物流センターとは?機能や種類などをわかりやすく解説!【2024年最新版】
物流センターの導入は、商品の効率的な流通や在庫管理の最適化、顧客への迅速な対応など、企業の業績向上に必要な要素を支える役割があります。だからこそ、目的に合わせた物流センターの選択と利用は重要です。
しかし、各種の機能やセンターの種類、立地条件による違いなど、詳細な知識がなければ適した選択は難しいと感じるでしょう。そこでこの記事では、物流センターについての基礎から具体的な導入のメリットまでを丁寧に解説します。ぜひ参考になさってください。
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物流センターとは
物流センターとは、企業の商品流通を円滑にするための施設の一つです。商品の入荷、保管、出荷を担う重要な役割を担当している点が大きな特徴。特に物流倉庫と比較して、物流センターはより高度な機能を持っており、荷役、包装・梱包、流通加工、検品といった作業を進めてくれます。これにより、商品が顧客の元へ届くまでの物流プロセスをスムーズにし、企業の業績や顧客満足度につなげることが可能です。
また、物流センターは自社で保有・運用するだけでなく、専門の物流業者に委託して利用することも可能なため、初期投資を抑えつつ、専門的な物流サービスを活用できます。物流センターをお探しの方は、自社での運用とアウトソーシングのメリット・デメリットを比較検討しておくことをおすすめします。
物流センターの7つの機能
物流センターの機能は、商品が生産されてから顧客に届くまでの一連の流れをスムーズに進めるためのものです。ここでは、物流センターが果たす主な7つの機能について、それぞれの役割と重要性を詳しく解説していきます。
入荷
「入荷」は、物流センターに商品を受け入れる機能です。製造元や供給元から商品が物流センターへ送られてくるこの過程では、商品の数量や種類、状態などを確認し、データベースに正確に記録します。
また、商品の保存状況による影響を最小限に抑えるため、入荷した商品を適切な保管場所へと迅速に移動させます。これにより、在庫管理の精度を高めるだけでなく、納期遅延や欠品を防止し、商品の品質保持が可能です。
保管
「保管」は、物流センターの核となる機能の一つです。入荷した商品は、適した環境下での保管が必要です。そのため、商品の性質に応じた温度や湿度を管理し、商品の品質を維持することが求められます。
また、保管場所は在庫の状況や出荷予定なども考慮した上で効率的な管理が必要です。保管期間中も、在庫の数量や位置は一定期間ごとに確認され、データベースが更新されます。これにより、在庫状況の正確な把握と効率的な出荷作業が可能となります。
輸送
「輸送」は、物流センターが顧客からの注文に合わせて保管されている商品を取り出し、適切な方法で包装・梱包した上で、顧客や販売店などの目的地へと配送する機能です。輸送の過程では、商品が傷つかないように注意するとともに、配送経路や方法を最適化することで、コストと時間を削減できます。
また、配送状況の透明性を高めるために、追跡情報を提供する場合もあります。この機能により顧客は商品の到着を確実に把握することが可能です。
荷役
「荷役」は、物流センターの中心的な業務の一つで、効率性と正確性が求められる領域です。荷役とは、具体的には商品の荷卸し、移動、荷積みといった作業を指し、ピッキングや仕分けと呼ばれる場合もあります。荷役の精度と効率性を高めることで、商品の破損を防止し、出荷作業の迅速化が可能です。
近年では、AIやロボット技術の導入によって作業を自動化することで、人的ミスを減らし、より効率的な荷役作業を実現しています。
包装・梱包
「包装・梱包」は物流センターの商品を保護して、輸送中の破損や汚れから防ぐための機能です。ここでは、商品の大きさ、重さ、形状、材質などに応じて最適な包装材を選び、適切に包装することが求められます。
また、包装・梱包作業は顧客への第一印象を左右します。そのため、品質だけでなく見た目にも配慮した包装が求められることが一般的です。さらに、エコフレンドリーな包装材を使用することにより、企業のサステイナビリティへの配慮を示すことにもつながります。
流通加工
「流通加工」は物流センターの商品を販売できる最終的な状態に仕上げる作業です。具体的には、個々の商品をセットにまとめる作業やラベルの貼り付け、値札付けなど、特定の店舗や地域に合わせた商品構成に組み替えるなどの作業を含みます。
流通加工は、各店舗が直接行うよりも、物流センターで一括して行う方が効率的で、品質を安定させることも可能です。また、物流センターで流通加工を行うことで、店舗側は接客や販売に集中できます。
検品
「検品」は、入荷した商品の品質確認や数量の確認を行う機能です。具体的には、傷や破損がなく商品が適切な状態であるか、注文どおりの数量が届いているかなどをチェックします。
検品は、エンドユーザーへの信頼度を高めるために重要なプロセスです。商品の品質問題や数量のミスは顧客満足度を下げるだけでなく、再度商品を送付するコストなどにつながるため、検品の徹底は物流センター業務におけるポイントだと言えるでしょう。
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物流センターの5つの種類
物流センターはその機能と目的に応じて、大きく5つの種類に分類されます。それぞれの種類には特定の役割と特性があり、その違いを理解することは物流戦略を最適化する上で重要です。以下に、それぞれの種類の詳細をまとめていきます。
配送センター
「配送センター」は、商品などを配送車やトラックを使って小売店や消費者へ直接配送する役割の物流センターです。配送までのプロセスを効率的に管理するため、商品の仕分けや配送スケジューリングなどの作業が行われます。
各小売店の需要に合わせて商品を組み合わせて出荷量を最適化することで、配送効率を高める重要な役割も担っています。したがって、配送センターは、物流業務を効率化し、配送時間を短縮するための機能を持つ物流センターだと言えるでしょう。
デポ
