総合コンサルファーム「BIG4」とは？それぞれの特徴や違いを紹介！【2024年最新版】

世界四大監査法人のコンサルティング部門から生まれた「BIG4」。この総合コンサルファームは、企業の経営課題に対し幅広く高度な支援を行うとともに、その多様な特徴とサービスにより、業界内で大きな影響力を持っています。しかし、どのファームがどのような特徴を持ち、違いが何かわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、あらゆる分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、世界4大コンサルファーム「BIG4」について解説します。

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「BIG4」とは、世界四大監査法人「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社（DTC）」、「PwCコンサルティング合同会社（PwC）」、「KPMGコンサルティング株式会社（KPMG）」、「EY ストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社（EY）」の各会計事務所のグループファームを指します。それぞれは独立した法人でありながら、共通のブランドを持ち、多岐に渡る専門知識とサービスを提供していることが特徴です。BIG4のコンサルティング部門は特に、戦略策定から業務改革、システム導入まで、企業の経営課題を包括的にサポート。豊富な経験と高度な専門知識で具体的な解決策を提供し、クライアント企業の成長を助けています。これが「BIG4」の特徴と言えるでしょう。

1990年代後半、監査法人は、クライアント企業の多角化する経営課題に対応するため、コンサルティング業務を強化。しかし、2002年の大手企業エンロンの粉飾会計事件によって強化の流れは一変しました。エンロンの監査を担当していた五大会計事務所の1つ、アーサーアンダーセンの解体によって、監査法人に対する信頼性への疑念が強まります。
事件後、監査業務とコンサルティング業務の分離を進める流れが強まり、現在の「BIG4」であるデロイト、PwC、KPMG、EYが誕生しました。これらの会社は、監査業務とコンサルティング業務をバランス良く運営することで、企業成長を支援しつつ、公正な監査業務の遂行に努めています。

総合コンサルティングとは、企業の経営課題を多角的に解決するためのサービスであり、この総合コンサルティングを手がけるファームの中でも、「BIG4」は特別な存在感を持っています。なぜなら、豊富な経験と高度な専門知識、世界規模のネットワークを有しており、企業の抱える幅広い課題を包括的に解決する能力を持っているからです。
そこで、以下ではそれぞれの総合コンサルティングファーム「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社（DTC）」、「PwCコンサルティング合同会社（PwC）」、「KPMGコンサルティング株式会社（KPMG）」、「EY ストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社（EY）」の特徴や強み、違いを深掘りしていきます。

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社（DTC）は、グローバルに展開するデロイト トーマツ グループの一員として、企業の経営課題を解決するコンサルティングサービスを提供する総合コンサルティングファームです。

【設立】
1993年4月設立
【人員数】
デロイト トーマツ コンサルティングは、国内外に約4,290人のスタッフが在籍しています（2022年時点）。各領域に精通したコンサルタントが、クライアントの課題解決を支えています。
【沿革】
デロイト トーマツ コンサルティングの前身となる各社は、それぞれ異なる時期や異なる地域で設立され、特色を活かしたビジネスを展開してきました。その後、経営統合や脱退を繰り返し、現在では総合コンサルティングファームとして一貫した品質とサービスを提供しています。
【特徴】
デロイト トーマツ コンサルティングの特徴は、多様な業界と業務領域に対する深い理解と、全世界に及ぶネットワークです。これにより、クライアントの複雑で多様な課題に対して、最適な解決策を提供することが可能となっています。
【主なグループ会社】
・デロイト トーマツ 税理士法人
・デロイト トーマツ リスクアドバイザリー株式会社
・デロイト トーマツ リスクサービス合同会社
・有限責任監査法人トーマツ
・デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
・デロイト トーマツ スペース アンド セキュリティ合同会社
・一般財団法人デロイト トーマツ ウェルビーイング財団

デロイト トーマツ グループは、コンサルティングだけでなく、監査、税務、法務、財務アドバイザリーなど、企業が抱えるさまざまな課題をトータルにサポートする組織体制を持っています。
デロイト トーマツ コンサルティングは、幅広い知見とネットワークを活かし、クライアント企業の成長を支える多様なサービスを提供していることが特徴です。その知識と経験は、グローバル展開を進める企業にとって、貴重な支援となるでしょう。

PwCコンサルティング合同会社は、世界各国で事業展開を行っている一大組織の一部です。このコンサルティングファームは、152か国以上に32万7,000人以上のスタッフを擁しているほか、クライアント数も420社を抱えるなど、地域の企業が成功するために最適な解決策を提供しています。

【設立】
前身は1849年に事業を開始、1998年に2つのファーム合併により現在の状態となっています。
【人員数】
全世界32万7,947人のスタッフが在籍（2022年6月末時点）
【沿革】
1998年にプライス・ウオーターハウスとクーパース＆ライブランドの2社が合併してプライスウォーターハウスクーパースが誕生。
【特徴】
PwCコンサルティングは、経営課題の解決に向けた具体的なアクションプランを提供することで知られています。また、PwCのグローバルネットワークを活用し、国内外の情報を活用して客観的な視点から提案を行うことも可能です。
【主なグループ会社】
・PwCあらた有限責任監査法人
・PwC京都監査法人
・PwCコンサルティング合同会社
・PwCアドバイザリー合同会社
・PwC税理士法人
・PwC弁護士法人
・PwC総合研究所合同会社
・PwCサステナビリティ合同会社
・PwCビジネスアシュアランス合同会社
・PwCビジネスソリューション合同会社

