OOH広告の種類やメリットと効果、事例を紹介【2024年最新版】

この記事では、OOH広告の概要や種類、メリットや詳しい事例を解説・紹介しています。
この記事を読むことで、OOH広告への理解を深め、OOH広告導入の参考になる情報が得られるでしょう。
OOH広告を理解して導入を成功させるためにも、ぜひ最後までお読みください。

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OOH広告とは、屋外に設置されている広告のことを指します。OOHとは、OUT OF HOME（アウト・オブ・ホーム）の略です。家を出ている（外出している）人に向けて展開されている広告という意味を持っています。外に掲示されている広告と聞いて、さまざまな種類の広告が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。次項からは、OOH広告の種類について解説します。

OOH広告には、さまざまな種類があります。ここからは、主なOOH広告の種類を確認していきましょう。特徴や費用相場も解説していきます。

街頭ビジョンとはビルの壁面などに設けられた大型ディスプレイを指します。新宿・渋谷・池袋といった大都市や繁華街などの駅前やビルに設置されている大型ビジョンは、広告映像の放送に使用されることが多くあります。街頭ビジョンで放映される広告映像も、OOH広告のひとつと言えるでしょう。渋谷の「Q'S EYE（キューズアイ）」、新宿の「アルタビジョン」などが有名です。費用に関しては、大型ビジョンの立地・放映する動画素材の長さ・放映する日数などによって異なります。一例としてQ'S EYEの掲出料金を確認してみましょう。1時間あたり15秒素材×4回を7日間放映した場合、掲出料金は100万円（税抜）となっています。街頭ビジョンに関する予算は、おおむね数百万円が相場だと考えられるでしょう。

広告看板は、主に道路沿いや、屋外のスペースに設置されている看板のことを指します。広告看板は、車で通ったり遠くから見たりしても視認しやすいように、サイズは大きく、デザインは目立つものである場合が多いです。電車の中から見えるものや、高速道路でドライブ中に目に入るよう設置されているものなどもあります。費用はサイズ・掲出期間・デザインなどにもよりますが道路沿いに設置されている、いわゆる「野立て看板」であれば、8万円～35万円程度が相場です。

ラッピングカーは、トラックなどの車体にデザインしたフィルムでラッピング装飾をほどこし、街を走り回ることで宣伝効果を得る広告です。ラッピングされる車両は大型トラックが多く見られます（この際は「アドトラック」と呼ばれることもあります）が、軽自動車・トラック・タクシー・バスなどがラッピングされていることも。広告掲載期間や運行エリア、運行時間、車両サイズなどで費用が変動しますが、おおむねの相場は人気の4トントラック（内照明式）7日間運行で100万円～200万円程度です。

デジタルサイネージは、ディスプレイ、モニターといった電子表示機器を使って表示するタイプの広告です。ディスプレイの技術発展に加え、紙媒体を印刷・制作する手間がなく、広告差し替えの手間も格段に低減されることから、近年多くの場所に設置されています。既存の設置場所に掲出する場合は設置場所、期間などによって費用が大きく変動します。参考費用として一例を挙げると、東急田園都市線渋谷駅の98インチビッグサイネージは、7日間の掲出で165万円（税抜）です。

交通広告とは、電車・バス・新幹線・飛行機・タクシーといった公共交通機関の乗り物や駅構内に掲出できる広告です。看板やポスター、ステッカーのほか、近年では車内に設置されたモニターで広告映像を放映する「車内ビジョン」も注目されています。このほか、車内を貸し切って同一商品・サービスの広告を掲出する「ジャック広告」を提供している交通会社も。多くの人が日常的に使用する公共交通機関への広告掲出は、大きな効果をもたらすでしょう。費用は公共交通機関の種類・平均利用人数・掲出期間などによって大きく変動します。
参考費用として一例を挙げると、JR東日本 山手線の中づりポスター（シングルサイズ）は、7日間の掲出で217万円（税抜）です。

ここからは、OOH広告を利用することで得られるメリットについて解説します。ある程度の費用が必要となるOOH広告ですが、それだけに利用することで多くのメリットを得られる可能性が高いです。ひとつずつ確認していきましょう。

