展示会の出展費用と料金相場【2024年最新版】
デジタルマーケティングが加速する今もなお、展示会や見本市へのブース出展は効果的なプロモーション手段の1つ。この記事では、展示会の出店費用と料金相場を解説します。また、イベント会社にブース制作を依頼する際の費用相場もご紹介。展示会や見本市への出展を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
展示会の出展費用・料金相場
まずは、展示会の出展費用・料金相場を見ていきましょう。
展示会の出展費用・出展料の相場【一覧表】
展示会の出展にかかる主な費用 | 費用相場・料金相場 |
---|---|
展示会の出展費 ・出展料 |
30万円〜100万円以上 |
制作費 (ブース設備や装飾等) |
20万円〜100万円前後 |
施工費 | 10万円〜100万円前後 |
その他の費用 (広告宣伝費など) |
ホームページの制作費:30万円〜60万円 案内状の制作費:3万円〜15万円 当日の運営委託費:5万円〜 |
展示会の出展費・出展料
展示会の出展費・出展料とは、企業や団体が展示会に参加するための費用です。この費用には、主に展示スペースの使用料が含まれます。出展費は、ブースのサイズや場所により変わるのが一般的。例えば、参加者の目に留まりやすいメイン通路沿いや入口付近などは費用が高く設定されているのが一般的です。
また、展示会によっては基本料金に加えて、電気使用料や備品のレンタル料が別途必要となります。費用の範囲は、小規模な展示会では数十万円、大規模な国際展示会では数百万円に及ぶこともあります。
ブース設備や装飾の制作費
ブースを構成するパネルやサイン、のぼりやポップなどの装飾物の制作にかかる費用です。一般的な相場は、20万円から100万円前後。ブースの規模や装飾のサイズに応じても金額が変わります。
映像を流すディスプレイやデジタルサイネージ、音響装置を使うと配線などが必要になるため、施工費は更に高額になります。
ブースの施工費
展示会会場内の自社ブースの壁面や床工事、照明の設置といった電気工事費などです。また、事前に制作したパネルやサイン、装飾物などをイベント会場に搬入し、ブースを組み上げる際にかかる費用も含まれます。施工はイベント当日の前日や前々日に行われます。
ブースの施工の一般的な相場は、10万円台から数百万円。イベント会社によっては、前述の制作費とセットにして料金を設定している場合もあります。
広告宣伝費など
上記のほか、展示会への出展では、イベント告知用のサイト制作や取引先への案内状の作成、当日来場者に配布するパンフレットや資料、ノベルティの作成などの広告宣伝費が発生します。一般的な相場は、ホームページ制作が30万円〜60万円前後、案内状の制作・印刷が3万円〜15万円前後です。
また、イベント会社によってはブースの制作に加えて、当日の運営(来場者の誘導、接客対応など)まで請け負っており、依頼する場合の料金は、おおむね5万円前後からとなっています。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- 展示会の出展費・出展料の相場は30万円~100万円以上
- ブース制作費の相場は20万円~100万円前後
- 施工費は10万円~100万円前後
- その他、広告宣伝費・運営委託費は5万円程度~
展示会ブースの規模別費用・料金相場
つづいては、展示会ブースの規模別(広さ別)の費用・料金相場をご紹介します。
展示会ブースの規模別費用・料金の相場【一覧表】
ブースの規模 | 相場 |
---|---|
1小間の簡易的なブース | 60万円〜90万円 |
3小間から4小間のブース | 180万円〜300万円 |
1小間(ひとこま)の簡易的なブース
ブース制作の費用は基本的に規模に比例するため、約3m×3mの1小間(ひとこま)のみのブースで特別な装飾を施さない限り、おのずと費用は抑えられます。
展示会や新製品発表会で1小間のスペースを借り、パネルやサインなどを設置した一般的なブースを出展する場合、一般的な相場は、60万円〜90万円前後(内訳:ブースの企画・制作・施工…30万円〜50万円前後、出展料…30万円〜40万円前後)。イベントによっては、主催者側がパネルなどを貸し出している場合もあり、貸出資材を組み合わせることでさらにコストを抑えることも可能です。
費用を抑えられる一方で、小型のブースは人が集まりにくいこともあるため、来場者の誘導・呼び込みには相応の工夫が求められます。運営に不安がある場合は、あらかじめイベント会社に相談し、サポートしてもらうのも効果的です。
3小間から4小間のブース
3小間・4小間ほどの規模になると、ブースを構成する制作物も増えトータルの費用は高くなります。
3小間から4小間のブースを出展する場合、一般的な相場は、180万円〜300万円前後(内訳:ブースの企画・制作・施工費…100万円〜180万円前後、出展料…80万円〜120万円前後)です。集客効果を高めるためにディスプレイや音響装置を使えば、さらに費用がかかります。
- 【ここだけは押さえておきたいポイント】
-
