【DIY】看板製作は自分でできる?作り方&注意点を解説【2024年最新版】
看板は店舗や事務所の「顔」とも言える存在ですが、ビジネスオーナーの中には「看板を作りたいけど、どうすればいいのかわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、看板の主な種類や作り方、製作時に注意すべきポイントなどをわかりやすく解説していきます。「集客や知名度の向上に効果的な看板を作りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
看板の主な種類
ひと口に看板と言っても、用途やサイズ・形はさまざま。まずは一般的な看板の種類を解説していきます。
1.スタンド看板
スタンド看板は、文字どおり路面や床面に直接置く自立型の看板です。パネルや黒板を乗せるイーゼル型、折りたたんで収納できるA型、キャスター付きなどさまざまなタイプがあり、飲食店・小売店の集客を中心に幅広く活用されています。
スタンド看板の利点は取り扱いが手軽なこと。高さ1m以下から1.3mほどのサイズが中心となっているため、空きスペースに設置でき、取り付け工事も必要ありません。折りたたみ式やキャスター付きのタイプであれば、休日や閉店時は店内に収納することも可能です。
そうした反面、袖看板やファサード看板と比べると看板に記載できる情報量は少なく、通行人に足をとめてもらうにはデザイン面の工夫が必要になってくるでしょう。
また、コンパクトゆえに安定性が高いとはいえず、強風によって転倒・破損してしまうことも。また、夜間の人通りが多い繁華街では、スタンド看板へのいたずらに頭を悩ませている店舗オーナーも少なくないようです。
2.野立看板
幹線道路沿いの空き地や路地、鉄道沿線の田畑などに立てられる看板です。
材料として使われるのはアルミフレームや金属板、木材などで、主に「この先〇〇〇m」「次の信号を左折してすぐ」といった形で店舗や商業施設へのアクセス経路を示すために使われます。通勤路などに設置された野立て看板は、その道を利用する人が頻繁に目にすることから、無意識のうちに情報が刷り込まれているという効果もあるようです。
自立式という点ではスタンド看板と同じですが、野立て看板の多くは約900mm×約1,800mm以上のサイズで相応の重量があるので、金属製の支柱によって固定されます。設置の際は搬入用の車や複数名の施工スタッフが必要になり、基本的には撤去するまで動かされることはありません。
また、野立て看板の設置には、屋外広告物法で定められた屋外広告業の登録許可が必須。景観地区や自然公園への設置も禁じられています。
3.袖看板
アクリル板もしくはFFシートと金属製のフレーム・支柱を組み合わせ、建物の外壁に取り付けられる看板です。壁面から垂直に突き出す形となることから、突き出し看板とも呼ばれています。
主な用途としては、飲食店の集客、事務所・オフィスの案内などで、繁華街の雑居ビルに店舗を構える居酒屋やレストラン、個人事務所などを中心に幅広く使われています。高所に設置されるため遠くからでも目につきやすく、スタンド看板のように落書きなどの被害に遭うリスクもありません。
その一方で、袖看板の取り付け作業にはクレーン付きのトラックや高所作業車が欠かせない上に、内照式(LEDなどを使った電飾看板)の場合は電気工事が必要となるため、設置コストが比較的高額になる傾向にあります。
また、場所によっては作業が深夜になることも多く、その場合は人件費や道路使用の許可申請費も必要です。
4.横断幕
大型の幕を横方向に広げたものになります。特徴は設置のしやすさ、建物正面に布幕を取り付けるだけなので簡単に取り外しが可能です。そのため、期間限定のキャンペーンやバーゲンセールなどの告知など販促ツールとして使用されるケースが多いです。また、素材が布やビニール生地を使用するので横断幕と同サイズの看板製作するより安く済むので、コストを抑えたい場合にもおすすめでしょう。
5.プレート看板
プレート看板はアルミ複合板やアクリル板にシートに張って作成した看板になります。特徴は汎用性が高いことです。サイズや形状の調整が可能なのでオリジナルティを出す事が可能。設置場所も建物正面に限らず上部などにも設置が可能になります。
身近な例としては、法人名や電話番号を記載した事務所・オフィスの社名版や駐車場の看板などに使用されていることが多いです。
6.壁面看板
