プロジェクションマッピングの費用を解説【2024年最新版】

建物などの物体に、プロジェクターを使って映像を投影する「プロジェクションマッピング」。プロジェクトマッピングは、インパクト性の強さ、表現の自由度などから企業が活用するケースも見受けられます。そこで今回は、制作会社をはじめとしたさまざまな発注先を比較検討できる「PRONIアイミツ」が、プロジェクションマッピングの種類、費用相場、料金を安く抑える方法、制作・実施までの期間などを分かりやすく解説します。
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プロジェクションマッピングはビルや建物など巨大な物体に映像を投影しているイメージを持つ方が多いかもしれませんが、実は大きなものに限定されるわけではありません。プロジェクトマッピングの種類は大きく「大・中・小」3種類の規模に分類され、実際に規模ごとにさまざまなプロジェクトマッピングが制作されています。

「大規模」に分類されるプロジェクトマッピングは、ビルや駅、お城など、数十メートルを超える規模のタイプで、大半は屋外で行われます。以下に事例をいくつか紹介しますので、参考にしてください。

【東京駅】
・幅120m×高さ30m
・概要：駅舎中央部を巨大なスクリーンに見立て、46台もの高性能プロジェクターを利用。音楽に合わせて蒸気機関車（SL）や楽器が浮かび上がり、幻想的なムードを演出

「出典：YouTube　TOKYO STATION VISION 東京駅 復原記念しCG映像投影 赤れんがに浮かぶSL　https://www.youtube.com/watch?v=N-3yJLTU9OQ」

【サグラダ・ファミリア】
・幅30m×高さ150m
・長年「建築中」ということで知られているスペインの教会「サグラダ・ファミリア」を背景に、建築家であるアントニオ・ガウディが手がけたスケッチをモチーフにしたプロジェクトマッピング

「出典：YouTube　LA MERCE 2012 - SAGRADA FAMILIA - MOMENT FACTORY　https://www.youtube.com/watch?v=kq7GJd50iCc」

「中規模」に分類されるプロジェクトマッピングは、屋内の壁や部屋一室、車一台など、数m～10m程度の規模で実施されるタイプのものです。

【車】
・幅1.8m×全長4.8m
・概要：車一台を丸ごとキャンバスに利用したプロジェクトマッピング。流線型のボディをうまく活用し、車のカラーが変化する様子やタイヤが回っている表現など、臨場感あふれる演出を実現。

「出典：YouTube　かっこよすぎ! プロジェクションマッピング　https://www.youtube.com/watch?v=J0j5qSfYSxQ&t=11s」

【水族館の水槽】
・高さ9m、水深6.5m
・概要：プロジェクトマッピングなどのアート作品を手掛ける「チームラボ」が、新江ノ島水族館の相模湾大水槽に花々が咲き乱れる様子を投影させた作品。映像が水槽照明の役割も果たし、花々の近くを魚が横切る斬新な世界を演出。

「出典：YouTube　Flowers and Fish - Enoshima Aquarium Big Sagami Bay Tank / 花と魚 - 相模湾大水槽　https://www.youtube.com/watch?v=GDkLZHI4DLo」

「小規模」に分類されるプロジェクトマッピングは、人間の体の一部や皿、小物など、数十cm程度の規模から利用されるタイプのものです。

【人の顔】
・サイズ：女性の顔のみ
・概要：二人の女性の顔部分のみに映像を投影したプロジェクトマッピング。動く女性の顔に涙や絵柄などがピンポイントで投影され、さまざまな感情や世界観を演出しているアート色の強い作品。

「出典：YouTube　WOW｜INORI - PRAYER-　https://www.youtube.com/watch?v=3Aos1Z2htDU&t=2s」

【一枚の皿】
・幅50cm×高さ50cm（概算）
・テーブルに置かれた一枚の皿を中心として、料理に奮闘する小さなシェフの姿を皿の中の世界に描いたプロジェクトマッピング。料理を盛り付ける皿という特性を活かし、スープができる工程をユニークに表現。

「出典：YouTube　Le Petit Chef - Bouillabaisse　https://www.youtube.com/watch?v=T2dQ8ojLakg」