「デポ」は、主に交通機関が多い都市部に位置する小規模な物流センターです。主に最終的な配達先に近い地域で、配送前の最終的な保管や分配を行うという機能に特徴があります。
小型で短期間の保管に対応し、朝に集荷した商品を同日中に配送するような、高頻度の入出荷作業を行うことで、商品配達の迅速化と効率化が可能です。そのため、都市部などで高頻度な配送が必要なビジネスにとっては、デポは不可欠な存在となっています。
DC(ディストリビューション・センター)
「DC(ディストリビューション・センター)」は、供給元と消費地を結ぶ拠点となる物流施設の一種で、大量の商品をまとめて保管し、必要な場所へ適切なタイミングで送出することが役割の物流センターです。
各店舗からの注文情報に基づき、必要な商品と数量をピックアップして各店舗へ出荷します。商品の保管、分類、梱包、出荷といった一連の業務を、DCでシステム化することで、物流を効率的に行えることが特徴です。
TC(トランスファー・センター)
「TC(トランスファー・センター)」は、複数の配送地点から荷物を一箇所に集約し、仕分けした上で再度分配する役割の物流センターです。配送地点から直接最終地点へ運ぶと運送コストが増えるため、TCで荷物を再分配することで、物流コストを最小限に抑えられます。
また、DCとは異なり、TCでは在庫を保管しない点が特徴です。
PDC(プロセス・ディストリビューション・センター)
「PDC(プロセス・ディストリビューション・センター)」は、商品を保管するだけではなく、加工や改良などの作業も担う物流センターです。PDCでは、製品の組み立て、検品、包装など、流通加工の一部を担当するため、製品は出荷に適した形に加工した上で、直接配送可能な状態となります。
また、出荷準備に際しての商品管理や在庫管理なども可能です。一連の作業をまとめることで、物流の効率化を実現し、販売までの時間短縮を実現できます。
立地による2つの分類
物流センターや倉庫は、条件によって大きく「生産立地型倉庫」と「消費立地型倉庫」に分類できます。この分類は、それぞれの倉庫が主に対応する業務領域と立地が密接に関連しています。以下では、分類の詳細とそれぞれの特性について深掘りします。
生産立地型倉庫
生産立地型倉庫は、主に製造業者の工場や生産地に近い場所や仕入れ先が多い位置にあることが特徴の物流倉庫です。この倉庫は生産部門から製品を直接受け取り、輸送や保管を行う役割があります。製造過程で生じた生産品や部品の一時的な保管場所として使われることが特徴です。生産量に応じて適切に在庫管理を行い、必要な素材や製品をタイムリーに提供できるため、輸送コストを抑えやすくなっています。
消費立地型倉庫
消費立地型倉庫は、主に市場や消費者の近くに配送先が多くあることが特徴の倉庫です。消費者に最短時間で配送するための中心的な物流センターとして機能することが役割で、商品の最終的な保管、配送前の梱包、出荷手続きを行います。市場動向に柔軟に対応することで、必要に応じて即時に商品を提供できる体制を整えています。そのため、消費立地型倉庫は、顧客満足度向上と配送効率化において重要な役割を担っていると言えるでしょう。
物流センターをアウトソーシングするメリット
物流センターの運営は専門的な知識と経験が必要になるほか、初期費用や維持費用も必要です。この課題を解決するために、多くの企業は物流センターの運営をアウトソーシングしています。以下ではアウトソーシングのメリットをそれぞれ詳しく説明します。
初期費用がおさえられる
物流センターの運営には、土地の購入、建物の建設、設備の導入など、自社で行う場合は高額な初期費用が必要です。しかし、物流センターをアウトソーシングすると、この費用を大幅に削減できます。アウトソーシングでは、専門の物流会社が既に運営している施設を利用するため、初期費用を最小限に抑えられます。運用資金をほかの事業領域に投資する余裕ができるため、経営の安定化や成長を目指すことが可能です。
社内リソースをコア業務に向けられる
物流センターを自社で運営する場合、物流業務の専門知識を持つ人材の確保や教育、物流業務に関する管理作業の実施など、多くの業務が生じます。しかし、アウトソーシングを利用すれば、これらの業務を外部の専門業者に任せることができ、社内リソースを自社のコア業務に集中させることが可能です。これにより、本業や売り上げに直接関連する業務に多くのエネルギーを利用できるため、事業成長を加速させることが可能となるでしょう。
物流品質が向上する
物流のアウトソーシングを行うと、専門的な知識と経験を持った外注先が物流業務を担当します。プロに任せることで、物流品質が向上する可能性を高めることが可能です。具体的には、配送の精度や速度の向上、在庫管理の改善などが見込まれます。
また、最新の物流技術や知識を活用することで、物流の効率化やコスト削減、スムーズな規模拡大も可能です。物流品質が向上することで、企業のビジネス競争力の強化にもつながるでしょう。
物流倉庫の費用相場
つづいては、物流倉庫にかかる費用相場をご紹介します。
項目 | 費用相場 |
物流倉庫の料金表 | 坪単価4,000~7,000円 |
入庫料・ピッキング料 | 1個あたり10〜30円 |
検品料 | 1個あたり10〜100円 |
梱包料 | 段ボールの場合150〜300円 |
配送料 | 400〜1,200円 |
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【まとめ】物流センターの外注でお困りの方はアイミツへ
この記事では、物流センターの機能や種類を解説してきました。物流センターの運営や外部委託は、種類や機能、メリットなどの確認が必要で適切な選択が難しく、ビジネスの効率化と成長を大きく左右する重要な決断です。
その解決策として「アイミツ」の活用をおすすめします。アイミツは数多くの物流センターから適した外注先を見つけるお手伝いが可能です。物流に関するお悩みや疑問がある方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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