箔押しで用いる箔にはどんな種類がある?箔押し加工が映える印刷物についても解説【2024年最新版】
箔押しに使用する箔はカラーや模様など種類が豊富です。豊富な種類の箔を使用することで、インクだけでは表現できないデザインが魅力といえます。具体的に箔にはどのような種類があるのか知りたい人もいるでしょう。そこでこの記事では、複数の業者を比較検討できる「PRONIアイミツ」が、箔押しに用いる箔の種類についてご紹介!箔押し加工が映える印刷物についても詳しく紹介していきます。
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箔押しで用いる箔の主な種類
箔とは金や銀などの金属を薄く延ばしたもので、古くから仏具や陶器などに使われてきました。「箔押し」は熱と圧力を用いて金・銀などの箔を転写する特殊印刷加工を指し、別名ホットスタンプとも呼ばれています。箔押し加工により、文字やイラストなどを光沢感がある立体的なデザインに仕上げることが可能です。名刺や冊子・パンフレット、紙幣など幅広く活用されています。
箔と聞くと金や銀をイメージする人が多いかもしれませんが、赤や青などカラーバリエーションが豊富にあり、箔の種類もさまざまです。企業によって箔の名称や種類は異なるものの、以下では箔押しで用いる箔の一般的な種類についてご紹介します。
メタリック箔
メタリック箔は箔押し加工に用いられる箔の種類のなかでもスタンダードなタイプで、金や銀のほかにも多くのカラーがあります。箔押しならではの光沢感を大いに発揮でき、ポストカードや結婚式の招待状などに小さく取り入れるだけでも、一気に華やかになることがメタリック箔の魅力です。シンプルなデザインでもメタリック箔が映えることで、品質の高さを演出できます。
また、シンプルがゆえに、同じ金色でも企業によって色味が異なり、違いが分かりやすいことがポイントです。メタリック箔は、ホログラム箔などの特殊箔に比べて料金的にも安価なため、初めて箔押しを利用してみたい人にもおすすめです。
ホログラム箔
ホログラム箔は単一の光を放つ金箔とは異なり、三次元像を再生して立体感を表現する特殊箔の一つです。
カラーや模様の種類はさまざまで、光沢を強く出しているものから、控えめに光る落ち着いたものまで好みによって選べます。光の反射で箔の見え方が変わり、虹色に見えることがホログラム箔ならではの魅力です。
少しの面積でも存在感が大きく、シールにも多く用いられています。また、偽造防止技術の一つとして紙幣やクレジットカードにも、ホログラム箔の箔押し加工が施されています。特別感を演出したり、目立たせたりしたいときにもおすすめの箔です。
顔料箔
顔料箔とは、メタリック箔やホログラム箔とは異なり、光沢の無い樹脂や顔料を主成分とした箔です。クレヨンで塗ったような発色のよさが特徴で、黒やネイビーなど濃い色を下地にしたインクではうまく発色できないものでも、顔料箔の箔押し加工によって綺麗に色を表現できます。
ポスターや冊子の表紙など、色のメリハリをつけて主張したいときにも適しており、また箔を重ねるなど、デザインの幅も広げられることが魅力です。下地の色に関わらず箔押しならではの、少し台紙が沈むような仕上がりが品質の高さを演出します。このように顔料箔は、ほかの種類の箔とは少し違った鮮やかな色を出せることが魅力です。
透明箔
透明泊とはその名のとおり、透明で下地の色を透かす特殊箔です。カラーは無色のクリアをはじめ、赤や青などカラーラインナップも豊富にあります。敢えて下地と同色の透明箔を使用して箔押し加工を施すことで、光の反射を利用してさり気なく表現することが可能。またマット素材の下地と合わせて、ワンポイントで光沢を表現するなど、上品さを演出できることが、ほかの種類の箔では表現できない透明箔ならではの魅力といえます。化粧品のパッケージや本の表紙などにも用いられており、部分的に使用することで透明箔の魅力を引き出すことができます。
チェンジング箔
チェンジング箔とは、2つ以上のデザインを重ね合わせて一度に箔押しして作成する箔の一つで、遊び心を取り入れたシールやパンフレットに多く用いられています。見る角度によってデザインが違って見えることが、チェンジング箔ならではの特徴。その複雑な見え方を利用して偽造防止目的のラベルを作られることもあります。カラーは金や銀のほかにもカラフルなチェンジング箔もあり、表現を楽しめることもチェンジング箔の魅力となっています。ほかの種類と比べて費用は高額になる傾向がありますが存在感は大きいため、目立たせたい場合に取り入れることをおすすめです。
箔版にも種類がある
箔版とは、箔を下地に印刷するときに不可欠な土台となるものを指します。一般的に利用されている腐食版と呼ばれる箔版は、マグネシウムや銅の金属に酸をかけることで作られています。それぞれの種類に向き不向きがあるため、特徴を抑えておきましょう。
マグネシウムの箔版
マグネシウムを用いた腐食版は、銅版に比べて材質が柔らかく材料費も安価であるため、納期が短期間である場合や費用を抑えたい場合におすすめです。マグネシウムの箔版で気をつけておきたいポイントは、空気に触れるだけでも酸化が進んでしまうため、保存管理が難しい点が挙げられます。そのため、長期間での保管には向いておらず、小ロットでの箔押し加工の依頼時に適しています。また、マグネシウムの箔版の厚みは4段階の種類があり、小さいものから1mm、1.6mm、3mm、7mm。厚みのあるものは深彫にも対応しているため、クッション性のある印刷物に使用する場合や、印刷物が多く箔版がへたってしまう恐れがある場合には、厚みのあるものを選んでおくことがおすすめです。
