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CPM(インプレッション単価)とは?計算方法やメリット・デメリットまで詳しく解説【2024年最新版】

更新日:2024.01.24

紙媒体や看板、マスメディアなどを利用する従来の広告手法に加え、インターネットの普及とともに盛んに活用されているのがWeb広告です。Webの特性を活かし、さまざまな指標による課金や効果測定が可能なことも、その傾向に拍車をかけています。その指標の1つが、CPM(インプレッション単価)です。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、CPMとは何かといった基礎知識に触れながら、CPCとの違いや、CPM課金のメリット・デメリット、効果を高めるためのポイントなど、CPMについて徹底的に解説します。

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CPMとは?

CPM(Cost Per Mille)とは、Web広告が1,000回表示されるたびに発生する費用のこと。Milleはラテン語で1,000を意味します。広告が表示されることをインプレッションと呼ぶため、日本語ではインプレッション単価と訳されることが多いでしょう。Web広告の課金方法として一般的に利用されており、運用においては欠かせない基本となる指標です。

CPMの計算方法

CPMの計算方法は、以下のとおりです。
CPM(円)=総広告費÷インプレッション数(広告表示回数)×1,000
例えば、総広告費が100万円で、広告が500万回表示された場合のCPMは、以下の計算式で求められます。
CPM(円)=100万円÷500万回×1,000=200(円)
つまり、広告を1,000回表示するのに、200円の費用がかかったことになります。

CPCとの違い

CPC(Cost Per Click)とは、Web広告が1回クリックされるたびに発生する費用のこと。日本語ではクリック単価と訳されています。CPCの計算方法は、以下のとおりです。
CPC(円)=総広告費÷広告のクリック数
CPMとCPCの違いは、課金される条件にあります。広告が1,000回表示されるたびに課金が発生するCPMに対し、広告が1回クリックされるたびに課金が発生するのがCPCです。言い換えれば、何度クリックされても表示回数が1,000回に満たない限りは課金されないのがCPM、何度表示されてもクリックされない限りは課金されないのがCPCです。

CPMと似た用語との違い

広告やマーケティングで利用される指標には、CPMと似ているものがいくつかあります。以下より、それぞれについて解説します。CPMやCPCと混同しないよう、注意が必要です。

vCPM

vCPM(viewable Cost Per Mille)とは、Web広告をユーザーが1,000回閲覧するたびに発生する費用のことです。インプレッションとは本来、単に広告が表示された回数ではなく、ユーザーがそれを目にした回数を示すものであり、広告の認知という意味では、vCPMのほうがCPMよりも正確な指標であると言えます。
つまり、広告が画面にロードされれば、実際にはユーザーが目にしていなくても1インプレッションとしてカウントされてしまうCPMに対し、スクロールなどにより明確にユーザーが広告を目にした際(広告の50%以上が1秒以上表示された場合など、出稿媒体によって条件あり)に、1インプレッションとしてカウントされるのがvCPMです。そのため、以下のとおり、計算式はCPMと変わりませんが、インプレッションの意味が異なります。
vCPM(円)=総広告費÷インプレッション数(広告閲覧回数)×1,000

eCPM

eCPM(effective Cost Per Mille)は、CPM課金ではない、ほかの課金方式で発生した広告費用をCPMベースに換算し、インプレッションに対する費用を測る指標です。課金方式が異なる広告同士で、費用対効果などを比較したい場合に、eCPMが利用されます。そのため、以下のとおり、計算式はCPMと変わりませんが、総広告費の発生事由が異なります。
eCPM(円)=総広告費÷インプレッション数(広告表示回数)×1,000
例えば、CPCが50円で、5,000回の広告表示で10回クリックされた場合、総広告費は50円×10回=500円となり、eCPMは以下の計算式で求められます。
eCPM(円)=500円÷5,000回×1,000=100(円)
eCPMをCPMと比較することで、どちらの課金方式を採用したほうが費用対効果に優れているのかを把握することが可能です。

CPV

CPV(Cost Per View)は、動画広告の課金方式として利用される指標で、動画が1回視聴されるたびに発生する費用です。画像広告と異なり、動画広告の場合はクリックよりも視聴されることが重要なため、CPVが指標として利用されます。CPVの計算方法は、以下のとおりです。
CPV(円)=総広告費÷動画広告の視聴回数
なお、出稿媒体によって動画視聴の判定基準が異なります。開始から30秒など、一定の時間が経過すれば1回の視聴として見なされる媒体もあれば、最後まで視聴されない限りはカウントされない媒体もあります。

「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数あるWeb広告会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。

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CPM課金のメリット

Web広告に複数の課金方式が存在する中で、CPM課金を採用するメリットはどのようなところにあるのでしょうか。以下より、CPM課金の主なメリットを紹介します。

クリック単価が低くなる傾向にある

CPM課金は、広告の表示回数に応じて費用がかかる課金方式であり、クリックされた回数は無関係なため、多くのクリックが実現できれば、クリック単価がより低くなる傾向にあります。例えば、1,000インプレッションにおけるクリックが1回の場合でも、100回の場合でも、CPM課金であれば広告費用は変わりません。そのため、CTR(Click Through Rate、クリック率)が高くなるほど、CPM課金のメリットがより顕著になります。

広告予算がコントロールしやすい

CPM課金の発生要因である広告表示回数は、設定などを変更しない限り大きく変動することがありません。そのため、CPM課金では想定外の広告費が発生せず、予算をコントロールしやすいというメリットがあります。一方、CPCやCPVに影響を与えるクリック数や動画視聴回数は、何らかの理由により急激に増加する恐れがあり、その場合は広告費も跳ね上がることに。定額の予算内で確実に収めたい場合など、安定した広告運用を求める場合は、CPM課金を選択すれば安心です。

