突出し看板とは？種類やおすすめの製作会社を解説【2024年最新版】

お店の開店やリニューアルにあたり、「突出し看板を製作しようか悩んでいる」、「そもそも突出し看板とは何か知りたい」という方は多いのではないでしょうか。そこで本記事では、突出し看板とは何か、どんな種類で作られるのか、自作は可能なのかなどを解説するとともに、突出し看板製作におすすめな会社を紹介していきます。
突出し看板の価格や、製作時に注意したい法律・法令についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

突出し看板とは、ビルや店舗の壁面・支柱などから突き出る形で取り付ける看板です。建築物の壁面や支柱に対して平面的に貼り付けるのではなく、接地面に対して垂直に設置することで、建物から離れた場所にいる歩行者や走行車にも広くアピールできる点が大きな特徴です。

また、看板内部に照明器具が入っているものが多く、夜間に点灯させることによって離れた場所からでも目視しやすい性質を持っています。大きさや形状、素材なども多種多様なため、予算やニーズに合わせて選べる自由度の高さもメリットだと言えるでしょう。

突出し看板と袖看板は、どちらも壁面に対して突き出る形で設置することから同義で扱われるケースが多いですが、厳密には異なります。

袖看板は、文字どおり袖のような帯状で建物の壁面に設置することによって、複数のフロアを案内する大型のもの。一方で、突出し看板は1店舗で使用するタイプの小型看板を指します。

複数の店舗看板が着物の袖のように連なっているものを「袖看板」、単独で掲出するタイプのものを「突出し看板」と考えればわかりやすいでしょう。

一口に突出し看板といっても、形状やサイズ、使用されている素材は看板によって異なります。突出し看板製作を依頼する際は、用途に合わせた種類を選ぶことが重要です。発注前に突出し看板の種類や素材についてしっかり理解しておきましょう。

突出し看板の形状には丸型や角型など、さまざまな種類があります。看板製作会社によっては、オリジナルの形状の突出し看板製作も可能。サイズは50cmから2m程度のものが多いです。

また、突出し看板には、看板の内部に照明が入っているものと照明が入っていないものがあります。LEDなどの照明を内蔵している看板は内照式、看板の周囲に照明を設置するタイプは外照式と呼ばれています。形状やサイズ、照明の違いによる種類が多い点は突出し看板の特徴といえるでしょう。

突出し看板は高所に設置されるため、軽量で丈夫な素材が用いられています。内照型の突出し看板ではフレーム部分にアルミニウム、盤面にアクリル樹脂を使用するケースが多いです。

加工方法やデザインによっては、サビにくいステンレスが用いられる場合もあります。また、大型の突出し看板では、枠にスチールを使用するケースも多いです。突出し看板製作では予算や用途、デザインに応じて、さまざまな素材を選ぶことができます。

さまざまな種類がある看板の中でも、突出し看板はとくに「視認性」と「アピール力」に優れていると言えます。

たとえば、建物の壁面などに直接貼り付けるようにして設置する看板の場合は、近くまで寄らなければ視認できません。一方で、壁面に対して垂直に突き出す形で掲出される突出し看板は、建物から離れている車や歩行者の目にも入ります。

また、ビルをはじめとする複数のテナントが入っている建物との相性が良く、突出し看板を用いることで「どのフロアにどの店舗が入っているのか？」をひと目で認知させられる点もメリット。さらに、突出し看板は電飾によって表示面を点灯させられるため、夜間でも視認性に優れています。

素材やサイズの自由度も高く、組み合わせ次第で多彩な表現が可能となるため、競合他社・店舗との差別化にも効果的です。

突出し看板を自作するには工具が必要になるほか、加工・デザインの技術も求められます。加えて、内照式や外照式の突出し看板を自作する場合、電気に関する知識も必須です。加えて、設置する場所によっては建築基準法や設置許可の申請などの法律も把握する必要があります。

また、突出し看板は多くの人目に触れるため、クオリティが低いと会社や店舗のイメージを損ねてしまう可能性もあります。そのため、デザインのクオリティも非常に重要です。突出し看板を作成するには、さまざまなスキルを必要とするため、自作のハードルは高いといえるでしょう。

また、高所に設置するため、設置した際の安全性も考慮しなければなりません。そのため、基本的にはプロに製作・設置を任せたほうがよいでしょう。

突出し看板を製作・設置するにあたっていくつか注意すべき法律・法令があります。
・屋外広告物許可申請
・建築基準法
・道路法
各法律が突出し看板の製作・設置にどのように関係しているのか解説していきます。

突出し看板を設定するには屋外広告物許可申請を行い、許可を受ける必要があります。手続きでは申請書類のほか、看板の図面や付近見取図などの資料も提出するのが一般的です。屋外広告物制度では、自治体が屋外広告物条例を定めて、規制を行うこととされています。自治体によってルールが異なるため注意が必要です。

例えば、東京都では屋外広告の禁止地区が設定されています。禁止地区内に突出し看板を設定するには、屋外広告物を設置する許可を受けなければなりません。申請が必要となる基準は自治体ごとに定められているので、事前にルールを確認しておきましょう。

