焼肉ダクト工事費用の相場と内装工事のポイント【2024年最新版】

焼肉屋に欠かせない排気設備。その多くは、排気ダクトを使用した仕組みになっています。この記事では、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、焼肉屋の排気ダクト工事に関しての情報をまとめました。
ダクトの種類やダクト工事にかかる費用・料金相場、工事費用を抑える方法まで詳しく解説しています。焼肉屋を開業する予定の方や、ダクト工事の依頼先に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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焼肉屋では、肉を焼く際に出る煙を排気口から吸い取ってダクトから逃がす「ダクト式無煙ロースター」を導入するのが一般的です。ダクト式無煙ロースターには「上引きダクト」と「下引きダクト」の2種類があります。それぞれがどのようなものなのかを把握しておきましょう。

上引きダクトは、天井に通すタイプのダクトのことを指します。ロースターの上に吸い上げダクトを設置し、煙を吸い上げて外に逃がす形です。比較的低コストで導入・運用でき、掃除も簡単なのがメリット。
また、焼肉では立ちのぼる煙も気分を高めるポイントだと言えるため、肉を焼く煙が見えるのもよい点でしょう。上引きダクトを導入することで、照明などで煙を照らして臨場感を演出することも可能です。

下引きダクトは、テーブルから床下にダクトを通し、外に煙を逃がすタイプのダクトです。ロースターの縁に沿うように吸気口が設置されているものが多く見られます。客席からダクトの存在がわかりにくいため、店内レイアウトをすっきりさせたい場合におすすめです。
「煙をできるだけ見せたくない」「インテリアや店の雰囲気づくりに力を入れている」といったケースなどに適しています。

焼肉ダクトの費用は、種類によって金額が異なります。また、店内にダクトや換気扇を設置する工事、排気・吸気の風量を調節するインバータースイッチの導入工事も必要。工事費用は、3万円～300万円と幅があります。
もっとも費用がかかるのは屋上排気工事のため、屋上排気を考えていないのであれば、建物の条件にもよりますが、100万円程度を予算として考えておくとよいかもしれません。

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意外と費用を必要とするダクト工事ですが、開業時は少しでも出費を抑えたいものです。以下からは、ダクト工事の費用を抑える方法について解説していきます。

ダクト工事の費用を抑える方法として、まず最初に挙げられるのが居抜き物件を活用するという方法です。居抜き物件とは、以前入居していたテナントの設備や家具などが残っている状態の物件を指します。つまり、もともと焼肉屋として営業していたテナントを借りられれば、排気設備をそのまま使用できるということです。当然、ダクト工事費用を抑えることができます。
ただし、排気設備が使える状態だとは限りません。正常に稼働するかどうかをしっかりと確認しておきましょう。また、そもそも出店したい条件に合った居抜き物件がいつ現れるのかはわかりません。店内レイアウトにかなり制限がある点にも要注意です。「タイミングと条件が合えば」程度に考えておきましょう。

なかなか条件に合う居抜き物件が見つからない場合は、特殊な立地やテナントではなく、焼肉屋に合う物件を借りましょう。先述したとおり、「屋上排気工事」の費用は非常に高額になりやすいです。店舗から屋上までの階数によって費用が上がっていくとも言われています。
たとえば、8階建てのビルの2階で焼肉店を開業する場合、ビルの屋上までは7階分の高さがあるため、屋上排気工事の費用も想像以上に高くなるでしょう。そのため、工事費用を抑えるには、平屋や排気ダクトを壁から出すことが禁止されていない物件を選ぶことをおすすめします。

どのタイプのダクトを採用するのかは、焼肉屋としての店舗内装にも影響してくる問題です。迷っている場合は、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

1.ターゲット層とコンセプトを明確にする
店舗内装ではコンセプトが大事です。あらかじめ客層や店内のイメージを具体的にしておきましょう。メニューがすでに決まっている場合は、どのように提供するのかも想定しておきます。

2.清潔感を意識する
焼肉屋である以上、ある程度の油汚れやにおいが発生してしまうのはどうしようもありません。だからこそ内装そのものの清潔感や、掃除のしやすさを設計に取り入れることが重要です。

