Googleのサジェスト機能とは？意味やSEOでの活用法【2024年最新版】

サジェストは、Googleなどの検索エンジンでの検索時に、入力されたキーワードと関連性のあるキーワード候補を自動で提案してくれる機能ですが、SEOでもさまざまな場面で活用できます。そこで今回は、SEO対策会社などさまざまな外注先を比較検討できる「アイミツ」が、サジェストの意味や仕組み、類似する用語との違い、SEOで活用する方法、取得におすすめのツールなど役立つ情報を分かりやすく解説します。

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Googleのサジェスト機能とは「suggest（提案、提唱）」という言葉の意味が表すとおり、検索エンジン側がキーワードを提案する機能です。別名「オートコンプリート」とも呼ばれるサジェスト機能は、Googleに限らず多くの検索エンジンで導入されているため、なじみのある方がほとんどでしょう。具体的には、例えば検索者が「東京」と入力した際、検索窓の下側に「東京 天気」「東京 観光」といった具合に、検索エンジン側が入力されたキーワードと合わせて検索されるケースが多いキーワードを予測して提案する形で表示されます。

Googleでは以下のような基準をもとに、入力されたキーワードに合わせてサジェストを順位付けして表示しています。

・Googleでの検索履歴
・ユーザーがクリックした検索結果または広告
・検索ユーザーの位置情報
・ユーザーの属性
・月間検索ボリューム
・トレンド（他のユーザーが頻繁に検索するキーワード）

つまり、検索ユーザー自身の検索履歴を参考しているだけでなく、多数のユーザーから収集した検索回数やトレンドなど、長い時間をかけて蓄積された検索履歴をもとに候補となるキーワードを提案する仕組みとなっているのです。

Googleのサジェストでは、「ハラスメントコンテンツ」「露骨な性表現を含むコンテンツ」「テロに関するコンテンツ」といったGoogle検索のポリシーに違反するような候補を防ぐシステムが搭載されています。また、以下のような検索候補についてもサジェストとして許可されない仕組みとなっていることが記されています。

・選挙に関連する候補
・健康に関連する候補
・名前を示された個人に関連する微妙で中傷的な言葉

したがって、いくら検索回数が多いようなキーワードでもポリシーに違反していない場合はサジェストに表示されません。

サジェストの基本的な知識をお伝えしたところで、ここからはサジェスト検索のより具体的な仕組みを解説します。サジェストに表示されるキーワードの基準となる以下4つの要素について順に解説しますので、参考にしてください。

キーワードごとに検索された回数は「検索ボリューム」と呼ばれ、キーワードがどの程度の人気を持っているのかを図る重要な目安となります。

【検索ボリュームの一例】
・キーワード「A＋B」：月間検索ボリューム1万件
・キーワード「A＋C」：月間検索ボリューム100万件

この場合、後者のほうが圧倒的に検索されている回数が多いため、「Aという検索と一緒に検索される回数はBのほうが多く、人気が高い」と判断できますので、サジェストにも表示されやすくなります。ちなみにGoogleではサジェストの実用性を高めるため、日々アップデートしながらサジェストに反映していますので、月間検索ボリュームが変われば、表示されるサジェストにも変化が表れます。

Googleのサジェストでは「ユーザーが検索している位置」も重要な要素となっています。例えば飲食店や美容院といった店舗を探す場合、自分が住んでいる場所が東京であるにもかかわらず、大阪の店舗を探す人はほとんどいないでしょう。Googleではこうした「キーワード＋エリア」で検索する場合のユーザーニーズを鑑みて、検索ユーザーの位置情報を取得し、反映した上でサジェストを反映しています。もちろんすべてのキーワードに位置情報が反映されるわけではなく、宿泊施設や航空券など、検索時にエリア情報が重要な意味を持つキーワードに対して、検索者の位置を考慮したサジェストが表示されると考えられます。

トレンドとは「流行」を意味するため、人気の高さを図る目安となる「検索ボリューム」と同じ扱いになるように感じるかもしれません。しかしながら検索ボリュームはあくまで検索された回数であり、「検索した人数」ではありません。1人が100回検索した場合も100人が1回ずつ検索した場合も、検索ボリュームはどちらも100です。一方のトレンドは、「多くの人が検索している」ことを基準に、キーワードの流行度合いを図る指標であるため、検索ボリュームとはまた別の要素です。Googleではこのトレンドも重視しているため、話題になっているニュースや期間限定のイベントなどの関連キーワードがサジェストに表示されるケースがあります。

