- 課題
- ベテランが持つ現場をうまく回すための業務の知識やノウハウを特に新入社員に身につけさせるのがなかなか難しく、ニュアンスの問題や、価値観・感覚の違いをどう埋めるかに課題を持っていらっしゃいました。ただ、傾聴力や伝え方には自信を持っていらっしゃったので、それ以外で何か対応策はないかとの依頼でした。
- 解決
- OJTは、「マニュアルや机上の研修だけではなかなか身につかない知識やスキルを、実践を通して補う」が基本ですが、日常業務に手がいっぱいなため、マニュアル化されたものがあまりなく、暗黙知となっていたことが一番の問題だと見立てました。そこで、管理職を含めベテランの方から聞き取り調査を行い、現行のマニュアルの改変。出来上がったものを教本に指導することを提案しました。
- 効果
- 教本をもとに判断してもらことで、ある程度の基準が生まれ、微妙なニュアンスの部分は口頭で指導することで、徐々に価値観や感覚のズレが埋まったとのことです。また、現場で次々と起こる問題に対しては、即時明文化してマニュアルに継ぎ足していくことで、事例が増え、月日が経つごとに新入社員が育成されていったと伺っております。