プロジェクトマッピングの制作は複数の工程から成り立っており、以下のような工程ごとに費用が発生します。主な費用は以下のとおりです。

・企画費用：ストーリーやテーマ、構成などの企画にかかる費用
・コンテンツ制作：投影する映像を制作する工程にかかる費用
・機材レンタル：プロジェクター、PCなど、撮影に必要な機材のレンタル料
・設営費・人件費：撮影のための設営や準備・本番に携わるスタッフの人件費

なお、プロジェクトマッピングの性質上、規模や作品の長さによって費用は大幅に変わることを留意しておきましょう。もちろん企画やコンテンツ制作を自社でまかなう場合などには、その分の費用がカットできますので、どこまで外注するかによってもトータルコストは大きく変動します。参考までに規模感ごとの費用相場を一覧表にまとめましたので、チェックしてみてください。

インパクト抜群のプロジェクトマッピングは、企業のブランディングや商品・サービスのPRなどさまざまな場面で活用できる優れた技術ですが、高額な費用をネックと感じる方も多いでしょう。ですが、工夫次第では料金を抑えることも可能ですので、ここから具体的な対応策を2つご紹介します。

制作会社によっては、既存の映像素材を用いることにより、企画費用を大幅に抑えることが可能です。もちろんその場合は完全オリジナルな映像とはいきませんが、制作会社にイメージや要望を伝えた上で、マッチする既存の素材がある場合には低コストでプロジェクトマッピングを実現できる可能性があります。

難易度が高いと思われがちなプロジェクトマッピングですが、実はコストを抑えて自作で制作したケースも少なくありません。特にミニマム規模のプロジェクトマッピングであれば、以下の機材・アプリをそろえることでプロジェクトマッピングを自作できます。

・プロジェクター
・iPad
・プロジェクションマッピングアプリ（例：Optoma Projection Mapper、DynaMapperなど）

機器やアプリの購入費用はかかりますが、数万円程度ですので、外注と比べれば大幅に安く実現できます。自作のプロジェクトマッピングのYouTubeをいくつか紹介しますので参考にしてみてください。

「出典：YouTube　iPadを使ってプロジェクションマッピングをしてみた　https://www.youtube.com/watch?v=on8GJNpHFGA」

「出典：YouTube　ミニプロジェクションマッピングに挑戦　パソコン工房ch.　https://www.youtube.com/watch?v=2LdTlsbMAvU」

「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「PRONIアイミツ」にお問い合わせください。数あるイベント企画会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。

ここではある程度本格的なプロジェクトマッピングにおける制作・実施までの期間を工程別に紹介します。

①問い合わせから企画完成まで：1カ月～3カ月
・問い合わせ
・打ち合わせ
・企画・提案
・見積もり
・発注
・コンテンツ案提出

上記の工程の中でも企画・提案の部分に時間を割くケースが多く、大手の場合は1年以上じっくり時間をかけるケースもあります。

②コンテンツ制作：1カ月～2カ月
制作には短くても1カ月程度はかかるケースが多いようです。

③機材納入・設営：本番の数日前～当日まで

以上のように、ある程度本格的なプロジェクトマッピングを実施するには、制作～実施まで3カ月以上かかるケースが多くなっています。

プロジェクトマッピングの制作会社を選ぶ際には、以下のような点を心がけると良いでしょう。

・制作会社の強みや得意分野を把握し、イメージと相性の良い会社を選ぶ
・経験やノウハウが豊富な会社は、企画内容やイベント内容に対して的確なアドバイスをくれるため、提案力を重点的にチェックする
・「何を、どこまで対応してくれるか」を事前にチェックし、依頼したい際に完結できる制作会社を選ぶ

プロジェクトマッピングは特殊な技術であり一般的な会社がノウハウを持っているケースは少ないため、やはり制作会社選びでは実績豊富な会社を選ぶことをおすすめします。

プロジェクションマッピングは規模によって費用が変わります。イベント企画会社の相場感が分かる料金シミュレーターを用意しました。プロジェクションマッピングを用いたイベント企画会社に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

インパクト抜群で、無限の演出が可能なプロジェクトマッピングは、広報活動など企業が活用するケースも多く見受けられます。ただし、費用や期間が大掛かりになるケースも多いため、依頼する制作会社選びは慎重に行いましょう。
今回は、プロジェクションマッピングの費用と料金相場をご紹介しました。しかし内容や要素によって差万別なので、ある程度正確な価格を知るためには、複数の会社に見積もりを取るのが一番の早道です。PRONIアイミツではご要望を伺った上で、条件に合うイベント企画会社を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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