ヒートマップで解析できることは？分析・ツール活用のポイントも紹介【2024年最新版】

Webマーケティングに用いられるツールのひとつに、「ヒートマップツール」というものがあります。この記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できるアイミツが、ヒートマップツールを活用するメリット・デメリットや、解析できる情報などをわかりやすくまとめました。ヒートマップツールを活用した分析のポイントについても解説。ヒートマップツールの導入を検討している方や、ヒートマップツールについて理解を深めたいという方は、ぜひ参考にしてください。

【関連ページ】
Web広告にかかる費用・相場感や、あなたの目的別にヒートマップ解析を相談できるWeb広告会社をお探しいただけます。
Web広告の費用・相場
ヒートマップ解析を相談できるWeb広告会社一覧

ヒートマップとは、データをわかりやすく表示・可視化するための方法です。数値の高低などで色を分け、どの部分の数値が高いのか・低いのかを表現します。Webにおいては、Webページを閲覧しているユーザーがどの部分に長時間注目しているかを表現する分析方法において用いられる場合が多いです。
具体的には、目の動き（または目の動きと相関関係があると言われているマウスの動き）やページのスクロールが止まっている時間などをヒートマップで表現。目の動き（マウスの動き）であれば、最も見られている（クリックされている）場所の色を濃く表示し、あまり見られていない（クリックされていない）場所を薄く表示します。ユーザーがどの部分をクリックしやすいのか、どの部分に注目しているのかなどがひと目でわかるという仕組みです。分析内容が視覚的に表示されるため、分析初心者でも注目すべき点や課題が見つけやすい分析方法だと言えるでしょう。

情報をわかりやすく可視化できるヒートマップですが、メリット・デメリットともに存在します。以下から確認していきましょう。

先ほどからお伝えしているとおり、ヒートマップを活用することでユーザーの目の動きや興味を引く部分がわかりやすく可視化できるという点は大きなメリットだと言えるでしょう。また、Webページの改善ポイントを見つけられるという点もメリットのひとつです。
たとえば、本来はクリックできない部分をクリックしているユーザーが多ければ、ユーザーに勘違いさせるようなデザインである可能性があるため、改善が必要だと言えるでしょう。マーケティングだけでなく、Webページそのもののユーザビリティ（使いやすさ）向上にも貢献するツールであるという点も大きなメリットだと言えます。

上記のようなメリットがあるヒートマップですが、手に入れられるデータはあくまでユーザーの行動の結果のみです。ユーザーがどのような心理や感情で該当の行動を取ったのかがわからないという点は、デメリットだと言えるでしょう。また、ページをまたいだユーザー行動を計測することは難しいのが現状。このほか、ページ自体の閲覧数が少ないとヒートマップとして正確に表示することが難しいというポイントもデメリットとして挙げられます。

「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数あるWeb広告会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。

ここからは、ヒートマップを用いることで解析できることを具体的に解説していきます。

ユーザーがスクロールを止めていた時間を色分けして表示することができます。これはアテンションマップとも呼ばれ、ページをスクロールしていく中でユーザーが特に注目した部分を確認することが可能です。多くのユーザーが熟読している箇所を把握することで、どのような情報やデザインがユーザーの興味・関心を引いたのかを想定できます。逆に、熟読していない（スクロールする中でスルーされている）箇所を把握することで、流し読みされてしまいやすい内容やデザインの把握にも役立つでしょう。

ユーザーがページのどの部分で離脱（ページを閉じる、あるいは戻るをクリック）したかが把握可能。離脱した箇所がわかれば、その箇所までに離脱したくなるような問題点があったということが想定でます。離脱箇所までの文章が冗長でユーザーを飽きさせてしまった、不快感を与える文章・デザインがあったなど、原因はさまざまでしょう。改善ポイントを把握することができるのは重要です。

ユーザーのページ滞在時間を確認することができます。すぐに離脱してしまっているユーザーが多い場合は、ユーザーが求めていた情報を掲載できていないということが想定できるため、内容の改善を検討する必要があるでしょう。なお、その際はページへの流入元を確認することも大切です。
たとえば、特定のキーワードで検索して流入しているユーザーがすぐに離脱している場合は、キーワードにそぐわない内容を掲載していると想定できます。広告から流入しているユーザーがすぐに離脱している場合は、広告の表現が誤解を与えるものになっている可能性があるでしょう。

ユーザーがページ上のどの箇所をクリックしたかも把握可能です。この機能は、クリックマップとも呼ばれ、クリックしてほしい箇所が適切にクリックされているかという情報が解析可能。また、LPにおける商品・サービスの申し込みボタンなど、同一のリンク先に移動するボタンを1ページに複数用意している場合は、どのボタンがもっとも押されているのかを確認することができます。
また、クリックしても何も起こらない箇所がクリックされているか把握できるため、ユーザーに勘違いさせてしまうデザインになっていないか、リンク先を設定する余地のある箇所が存在しているかなども確認できます。

ヒートマップツールでは、Webページ上でのユーザーのマウスの動きも把握することが可能です。この機能は、マウスフローヒートマップとも呼ばれます。先ほどお伝えしたとおり、マウスの動きは目の動きと相関関係があると言われているため、マウスの動きとユーザーがどのような流れでWebページを見ているかを想定することができるでしょう。
ユーザーがどのような目の動きで文章を読んでいるのか・Webページを見ているのかという情報のほか、スクロールを止めた箇所の中でも特にどのような部分に注目しているのかを解析することもできます。

ヒートマップツールを活用した分析で重要なポイントは、あくまでも現在存在するWebページのユーザーの行動を分析できるという点。把握できるのは「ユーザーの行動に関する情報」のみで、どうしてそのような行動をとったのかというユーザーの感情や心理は想定するしかありません。また、流入後のユーザーの行動分析のため、どうしてアクセスしたのかといったアクセス解析も行うことはできません。
ヒートマップツールを活用した分析では、ユーザーの行動心理を想定しながらページ内の問題点を見つけることに注力。発見した問題点は、Webページ改善におおいに活用できるでしょう。改善後は、改めてヒートマップツールを活用し、想定したユーザー心理にマッチしていたか検証するのも重要です。

ネット広告の費用をご紹介します。

より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターのご利用をおすすめします。

ここまでお伝えしてきたとおり、ヒートマップツールはWebページにおけるユーザーの行動を把握し、ユーザーが抱いている感情・心理を想定するために非常に便利なツールです。Webページの内容・デザイン改善において大きく貢献するツールであると言えます。一方で、ツール導入には費用や手間がかかると同時に、Webマーケティングを始めたばかりの方にとって専門的な分析は難しく感じられることもあるでしょう。その場合は、Webマーケティングを専門とするWeb広告会社に分析・マーケティングサポートの外注を検討することがおすすめです。アイミツでは、ご要望に沿ったWeb広告会社のご紹介が可能。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
ヒートマップ解析を相談できるWeb広告会社一覧
【費用感を知りたいという方はこちら】
Webの費用・相場