起業する際にコンサルタントは必要？メリットや料金、比較方法などを徹底解説！【2024年最新版】

起業する際には、手続きや申請、資金調達など考えるべきことが多いため、「自力では不安」という方も多いでしょう。そこで今回は、起業コンサルタントの基礎知識、依頼するメリット、サービス内容などを解説するとともに、気になる料金形態や費用相場をご紹介します。依頼先選びのポイントや注意点も合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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コンサルティングとは、「consult＝相談する」を語源とするビジネス用語であり、企業が抱える経営課題の解決や戦略立案、業務フロー改善などをサポートする業務を指します。このコンサルティングを実践する人を「コンサルタント」と呼びますが、起業コンサルタントとは文字どおり、以下のような起業に伴うアドバイスやサポートを実施するサービスのことです。
・資金調達に関する相談
・助成金、補助金の活用などについて
・事業計画書の作成
・ビジネスモデルの分析
・各種申請、書類作成のサポート
つまり、起業コンサルタントは「会社の発足時に利用するサービス」であると考えれば分かりやすいでしょう。

前提として、コンサルタントに依頼しなくても起業することは可能です。では、起業する際にコンサルタントを利用するとどのようなメリットがあるのか、ここから代表的な3つのメリットを紹介します。

起業する際にはさまざまな書類の作成や申請が必要となりますが、起業の経験がない場合や知識が少ない方の場合、自力ですべての手続きを完了させるには相当な時間と手間がかかります。ですがコンサルタントを利用すれば、起業に必要な申請や書類の作成など、手続き全般に関するサポートを受けられるため、自分で調べたり確認したりする工数を大幅にカットできます。また、適切な知識に則り書類作成や手続きを進められるため、ミスによる無駄な工数の発生も抑制できるでしょう。

起業コンサルタントの中には、特定の業界や分野に精通したプロが数多く存在しています。そのため、起業時に最適なコンサルタントを利用すれば、「自身が立ち上げるビジネスに詳しいプロ」が持つノウハウを得ることが可能です。もちろんネットや書籍でノウハウを得ることも可能ではありますが、プロと自由にやりとりしながら自身のビジョンや展望に合わせたアドバイスを得られれば、より多くの有益なノウハウを活かしやすくなるでしょう。

起業するにあたっては、もちろん自分なりにビジネスプランを練り上げるでしょうが、主観的な目線だけでは「欠点」や「リスク」などに気づきにくいのも事実です。その点、起業コンサルタントに依頼すれば、起業や経営のプロが客観的な目線でビジネスプランをチェックしてくれるため、自分では気づかなかった改善点やアイデアを得られる場合があります。客観的な評価を加えることで、ビジネスプランの精度をより高められるでしょう。

ここでは、起業コンサルタントに依頼した場合の具体的な流れやサービス内容を4つのプロセスに分けて紹介します。ひととおりチェックして、流れをイメージしながらご自身のシミュレーションに役立ててください。

そもそも起業するには、「どのような分野で、どんなビジネスをやるのか」をあらかじめ固めておく必要があります。したがって、まずは自分がやりたい職種やビジネスモデルを絞り込むところから始めましょう。ビジネスモデルや展望が何も決まっていない状態では、相性の良い起業コンサルタントを探すこと自体が難しくなってしまいますので、依頼前にある程度ビジョンを固めておくことが大切です。

業種を問わず、開業にはある程度まとまった資金が必要となるケースがほとんどです。もちろんすべてを自己資金でまかなう必要はありませんが、起業コンサルタントへ依頼することを想定している場合でも、開業に回せる資金がどの程度あるのかは事前に把握しておきましょう。開業資金について把握できていれば、起業コンサルタントに相談した際にスムーズに資金調達計画などを立てやすくなるので、依頼前に済ませておくのがおすすめです。

