店舗デザインの期間はどれくらい?依頼から設計・施工・開業までの流れと目安を解説
店舗デザインにかかる期間は、店舗の規模や工事内容、依頼する範囲によって大きく変わります。内装の一部を変更する小規模な改装であれば1〜2ヶ月程度で進むこともありますが、設計から施工、什器選定、設備工事まで含める場合は、3〜6ヶ月以上かかるケースも少なくありません。スムーズに進めるには、全体の流れや期間が長引きやすいポイントを把握し、依頼前に必要な情報を整理しておくことが大切です。
本記事では、店舗デザインにかかる期間の目安、工程ごとの流れ、期間が長引く原因、短縮するためのポイント、依頼内容別の期間の違いを解説します。
- この記事でわかること
-
- 店舗デザインにかかる期間の目安
- 依頼から設計・施工・開業前の確認までの流れ
- 期間が長引く原因と短縮するためのポイント
店舗デザインの期間はどれくらい?【結論:1〜6ヶ月以上が目安】
店舗デザインの期間は、依頼内容によって1〜6ヶ月以上と幅があります。まずは、工事規模や依頼範囲ごとの目安を確認しておきましょう。
小規模な改装や一部デザイン変更なら1〜2ヶ月程度
既存店舗の一部を改装する場合や、内装の雰囲気を部分的に変える程度であれば、1〜2ヶ月程度が目安です。たとえば、壁紙や床材の変更、照明の入れ替え、什器の一部変更、看板・案内表示、装飾の見直しなどが該当します。既存のレイアウトや設備を大きく変えない場合は比較的短期間で進めやすい一方、営業しながら改装する場合や夜間・定休日のみ工事を行う場合は、作業時間が限られるため日数が延びることがあります。
設計・内装工事を含む場合は2〜4ヶ月程度
レイアウト設計や内装工事を含めて依頼する場合は、2〜4ヶ月程度が目安です。店舗コンセプトの整理、レイアウト提案、デザイン案の作成、見積もり調整、工事準備、施工まで複数の工程が発生します。飲食店や美容室、クリニック、サロンなどでは、厨房、バックヤード、トイレ、収納、設備位置などの確認も必要になるため、一定の準備期間を見込んでおきましょう。
新規出店や大規模改装の場合は3〜6ヶ月以上
新規出店や大規模改装の場合は、3〜6ヶ月以上かかることがあります。物件確認、コンセプト設計、レイアウト設計、内装工事、設備工事、什器選定、引き渡し、開業準備まで含めると、工程が多くなるためです。開業日が決まっている場合は、工事期間だけでなく、手直しや備品搬入、スタッフ研修、各種届出などの期間も含めて逆算しましょう。
店舗デザインの期間に差が出る3つの要因
店舗デザインの期間は、同じ業態でも、依頼範囲、工事規模、物件条件によって変わります。ここでは、期間に影響しやすい3つの要因を確認しておきましょう。
デザイン・設計・施工など依頼する範囲
店舗デザインの期間は、どこまで依頼するかによって変わります。デザイン提案のみであれば、主なやり取りはヒアリング、提案、修正に限られます。一方、設計・施工まで含める場合は、図面作成、見積もり調整、工事準備、施工、引き渡し確認まで必要になるため、関係者や確認事項が増えます。
店舗の広さや内装・設備工事の規模
店舗の広さや工事範囲が大きいほど、確認事項や施工工程が増えます。特に、厨房、空調、給排水、電気、防災設備などが関わる場合は、設備位置や容量の確認、業者間の調整、工事手順の確認が必要です。席数や施術スペースを増やす場合も、スタッフ動線や設備容量に影響するため、レイアウト調整に時間がかかることがあります。
物件の状態や工事ができる時間・搬入条件
物件の状態や工事ができる時間・搬入条件によって、店舗デザインにかかる期間は変わります。スケルトン物件(内装や設備が撤去され、建物の構造部分が見えている状態の物件)は、内装や設備を一から整える必要があります。一方、居抜き物件でも、既存設備の状態やレイアウト変更の有無によって工事内容が変わります。また、ビルや商業施設に入る場合は、夜間や定休日にしか工事できない、搬入できる時間が限られる、共用部を使う前に申請が必要になるなど、工事を進められる時間や手順が限られます。