- 1小間の簡易的なブース出展の費用は60万円~90万円前後
- 3小間から4コマのブース出展の費用は180万円~300万円前後
展示会の出展費用を抑える方法
つづいては、展示会への出展費用を抑える方法をご紹介します。
装飾は汎用性の高いデザインで作成する
展示会の装飾費用は参加費の中でも大きな割合を占めるため、汎用性の高いデザインにすることでコストを効果的に抑えることができます。一度制作した装飾を、複数の展示会で再利用できるよう工夫することで、新たにデザインや製作を行うコストを削減できます。
例えば、企業ロゴやブランドカラーを反映させたバックパネルや、コンテンツを差し替え可能なポスター、デジタルサイネージを採用することで、様々な展示会で柔軟に利用ができます。専用の装飾は目立ちやすいというメリットがありますが、別のイベントでは使えないことが多く非効率です。複数の展示会で使える汎用性の高いデザインを取り入れることで、長期的にコストパフォーマンスを高めることがでできます。
展示会に必要な物品・工数の一部を内製化する
展示会の出展費用を考えるためには、必要な物品や工数の一部を内製化するという手段があります。外部業者に依頼すると高額になることが多い装飾品や印刷物、さらにブース設営作業の一部を自社で対応することで、大幅なコスト削減が期待できます。
例えば、パンフレットや名刺サイズのチラシなどの印刷物は、社内のデザイン担当やプリンターを活用することで制作費を抑えられます。また、ブース装飾の一部を社員がDIYで対応するのも有効です。特に簡易的なディスプレイや小物の装飾は、内製のしやすい点と言えるでしょう。さらに、展示会当日の運営スタッフも可能な範囲で社員が対応すれば、派遣スタッフ等の人件費を削減できます。内製化すべき点と外注すべき点を慎重に区分けすることが、費用対効果を高めるポイントです。
国や地方自治体の補助金を活用する
国や地方自治体が提供する補助金や助成金を活用するのも、展示会の出展費用を抑える一つの手です。企業の販路拡大や地域経済の活性化を目的とし、出展料やブース設営費、輸送費などの一部を補助してもらえるケースがあります。
例えば、中小企業向けの「ものづくり補助金」や「展示会出展支援事業」のような制度も該当します。これらの補助金を受けるには、事前申請や報告書提出が必要で、募集時期や要件をよく確認することが大切です。補助金をうまく活用することで、費用対効果も自ずと高まります。積極的な情報収集が成功の鍵です。
展示会出展時の注意点
つづいては、実際に展示会へ出典する際の注意点をピックアップしご紹介します。
展示会の趣旨や参加者の特性を十分に理解する
展示会に出展する際は、その展示会の性質や参加者の特性を十分に理解することが重要です。もし、趣旨のずれた展示会に出展してしまうとPRや商談に繋がる可能性は格段に下がります。
例えば、業界の最新技術を紹介する展示会と、地域住民向けのイベントでは、求められる内容や表現方法が大きく異なります。参加する人のデータや過去の来場者層の分析結果を参考にし、目標に合ったプロモーションを行うことが大切です。
さらに、ブースの設計やスタッフの対応も、参加者の特性に合わせる必要があります。 同様に、専門知識を持つ来場者が多い場合には、技術的な資料を準備し、初心者が多い場合にはわかりやすく説明や体験型の展示が効果的です。参加者の視点に立って戦略を練ることで、展示会での成果を最大化できます。
アフターフォローの準備を事前に整えておく
展示会への参加を成果に繋げるためには、アフターフォローの準備を事前に徹底しておくことが重要です。展示会は新規顧客や重要顧客と接点を持つ絶好の機会ですが、その場で契約や成果に繋がらなくても、フォロー次第で次のビジネスチャンスを広げることができます。
まず、展示会で収集した名刺やアンケート結果を効率よく管理する仕組みを準備しましょう。CRM(顧客管理システム)を活用すれば、データの整理や追跡がスムーズに進みます。具体的な手順やスケジュールを決めておくと、迅速な対応が可能です。
また、昨今では、問い合わせが気軽に行えるか・スムーズにおこなえるかという点も重要です。配布するパンフレットやノベルティにQRコードを載せるなどの工夫も効果的です。
複数の展示会に参加し自社の勝ちパターンを見極める
展示会への参加の効果を最大化するためには、複数の展示会に参加し、自社にとっての「勝ちパターン」を見極める必要があります。1回の出展だけでは十分な結果が得られないこともありますが、経験をナレッジを積むことで、効果的なアプローチ方法が明確になります。
まず、異なる規模やテーマの展示会に参加して、自社のサービスや製品がどのように評価されるのかを比較してみましょう。また、ブースデザインやスタッフの対応、配布資料など、成功率や改善点を振り返ると次回の出展に活きます
特定の展示会で成功パターンが見つかった場合、それを他のイベントでも応用することで出展効果をさらに高められます。複数回の展示会で戦略を練り、自社に最適な展示会選びとアプローチを獲得することが大切です。
展示会出展費用のアイミツでの取引事例
ここからは実際にあった取引事例をご紹介します。
