段を表示できるため、ユーザーに大きなインパクトを与えられます。例えば、女性用のバッグを探しているユーザーに対し、クオリティの高いバッグ画像とリーズナブルな料金を表示できれば、ユーザーは興味を持ってすぐにクリックするでしょう。Googleショッピング広告では、ユーザーが欲する情報をシンプルかつ効果的に表示できるため、クリックされやすく、販売数向上に貢献してくれます。

Googleショッピング広告は、他の広告と比べて購入意欲が高いユーザーに訴求できるのもメリット。Googleの検索エンジンで関連性の高いキーワードを打ち込んだユーザーに表示できます。例えば、すでに商品を購入予定のユーザーに対して広告を表示させることができます。
例えば、「男性　プレゼント」で検索するユーザーは、すでに購入することを決めており、プレゼント選びをしている段階だと考えられますが、このようなユーザーに広告が表示できるため、結果として高いコンバージョン率を期待できるでしょう。

Googleショッピング広告の有料版を利用した場合、ユーザーが商品画像や説明文をクリックし、メインサイトやサービスページに誘導された際に課金が発生します。しかし、同様の広告であるリスティング広告や画像付きの広告であるディスプレイ広告と比べると、比較的安いコストなのが魅力です。Googleショッピング広告では、クリック単価を抑えつつユーザーを集められるというメリットがあります。

Googleマーチャントセンターでローカル在庫広告機能を利用することで、実店舗への集客にも利用できます。ローカル在庫広告とは、店舗の周辺でGoogle検索を利用したユーザーに対し、商品と店舗情報を表示できる機能です。ネット注文ではなく、実店舗で商品を確認したいと考えるユーザーの需要にも応えられます。1つの商品をきっかけに、その他の商品も販売できる可能性が高まるでしょう。

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Googleショッピング広告のデメリットは以下の通りです。

・商品フィードの準備や更新に手間がかかる
・キーワード単位での入札調整が難しい
・掲載キーワードや掲載先を選べない

Googleショッピング広告は、商品フィードの作成や更新に、ある程度のまとまった時間が必要です。商品フィードとは商品ごとに掲載された画像や商品名、料金などの情報のこと。複数の商品がある場合には、それぞれについて情報を記載する必要があります。また、昨今では商品写真は1枚ではなく、角度を変えて撮影する、実際に利用している写真を撮影するなど、5～10枚程度準備するのが一般的。そのため、Googleショッピング広告をうまく運用するのには、準備や更新のためにある程度の時間を確保する必要があります。

Googleショッピング広告は、キーワードを用いた広告入稿ができません。例えばリスティング広告の場合、特定のキーワードを検索したユーザーに対して表示させられますが、ショッピング広告にはこの機能がついていません。Googleが画像や商品名等を分析し、独自のアルゴリズムでキーワードを選定し、それに応じた表示を行います。そのため、キーワードを用いた戦略を取りにくいというデメリットがあります。

Googleショッピング広告では、キーワード指定ができないことに加え、掲載先も選べません。例えば、Google検索結果に表示させたいと思っても、そこにはほとんど掲載されず、YouTubeの広告枠にばかり表示されることもあるでしょう。他の広告に比べると広告掲載に関する自由度は低めです。Google広告のアルゴリズムによって自動的に表示されるため、ある程度お任せしたい方にはおすすめな一方で、細かく設定したい方には不向きな場合があります。

Googleショッピング広告を始めるには、以下の手順で行います。

・Googleマーチャントセンターに登録する
・商品フィードを作成する
・ショッピングキャンペーンを作成する

まずはショッピング広告を管理するGoogleマーチャントセンターに登録します。
下記のページに移動し、「登録する（無料）」のボタンをクリックし、アカウント作成を進めてください。
https://www.google.com/intl/ja_jp/retail/solutions/merchant-center/

アカウント作成では、商品を販売しているネットサイトのURLや実店舗情報なども求められます。基本的には指示に従って必要な情報を提供すれば問題なくアカウントを作成できるでしょう。有料版のショッピング広告を利用する際には、Google広告のアカウントも作成しておくことをおすすめします。