銅の箔版
銅の箔版はマグネシウムの箔版に比べて材質が硬いことから、耐久性に優れていることが特徴です。強度がある分、大ロッドの箔押し加工の注文にも対応できます。マグネシウムよりもはるかに硬く酸化も進みにくいですが、制作時間が長期化してしまうことや、材料費がかかることから費用もマグネシウムの箔版よりも高いです。銅の箔版の厚みは、小さいものから1mm、1.5mm、3mm、7mmの4段階の種類があり、マグネシウムの箔版と同様、厚みのあるものは深彫にも対応しています。箔版のデザイン制作の段階で修正があると費用が上乗せされていくため、打ち合わせは入念に行うことが重要。特殊な印刷物や大量に印刷したい法人や事業主の人には、銅の箔版の利用がおすすめといえます。
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箔押し加工が映える印刷物の種類4選
箔押し加工を施すのであれば、綺麗に映えるものに活用したいと考える人も多いでしょう。年賀状やポストカードなど、事業主だけでなく個人利用にもおすすめな箔押し加工が映える印刷物について、4種類紹介します。
1.年賀状
新年を祝う目的で利用される年賀状は、箔押し加工を施すのにおすすめです。インクで印刷したシンプルな年賀状でも、少しの箔押し加工を施すことで一気に華やかになります。上司や友人など、年賀状を送る相手を問わずに活用できることも、箔押し加工の魅力です。また、年賀状に直接箔押し加工を施す方法もありますが、箔押しされたシールを用いることで手軽に年賀状を華やかにすることができます。年賀状シーズンになると雑貨屋や文具店などで多くの種類が取り扱われているため、好みのものを選ぶとよいでしょう。
2.名刺
名刺も箔押し加工がよく映える印刷物の一つです。氏名や事業名などを箔押し加工によって表現することで、上品な雰囲気に仕上がります。名刺は多くの枚数を長期間保管する必要があるため、剥がれにくい箔押し加工との相性がよく、またほかの人とも差別化できるでしょう。メタリック箔など光沢のある箔押し加工を施した名刺も魅力がありますが、落ち着いたさり気ない箔押し加工を取り入れたい人には、顔料箔がおすすめです。
台紙と箔のカラーを同系色でまとめると、光沢があっても落ち着いた雰囲気に仕上げることも可能です。
3.賞状
社内のイベントや地域の催しなどで贈られる賞状も、箔押し加工が映える印刷物の種類の一つです。一般的な賞状は白色の台紙に、金色の箔押し加工が施されています。成績や功労などが評価されて贈られる賞状は、心に残る書類として保管しておきたいものです。インパクトのある箔押し加工を施すことで、贈られた人はより心に残るでしょう。また、賞状が何かの資格や認定を意味する重要なものであれば、偽造防止のためにホログラム箔やチェンジング箔を取り入れるのがおすすめです。ただし、存在感のある箔なので、賞状に使用する際にはサイズに注意が必要です。
4.ポストカード
ポストカードも、箔押し加工が映える印刷物の種類の一つです。ポストカードはコレクションしたり、イベントごとに送り合ったりと、さまざまな楽しみ方ができます。クリスマスや誕生日をはじめ、イベントの告知などにおいて、箔押し加工を施したポストカードは一際目を惹くでしょう。はがきサイズの台紙に箔押しする面積を、どの程度取り入れるのかがおしゃれに仕上げるポイントです。目立たせたい場合は、ホログラム箔を取り入れることで華やかになります。インクでは表現できないツヤを出せたり、デザインの幅を広げられたりすることも箔押し加工の魅力。
印刷の外注費用
つづいては、印刷を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。PRなどで印刷物の作成を考えている場合は、参考にしてください。
種類 | 相場 | 備考 |
チラシ | 1~3万円程度 | ※A4、片面カラー、1営業日、5,000部、光沢紙の場合 |
封筒 | 5,000円~ | ※長3、オフセット印刷、500枚の場合 |
名刺 | 600円~ | ※片面、モノクロ、100枚の場合 |
パンフレット | 2万5,000円~ | ※A4、両面カラー、8ページ、 100部、光沢紙の場合 |
冊子 | 3万円~ | ※A4、フルカラー、20ページの冊子100部の場合 |
印刷の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】箔押し印刷の種類に迷ったらPRONIアイミツに相談を
箔押し加工は、インクでは表現できない独特の光沢感が特徴です。シンプルなものでも少しの箔押し加工を施すことで、一気に華やかにすることが可能。箔押し加工は企業によって種類や色味も異なり、料金も違ってくるため注文を行う前には事前に下調べをしておくことが重要です。PRONIアイミツを利用すれば、お手軽に相見積もりをとることができます。自分に合った企業を簡単に見つけられることができるため、ぜひご利用ください。
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