キャラクターデザインの平均費用と料金相場【2024年最新版】
この記事では、キャラクターデザインにかかる費用相場を中心に、デザイン会社選びの注意点などをご紹介していきます!
費目別に見るキャラクターデザインの費用の相場
費目別にキャラクターデザインの費用相場をご紹介します。
費目 | 平均的な相場 | 備考 |
---|---|---|
ディレクション費 | 1~5万円 | デザイン費に含まれていることが多い |
デザイン費 | 3~10万円 | 要望により異なる |
ポーズ追加費 | 6,000~2万円 | ・必要な場合のみ ・デザイン費に含まれている 場合も多い |
修正費 | デザイン費の10%~ | デザイン費に含まれている場合も多い |
著作権譲渡料 | 多くの場合において 公開されていない | 必要な場合のみ |
商標登録代行費 | ~15万円 | 必要な場合のみ |
ディレクション費
キャラクターデザインを依頼する際には、
・キャラクターのターゲットは誰か
・キャラクター制作の目的は何か
・キャラクターをどのような媒体に使用するか
・キャラクターにどのようなイメージを持たせたいか
こういった点を整理し、デザイナーやディレクターに伝えなければなりません。発注者からのヒアリング内容に基づいて、具体的にどういったキャラクターにしていくのかを企画するのがディレクションという作業です。キャラクターデザインの場合は、ディレクション費用がデザイン費に含まれていることが多いようですが、別途請求される場合には1~5万円ほどと予想しておくといいでしょう。
また、デザイン会社の中には、企業のブランディング支援サービスの一環としてキャラクターデザインを行っている会社もあります。そのような場合にはディレクション費用も高くなるので注意が必要です。
デザイン費
ラフ画や仕様書の有無、提案数や修正回数によってかなり左右されますが、キャラクターデザイン費用の相場は3~10万円程度。提案数は3案、修正回数も3回ほどまで対応可能な会社が多いようです。決められた回数以上の提案・修正は別途費用がかかるので注意しましょう。
デザインの難易度や修正回数、デザイナーの稼働状況により変動しますが、制作時間は2週間~1ヶ月ほど。提案時点ではそれぞれのラフ画を(3案提案プランであれば3つのラフ画を)提出してもらい、その中から選んだものを実際にイラスト化していくという流れです。
単なるデザインのみならず、キャラのコンセプトや世界観、ストーリーなどまで構成してもらう場合にはもちろん費用が高くなります。
ポーズ追加費
キャラクターデザインの段階では、そのキャラクターは1つのポーズしかとっていません。「キャラクターを走っている感じにしたい」「キャラクターが何か話している風にしたい」など動きを出したい場合には、ポーズの追加費用がかかります。1ポーズ追加につき、6,000~2万円ほどかかる場合が多いですが、「3ポーズまでは追加可能」「4ポーズ目以降は別途追加費用あり」というように、デザイン費にある程度含まれている場合も少なくありません。
修正費
もともとデザイン費用に含まれている場合が多いですが、別途請求される場合にはデザイン費用の10%ほど。基本的には3回までであればデザイン費の範囲内で対応してもらえることが多いようですが、何回まで修正可能なのかは事前にきちんと確認しておきましょう。
著作権譲渡料
キャラクターデザインを依頼する際、はじめから「著作権を放棄しているため、制作後はご自由にご利用いただけます」と明示している会社もありますが、多くの場合には制作者であるデザイナー側が著作権を有します。もし著作権をデザイナーではなく自社で持ちたい場合には、別途著作権譲渡料が必要になります。
著作権譲渡料に関しては個別案件になるため、料金を明示している会社はほとんどありません。難易度の高いオリジナリティ溢れるキャラクターデザインの著作権を所有したい場合には、高額になると考えておきましょう。
商標登録代行費
キャラクターデザインを依頼する場合、商標登録まで行ってくれる会社も存在しています。「著作権による保護だけではダメなの?」と思う方もいるかもしれませんが、著作権のみを有していても、少し力不足であるというのが事実です。
商標登録代行費にいくらほどかかるのか解説する前に、まずキャラクターデザインにおける商標登録の重要性を説明しておきましょう。
・裁判時に有効
万が一、キャラクターデザインの盗用問題が発生したとしましょう。そういった盗用トラブルの場合、著作権のみでしか保護されていないと、当方がオリジナルであるということを証明するのが困難です。著作権とは、制作物が制作された時点で、自動的に発生するもの。どこかの公的機関に申請して承認を受ける、といった作業を必要としないのです。そのため、裁判のような場で「自社がこのキャラクターの著作権を持っています」と主張しても、相手側に「それは知らなかった」と言われてしまえば、主張の信憑性は低くなってしまいます。
著作物を公表する、著作権を譲渡するという事実があった場合には「著作権登録制度」というものも利用できますが、商標登録さえしておけば、その出願日よりは前に制作されていることが証明でき、主張の信憑性が高まります。
・オリジナルであることの証になる