自身のビジネスモデルや開業資金を把握した後は、起業コンサルタント探しに入ります。まずは、「飲食専門の起業コンサル」「EC専門の起業コンサル」など、自身がやりたいビジネスのジャンルに特化したコンサルタントを探すところから始めるのがおすすめです。コンサルタントの中には、初回相談や初回提案などを無料で行っているところもありますので、複数のコンサルタントを比較検討しながら相性の良い依頼先を絞り込みましょう。

依頼する起業コンサルタントが決まった後は、いよいよ起業準備に入ります。
・事業計画、収支計画の作成サポート
・補助金や融資関連のサポート
・事務所探しのサポート
・会社設立の準備に関するサポート
など、起業コンサルタントのサービス領域は幅広いため、コストとメリットのバランスを見ながら必要に応じてサポートを依頼しましょう。

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起業コンサルタントの契約は主に以下3種類の形態に分かれています。
・顧問契約
・成功報酬型
・時間契約
ここではそれぞれの契約形態を解説するとともに、気になる費用相場をご紹介します。

顧問契約とは、依頼先である起業コンサルタントに毎月一定額の報酬を支払い、サービス提供を受けるタイプの契約です。一般的なスタイルとしては、毎月複数回の面談を行って依頼者の悩みや課題を把握しながら、課題解決をサポートしてくれるような形でコンサルティングを行います。報酬が基本的に固定月額制であるため、起業時だけでなく、中長期的に経営面でサポートしてほしいと考えている方におすすめです。なお、費用相場は月額10～50万円ほどですが、依頼主の従業員数や規模などによっても報酬は変動します。もちろん毎月の面談回数やサポート内容が多くなるほど月額費用も高くなりますので、コストとのバランスを踏まえて調整しましょう。

成果報酬型（成功報酬型）とは、「起業後に発生した売上額・利益額などに応じて報酬を支払う」タイプの契約形態です。具体的な費用は売上額や契約内容によって大きく変わるため一概には明言できませんが、成果が少ない場合は報酬が発生しない、もしくは少ない報酬で済むのが大きなメリットです。また、顧問契約と異なり、一般的に初期費用がかからないケースが多いため、起業時になるべく費用を抑えたい方にもおすすめです。ただし顧問契約や時間契約と比べて、成果報酬型の契約形態を用意しているコンサルタントが少ないのは難点です。成果報酬型の契約を選ぶ際は、「何を成果と判断するか？」「成果に応じてどの程度の報酬が発生するのか？」を細かくチェックしておきましょう。

時間契約（チャージレート）とは、文字どおり「○万円／1時間」といった形で、コンサルティングを受けた時間ごとに報酬が発生する契約形態です。コンサルティング業界では広く用いられている契約形態であり、依頼者としても「コンサルティングを受けている時間だけ報酬が発生する」ため、余分な費用を抑えたい方に向いています。費用相場は、「5,000円～3万円／1時間」「10万円～30万円／1日」ほどです。時間契約の場合、依頼時間が長いほど顧問契約より割高になるため、「開業資金についての相談」「事務所選びのサポート」など、相談内容を限定したスポット依頼で利用するのがおすすめです。

コンサルティングの費用相場に関して、もっと詳しく知りたいという方は以下のシミュレーターもご利用ください。

一言で「起業コンサルタント」といっても、コンサルタントによって経験や精通している業種などは千差万別です。そこでここからは、失敗しない起業コンサルタントの選び方や比較時のポイントなどを詳しく解説します。

起業コンサルタントは、依頼者にとってアドバイザーでありパートナーとなる存在です。コンサルティングというサービス自体、一方的にサービスが提供されるのではなく、依頼者とコンサルタントが対話や面談を通して解決策を見出したり、サポートを提供するものです。したがって、コンサルタントは「話しやすい」「相談しやすい」相手であるに越したことはありません。提供サービスの内容や得意分野も重要ですが、やはり人間的な相性の良し悪しも重視して依頼先を選定しましょう。

