ロゴデザインの平均費用と料金相場【2024年最新版】
この記事では、ロゴデザインにかかる費用とあわせて、ロゴデザインを依頼する際の注意点を解説していきます。ロゴ制作を依頼しようと検討している方は、ぜひ参考になさってください。
ロゴデザインの費用の算出方法
まずはロゴデザインの費用の算出方法を確認していきましょう。
「デザインの費用はどのように決められるの?」と疑問に思っている方も多いかもしれませんが、1つの規定を日本グラフィックデザイナー協会が定めています。今回は、その規定に沿ってご説明します。
日本グラフィックデザイナー協会が定めた「制作料金概念規定」によると、デザイン料金は
・作業量
・付加価値量
・支出経費
・質的指数
・量的指数
この5つで構成されています。上から順に説明していきましょう。
作業量
文字通り、デザイナーのみならずその制作に関わる人々がどれほど作業したのかという項目です。しかし、同じ作業といっても、クリエイティビティを求められるa作業と、クリエイティビティを求められないb作業に別れ、a作業の割合が増えれば増えるほど費用は高くなり、b作業の割合が増えれば増えるほど費用は安くなります。
ロゴデザインの場合で言うなれば、デザインのみならずVI・CIの戦略立案から総合的に任せる場合には費用が高くなり、一方でテンプレートを活用しデザインする場合には、a作業の割合が減るため費用は抑えられるでしょう
付加価値量
付加価値量とは、デザインするものがどれほどの役割を担っているのかを示すものです。例えば、イベントの時にしか配られないパンフレットと、パンフレットのみならずホームページや名刺、広告などの至るところで利用されるロゴとでは、ロゴの方が付加価値量が高いと判断されます。
支出経費
クライアントのもとへヒアリングしに行く際の交通費や、その他ソフト利用費やフォント使用料などの雑費です。
質的指数
質的指数とは、そのデザイナー/クリエイター自身が持つスキルや経験、知名度を指します。デザイナーとして活躍し始めてから半年の人と、すでにその道10年以上の人とでは、デザイン費用が変わるということです。また、これまでの受賞経験などにも左右されるでしょう。
量的指数
クリエイターのスキルや知名度などを抜いた付加価値支配要因を集約すべき指数のことをいいます。つまりは、その制作物の使用媒体や数量などです。
これら5つの要素からデザイン費用が割り出されるということは、どういった要望なのか、そしてどの会社に(誰に)依頼するのかによってデザイン費用は大きく左右されるということ。ロゴ1つを1万円で作るサービスもあれば、30万円かかるサービスがあっても、何もおかしくはないのかもしれません。
費目別にみるロゴデザインの費用相場
費目 | 平均的な相場 | 備考 |
---|---|---|
ディレクション費 | 1~5万円 | デザイン費に 含まれていることも多い |
デザイン費 | 3~10万円 | デザイナーや要望によって かなり左右される |
修正費 | デザイン費の10%~ | デザイン費に 含まれていることも多い |
商標登録費 | 10~15万円 | 必要な場合のみ |
続いて、費目別にロゴデザインの費用相場を説明していきます。
ディレクション費
ロゴデザインをするにおいて、どういったロゴにするのかという企画立案を行う工程です。ロゴデザインの場合にはデザイン費に含まれていることが多いですが、別途必要となる場合には1~5万円が相場。10万円以上の場合も少なくありません。
デザイン費
「ロゴデザインの費用の算出方法」でも説明した通り、デザインにかかる費用は、発注者側の要望や、どの会社に依頼するのかによって大きく左右されます。中央値としてはどのくらいの費用が多いのかというと、3~10万円ほど。ブランディングに関するコンサルティングから依頼するとなると10万円以上はかかり、トータルブランディングを依頼するなら7桁以上もめずらしくありません。
一方、テンプレートを用いる会社の場合には、3万円以下(なかには1万円以下)で制作できるところも。また、オンライン上で使える無料のロゴジェネレーターサービスも数多くあるようです。会社やサービスのロゴにはおすすめできませんが、どういうロゴにしようかイメージを掴みたい場合にはいいかもしれません。
