税理士とfpの違いとダブルライセンスの強み【2024年最新版】

税理士とfpでは得意とする業務が異なり、fp資格の保有者が在籍している税理士事務所はダブルライセンス事務所と呼ばれています。この記事では、税理士やfpなどさまざまな分野の依頼先を比較検討できる「アイミツ」が、税理士とfpの違いやダブルライセンス事務所を利用するメリットを解説します。

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税理士とは、税金・税務の専門家。税理士試験の難易度は高く、合格するには税制に関する高度な知識を求められます。11科目のうち5科目に合格すれば資格を取得できる科目合格制を採用しているのが特徴。そのため、法人税や事業税など税理士によって得意とする分野は異なります。税制に関する専門的な知識を活かして、企業の税務をサポートするのが税理士の役割です。

税理士の業務内容は多岐にわたりますが、独占業務が3つあります。それぞれの業務について解説しましょう。

税理士の主要な業務として、税務書類の作成が挙げられます。法人税や所得税など、申告が必要な税金の種類によって、税務署に提出しなければならない書類も異なります。企業の税務では、年次決算書や確定申告書などを作成しなければなりません。税の申告は、税制に関する知識を持たない人にとっては非常に手間のかかる業務で、書類に不備があれば手直しなどでさらに手間がかかるでしょう。申告に必要な書類の作成は、税理士に任せるのがおすすめです。

税務代理とは、税務書類の作成はもちろん、申請や手続きなどを代行する業務です。税務署による監査が実施される際には、企業の担当者の代わりに税理士が対応することができます。税務署の決定に不服がある場合の申し立て代行も可能。またe-Taxを利用して確定申告する場合、印鑑の代わりとして電子証明書を取得する必要があります。しかし税理士に申告の代行を依頼する場合は、電子証明書を自社で取得する必要はありません。

税務相談は、クライアントからの税務に関する相談を受けて助言や提案などを行う業務です。確定申告に関する相談はもちろん、税金の試算や節税対策などを取り扱います。確定申告の前に疑問点や不明点を相談しておけば、税務関連のトラブルを予防できるでしょう。一部の例外を除いて、税理士資格を持たない人や税理士名簿に登録されていない人が業務として税務相談を請け負うことはできないため、相談前に確認しましょう。

fp（ファイナンシャルプランナー）は、年金や資産運用、税金など、お金に関する幅広い知識を持つ人材です。資産運用や保険によるリスク管理などに関する助言を行い、クライアントの目標達成をサポートします。

fpの主な業務は、クライアントの目標達成に必要な資金計画を立てることです。最初に資産状況や収入、保険などのデータを収集してクライアントの現状を把握します。現状を把握した上で、長期的な視点から目標を達成するための資金計画を立てます。クライアントの状況や要望に応じて、税理士や社会保険労務士、金融機関などと連携しながら資金計画の円滑な実行をサポートするのがfpの仕事です。

fpの資格は、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士検定（FP技能士）と民間資格であるAFP・CFPの2種類に分けられます。FP技能士は1～3級に分けられ、1度試験に合格すれば更新の必要はありません。民間資格にはAFPとCFPの2種類があり、難易度はCFPの方が高いです。AFPがFP技能士2級、CFPがFP技能士1級と同等の難易度とされています。民間資格には有効期限があり、更新するには一定の単位を取得する必要があります。

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税理士とfpは、どちらもお金に関する業務を担っています。しかし対応できる業務には違いがあり、得意分野もそれぞれ異なります。相談する前に、それぞれの違いを知っておくことが大切。税理士とfpの違いを解説します。

先にご紹介したように、税務相談や税務代行、税務書類作成は、税理士の独占業務です。そのため、fpに同様の業務を依頼することはできません。税理士は、税務に関する高度な専門知識を持つ職種です。税務に関する課題であれば、税理士に相談したほうがより専門的な立場からアドバイスしてもらえます。税金に関する相談や税務業務を代行してもらいたい場合は、税理士に依頼しましょう。

税理士が税務に関する専門家であるのに対して、fpはお金に関する幅広い知識を持つ職種です。経営や事業継承など、さまざまな資金に関する相談に対応できます。お金に関する幅広い知識を活かして、特定の分野にとどまらない総合的な視点からクライアントをサポートできるのがfpの強み。fpに資金に関する悩みを相談すれば、自社の実情を考慮した解決策を提案してくれるでしょう。

税理士事務所の中には、fpが在籍している事務所もあります。税理士とfpの両方を保有するダブルライセンス事務所であれば、税務に関する相談に加えて資産運用や保険によるリスク管理など、お金に関する幅広い相談に対応できます。
通常、fpだけで対応できない業務は提携先の税理士などと連携するケースが多いもの。しかしダブルライセンス事務所であればワンストップで対応できるため、税務相談から金融資産の運用、相続までトータルサポートを受けられるでしょう。単純な節税対策ではなく、自社の将来的な展望を見据えた税務戦略を提案してもらえるため、税務に限らず資金に関する総合的なサポートが必要な方にはダブルライセンス事務所がおすすめです。

税理士とfpの違いやダブルライセンス事務所の強みを解説しました。税務・資産運用をまとめてサポートしてもらいたい方は、ダブルライセンス事務所に相談しましょう。一方で、ダブルライセンス事務所を探すのは意外に手間がかかります。
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