店舗デザインの流れと期間【工程別】
店舗デザインは、相談後すぐに工事へ進むわけではありません。ここでは、依頼から引き渡しまでの流れと工程別の期間を見ていきましょう。
| 工程 | 期間の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 相談・ヒアリング | 数日〜2週間 | 業態、目的、予算、開業時期、物件条件の確認 |
| コンセプト設計・レイアウト提案 | 1〜3週間 | 店舗の方向性、客席配置、動線、ゾーニングの提案 |
| デザイン案・図面作成 | 2週間〜1ヶ月 | 内装イメージ、素材、照明、設備位置、図面作成 |
| 見積もり調整・契約手続き | 1〜3週間 | 工事内容、費用、スケジュール、契約条件の確認 |
| 内装工事・設備工事 | 1〜3ヶ月以上 | 内装、電気、空調、給排水、什器設置など |
| 引き渡し・開業前の最終確認 | 数日〜2週間 | 仕上がり確認、手直し、備品搬入、開業準備 |
相談・ヒアリング(数日〜2週間)
相談・ヒアリングは、数日〜2週間程度が目安です。店舗の業態、ターゲット、コンセプト、予算、開業希望時期、物件の状況などを確認します。この段階で共有した内容をもとに、コンセプト設計やレイアウト提案へ進みます。
コンセプト設計・レイアウト提案(1〜3週間)
コンセプト設計・レイアウト提案は、1〜3週間程度が目安です。店舗の雰囲気や来店客の過ごし方をもとに、客席配置、スタッフ動線、厨房やバックヤードの位置などを検討します。
デザイン案・図面作成(2週間〜1ヶ月)
デザイン案・図面作成は、2週間〜1ヶ月程度が目安です。内装の雰囲気、色味、素材、照明、家具、看板・案内表示、設備位置などを具体化し、工事に必要な図面を作成します。
見積もり調整・契約手続き(1〜3週間)
見積もり調整・契約手続きは、1〜3週間程度が目安です。デザイン案や図面をもとに、工事内容、使用する素材、設備、什器、施工範囲、費用、スケジュールを確認します。
内装工事・設備工事(1〜3ヶ月以上)
内装工事・設備工事は、1〜3ヶ月以上かかることがあります。壁・床・天井の仕上げ、電気、照明、空調、給排水、厨房設備、什器設置など、工事内容に応じて施工を進めます。
引き渡し・開業前の最終確認(数日〜2週間)
引き渡し・開業前の最終確認は、数日〜2週間程度が目安です。完成後の仕上がりを確認し、必要に応じて手直しを行います。あわせて、什器や備品の搬入、レジや厨房機器の確認、スタッフの動線確認なども進めます。
店舗デザインの期間が長引く主な原因
店舗デザインの期間が延びる原因には、依頼前の準備不足や、発注後の確認漏れによる手戻りがあります。ここでは、スケジュールが長引きやすい具体的な原因を解説します。
店舗コンセプトや希望イメージが固まらず、提案後に修正が増える
店舗コンセプトや希望イメージが曖昧なまま依頼してしまうと、初回提案後に大きな修正が発生しやすくなります。たとえば、「ナチュラルな雰囲気にしたい」と伝えたところ、木目を使った温かい空間を想定していたのに、白やベージュを中心にしたシンプルな内装案が出てくるケースがあります。方向性のズレに気づくのが遅れると、素材、照明、家具などの見直しが必要になり、デザイン確定までのスケジュールが後ろ倒しになる可能性が少なくありません。
席数・動線・厨房・什器配置の変更が後から発生する
席数や動線を十分に詰めないままレイアウト案を進めると、提案後や工事前に図面の見直しが発生しやすくなります。たとえば、売上を重視して客席数を増やしたものの、スタッフが配膳しにくい、レジ前に人が滞留する、入口付近が混雑するなどの問題が後から分かるケースがあります。美容室やサロンでも、施術スペースを優先した結果、待合スペースや収納が不足し、接客の流れを組み直す必要が出てきます。