デザイン会社の中には、ロゴデザインを3案程提案し、その中から気に入ったものを購入してもらう(気に入ったものがなかった場合には費用はかからない)というサービスもあります。
ロゴ制作にも種類がある
また、一口に「ロゴを制作する」と言っても、ロゴタイプ・ロゴマークの2つが存在します。
ロゴタイプは、ブランド名サービス名、商品名、社名などをデザインした文字のこと。つまりは、それらの名称をブランド化し、消費者に覚えてもらう役割を担っています。「まずは会社名やサービスの名前を覚えてほしい」という場合には、ロゴタイプの制作がおすすめでしょう。
ロゴマークは、社名やブランド名、サービス名の一部や内容を展開しながらデザインされたマークのこと。Appleのリンゴマークや、マクドナルドのMマーク、NIKEのスウォッシュマークを思い浮かべてもらえると分かりやすいかもしれません。
そして、ロゴタイプとロゴマークの2つを合わせたもの(adidasというロゴタイプの上にadidasのロゴマークがあるようなイメージ)をロゴデザインと呼びますが、「ロゴデザインを依頼する」と言ってもロゴタイプを依頼することやロゴマークを依頼することもあり、会社側も料金プランにおいて区別を付けていない場合が少なくありません。
「ロゴタイプのみの場合◯円、ロゴマークのみの場合◯円、両方の場合◯円」と明示している会社もあれば、「ロゴデザインは◯円~」という会社もあります。
修正費
もしも出来上がったロゴに満足いかないという場合には、修正が必要となります。3回ほどまでの修正であれば追加費用なしで対応可能という会社も多いですが、別途請求される場合にはデザイン費用の10%~が相場でしょう。
ロゴデザインの場合は、いくつかのプランが前もって用意されており、プランのグレードを上げれば上げるほど、修正できる回数も増える、ということが多いと言えます。
商標登録費用
ロゴデザインを行っている会社の中には、弁理士と提携しており、制作したロゴの商標登録まで代行してくれる会社もあります。商標登録を自分で行うのはなかなか面倒なもの。代行してもえた方が楽だという方は、対応しているデザイン会社を選びましょう。
・ロゴの商標登録までの流れと費用
商標登録には、まず特許庁に支払う出願費用(出願時特許庁印紙代)が必要となります。出願費用は、1区分で最低1万2,000円。区分が増えるとさらに費用が加算されます。この出願料は、権利が認められなかった場合でも返金されないので要注意。出願したのに受理されないというミスを防ぐために、弁理士が念入りにチェックを行います。
特許庁で許可が出た場合、登録日から30日以内に特許庁に登録料を支払わなければなりません。登録料は10年分で2万8,200円×区分数、5年ごとの分割納付の場合は、5年分で1万6,400円×区分数です。
仮に特許事務所に商標登録代行を依頼した場合には~15万円(1区分)ほどを請求されることが多いため、デザイン会社に依頼する場合も、10~15万円ほどの料金が代行費として上乗せされると考えていいでしょう。
登録代行までは行わずとも、似たような商標がないかチェックだけしてくれるデザイン会社もあります。「Cotobox」のような商標登録オンラインサービスがあるので、費用を抑えたい場合にはおすすめです。
見落としがちな費用
ロゴデザインを依頼する際、もしCI・VIの戦略立案からまとめて依頼する場合には、マニュアル作成まで依頼できる会社を選ぶことをおすすめします。
ロゴデザイン後には、ロゴに使われる色・比率・背景の色などを厳格に決められなければなりません。そうでなければCI・VIとは言えないからです。また、使われる場所はどこなのか(会社の名刺、会社案内、ホームページ、製品パンフレットなど)も制限を設ける必要があります。それらを明文化するのが、CIやVIのマニュアルです。
例えば、ローソンのロゴマークを勝手に赤色に変えたら、ブランドイメージがまったく崩れるということを想像してもらうと分かりやすいかもしれません。あの青色が少し薄くなってしまっただけでも、違和感を感じるのではないでしょうか。
マニュアルが存在し、色や比率、使用方法のルールが決まっていることから、ユーザーは「あのシチュエーションでよく見かけるあのロゴ」という意識が高まり、ブランディング効果が増すのです。