商標登録を行う場合には、現段階で存在する他の有名キャラクター(商標登録の有無は問わない)に類似していると、申請が通りません。他のキャラクターを模倣した作品である場合には、権利を得られないということです。
つまり、商標登録の審査を通過しているということは、著作権のみしか持たない作品に比べ、オリジナリティの面で保証されていると言っていいでしょう。
・無断使用を強く禁止できる
キャラクターの商標権が得られた場合、許可なくそのキャラクターの登録商標を利用することはできません。著作権の時とは異なり、「商標登録されていることを知らなかった」では済まされないので、権利侵害が起こった場合には、権利を行使し差止請求や損害賠償請求を行うことも可能です。
ここまでの説明で、キャラクターデザインにおける商標登録の重要性についてご理解いただけたでしょうか。「商標登録代行を依頼したらいくらかかるのか」という点ですが、特許事務所に依頼した場合1区分、6万円~15万円を代行費として請求されることが多い(依頼内容の範囲による)ため、デザイン会社にまとめて依頼する場合も、同等の料金が加算されると考えておいた方がいいでしょう。
見落としがちな費用にも注意
デザイン依頼時にかかる費用ではありませんが、制作されたキャラクターの著作権が、そのデザイン会社の制作者自身にあるとされている場合、キャラクターを使った商品を販売する際にはライセンス料(ロイヤリティ)がかかります。
キャラクターのライセンス料の相場は4~6%ほど。グッズ展開などを幅広く行っていきたいと考える場合には、自社で著作権を保有するという選択肢を視野にいれてもいいかもしれません。
一方、グッズを制作するとしても小ロット制作の場合はロイヤリティ制のほうが得になる場合もあります。そのキャラクターの利用目的や範囲、先行投資する価値があるのかなどをきちんと判断した上で、著作権譲渡について決定しましょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- キャラクターデザインにかかる料金は、要望によって大きく変わる
- 提案数やポーズ数、修正回数をきちんと確認する
- 著作権や商標登録にかかる費用に注意
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利用ケース別に見るキャラクターデザインの費用の相場
利用例 | 一般的な相場 |
---|---|
企業や自治体の マスコットキャラクター | 3~10万円程度 |
ゲームやVTubeなどに 利用するキャラクター | 3~10万円程度 |
次は利用ケース別の費用の相場についてです。それぞれのキャラクターデザインではどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
企業や自治体のマスコットキャラクター
企業や自治体などのオリジナルキャラクターを制作する場合、なかには25万円以上もする会社もありますが、相場としては3~10万円ほど。ロゴや会社案内などのその他のデザインもあわせて依頼することによって、ボリュームディスカウントの効く会社もあるようです。
ゲームやVTubeに登場するキャラクター
昨今はさまざまなソーシャルゲームやトレーディングカードゲームが登場しており、Vtuber業界も盛り上がっているようですが、相場としては企業のマスコットキャラクターなどとあまり変わらず、3~10万円程度で依頼できるようです。もちろん依頼するデザイナーや会社によって大きく左右されます。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- 企業のマスコットキャラクターもゲームのキャラクターも
3~10万円ほどが相場 - どんな要望か、誰に依頼するかで大きく左右される
- 企業のマスコットキャラクターもゲームのキャラクターも
キャラクターデザインの費用の算出方法
まず、キャラクターデザインの費用の仕組み・概要をチェックしていきましょう。
これはキャラクターデザインに限った話ではありませんが、種類が何であれ、デザインと名のつくものは、「◯◯円になる」とは明言しづらいもの。そこでここでは、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が定めている、デザインを受注・発注する際の「制作料金概念規定」に則り解説していきます。
「制作料金概念規定」によれば、デザイン制作料金は「作業量」「付加価値量」「支出経費」「質的指数」「量的指数」の5つの要素によって成り立っています。1つずつ確認していきましょう。
作業量
文字通りデザインするために費やした作業の多さに関する項目です。付加価値のあるもの(=デザイナーの創造性が求められるもの)とされるa作業、付加価値のないもの(=創造性を求められない単純作業)とされるb作業の2つから成ります。a作業が多いほど、費用は高くなるという仕組みです。
付加価値量
制作物がどのような役割を持つのかという点に左右される項目です。具体的な例をあげるとすると、新たに立ち上げるサービスのキャラクターデザインを依頼する場合と、会社自体のイメージキャラクターのデザインを依頼する場合では、展開数の多い後者の方が付加価値量が高くなります。また、商品化を目的とするオリジナルキャラクター開発の場合には、キャラクター自体の認知度が高まり評価を受け愛されることで商品価値を生み出すため、高い付加価値量と言えます。