建物の壁面の設置するタイプの看板で比較的大きなスペースを使用します。一目に付きやすく歩行者にサービス内容や会社なのかを訴求することができます。壁面にパネルを取り付けるパネル式の看板やプレート看板が多く、ライトアップすることで夜間でもPRすことが可能。看板にLEDライトや蛍光灯などで内部から照らすタイプの看板もあります。
7.屋上看板
建物の屋上に設置するタイプで、大型のものが多く視認性が高いのが特徴です。LEDビジョンなどで画像が表示できるタイプも多くなっており、インパクトの強い看板を製作したい場合におすすめでしょう。
主に高速道路からビルから見える広告や建物のビルの屋上に設置してある社名が記載してる看板などが該当します。目立つ反面、設置するには施工は必須です。さらにLEDビジョンなど使用する場合は電気工事も必要になるので、費用は高額になる傾向があります。
種類別に見る看板の作り方
ここまで見てきた6種類の看板のうち、自作に適しているのは「スタンド看板」「平看板」の2種類です。
それ以外の看板も自作は決して不可能ではありませんが、野立て看板はサイズが大きく製作・運搬に手間がかかる上に、設置には屋外広告業の許可が必須。袖看板やファサード看板は多くの場合、電気工事や高所作業をともないます。
看板そのものの耐久性、万が一破損・落下した時のリスクを考えると、製作から一貫してプロの看板製作会社に任せるのが得策です。
のぼりは組み立て作業は簡単ではあるものの、印刷技術がクオリティに直結するため、やはり専門の印刷会社や看板製作会社へ依頼する方がよいでしょう。
ここから、は「スタンド看板」「平看板」の作り方を具体的に解説していきます。
スタンド看板(木製・手書き式)
【用意するもの】
板材、角材、支柱(アルミポール、園芸用の支柱など)、ビス、洋灯(ねじ式の吊り金具)、ドライバー、錐、ペンチ、木工用接着剤、黒板塗料、刷毛
【作り方】
1.板材に木枠を取り付ける
木工用接着剤を使って板材の周囲4辺に外枠用の角材を貼り合わせ、接着剤が乾いたら錐で角材に4ヵ所ほどの下穴を空けてドライバーでビス止めします。その際は、ビスが板材の表面まで貫通しないよう気をつけましょう。
板材についてはコルクボードもしくはベニヤ板がおすすめです。いずれもホームセンターや100円ショップで手軽に購入でき、コルクボードは手書きのメニュー表やチラシ、ポスターをそのままピン止めすることが可能。ベニヤ板は黒板塗料を塗れば、チョークで看板面に直接イラストや文字が描けるのが魅力です。
2.洋灯を取り付ける
板材と木枠を組み合わせたら、次は支柱(スタンド部分)を固定するために、洋灯(ねじ式の吊り金具)を取り付けます。
支柱を固定するには複数の方法がありますが、もっとも簡単なのは三脚式。看板の左右2辺に平行する2本の脚を付け、裏側の1本の脚で全体を支える方法です。支柱3本それぞれの支点を作るために、看板の左右2辺に4ヵ所ほど、裏面の上辺真ん中1ヵ所に洋灯を取り付けましょう。木枠の取り付けと同様にあらかじめ錐で下穴を開けておけば、スムーズに作業が進むでしょう。
板材がコルクボードならそのまま次のステップへ進みます。ベニヤ板の場合は洋灯の取り付け後、刷毛を使って全体に黒板塗料を塗ります。
3.支柱を組み合わせる
2.で取り付けた洋灯に3本の支柱(アルミポール、園芸用の支柱など)を差し込み、ガタつかないように洋灯のフック部分をペンチで締めます。
その際は一気に締め込まず、全体のバランスを見ながら少しずつ調整するのがポイント。傾きが見られる場合はペンチを使って裏側上辺の洋灯の角度を調節しましょう。
以上で完成です。
平看板(アルミ複合板)
【用意するもの】
PC、画像編集ソフト、プリンター、アルミ複合版、マスキングテープ、スキージー、カッター、ピンセット、のり、アクリルラッカースプレー、新聞紙
【作り方】
1.デザインを作成する
まずは、看板のデザインを作成します。デザインツールは描画機能の付いた画像編集ソフト(Illustratorなど)が一般的ですが、保有していない場合はPowerPointなどで代用可能。デザインの方向性に迷った場合には、看板製作会社の事例を参考にしながら少しずつ進めるのもおすすめです。
いずれの場合も大切なのは、複雑にし過ぎないこと。画数の多い漢字や細い線で構成されたデザインは、後ほど切り抜く際に非常に苦労します。
2.アルミ複合版にマスキングテープとデザイン用紙を貼る
デザインが完成したらアルミ複合版を用意し、マスキングテープ、デザインを印刷した用紙の順に貼り付けます。この際にスキージー(ゴム製の刷毛)で全体の空気を抜くと、後の作業が進めやすくなるでしょう。