費目 | 金額 |
---|---|
床工事 | 7万円 |
システム工事 | 15万円 |
電気工事 | 17万円 |
管理費 | 14万円 |
構成費 | 40万円 |
備品レンタル | 35万円 |
合計金額 | 138万円 |
実際にあった取引事例をご紹介しました。イベントの規模、種類によって金額は大きく変わってくるでしょう。依頼を考えているイベント企画がいくらでできるのか気になりましたらお気軽にお問い合わせください。
展示会ブース制作の費用の算出方法
まず、ブース制作の費用がどのように決まるのか、整理しておきましょう。
ブース制作費用の主な内訳は、ブース本体や装飾の材料費と、設計・制作・デザイン・施工にともなう人件費です。イベント会社の多くが1小間(おおむね幅3m×奥行3m=9平米)あたりの料金を設定しており、ブースの規模が大きくなるほど費用は高くなります。
また、ブースの装飾やあわせて行う施策によっても、料金は変わります。一般的なブース装飾に使われることの多いパネルやポップに加え、配線工事をともなうディスプレイを設置したり、配布用チラシなどの制作まで依頼すれば、その分の費用も必要です。
なぜ価格が違う?展示会で価格差の出る理由
ブース出展の費用を大きく左右するのは、イベント会社間の価格差ではなく、クライアント側の要望です。同じサイズのブースでも装飾に凝ったり、映像や音響を取り入れたりすれば、前述の通り費用は増します。
もちろん、お金をかけるほど効果が見込めるわけではないので、予算の配分で悩んでいる場合は、企画の段階からイベント会社に相談しましょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- ブース出展の費用は、発注者側の要望によって大きく変わる
- 予算の配分で悩んでいる場合は、
企画の段階からイベント会社に相談するのがおすすめ
実際にブース制作の料金を調べてみた
実際にブース制作の料金を公開しているイベント会社を見つけました。参考までにご紹介します。
費目 | 料金 |
---|---|
ブース装飾費(1小間) | 30万円~40万円 |
ブース装飾費(2小間) | 50万円~70万円 |
費目 | 料金 |
---|---|
基本料金 | 15万円〜(ブースの規模・装飾により変動) |
制作費 | 20万円〜(ブースの規模・装飾により変動) |
費目 | 料金 |
---|---|
IT関連イベントの ブース制作費(2小間) | 80万円〜(※事例にもとづく参考価格) |
スポーツ関連イベントの ブース制作費(4小間) | 180万円〜(※事例にもとづく参考価格) |
イベント会社選びで失敗しないためには
最後は、イベント会社を選ぶ際のポイントについて解説します。後悔しないために、どんな点に気を付けるべきでしょうか?
事業内容を見極める
ひと口にイベント会社といっても、運営スタッフのリソースに強みを持つ会社や、制作のみ請け負う会社など実際の事業内容はさまざま。
あるイベント会社の方にお話を伺ったところ、webサイトで「トータルサポート」とうたっていても、必ずしも企画段階から対応できるわけではない、とのことでした。まずは担当者と顔を合わせて、委託できる範囲をしっかり確かめるのが大切です。
実績に目を向ける
イベントにトラブルはつきもの。渋滞で資材の搬入・設置が遅れたり、当日、映像・音響機器がトラブルに見舞われることは少なくありません。
イレギュラーな事態に対処するには、やはり現場で培ったノウハウが不可欠。webサイトなどで過去の実績を公開しているイベント会社なら、比較的安心して依頼できるのではないでしょうか。
担当者とのフィーリングも大事
イベント会社と契約を結んだ後は、制作物の確認・修正依頼や備品の手配など、当日に向け共同作業で準備を進めていくことになります。ブースの規模によっては、準備に2〜3ヵ月ほどの期間を要することも珍しくありません。
そのため、先方の担当者とフィーリングが合うかどうかも大事なポイントの1つ。直接顔を合わせてみて、ストレスなくコミュニケーションがとれる担当者のいる会社を選びましょう。
発注者側で準備しておきたいこと
ブースの形態は、業種やイベントの種類によって多岐にわたり、口頭だけで要望を伝え切るのはなかなか難しいもの。イベント会社から精度の高い提案を引き出すためには、完成像をしっかり固めておくのが大切です。
具体的な方法の1つはGoogleの画像検索。出展するイベントの過去のブース事例を画像検索し、イメージに近いものを共有すれば、イベント会社と意思疎通しやすくなり、より具体的に話が進むでしょう。
展示会の出展費用と料金相場で迷ったらPRONIアイミツへ【まとめ】
この記事では、展示会への出展費用と料金相場について解説しました。皆様の参考になれば幸いです。
「アイミツ」では、コンシェルジュが皆様からのご相談を無料で承っております。ご予算・ご要望に応じて複数のイベント会社をピックアップし、まとめて見積もりをとることも可能です。
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