CI・VIのマニュアル作成には、10~15万と明記している会社が多いようですが、作成料金がきちんと明記されていない会社もあります。依頼する際には、マニュアル作成まで行ってもらえるのか、費用はいくらくらいかかるのかきちんと確認しておきましょう。
その他費用
ロゴデザイン後、印象調査を行ってくれるデザイン会社もあります。費用は7~10万円ほど。どのような印象を与えるのかという検証まで行いたい方にはおすすめでしょう。
- 【これだけは抑えておきたいポイント】
-
- ロゴデザインでかかる費用は会社や要望によってバラつきがあるが、
中央値としては~10万円ほど - 商標登録も代行してもらいたいなら、
弁理士と提携を組んでいる会社を選ばなければならない - CI・VI戦略から任せるなら、マニュアル作成まで忘れず依頼する
- ロゴデザインでかかる費用は会社や要望によってバラつきがあるが、
なぜ価格が違う?価格差の出る理由
先にも述べている通り、ロゴデザインの費用は
・どのような要望か(ブランディングからまとめて任せるのか、ロゴデザイン単体だけか)
・どこに依頼するのか(デザイン会社か、あるいは広告代理店か、デザイン事務所か)
この2つに大きく左右されます。ブランディングは依頼するつもりはなく、デザインだけを依頼したいという場合には、クラウドワークスやランサーズのようなクラウドソーシングサービスを活用し、コンペ方式でデザインを考えてもらってもいいかもしれません。その場合には、~5万円ほどで済むこともあります。
- 【ここだけは抑えておきたいポイント】
-
- ロゴデザインの費用は要望や依頼先にかなり左右される
- 費用を抑えたいなら、クラウドソーシングサービスを利用するという方法も
実際にロゴデザインの料金表を調べてみた
この記事を作成するにあたってチェックした、いくつかのデザイン会社の料金表をここでご紹介します。
費目 | 料金 |
---|---|
ロゴ制作(1案) | 5万円 |
ロゴ制作(3案) | 10万円 |
ロゴ制作(5案) | 15万円 |
ブランディング+ロゴ | 30万~ |
費目 | 料金 |
---|---|
ロゴマークのみ | 3万円~ |
ロゴマーク+社名ロゴ | 4万円~ |
費目 | 料金 | 修正可能回数 |
---|---|---|
テンプレートプラン(1案) | 3万円~ | 2回 |
ライトプラン(3案) | 12万8,000円~ | 3回 |
商標チェック付きプラン(3案) | 21万5,000円~ | 無制限 |
4.ロゴデザインで失敗しないためには
最後は、ロゴデザインを依頼する際の注意点をご紹介します。「こんなはずではなかった」という失敗を防ぐためには、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。
イメージを簡単にまとめておく
デザイン会社に依頼する際には、どのようなロゴデザインにしたいのかを簡単に説明できるようにしておきましょう。何のロゴデザインなのか(会社なのかサービスや商品なのか)というところから、どういった業界でどのような印象を持たせたいのか、必ず入れたい文字やイラストはあるのかなどを整理しておけば、デザイナーも完成イメージを掴みやすくなります。
違和感を大切に
ロゴデザインを提案された際に、少しでも「何かしっくりこないなぁ……」と感じたら、躊躇わずにデザイナーに伝えましょう。ロゴは、会社やサービスの顔と言っても過言ではありません。多くの人の目につくものなので、納得できるデザインが仕上がるまで、妥協しないことをおすすめします。そういった点をふまえると、修正可能回数の多いプランを選んでおいた方が安心できるかもしれません。
【まとめ】デザイン会社選びで迷ったらアイミツへ
本記事では、ロゴデザインにかかる費用をテーマに、一般的な費用の相場や内訳、失敗しないポイントについて解説しました。
ロゴデザインと一口に言っても、要望やどこまで任せるのかによって費用はバラバラです。また、どの会社に依頼したらいいのか決めかねているという方も多いのではないでしょうか。
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