3.社会のトレンドを把握する
近年、いわゆる「おひとり様」と呼ばれるひとりで外食する人や、女性グループの焼肉店利用が増えています。そういった社会のトレンドを把握し、「焼肉屋に入りたいと思っている客層」を意識した内装にするのも大切なポイントです。具体的には、カウンターを増やす・換気空調設備が整っていることをアピールするなどの方法が挙げられるでしょう。

焼肉ダクトの工事を依頼する先としては、主にデザイン設計会社、施工会社、設計施工会社の3つが挙げられます。それぞれの特徴を以下で詳しく見ていきましょう。

デザイン設計会社は、その名前のとおり主に店舗のデザイン・設計を行う会社です。そのため、ダクト工事を依頼したとしても、実際に工事を実施するのは施工会社になるでしょう。
とはいえ、デザイン設計会社に依頼すれば、仕上がりも含めて全体的にバランスのとれたクオリティの高い設計・デザインになります。施工会社の相見積もりを一任できる点もメリットでしょう。
一方で、デザイン設計会社と施工会社の両方を選ばなけれないけない点や、施工会社とも別でやり取りを行う必要がある点は手間だと言えます。

施工会社は、実際にダクト工事を実施できる技術・技能や資格を持った会社です。先ほどもお伝えしたとおり、デザイン設計会社にダクト工事を依頼した際は、多くの場合施工会社に改めて依頼する形になります。
その点、施工会社に直接依頼すれば仲介費用などが発生しないため、費用を抑えられる点がメリットだと言えるでしょう。
一方で、施工会社は内装デザインや設計に関しては門外漢であることが多く、デザインはやはりデザイン設計会社に依頼するか自身で行う必要があります。

設計施工会社は、デザイン・設計・施工のすべてに対応している会社です。店舗の内装に関する業務を一任できるため、デザイン・設計・工事に関する窓口を統一することが可能。スムーズなコミュニケーションを実現できるという点が大きなメリットでしょう。
また、デザイン設計会社と施工会社、自社それぞれがスケジュールを合わせる必要もないため、工事期間を短くできるという可能性もあります。デザインに関する齟齬も起こりにくいため、「思っていた仕上がりと違う」などといったトラブルも防ぎやすいです。ただし、内装デザイン・工事費用が高額になる可能性はあります。

ここからは、ダクト工事を含む内装工事を実際に依頼する際の注意点について解説していきます。

内装工事を依頼する前に、その会社の実際の経験や実績をしっかりと確認しておくことが重要です。立ち上げたばかりの会社など、ホームページで実績を確認できない場合は、直接問い合わせてみましょう。
また、実績などを含めて会社を比較できる「アイミツ」などを利用して、効率よく複数社の経験や実績を確認するのもおすすめです。

開業のために使える資金は有限です。必要な部分にあらかじめ割り当てておくことで、やりくりの目処が立ちます。ダクト工事の費用に関しても、相場を把握した上で予算をきっちり決めておきましょう。
また、見積もりを依頼する際も気をつけなければいけません。予算を大幅に超えていないかどうかも、ダクト工事の依頼先を選ぶ重要なポイントです。

自社の要望に柔軟に対応してくれるかどうかも、ダクト工事を依頼する上で注意して見極めるべきポイントです。意見が対立してしまう場合や、そもそも意見を聞く気がないような会社の場合は、結果的に工事自体が失敗してしまう可能性もあるでしょう。
スムーズかつ丁寧なコミュニケーションができる会社かどうかを、見積もりの時点でしっかりと確認しておくことをおすすめします。

「デザインや工事を依頼できる会社をすぐに比較してみたい」と、記事を読みつつ考えた方もいるのではないでしょうか。「アイミツ」では、料金シミュレーターという便利なツールも提供しています。
ダクト工事に関する設計などを含む、内装デザインを外注する場合の相場感が簡単にシミュレーションできるため、ぜひ以下から利用してみてください。

焼肉屋において、排気ダクトは欠かせない存在です。内装との兼ね合いもあり、どのようなデザインを採用するべきか、どの会社に依頼するべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
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