物件の設備条件が合わず、追加工事やレイアウト変更が発生する
物件の設備条件を確認しないまま希望設備を前提に進めると、後から追加工事やレイアウト変更が必要になることがあります。たとえば、厨房機器を入れる想定でレイアウトを決めたものの、電気容量が足りない、給排水の位置が合わない、排気経路を確保できないなどの問題が工事前に発覚するケースも少なくありません。
保健所・消防・ビル管理会社への確認で着工時期がずれる
保健所・消防・ビル管理会社への確認が遅れると、着工時期や引き渡し時期がずれる可能性が出てきます。たとえば、飲食店で図面を固めた後に、手洗い場の位置や厨房区画について保健所から修正を求められるケースがあります。また、ビルや商業施設では、工事内容を管理会社に確認した結果、作業時間や搬入経路、養生範囲の指定が入り、当初の予定どおりに工事を進められないケースも発生します。外部機関や管理会社の確認待ちが発生すると、自社だけでは日程を調整しにくくなります。
店舗デザインの期間を短縮する方法
店舗デザインの期間を短縮するには、必要な確認を省くのではなく、相談前に判断材料をそろえておくことが大切です。ここでは、依頼前に整理しておきたい項目を紹介します。
店舗コンセプト・ターゲット・来店シーンを事前に整理する
依頼前に、店舗の方向性を整理しておくと、ヒアリングやレイアウト提案が進みやすくなります。相談前には、以下の項目をまとめておきましょう。
| 項目 | 整理する内容 |
|---|---|
| 業態 | カフェ、美容室、物販店、クリニックなど |
| ターゲット | 年齢層、利用目的、来店頻度 |
| 来店シーン | 友人同士、デート、家族連れ、ひとり利用、短時間利用、長時間滞在、テイクアウトなど |
| 必要な席数・設備 | 客席数、施術台数、厨房設備、収納量など |
| 運営体制 | スタッフ人数、ピーク時の動き方、必要な動線 |
写真や参考事例を使って希望する内装イメージを共有する
希望する内装イメージは、言葉だけでなく写真や参考事例で共有すると、完成イメージの認識を合わせやすくなります。色味・素材・照明・家具・看板・案内表示・外観など、確認したい要素ごとに参考画像を用意しておきましょう。
また、好きなデザインだけでなく、避けたい雰囲気やNG例も共有しておくと、提案後の修正を減らしやすくなります。たとえば「暗すぎる照明は避けたい」「高級感はほしいが入りにくい印象にはしたくない」など、避けたい方向性も整理しておくと安心です。
予算とオープン希望時期を早めに決めておく
予算とオープン希望時期が決まっていると、提案内容や工事範囲を絞り込みやすくなります。短期間で進めたい場合は、次の項目を事前に整理しておくと、デザイン会社に現実的な進め方を相談しやすくなります。
- 相談前に整理しておきたいこと
-
- 予算の上限はいくらか
- 費用をかけたい部分と、調整できる部分はどこか
- デザインや素材で、こだわりたい部分と変更できる部分はどこか
- オープン希望日は変更できるか
- 引き渡し後に、備品搬入やスタッフ研修の期間を確保できるか
具体的な発注期限やデザイン確定の時期は、依頼内容や工事範囲によって変わります。オープン希望日から逆算し、いつまでに契約・デザイン確定・着工が必要かをデザイン会社に確認しましょう。
また、店舗デザインの費用相場を事前に把握しておくと、予算に合わせて工事範囲や仕様を相談しやすくなります。費用について詳しくは、「店舗デザインの平均費用と料金相場」をまとめた以下の記事も参考にしてください。
物件条件・工事可能時間・必要な確認事項を整理しておく