支出経費
デザインについてヒアリングを行う際の出張費や、デザイン時に利用するソフト代などの雑費です。
質的指数
デザイナーの知名度や実績、スキルなどに左右される項目です。有名なデザイナーに依頼すれば費用は高くなり、新米デザイナーに依頼すれば費用は安くなるということを指しています。
量的指数
これまでの実績やスキル、知名度などを除いた付加価値支配要因を集約すべき指数として出される項目です。つまり、キャラクターデザインを依頼する際は、a作業とb作業の比率、そのキャラクターがどれほどの役割を担うのか、どんなデザイナーに(会社に)依頼するのかという点に大きく左右されるということ。すでにある程度の形はできており、それをトレースしてもらうだけという場合には、a作業が減りb作業が増えるため、費用は安くなります。まだ何もイメージが固まっておらず、ゼロからの制作という場合には、費用は膨らむでしょう。
出典:公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)「制作料金概念規定」https://archive.jagda.or.jp/designfee/cf_fee_reg.html
なぜ価格が違う?価格差の出る理由
繰り返しにはなりますが、キャラクターデザインの料金はオーダーによって大きく左右されます。ゼロからデザインしてほしいという場合と、すでにある程度の設計はできている場合では、やはり前者のほうが費用は高くなるでしょう。
また、ゼロからキャラクターデザインを依頼した場合には、キャラクターの色や規定などが記された仕様書(マニュアル)の作成も別途必要になることがあります。仕様書作成はオプションの場合が多いですが、大体2万円ほどはかかると予想しておきましょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- 費用を安く抑えたいなら、ある程度のイメージを固めておく
- 0からデザインを依頼する場合、
仕様書作成費用もかかる可能性があるため注意
実際にキャラクターデザインの料金表を調べてみた
この記事を作成するにあたってチェックした、いくつかのデザイン会社の料金表をここでご紹介します。
費目 | 料金(税抜) | 備考 |
---|---|---|
トレースプラン | 2万円 | 修正2回 |
ベーシックプラン | 4万円 | 2案 修正2回 |
スペシャルプラン | 8万円 | 5案 3ポーズ 修正2回 |
キャラクター追加 | 1万5,000円 | 1案 |
ポーズ追加 | 6,000円 | |
キャラクターマニュアル | 2万円 | 色指定・規定など |
著作権買取 | 要問い合わせ |
費目 | 料金(税抜) | 備考 |
---|---|---|
キャラクターデザイン | 10万円~ | 2案 修正3回 |
ポーズ追加 | 1万円~ |
費目 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
キャラクターデザイン | 8万円~ | 複数案を提出し方向性を探りながら進める |
ポーズ追加 | 1~2万円 |
キャラクターデザインで失敗しないためには
ここからは、キャラクターデザインを依頼する際の注意点をご紹介します。
ある程度イメージを固めておく
デザイン会社に依頼する前にある程度イメージを固めておけば、ヒアリングの際にもデザイナーに要望をくまなく伝えることができ、その後の制作がスムーズに進みます。ラフ画や設定書などをあわせて用意しておけば、コストダウンにも繋がるでしょう。
イメージにあわせて依頼先を選ぶ
いわゆる「ゆるキャラ」のようなキャラクターデザインを希望する際は、そういったかわいらしいキャラクターを数多く制作してきた会社に依頼するべきですが、人物系のキャラクターの場合には、ソーシャルゲームやアニメーションのキャラクターデザインを多く手がけてきた会社のほうが、本領を発揮できるかもしれません。
どういったキャラクターにしたいのかをある程度固めたあとは、各会社の実績を確認し、マッチしている会社を選ぶことをおすすめします。
提案数や修正回数、ポーズ数を確認する
1度の依頼で何案出してもらえるのか、修正回数は何回までか、ポーズ数はいくつまでか、といった点は会社によりバラバラです。予想外の出費を防ぐためにも、それぞれの制限数を前もって確認しておきましょう。
【まとめ】デザイン会社選びで迷ったらアイミツへ
本記事ではキャラクターデザインにかかる費用をはじめ、一般的な相場や内訳、失敗しないポイントについて解説しました。しかし、「大体の相場は分かったが、どういった会社に依頼すればいいのか迷っている」という方も多いのではないでしょうか。
デザイン費用は、さまざまな条件や難易度、利用目的などによって大きく変動します。条件を提示したうえで見積もりをもらい、比較検討していきましょう。
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