ユーザーが過去に検索したキーワードは、事実として「ユーザーが興味・関心を示したキーワードである」と判断できるため、サジェストにも反映されます。Googleのシステムはユーザーの過去の検索履歴情報を蓄積する仕組みとなっているため、履歴に該当するキーワードが入力された場合は、過去に調べたキーワードがそのまま候補として表示されやすくなるわけです。ただし、自身の検索履歴をサジェストに反映させないことも可能です。ブラウザをシークレットモードで開いて検索すると、過去の検索情報がサジェストに反映されないだけでなく、検索履歴を残すことなく検索が行えます。

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関連キーワードとは、Googleで検索した際、検索結果の最下部にメインキーワードとセットで表示されるキーワードです。例えば、「SEO対策」で検索してみると、以下のようなキーワードが表示されます。

「seo対策 会社」
「seo 対策 自分で」
「seo対策 費用」

関連キーワードは、メインキーワードと組み合わせて検索するキーワードの候補ですが、サジェストは「キーワード入力時、検索窓に候補が表示される」「ユーザーの検索履歴や位置情報なども加味して候補に反映している」という点が関連キーワードと大きく異なります。つまり、検索ユーザーの検索履歴や属性といった自身の情報が反映されるか反映されないかが両者の決定的な違いです。

「他の人はこちらも検索」という機能は、ユーザーが訪問したWebサイトから検索結果に戻った際（ブラウザバック）に表示されるキーワード候補の表示機能です。サジェストや関連キーワードと異なり、「他の人はこちらも検索」欄は検索欄へのキーワード入力時、検索結果が表示されたタイミングでは表示されず、サイトに訪問してからブラウザバックしたタイミングで初めて表示されます。この機能はモバイル版で2017年以降に追加された比較的新しい機能で詳細が明らかになっていな部分も多いですが、検索結果に戻る前に訪問していたページと関連の高いキーワード、当該ページ閲覧後に検索されることの多いキーワードが表示されやすい傾向にあると考えられています。

共起語とは、特定のキーワードを設定したコンテンツの中で、一緒に用いられやすいキーワードのことです。例えば「Google 広告」というキーワードが頻繁に用いられている記事の中には「ユーザー」「アカウント」といったキーワードがよく用いられており、これらを共起語と呼びます。サジェストが「検索時に入力したキーワードと組み合わせて検索されやすいキーワード」であるのに対し、共起語は「コンテンツの中で頻繁に使われているキーワード」を示す言葉であるため、そもそも大元となるベースが異なります。また、検索時に自動で表示されるサジェストと異なり、共起語はツールなどを用いない限りは把握できない点も大きな違いであるといえるでしょう。

サジェストは検索時に便利な機能ですが、SEO対策にも活用できる貴重な機能です。現状、Googleをはじめとした検索エンジンは、あらゆるページを順位付けする際に「ユーザーニーズを満たす質の高いコンテンツ」を高く評価しており、サジェストを分析すればユーザーニーズを読み解くことが可能だからです。ここから、サジェストをSEOで活用する具体的な方法を紹介しますので、参考にしてください。

サジェストは、コンテンツ制作（記事制作）時のキーワード選定に活用することが可能です。例えば、「SEO対策」というキーワードをテーマにコンテンツ制作したいと考えているとしましょう。「SEO対策」のサジェストを調べてみると、以下のような候補が表示されます。

・seo対策 やり方
・seo対策 費用
・seo対策 会社

これらがサジェストとして表示されたということは、「検索ボリュームが大きい」「トレンドになっている」など、人気の高いキーワードであることを示しています。したがって、これらのキーワードから予想される悩みや疑問にマッチしたキーワードを設定してコンテンツを制作すれば、多くのユーザーニーズを満たすコンテンツを作りやすくなります。

大前提として、検索エンジンから高い評価を受けて上位表示化を果たすためには、「ユーザーを満足させるコンテンツを制作」することが大切です。サジェストに表示されるキーワードは多くのユーザーが興味・関心を抱くキーワードであることを示していますから、「興味・関心を抱いているもの」に対する回答を用意する上では貴重な参考材料となります。ただし、大切なのはあくまで「質」であり、サジェストに登場するキーワードをとにかく詰め込むような方法は好ましくありません。サジェストをコンテンツ制作に適切な形で生かすためには、サジェストを分析した上でユーザーニーズを明らかにする作業にまず注力することが大切です。