CPM課金のデメリット

CPM課金には、メリットだけではなくデメリットもあります。Web広告運用の際には、デメリットにもしっかりと目を向け、課金方式を検討することが重要です。以下より、CPM課金の主なデメリットを紹介します。

クリック率が低くなりやすい

前述のとおり、CTRが高くなるほど、CPM課金のメリットがより顕著になりますが、CTR向上のためには、適切なターゲティングを実施し、広告内容が確実に訴求するユーザーに対してのみ広告を表示する必要があり、実際には簡単なことではありません。また、CPM課金を採用する場合、認知拡大を目的とすることも多いため、CTRの優先度を下げてでもターゲットを広く設定するケースがしばしば見受けられます。そのため、結果としてクリック率が低くなりやすい傾向があります。

費用対効果が分かりにくい

CPM課金は、あくまで表示回数が基準であり、クリックなどユーザーの具体的なアクションは無関係なため、広告が実際どれだけの効力を発揮したかが読めず、費用対効果が分かりにくいというデメリットがあります。また、vCPMの解説で触れたとおり、広告が画面にロードされれば、実際にはユーザーが目にしていなくても1インプレッションとしてカウントされてしまうため、その意味でも正確な効果が読みづらい指標と言えるでしょう。

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CPM課金はどんな場合におすすめ?

CPM課金がおすすめのケースは、目的およびCTRから検討すると明確です。
まず、CPM課金では表示回数が基準であり、一般的に表示回数が最大化されるように配信されるため、認知拡大やブランディングを目的とする場合であれば、より多くのユーザーが目にする可能性の高いCPM課金が向いています。一方で、クリックによる自社サイト来訪や、その後の商品購入など、明確なCV(コンバージョン)を目的とする場合は、CTRが低くなりやすいCPM課金ではなく、クリック数を最大化するように配信されるCPC課金が適していると言えます。
また、CTRから検討する場合は、CTRが0.1%より高ければCPM課金、0.1%未満であればCPC課金という選択を1つの基準にすると良いでしょう。以下のとおり、CTR0.1%を境に、それより高ければCPM課金が、それ未満であればCPC課金が、それぞれ低い課金額となるからです。なお、例としてCPM・CPCが300円、インプレッション数が10万回の場合で比較しています。
・CPMの課金額
CTRに関わらず、10万回÷1,000×300円=3万円
・CPCの課金額
CTR 0.11%:10万回×0.0011×300円=3万3,000円
CTR 0.1%:10万回×0.001×300円=3万円
CTR 0.09%:10万回×0.0009×300円=2万7,000円

CPM課金の効果を高めるためのポイント

CPM課金がおすすめのケースは前章で解説したとおりですが、そのようなケースにおいてより効果を高めるためには、いくつかのポイントが存在します。以下より、その主なものを紹介します。

広告の目的を明確にする

CPM課金の効果を高めるためには、広告の目的を明確にすることが重要です。前章で触れたとおり、CPM課金が適しているのは、認知拡大やブランディングを目的とするケースですが、それを明確に意識し、広告のチューニングや効果測定を実施する際にも、その目的に沿った観点で進める必要があります。目的に向けて一貫性のある運用を実現することが、CPM課金の効果をより高めることに繋がるからです。

配信先やターゲティングは広く設定しておく

認知拡大やブランディングのためには、幅広いユーザーに広告を閲覧してもらう必要があります。そのため、認知拡大やブランディングを目的としてCPM課金を採用する場合は、配信先やターゲティングを広く設定しておくことをおすすめします。とはいえ、過度に広く設定すると、広告に関心を持ち得ないユーザーに向けた広告表示、いわゆる無駄打ちが多くなりすぎてしまうため、注意が必要です。

CPMの単価相場

CPMの単価相場は、広告を掲載する媒体や広告内容によって異なりますが、目安として、代表的なアプリ広告の例を紹介します。
・Facebook:200~800円
・LINE:400~650円
・Instagram:150~600円
・TikTok:100~600円

幅広い年齢層に利用されているFacebookやLINEでは、相対的にCPMの単価相場が高くなります。一方、若年層のユーザーを中心とするInstagramやTikTokでは、若干ではありますがCPMの単価相場が下がる傾向にあるようです。

Web広告の費用相場

つづいては、Web広告を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。

Web広告料金表
<Web広告の種類> <費用相場>
動画広告 10円〜/1再生
アフィリエイト広告 3万~5万円
Twitter広告 クリック課金:24~200円/1クリックインプレッション課金:1,000表示ごとに400~650円
Instagram広告         クリック課金:40~100円/1クリックインプレッション課金:1,000回表示ごとに500~1,000円
Facebook広告 クリック課金:100~200円/1クリックインプレッション課金:1,000回表示されるごとに100~500円
LINE広告 クリック課金:24~200円/1クリックインプレッション課金:1,000回表示ごとに400~650円
TikTok広告         起動画面広告(インプレッション課金型):1,000回表示ごとに770円

Web広告の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

【まとめ】Web広告でお悩みならアイミツへ

本記事では、CPMとは何かといった基礎知識に触れながら、CPCとの違いや、CPM課金のメリット・デメリット、効果を高めるためのポイントなど、CPMについて解説しました。
Web広告は、その運用次第で、高い費用対効果が期待できる手法です。本記事を参考に、CPMをはじめさまざまな指標を確実に理解した上で、効果測定や分析に活用し、ぜひビジネスに貢献する有効なWeb広告の運用を実現してください。
また、Web広告の運用やサポートを依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「アイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った会社を複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。

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