また、デザイン用紙を貼る時はのりをまんべんなく付け、全体をしっかりと密着させるのがポイント。のりづけされずに浮いた部分が残ると、その部分だけ切り抜けずデザインが崩れてしまいます。
3.デザイン部分を切り抜いて剥がす
貼り付け作業が終わったら、カッターを使ってデザイン部分を切り抜いていきます。非常に細かい作業なので、休憩をとりながら焦らず丁寧に進めていきましょう。
切り抜き作業が終わったら、デザイン用紙と切り抜いた部分のマスキングテープをアルミ複合版から剥がします。
4.スプレーで色を塗る
ここまでの作業が順調に済んでいれば、アルミ複合版の上にはデザイン部分が切り抜かれたマスキングテープだけが残っている状態になっているはずです。任意の色のラッカースプレーを用意し、新聞紙を敷いて全体が均一になじむように吹き付けましょう。
吹き付けは2回に分けて、途中1時間程度の乾燥時間を挟んで進めるとムラなく仕上がりやすいようです。
5.透明スプレーで仕上げる
スプレー後は1日ほど乾燥させたら残ったマスキングテープを完全に剥がし、耐久性を高めるために仕上げの透明ラッカースプレーを塗布します。乾いたら完成です。
看板製作を自分で行うときの注意点
看板の作り方は上記のとおりですが、実際に作業をする際は安全性に気を配るのが何より大切です。
時間をかけて満足のいく仕上がりの看板を形にしても、作業中にケガをして本業に支障をきたしてしまうようでは意味がありません。ドライバーや錐といった工具を使う際はとりわけ注意しましょう。
塗装用のラッカースプレーには可燃ガスと有機溶剤が含まれているため火気は厳禁。シンナー臭も強いので、できれば屋外で使用しましょう。作業によって生まれた木屑やゴミの処理や、周囲への騒音などに配慮するのも忘れずに。
看板製作に関する費用の具体事例
関連する費用事例です。様々な企業の実績をベースに費用事例として紹介しておりますのでぜひご覧ください。
【11万円~30万円】 【そろばん塾】
- 業界
-
- サービス(その他)
- 教育
- 発注元規模
- 10人未満
- 納期
- 2~3ヶ月
- オプション業務
-
- 看板撤去
- 実績企業
- 株式会社アスライト
- 課題
- 解決
- 既存看板の老朽化、塾の名前や連絡先の記載がない、小さいなどのお話を頂きました。
- 既存看板の撤去に加え、必要事項の記載、看板サイズの拡大と強度のあるアルミ複合版でのご案内をさせていただきました。
【31万円~50万円】 Triangle 七里ヶ浜
- 業界
-
- その他
- 不動産
- 外食
- 発注元規模
- 10人未満
- 納期
- 1ヶ月
- オプション業務
-
- デザイン制作
- 企画デザイン
- 実績企業
- 株式会社 SIGNPOST
- 課題
- 解決
- 商業施設のオープンに伴うロゴデザイン・サイン企画・看板作成。
- 商業施設のオープンに伴うロゴデザイン・サイン企画・看板作成。
【51万円~100万円】 ファサード看板製作設置工事
- 業界
-
- 食品店
- 発注元規模
- 10〜25人未満
- 納期
- 4ヶ月~6ヶ月
- 実績企業
- 株式会社ボンズトラスト
- 課題
- 解決
- 効果
- ・ファサードのデザイン、看板の仕様の検討
・施設内施工の為、現場調査や工事日等の調整
・工事の際の注意事項の確認
- 看板の仕様を検討する際に数回に渡り図面の調整がありました。
施設内での工事になりますのでお客様だけではなく管理者様との調整や
看板を取り付けるにあたり、施設の設備の取り合いを何度も確認しました。
- 大きな看板を取り付けたり、サッシにシートを貼ることで
視認性が高まり誘導力が増加しました。
依頼した時の費用相場
費目 | 平均的な相場 | 備考 |
デザイン費 | 3万円~ | 内容によって大きく左右される |
制作費 | ~20万円 | サイズや種類、取付場所によって大きく左右される |
工事費 | 3万円~ | サイズや種類、取付場所によって大きく左右される |
看板製作を依頼した場合の費用相場はご覧いただけましたでしょうか。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターのご利用をおすすめします。
看板製作をプロに相談したいのならアイミツへ
本記事では「看板製作」をテーマに、看板の主な種類と作り方・注意点について解説してきました。
看板は材料を揃えれば自作できるものもありますが、競合に見劣りしないクオリティに仕上げるためにはプロの力を借りるのも有効な手段です。
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