ユーザーニーズは時代の流れや流行、経済情勢など、さまざまな要素により変化を遂げます。したがって、過去に制作したコンテンツが「制作当時はユーザーニーズにマッチしていたが、時間の経過によりマッチしなくなった」という事態は往々にして起こり得ます。もちろんユーザーニーズにマッチしなくなったコンテンツは検索エンジンからの評価も下がり、順位を落としてしまうでしょう。ですがサジェストの要素となる検索ボリュームやトレンドは常にアップデートされているため、最新のサジェストからユーザーニーズの変化を読み取り、既存コンテンツをリライトすれば、現状のニーズに合ったコンテンツに変化させることができます。

サジェストは以下いずれかの方法で取得できます。

・Googleの検索窓でキーワードを入力（手動）
・ツールを用いてサジェストを取得する（自動）

そもそもサジェストは、検索ユーザーが検索をスムーズに行うためのサポート機能ですので、平常時に検索するのと同じ手順でサジェストを手動で取得することが可能です。しかしながら、手動でサジェストを取得するのは時間がかかり過ぎるため、おすすめはしません。例えば「メインキーワード＋ひらがな」でサジェストを取得するには50音を順番に入力する必要がありますし、一覧で表示されたサジェストをコピーすることもできません。したがってサジェストを効率的に取得するには専用のツールを利用するのがおすすめです。

サジェストの抽出が可能なツールにはさまざまなものがありますが、ツール選びのポイントをまとめましたので参考にしてください。

・コスト（無料プランが用意されている場合は、無料でどこまで使えるか）
・取得できるサジェストの数
・使いやすさ、見やすさ
・対応している検索エンジン
・抽出したサジェストをダウンロード（出力）できるか

ここから、サジェストの抽出におすすめのツールを5つ紹介しますので、上記のポイントと照らし合わせながらチェックしてみてください。

ラッコキーワードは、サジェストに加え、Googleトレンドや共起語など、SEO対策に便利な情報を取得できる無料のツール（有料プランもあり）です。使い方は至ってシンプルで、サジェストを調べたいキーワードを入力し、「共起語を見る」を選択するだけ。メインキーワードに対するサジェストが表示されるだけでなく、「メインキーワード＋ひらがな」「メインキーワード＋アルファベット」など、さまざまな共起語が一覧で表示されます。

UbersuggestはブラウザであるGoogle Chromeでのみ使える拡張機能です。Googleのサジェスト取得に加え、キーワードごとの毎月の検索ボリューム、モバイルとデスクトップの検索数、トレンドなどの情報を取得できます。また、Googleだけでなく、Amazon、YouTubeのキーワード取得にも対応しているのが大きな特徴です。ただし、取得情報をすべて閲覧するには有料版にアップグレードする必要があるため注意しましょう。

SE Rankingは、サジェストの抽出、キーワード順位チェック、被リンクチェック、Webサイト検査など、SEOに役立つ機能が詰め込まれたSEOツールです。料金は月額4,000円（税込）～と有料ですが、コンテンツ制作に必要な調査はもちろん、自サイト・競合サイトの分析といった豊富な機能が搭載されており、世界で人気の高いツールです。サジェストだけでなく、SEO全般に活用可能なツールをお探しの方には特におすすめです。

サジェストキーワード一括取得ツールは、無料かつ手軽に利用できるサジェスト取得ツールです。Google、Yahoo!JAPAN、Bingといった検索サイトだけでなく、Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場など代表的なショッピングサイトのサジェストまで取得できるのが大きな特徴です。機能はサジェストに限定されていますが、その分非常にシンプルな仕組みとなっており、どんな人でも使いやすいのが魅力です。

Keyword Toolは、Google、YouTube、Amazon、Twitter、Instagramなどさまざまなサイト・メディアに対応しており、非常に多くのサジェストを抽出できるのが大きな特徴です。サイト自体は英語表記ですが、構成がシンプルなため、操作性にそれほど問題はないでしょう。最大750個まで関連キーワードを取得できる無料版に加え、1,000個以上の関連キーワードや検索ボリュームなどを調査できる有料版も用意されています。

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より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターのご利用をおすすめします。

サジェストは検索ユーザーの利便性を向上させてくれる便利な機能ですが、ユーザーニーズのヒントが詰まっているため、コンテンツ制作やリライトなどSEOを意識したWebサイト運用におけるさまざまな場面でも大いに役立ちます。ただし、SEOには多種多様な要素が存在するため、効果的に施策を進めたい場合は専門家の手を借りるのもひとつの手でしょう。アイミツでは、外注先選びに役立つ一括見積り・一括資料を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

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