物件条件や工事可能時間を整理しておくと、施工スケジュールを組みやすくなります。相談前には、以下の情報を確認しておきましょう。
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 図面 | 平面図、設備図、天井高、面積 |
| 設備状況 | 電気容量、給排水、空調、排気、防災設備 |
| 工事ルール | 工事可能な曜日・時間帯、音出し作業の制限 |
| 搬入条件 | 搬入経路、エレベーター利用、共用部の使用可否 |
| 確認先 | 保健所、消防、管理会社、ビルオーナーなど |
店舗デザインの期間を依頼内容別に比較【デザインのみ・設計施工・新規出店】
店舗デザインは、依頼内容によって期間や進め方が異なります。デザインのみ、設計施工、新規出店の違いを以下の表にまとめました。
| 依頼内容 | 期間の目安 | 向いているケース | 手間が増えやすいポイント |
|---|---|---|---|
| デザインのみ | 1〜2ヶ月程度 | 内装イメージやレイアウト提案だけ依頼したい場合 | 施工会社との調整を別途行う必要がある |
| 設計・施工まで依頼 | 2〜4ヶ月程度 | デザインから工事までまとめて進めたい場合 | 工事範囲や仕様変更があると見積もり調整が増える |
| 新規出店・大規模改装 | 3〜6ヶ月以上 | 物件づくりから開業準備まで進めたい場合 | 物件確認、設備工事、各種確認、開業準備が必要になる |
店舗デザインにかかる期間のよくある質問
店舗デザインの期間は、依頼範囲や物件状況によって変わります。ここでは、依頼前によくある質問をまとめました。
店舗デザインは開業希望日の何ヶ月前に相談すべき?
店舗デザインは、小規模な改装であれば開業希望日の2〜3ヶ月前、新規出店や設備工事を伴う場合は4〜6ヶ月以上前を目安に相談すると安心です。実際の期間は、物件の状態、工事範囲、各種確認の有無によって変わります。
開業日が決まっている場合は、工事期間だけでなく、デザイン検討、見積もり調整、契約、引き渡し後の開業準備まで含めて逆算しましょう。余裕を持って相談することで、物件条件や予算に合う進め方を検討しやすくなります。
店舗デザインを短納期で依頼する場合、何を優先して相談すべき?
短納期で店舗デザインを依頼する場合は、希望する開業日、変更できない条件、調整できる範囲を先に伝えることが大切です。特に、オープン日を動かせない場合は、素材やデザインの細部、工事できる曜日・時間帯、引き渡し後の準備期間について、どこまで調整できるかを相談しましょう。
物件が決まっていなくても店舗デザインの相談はできる?
物件が決まっていなくても、店舗デザインの相談は可能です。出店したいエリア、業態、希望する広さ、客席数、予算、開業時期などを伝えれば、必要な広さやレイアウトの方向性を相談できる場合があります。
ただし、正確な工期や費用は、物件の広さ、設備状態、工事制限などを確認しないと判断しにくいです。物件決定前の相談では、店舗づくりの方向性や必要条件を整理し、物件決定後に具体的なスケジュールを確認しましょう。
店舗デザイン会社選びに迷ったらPRONIアイミツへ
店舗デザインをスムーズに進めるには、自社の業態や開業スケジュールに合う会社を選ぶことが大切です。依頼先によって、対応できる範囲、得意な業態、提案スピード、設計・施工の進め方は異なります。
PRONIアイミツでは、店舗デザインに対応できる会社を複数比較できます。店舗の業態、希望するデザイン、予算、オープン希望時期、依頼したい範囲などを整理したうえで比較できるため、自社に合う依頼先を探しやすくなります。店舗デザイン会社選びで迷っている方は、ぜひPRONIアイミツにご相談ください。
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