著作権フリーのキャラクターとは？そもそもキャラクターに著作権はある？【2024年最新版】

キャラクターは著作権による保護対象ではないものの、無断でグッズなどを作成すると民事・刑事上のペナルティが科される可能性があるため注意が必要です。また、有名なキャラクターは商標登録されていることが多いので、慎重に扱わなければなりません。
この記事では、キャラクターの法律上での扱いや著作権について解説するとともに、著作権フリーのキャラクター素材を配布しているWebサイトを紹介します。

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著作権とは、感情や思想が創作として表現された著作物を保護するための権利です。著作権は著作物が作成された時点で発生するものであり、美術や音楽、文学といった芸術のほか、建築やコンピュータープログラムなども著作物に該当します。
著作権は知的財産権の一種です。知的財産権とは著作者が著作物を利用する人に使用料を請求できる権利のことで、著作物の複製や配信・展示などを行う際は著作者の許可を得なければなりません。なお、著作者が亡くなっていても、原則70年間は著作権によって著作物が保護されるため注意が必要です。

キャラクターとは、見た目や名前、性格など複数の要素を組み合わせた人物・動物などのアイデアを指すものです。たとえばドラえもんは、「猫型ロボット」「未来からきた」「どら焼きが好物」などの見た目や性格の設定によってキャラクター像が構成されています。
キャラクターはイラストやテキストなどで表現された見た目、イメージを指すわけではなく、複数の要素を組み合わせた抽象的な概念のことです。イラストやテキストで創作として表現される前のアイデアがキャラクターに該当します。

著作権はイラストやテキスト、映像などによって具体的に表現された時に発生します。キャラクターは抽象的なアイデアであり、創作で表現されていないためキャラクター自体に著作権はありません。しかし、だからといってキャラクターを自由に利用できるわけではないので注意が必要です。
「ポパイネクタイ事件」と呼ばれる裁判の例では、キャラクター（ポパイ）には著作権は生じないものの、キャラクターの登場するマンガは著作物に該当するとして無断コピーによる著作権侵害が認められました。そのため、キャラクターを使用したマンガやグッズなどを制作・販売するには著作者の許可を得る必要があります。

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著作権を侵害した場合は、民事・刑事上の罰則・ペナルティが科される可能性があります。法人の著作権侵害は個人よりも罰則が重くなることもあるので、著作物の扱いには細心の注意が必要です。

著作権を侵害した際の民事上の罰則・ペナルティとしては、主に以下の3つが考えられます。
・侵害行為の差し止め請求
・損害賠償の請求
・名誉回復措置の請求
損害賠償の金額はケースによって異なりますが、著作権侵害によって得た利益や本来は著作者が得られたはずの利益などを考慮して算出されます。また、著作物をあたかも自分のもののように誤認させる行為があった場合は、名誉回復措置を請求されることもあります。

著作権侵害は刑事上の罰則・ペナルティが科される可能性もあります。法で定められた刑事上の罰則は以下のとおりです。
・著作権侵害
著作権侵害は10年以下の懲役もしくは1,000万円の罰金、あるいはその両方が科されることもあります。法人の代表者による著作権侵害があった場合には、罰金の額が3億円以下になる可能性もあるようです。
・著作者人格権侵害
ペンネームで活動する著作者の本名を無断で公開すると著作者人格権侵害に該当するおそれがあり、懲役5年以下または500万円以下の罰金、もしくはその両方が科されます。

著作者の許可を得ずにキャラクターを用いたイラストやマンガ、グッズなどを作成すると著作権侵害による罰則の対象となるおそれがあります。しかし、著作者の許諾を得られればキャラクターを使用することができます。
「くまモン」のように許諾を得れば無料で利用できるキャラクターも存在しますが、有名なキャラクターを利用する場合は料金を支払うのが一般的です。インターネット上にはフリー素材としてキャラクターのイラストを配布しているサイトもあるので、コストをかけずにキャラクターを使いたい場合は利用を検討するとよいでしょう。

ここからは、著作権フリーのキャラクター素材、イラスト素材を提供しているサイトを紹介していきます。

「パブリックドメインQ」は、著作権の保護期間が切れたイラスト素材や著作権放棄の意思が表明された商用利用が可能な素材を配布しているサイトです。キャラクターのイラストを多く扱っており、タグによって素材を絞り込むこともできます。かわいらしいキャラクター素材が多い傾向にあるのも特徴的と言えます。

「GAHAG」は、商用利用できる著作権フリーの画像素材を配布しているサイトです。イラストや背景用の素材などさまざまな素材を取り扱っており、イラストはPNGやベクター画像として配布されています。人物や動物をモチーフにした素材が多いので、生き物の著作権フリーキャラクターを探している場合にもうってつけです。

キャラクターは著作権の対象ではありませんが、商標登録されているケースもあり、無断での使用は基本的に許されていません。キャラクターを使用する際には著作者の許諾を得るのはもちろん、扱いにも細心の注意を払う必要があります。
また「なかなかいいキャラクターが見つからない」という場合は、デザイン会社にキャラクター制作を依頼するのも1つの方法です。状況や予算などに応じて検討してみてはいかがでしょうか。

つづいては、デザイン制作を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。 デザイン制作費用の相場は、依頼内容によってさまざまです。アイミツでは、内容別の費用相場に関する記事をご用意しているので、ぜひご覧ください。

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キャラクターの著作権の扱いや、著作権侵害があった場合の罰則・ペナルティなどについて解説してきました。キャラクターを用いた作品やグッズの制作を検討しているものの、「著作権フリー素材を使うのはちょっと……」という場合には、デザイン会社にオリジナルキャラクターの作成を依頼するのも有効な手段だと言えます。会社や商品・サービスのブランディングの一環としてキャラクターを用いたいなら、プロへの依頼も検討すべきでしょう。
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