続いて商品フィードを作成します。ショッピング広告で必要となる情報は以下の通りです。

・ID
・商品名
・商品説明
・商品リンク
・商品画像
・状態
・在庫状況
・価格
・ブランド
・JANコードもしくは商品の製品番号

上記に加え、任意で以下の情報も追加できます。

・Google商品カテゴリ
・色
・性別
・サイズ
・商品グループID

商品数が少ない場合には、Googleマーチャントセンター内の機能を利用し、1つ1つ入力することで完了できます。一方、大量の商品を扱う場合には、GoogleスプレッドシートやExcelを用いて一括で情報を登録することも可能です。企業の実態に応じて使い分けるとよいでしょう。

最後にショッピングキャンペーンを作成します。ショッピングキャンペーンはGoogleマーチャントセンターではなく、Google広告のページで行います。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/

「キャンペーンを作成」を選び、キャンペーンタイプの箇所で「ショッピング」を選びます。これでGoogleショッピング広告が自動的に適用となります。キャンペーンのサブタイプについては、Googleにお任せした場合には「スマートショッピングキャンペーン」を、自社で細かく設定したい場合には「通常のショッピングキャンペーン」を選ぶとよいでしょう。

Googleショッピング広告の課金方式には「クリック課金」が採用されています。これは、ユーザーが画像や説明文をクリックし、指定したサイトに誘導された際に課金が行われるタイプです。ユーザーの画面に表示されてもクリックされなかった場合には、課金は一切行われません。
Googleショッピング広告の1回あたりのクリック単価は、10～30円程度といわれています。ショッピング広告と同様に検索連動型の広告であるリスティング広告では、キーワードによって異なるものの100～500円程度のクリック単価が必要です。ショッピング広告は自由性が低い反面、クリック単価はかなり低めに設定されているといえます。Googleマーチャントセンターで推奨されているように、まずは1日1,000円程度の予算から始めてみるとよいでしょう。

Googleショッピング広告は比較的少ない予算で始められる広告のため、販売促進を図りたい方は積極的に利用してみるとよいでしょう。ショッピング広告の運用ポイントについて紹介します。

Googleショッピング広告の大きなメリットは、無料で開始できること。また、有料版に移行したとしても比較的少ない予算で運用できることです。そのため、まずは小規模での運用を気軽に始めてみるのがおすすめ。無料版で試してみて、運用が難しそうであればやめてしまっても問題ありません。一方で無料版で大きな成果が上げられた場合には、ショッピング広告の運用にかける時間と予算を少しずつ増やし、無理のない程度に運用してみるのがよいでしょう。

Googleショッピング広告を利用する際には、商品情報をできる限り詳細に記載するように心がけてください。顧客は商品の実物を目視できない状態で購入するため、情報はより丁寧に提供したほうが売れる確率が上がります。また、情報が不足していた場合、購入した顧客から問い合わせを受けることもあるでしょう。商品情報を正しく伝え、購入後のトラブルを防ぐためにも、商品情報はできる限り詳しく記載するようにしてください。

Googleショッピング広告では特定のキーワードを設定することができません。タイトルやディスクリプションをGoogleのアルゴリズムが分析し、自動的にキーワードを設定し、関連性が高い箇所に掲載します。Googleが正しいキーワードを読み取れるように、タイトルやディスクリプションには読み取ってほしいキーワードを入れ込むのがおすすめです。ディスクリプション内には特定のキーワードを複数回利用するなど、強調するのもよいでしょう。

Googleショッピング広告では、フィードの状態を常に最新に保つように心がけてください。情報が古い場合、顧客トラブルの原因となりえます。Googleマーチャントセンターでも、少なくとも30日に1度はフィードの情報をアップデートするように推奨しています。しかし、商品数が多い場合には修正が間に合わない場合もあるでしょう。その場合には修正せずにアップデート申請だけすれば問題ありません。長期で放置した場合には機能が使えなくなる場合もあるため注意してください。

つづいては、Web広告を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。ショッピング広告を運用する際の参考にしてください。

Web広告の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

本記事では、Googleショッピング広告の使い方やメリット・デメリット、費用相場、運用の際のポイントなどについて詳しく説明しました。
Googleショッピング広告は無料版があるため気軽に開始できます。ただし、本格的に運用するとなるとフィードに記載する情報が非常に多くなるため、計画的に実施するとよいでしょう。
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