起業コンサルタントが関わる領域は、起業時の各種申請や書類作成、資金調達、ビジネスプランの調整に至るまで多岐に渡ります。しかしながら、コンサルタントによって対応可能な領域はさまざまですし、プランや契約内容によっても含まれているサービス内容は異なります。そのため、まずは「どのような点をコンサルティングして欲しいのか」をある程度固めた上で、自分が希望しているサービスを提供してくれるコンサルタントを選びましょう。

コンサルタント選びでは、「人間的な相性」とは別に、「得意とする業種や領域との相性」も重要です。例えば飲食業を開業するつもりなら「飲食業専門の起業コンサルタント」、資金調達の悩みを抱えているなら「資金調達のサポートが得意な起業コンサルタント」といった具合に、コンサルタントの得意分野が自社の悩みやニーズとマッチしているかどうかをチェックしましょう。また、自分と似通ったケースの実績がどの程度あるかも合わせて確認するのがおすすめです。

提供サービスの内容や契約形態が同じでも、起業コンサルタントによって料金はさまざまです。コンサルタントとしての経験、スキル、実績、提供サービスの量などによって料金は決定されますが、契約形態を問わず「どのような条件でいくらの費用が発生するのか」明示してくれるコンサルタントを選びましょう。また、提示された費用が適正であるかを見極めるため、複数の会社から相見積もりをとって適正価格を算出するのもおすすめです。

起業コンサルタントは、起業時のあらゆる手続きや悩みをサポートしてくれるため心強い存在ではありますが、失敗してしまうリスクがあるのも事実です。そこでここからは、起業コンサルタントを利用する際の注意点を解説します。

中小企業診断士など、コンサルティングに関連した資格は存在するものの、コンサルティング業を行うにあたり必須の免許や資格は存在しません。つまり、何も資格を有していなくても「起業コンサルタント」を名乗って活動すること自体は可能です。そのため経歴を詐称したり、サービスに見合わない法外な費用を請求したりするコンサルタントも中には存在しますので、実績や評判などを参考にしながら低質なコンサルタントを選ばないように注意しましょう。

起業コンサルタント自体は多数存在するものの、コンサルタントごとに得意分野やサポート可能な領域は異なります。そのため、自社の業種・ビジネスモデルと依頼したコンサルタントの経験やノウハウにギャップがある場合には、効果的なサポートを受けられない場合も十分に考えられます。大切なのは「自社が求めるニーズをカバーしてくれること」ですから、コンサルタントの強みや得意分野、サポート可能な領域などはじっくり調べましょう。

起業コンサルタントは、起業時の申請や書類作成をスムーズに進めたり、新たな事業に対するプロ目線のアドバイスをくれたりと、多方面で役立つ存在です。とはいえ、起業コンサルタントはあくまでアドバイザー・サポート役であり、「依頼したから事業が成功する」とは限りません。したがって、起業コンサルタントに頼り過ぎるのは危険であるといえるため、コンサルタントの話をすべて鵜呑みにするのではなく、自分たちの考えや意思も大切にしながら進めていくことが大切です。

起業コンサルタントの対応領域は幅広いため、サポートしてもらう部分が多いほど開業時の負担や手間は少なくなります。ただし、提供サービスが多くなるほど比例して費用もかさみますが、その際にかかった費用は当然事業で得た売り上げで補填しなければいけません。起業コンサルタントのコストがかさみ過ぎて収支が圧迫されては本末転倒ですので、自社のニーズを整理した上で必要な部分だけコンサルタントを活用するようにしましょう。

起業の経験が少ない、新たな分野で起業する、といった場合、プロによるサポートを受けられる起業コンサルタントは心強い存在です。とはいえ、「各コンサルタントとの相性」「適正な費用」「提供サービスの範囲」など、コンサルタント選びではさまざまな要素をチェックしなければいけません。
アイミツでは起業コンサルタントに関する情報を多数取り揃えており、一括資料請求や一括見積もりなどに加えて依頼先選定に関するアドバイスをさせていただくことも可能ですので初めてのコンサルティング利用でも安心です。興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

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