上記のグループ会社との連携により、PwCコンサルティングは会計、税務、法務といった幅広い領域で専門的な知識とサービスを提供しています。
PwCコンサルティングは、自社の強みを活かしてクライアントのビジネスを成功に導くための戦略を立案し、その実行を支援するために組織全体の力を結集しています。その結果、PwCは世界中のクライアントから高い評価を得ることができ、多くの企業にとってPwCは信頼できるパートナーとなっています。デジタル化の推進や、新たなビジネスモデルの創出といった課題に対しては、グローバルネットワークを活かしたソリューションを提供しています。

KPMGコンサルティング株式会社（KPMG）は、グローバルに事業を展開するビジネスコンサルティング企業であり、持続可能な成長と事業展開を目指すクライアントに対し、戦略立案や適応型ビジネスモデルの構築、そして革新的なソリューション提供が可能な環境を提供しています。

【設立】
2014年に設立され、その後数十年にわたり、クライアントのビジネス成功をサポートするための多岐にわたるサービスを提供してきました。
【人員数】
2023年現在、全世界143か国の従業員数は約26万5,000人のプロフェッショナルが活躍し、幅広い分野のビジネスチャレンジに対応しています。
【沿革】
設立以来、KPMGは一貫してクライアントの成功を支えるための戦略的パートナーとして活動。現在では、その信頼性と尊敬を集めるブランドはビジネス界で高い評価を得ています。
【特徴】
グローバルビジネスに対する深い理解と専門性やテクノロジーとビジネスモデルの融合などの特徴がKPMGのビジネス基盤となっています。
【主なグループ会社】
KPMGのネットワークは全世界に及んでいます。日本における主なグループ会社には、以下があります。
・あずさ監査法人
・KPMG税理士法人
・KPMGコンサルティング
・KPMG FAS
・KPMGあずさサステナビリティ
・KPMGヘルスケアジャパン
・KPMG社会保険労務士法人
・KPMG Ignition Tokyo
・KPMGアドバイザリーライトハウス

KPMGは、クライアントが直面する課題を解決しビジネスの成功を支援するために、業界専門性、地域に根ざした知識、革新的な技術を融合したサービスを提供しています。そのサービス内容は幅広く、戦略策定からリスク管理、M&A支援、デジタルトランスフォーメーションまで幅広いことが特徴です。また、日本のグループ会社も多岐に渡り、多数の国や地域におけるKPMGのメンバーファームが主要なグループ会社として活動しています。

EY ストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社（EY）は、世界最大級の総合プロフェッショナルサービスファームの1つであり、広範な産業分野に対して、オーダーメイド型の高度なビジネスサービスを提供しています。

【設立】
EYは、2014年に設立され、現在では世界中の企業をサポートする一流のプロフェッショナルファームとして認識されています。
【人員数】
全世界で働く従業員の数は約30万人です。多様な専門性を持つ彼らが、幅広い業界と地域にわたるクライアントのビジネス課題を解決しています。
【沿革】
1849年の設立以来、EYは経済環境の変化に対応しながらも、一貫して高品質なサービスを提供し続けてきました。その結果、今日ではグローバルな規模と信頼性を兼ね備えた総合コンサルティングファームとして認識されています。
【特徴】
顧客中心主義で各クライアントのニーズに合わせたパーソナライズされたサービスを提供。イノベーションへのコミットメントも強みで、デジタル化やAIを活用したソリューションを提供し、クライアントのビジネス改革を支援しています。また、世界中に広がるネットワークで各国のビジネス環境や文化に精通した専門家チームを持ち、地域に応じた最適な解決策を提供しています。
【主なグループ会社】
・EY新日本有限責任監査法人
・EY税理士法人
・EYストラテジー・アンド・コンサルティング（株）
・EYビジネスパートナー（株）
・EY弁護士法人
・EY行政書士法人
・EY社会保険労務士法人
・EYプロフェッショナルサポート（株）
・EYソリューションズ（株）
・EYフォレンジック・アンド・インテグリティ合同会社
・EY Japan株式会社
・EYジャパン合同会社

EYの主要なサービスは、経営戦略策定として新規ビジネス開発や組織改革の支援やリスクマネジメントとして企業のリスク管理や内部統制強化の支援です。また、M&Aや企業再編、財務改善などのフィナンシャルアドバイザリーや、IT戦略の策定、システム導入の支援、データ分析などのデジタルトランスフォーメーションも強みとしています。

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ビジネスの成功には、適切なコンサルティング会社の選択が重要です。その際に、まず自社の課題を明確にしましょう。具体的な問題点や改善すべき領域を理解することで、解決に適した専門性や技術を持つコンサルティング会社を探すことが可能です。
次に、それぞれのコンサルティング会社が得意とする領域や特定の業界を把握することも大切です。自社のビジネスモデルや業界にマッチしたサービスを提供できる会社を選ぶことで、より具体的な解決策や革新的な提案を得られます。
また、コンサルティング会社の評判を調査することで、会社の実績や信頼性を評価することも大切です。この視点を持つことで、自社のニーズに最適なパートナーを見つけ、成功へと導くことが可能となるでしょう。

つづいては、コンサルティングにかかる費用相場をご紹介します。コンサルティング費用は、依頼内容や契約形態などによって大きく変わります。契約形態別の費用目安は以下の通りです。

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この記事では、総合コンサルティングファーム「BIG4」について詳しく解説しました。それぞれが独自の特性と強みを持ち、さまざまなビジネス課題を解決しています。大手コンサルへの依頼を検討中の方は参考にしてみてください。
また、自社の課題に適したコンサルティング会社を見つけるためには、各会社の特性を理解し、自社のニーズに合ったサービスを提供できる会社を選ぶことが重要です。詳しい情報やサポートが必要な方は、ぜひアイミツにお問い合わせください。ご要望にあわせておすすめのコンサルティング会社をご紹介いたします。

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