建築基準法とは、建物の構造や設備、用途に関する基準を定めた法律です。突出し看板の高さが4mを超える場合、建築基準法の工作物確認申請を行わければなりません。工作物確認は、違法な工作物の設置を防止するために実施する事前チェックです。

工作物確認申請が完了すると、確認済証が発行されます。確認済証が発行される前に、工事を行うと建築基準法違反となるので注意しましょう。また、突出し看板の設置工事が完了した後には、完了検査を受けなければなりません。完了検査を受けていない看板は違法建築物になるため、罰則が適用される可能性があります。突出し看板の工事が完了したら、必ず完了検査の申請手続きを行いましょう。

道路法とは、道路占用や道路保全に関するルールを定めた法律です。道路の上空に突出し看板を継続的に設置する場合、道路占用に該当します。道路の上空に看板を設置するには、道路管理者の許可を受け、占用料を支払う必要がります。

占用料は看板の面積と申請者の区分によって変化します。中小企業が突出し看板を設置する場合の占用料は、1平方メートルあたり年額3,000円です。また、歩道に面した場所に看板を設置する場合は路面から2.5m以上離さなければ許可は下りません。車道上に設置する場合は路面から4.5m以上の高さを確保する必要があります。

突出し看板を製作して取り付けるまでの工程にかかる費用の相場は、主に以下のとおりです。

・本体価格（看板本体の商品価格）：3万円～15万円
・デザイン費用：1万円～5万円（デザインが無料の会社もある）
・取り付け施工費：5万円～12万円

突出し看板自体はは素材やサイズ、電飾の有無などによって価格が大きく変わりますが、最安で1万円を切るものもあります。また、取り付け施工費に関しては、設置環境や地上からの高さなどで変動するため、事前に確認しておくと良いでしょう。

突出し看板の費用については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

オリジナルデザインの突出し看板を作成すれば、他社と差別化を図れるでしょう。オリジナルの突出し看板製作を依頼したい方には、以下の4社がおすすめです。
・有限会社宣広社
・有限会社鶴芳製作所
・株式会社ライトビコー
・株式会社glad
4社ともオーダーメイドでの看板製作に対応しているので、納得できるクオリティの突出し看板を作成できるでしょう。

突出し看板は、基本的に高所に設置する必要があります。万が一落下すると事故につながる可能性もあるため、設置はプロに任せるべきです。以下の4社では看板製作から設置までまとめて対応しています。
・株式会社高昇
・株式会社トレード
・株式会社サインモール
・有限会社石山製作所
各社の特徴やサービス内容などをご紹介しましょう。 

店舗やブランドのイメージに合わせて、おしゃれな突き出し看板を設置したいという方には、以下の看板製作会社がおすすめです。
・株式会社JIN
・メイク広告株式会社
それぞれの会社の特徴やおすすめポイントをご紹介します。

突出し看板を発注する際の主な注意点として、以下の2点が挙げられます。
・デザインは無理せずプロに外注する
・取り付けまで任せられる会社がおすすめ
製作時に注意したいポイントについて解説します。 

看板は、人間の代わりに設置場所で常に広告・宣伝してくれる営業マンのようなものです。しかし、実際の営業マンのように相手に合わせてしゃべり、アピールすることはできません。仕事をするのは表示面のデザインだと言っても過言ではないでしょう。通行人の目に入る部分が広告・宣伝効果に大きく左右します。

そして、ただ単に「おしゃれで目を引くデザイン＝集客効果がある・イメージアップを図れる」というわけでもありません。企業イメージや設置場所を踏まえたデザインにすることが非常に重要です。

専門知識抜きで効果的なデザインを考えるのは相当難しいため、無理せずプロに外注するべきでしょう。

突出し看板は、置き型の看板やスタンド看板とは違い、建物や支柱への取り付け作業が必要です。

また、ただ取り付ければ良いというわけではなく、法令に則って設置する必要がある上、落下の危険性なども考慮した適切な作業が求められます。そうなると専門家に依頼するのが安心ですが、製作と施工を別々の会社に依頼するのはやはり手間でしょう。

その点、看板製作会社によっては製作と取り付けをセットにしたリーズナブルなプランを提供しているところもあるため、できればまとめて依頼するのがおすすめです。

看板の種類によって、製作費用は大きく異なります。突出し看板の場合は3万～10万円、スタンド看板だと10万円、壁面看板は35万円、電飾看板は15万円が相場といわれています。別途デザイン費用や工事費用がかかる場合もあるので、発注前に内訳を確認しておきましょう。

「発注前に看板製作の費用相場についてもっと詳しく知りたい！」という方は、以下の記事をチェックしてください。

突出し看板の製作・設置には専門的な知識が求められるので、プロに任せることをおすすめします。看板製作会社によって得意分野やサービス内容が異なるため、目的に合わせた会社を選ぶことが大切です。一方で、看板製作会社の数が多く、「どこに発注すべきか迷う」という方も多いです。

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