印刷工程の基本的な流れを徹底解説!【2024年最新版】
この記事では、「簡単な印刷物なら自分で作りたい」と思ったものの、具体的な印刷の工程がわからないという方に向けて、印刷などさまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、印刷の基本的な流れや詳しい工程についてわかりやすくまとめています。自社で印刷物を制作したいと考えている方や、印刷について知識を深めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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印刷には大きく分けて3つの工程がある
「印刷」と一言で言っても、実は大きく分けてプリプレス工程・プレス工程・ポストプレス工程という3つの工程があります。以下から、それぞれの工程について、詳しく確認していきましょう。
プリプレス工程
プリプレス工程は、「印刷前工程」とも呼ばれます。実際に対象物に印刷をほどこすまでの工程です。どのような内容・媒体で印刷物作成するのかという、いわゆる企画や編集、デザインと言った工程は、プリプレス工程に含まれます。また、企画・編集・デザインの工程で出来上がった原稿に沿って原稿を清書する作業(組版作業)を含む、制作・製版・刷版の工程や、これらの工程でミスや問題がないか確認する校正の作業も、プリプレス工程のなかで行われる作業のです。
プレス工程
プレス工程は、実際に媒体に印刷をほどこしていく工程のことを指します。一方で、プリプレスからポストプレスまでを含めて「プレス」という場合も。文脈からの判断が必要になるでしょう。
プレス工程では、プリプレス工程にて制作した刷版(さっぱん:印刷用の版。版とは、印刷のために作成した型・判子のようなもの。)を使用して、媒体に印刷をほどこします。具体的には、刷版にインク(インキ)をつけて媒体に転写するという作業です。
ポストプレス工程
ポストプレス工程は、実際の印刷が終わってから、印刷物を加工して、納品するまでの工程のことを指します。印刷物のなかには、媒体に印刷を行っただけでは完成とならないものもあるでしょう。たとえば、本・パンフレット・アルバムなどがその一例です。
印刷が完了した媒体の形を整える(断裁・折り)作業や、本としての体裁を整える(製本)といった作業が含まれます。こうして完成した印刷物を梱包し、配送・発送、納品するまでの工程が、ポストプレス工程です。
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印刷物が完成するまでの基本的な流れ
ここからは、プリプレス工程・プレス工程・ポストプレス工程で行われている作業をより詳しく解説していきます。確認することで、印刷物が作られるまでの工程のイメージが、より想像しやすくなるでしょう。
①原稿制作(企画・編集・デザイン)
まずは、プリプレス工程で行われる企画・編集・デザインという作業についてです。企画では、印刷物の内容や体裁を決定し、この時点で完成形のイメージ図を作成する場合や、必要な作業を書き出しておく場合も多いです。
編集・デザインでは、企画の内容をブラッシュアップして原稿や作業指示書に落とし込みます。印刷物の出来上がりのより具体的なイメージ図や、どのような色や媒体を使用しどのような作業を経て印刷物が完成するのかという指示書を作成するのです。
②原版制作(DTP・フィルム製版)
原版とは、いちばん最初に作成する版のことです。先ほどお伝えした「刷版」に含まれます。いちばん最初に作成した刷版が、原版と言えるでしょう。近年「DTP(Desk Top Publishing)」という言葉をよく耳にしますが、これはパソコンで原版を作る作業のことを指します。
また、パソコンで版を作らない場合、版とは金属板のことを指す場合が多いです。この金属板は、印刷データを透明フィルムに出力したものを用いて版とする場合が多く、その版の作り方は「フィルム製版」と呼ばれています。金属板に直接図柄を彫るのではなく、フィルムを用いることで、保管が容易になるのです。
③刷版(印刷前の最終段階)
刷版とは、先ほどもお伝えしたとおり、印刷に用いる版のことです。版を作ることを製版と呼びますが、オフセット印刷では、透明フィルムにデータ(印刷物の原稿)を印刷し、そのフィルムを使って金属板(主にアルミ)を感光させることで版が作られます。
モノクロの場合は1枚のフィルムで済みますが、フルカラー印刷の場合は印刷の4原色であるCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4枚のフィルムが必要になることが特徴です。
④印刷
製版が済んだら、刷版を使用して媒体に印刷を行います。印刷の主な種類は、凸版印刷(活版印刷)・凹版印刷(グラビア印刷)・孔版印刷(スクリーン印刷)・平版印刷(オフセット印刷)の4つです。
凸版印刷は美しい仕上がりが魅力で、凹版印刷は版の耐久性が高いことが特徴。孔版印刷は紙以外の素材(Tシャツやプラスチックなど)への印刷が得意で、平版印刷は緻密な表現を得意としています。
⑤製本・加工
ここからは、ポストプレス工程です。印刷物が本や冊子など、加工が必要なものであれば、印刷完了後に製本や加工を行います。製本の工程は、一般的に折り・丁合・綴じ・断ちの4ステップです。
また、製本には上製本と並製本があります。上製本はハードカバーの本を作る際に用いられる方法です。並製本は主に中綴じ製本・無線綴じ製本・のり綴じ製本に分けられます。中綴じ製本は冊子の中央をホチキスや針金などで綴じる方法で、コストを抑えられる点が特徴。無線綴じ製本は背表紙をつけられる製本方法で、のり綴じ製本は針金を使わないため安全性が高い点が魅力です。
⑥梱包・発送
完成した印刷物は、梱包・発送を経て発注者のもとへと届きます。梱包の方法は、帯かけ・シュリンク・ビニール包装などが一般的です。
帯かけは印刷物を帯で束ねる方法で、印刷物の厚みや印刷会社・クライアントの意向によって帯の種類が変わります。一般的に用いられるのは紙(クラフト紙)や透明フィルムです。シュリンクは薄いフィルムで印刷物全体を包む方法で、専用の機械が必要になります。ビニール包装は、ビニール袋で印刷物を包む方法です。
印刷の外注費用
つづいては、印刷を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
種類 | 相場 | 備考 |
チラシ | 1~3万円程度 | ※A4、片面カラー、1営業日、5,000部、光沢紙の場合 |
封筒 | 5,000円~ | ※長3、オフセット印刷、500枚の場合 |
名刺 | 600円~ | ※片面、モノクロ、100枚の場合 |
パンフレット | 2万5,000円~ | ※A4、両面カラー、8ページ、 100部、光沢紙の場合 |
冊子 | 3万円~ | ※A4、フルカラー、20ページの冊子100部の場合 |
印刷の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】印刷を成功させるには?
ここまで、印刷の基本的な流れや詳しい工程を解説してきました。自身で印刷物を作成することは、コスト削減をはかることができるでしょう。しかし、ここまでお伝えしてきたとおり、印刷を実施する工程においては多くの作業が発生しています。多大な手間がかかるため、実績と経験のあるプロへの外注がおすすめです。
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