OOH広告は、多くの人の目に留まりやすいというメリットがあります。外出している人に向けた広告のため、移動している際に目に入るような場所に掲出できる場合が多いです。Web広告などと異なり、強制的に人々の目に留まりやすくなっている広告であるという点は、大きなメリットだと言えるでしょう。
新宿や渋谷など大都市の駅は、1日数百万人もの人が利用しています。そこに広告を掲出することで、広告が数百万人という多くの人の目に留まる可能性を得られるということです。通勤・通学で利用する公共交通機関の場合は、繰り返し目に入ることも考えられるため、サービス・商品・ブランドの大幅な認知度向上も期待できるでしょう。

OOH広告は他の広告媒体と比較して、表現の幅が広いということが大きな特徴のひとつです。表現の幅が広いということは、多様な表現ができるということ。たとえば壁面や車両一帯をジャックして世界観の演出、モニターやデジタルサイネージを活用してインパクトのある映像を放映するなどの表現方法があります。広告を目にした人に与えることができる効果は、表現次第で無限大であると言っても過言ではありません。空間とデザインを効果的に活用するができ、料金・費用以上の効果が得られる可能性を秘めているという点が、大きなメリットとして挙げられるでしょう。

OOH広告は、訴求したいターゲットをある程度絞ることができるという点も大きなメリットだと言えます。広告を掲出する場所や時間帯によって、ある程度広告を目にするターゲットを絞ることが可能です。たとえば、ビジネスマンに見てほしい広告であれば企業が多く入ったビルが立ち並ぶ地域の最寄り駅や、通勤に利用する人が多い電車・バスなどの路線を選んでOOH広告を掲出することで、効果を高められる可能性があります。若年層向けの広告であれば、高校の最寄り駅などに掲出するということも考えられるでしょう。マス広告などと比較すると、ターゲットが絞りやすく費用対効果を上げやすいという点は、大きなメリットだと言えます。

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ここからは、OOH広告の事例を紹介します。掲出を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

東大前駅の通路に掲出された、明治「プロビオヨーグルトR-1」のOOH広告です。ベローズプリントという、角度によって違うビジュアルになる特殊な印刷手法を採用した横長のポスターを掲出しています。大学入学共通テストが実施された2022年1月15日・16日に、受験生に向けた広告として掲出されました。試験会場に向かう受験生（東大前駅から出ていく利用者）には受験を応援するメッセージが、試験会場から駅に戻った受験生（帰路につく利用者）には受験生をいたわるメッセージが見えるようになっています。横に長い広告のサイズや大学の最寄り駅という掲出場所を意識したメッセージ性の強いOOH広告です。

竹芝（東京都）にある複合施設「ウォーターズ竹芝」の広場にて展開された、漫画「ONEPIECE」のOOH広告です。大型コンテナを広告媒体として使用し、一風変わった広告と評判となりました。大型コンテナの側面をキャンバスに、片側には巨大な壁画が描かれました。そして、もう一方の側面にはこれまでに発売された1～100巻の背表紙が描かれ、さながら巨大な本棚のように非常にインパクトとアート性のある広告に仕上がっています。また、ウォーターズ竹芝の屋内にてフィギュア展示やコミックス立ち読みコーナーを展開するなど、施設とのコラボレーションも実施されていました。

水天宮駅のデジタルサイネージに掲出された、ロイヤルパークホテルのOOH広告です。映画「マスカレード・ナイト」とのコラボ広告で、「マスカレード・ナイト」のメインビジュアルが表示されあと、同様のデザインのまま人物とキャッチコピー・見出しなどの文章が切り替わった「ロイヤルパークホテル」の広告画像が表示されるという仕組みになっています。思わず足を止めて画像の変化を見てしまう、デジタルサイネージをうまく利用した広告事例です。映画「マスカレード・ナイト」はホテルを舞台にした映画で、ロイヤルパークホテルでは映画公開記念キャンペーンも実施されました。

OOH広告は大きなメリットを得られる可能性のある広告ですが、掲出場所や期間、タイミングによって費用が変動するほか、どのようなデザインと方法で展開していくかによっても、得られる効果は大きく異なるでしょう。

自社にノウハウがなくとも、OOH広告に対応可能な広告代理店であれば、安心して依頼できるでしょう。アイミツではご要望を伺った上で、条件に合う広告代理店を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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