内装工事の費用は？業種別の相場や坪単価も紹介【2024年最新版】

店舗を運営するには、業種や提供サービスに合わせた設備・備品を導入するだけでなく、内装工事が必要となります。もちろん内装工事には費用がかかるため、今回は「店舗の内装工事費用」をテーマとして、工程別の費用相場を紹介するとともに、飲食店、美容院・サロン、整骨院、アパレルショップ、薬局ごとの坪単価についても解説します。
内装工事を行う際の費用に関わる注意点、料金の仕組みなど、知って得する情報を一挙にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

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店舗の内装工事を「設計・デザイン費用」「内装・設備工事費」「設備機器・備品購入費」の3つに分け、費用相場を紹介します。

店舗の内装工事にかかる費用の中でも、設計・デザイン費用については店舗の規模や内容によって費用が大幅に変動するため、相場を算出するのは難しいのが事実です。とはいえ、施工会社では以下のような方法で設計・デザイン費用を算出していますので、費用の目安を知るための参考にすると良いでしょう。

1.坪単価から算出
店舗面積を基準に設計・デザイン費用を坪単価で算出する方法です。坪単価の平均は5万～7万円といわれているため、「5万～7万円×店舗の坪数」で費用を算出します。

2.総工事費からの算出
総工事費に対する割合で設計・デザイン費用を算出する方法です。内装工事と設備工事の合計に対して10～15％が設計・デザイン費用の相場だといわれています。

3.人件費・技術料から算出
内装工事にかかる人件費および技術料から設計・デザイン費用を算出する方法です。作業に必要な人員を想定して人件費を出すだけでなく、特殊な施工や設備を用いる場合には技術料も加算した上で費用を算出します。

内装・設備工事では、電気・ガス・水道・空調・ダクトといった設備の設置や調整を行うとともに、床や壁の内装工事全般が行われます。もちろんこれらは基礎的なものであり、飲食店の場合は厨房設備の設置および工事、美容室の場合はシャンプー台の設置および給排水関連の工事、といった具合に店舗の種類や必要な設備によって工事内容は大きく異なります。

肝心の内装工事にかかる費用の坪単価は30万～50万円が相場だといわれていますが、特殊な設備や素材を使うと坪単価が跳ね上がるケースもありますので注意しましょう。例えば焼き肉店の場合は、各テーブルに無煙ロースターを新たに設置すると坪単価が100万～150万円程度になるといわれています。また、設備だけでなく、高級ブランドなどでよく見られる高級素材を壁や床に使うケースでも、坪単価が平均の倍以上になることがあるため、事前にコストを確認しておくのが賢明でしょう。

店舗に必要な設備機器・備品購入費用は、直接的な内装工事費用とは別ですが、これらがなければ内装工事を完了できないため、予算として考えておかなければいけません。注意したいのは、「店舗の面積や構造を踏まえて、適した設備機器・備品を購入する必要がある」という点です。

例えば、購入した設備を置くスペースがない、設置するには追加で工事しなければならない、といった事態が起こる可能性は十分考えられます。もちろんそうなってしまうと、工事に遅れが出るだけでなく、改めて設備や備品を購入する手間やコストがかかることになりますので、必要に応じて専門的なアドバイスをもらいながら購入を検討することをおすすめします。

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業種ごとに必要な設備や工事の内容は異なるため、ここでは店舗系ビジネスの代表的な業種別に内装工事の坪単価事例を紹介します。

飲食店の坪単価事例を主なジャンルに分けて紹介します。

・カフェ・喫茶店：15万～40万円
・レストラン・居酒屋：30万～50万円
・和食店・割烹：40万～70万円
・焼肉店：40万～80万円

同じ飲食店でも、ドリンクが中心となるカフェ・喫茶店などは厨房設備関係の費用を抑えやすい特徴を持ちます。また、和食店や焼肉店は高級感のある内装、無煙ロースターなど専用設備の影響を受け、工事費用は高くなる傾向にあります。

美容院の内装工事にかかる費用は、坪単価で20万～50万円程度が相場だといわれています。ただし、注意してほしいいのは、この坪単価には設備・備品購入費用が含まれていない点です。美容院では、シャンプー台や椅子、ローラーボール（パーマやカラーの際に使うドライヤー）といった専用の設備・備品が必要になるケースがほとんどですが、これらの購入費用は店舗の内装時にかかる費用とは別で考えておきましょう。

整骨院の内装工事にかかる費用は、スタンダードな内装で坪単価15万～35万円程度が相場だといわれており、他のジャンルより内装工事費用を抑えやすいのが特徴です。整骨院には厨房器具やシャンプー台といった電気・ガス・水道工事を伴う特殊な専用設備が少ないのが主な理由です。とはいえ、他店との差別化を図る目的などで内装やレイアウトにこだわるほど、比例して坪単価は上がるため、予算を踏まえてクオリティとコストのバランスを取ることをおすすめします。

アパレルショップの内装工事にかかる費用は、デザインや内装に用いる材質などで大きく異なる特徴を持っています。ただし、アパレルショップの場合は別途工事を伴うような特殊な設備がほとんどないため、坪単価15万円程度で内装工事することも可能です。逆に有名なアパレルブランドなどでは、壁紙や床の材質にこだわるため坪単価が100万円を超えるケースもありますので、コンセプトと予算を踏まえて内装のグレードを検討すると良いでしょう。

薬局の内装工事にかかる費用は、坪単価で15万～50万円だといわれていますが、業種の性質上、体に優しい材質を内装に用いる場合などには比例して内装工事費用も上がります。また、薬局に欠かせない調剤室については、法律によって、6.6平方メートル以上である、他の場所と明確な仕切りがある、作業が見えるように調剤室の一角をガラス張り（透視面）にするなど、さまざまな要件が定められているため、コスト重視であっても要件から外れないよう注意しましょう。

ここからは実際にあった取引事例をご紹介します。

実際にあった取引事例をご紹介しました。ご自身の想定する内装工事がいくらでできるのか気になりましたらお気軽にお問い合わせください。

店舗の内装工事にかかる費用は、物件が「スケルトン物件」なのか「居抜き物件」なのかによって大きな差が出る特徴を持ちます。スケルトン物件とは、床・天井・内装などがない「建築物の構造体だけの状態」を指し、居抜き物件とは、「設備、備品、内装などが付帯したままの状態で売買・賃貸される物件」を指します。

スケルトン物件は、文字どおり店舗の内装工事をイチから行う必要がありますが、居抜き物件ではさまざまな設備や内装をそのまま使うことが可能なため、内装工事の坪単価はスケルトン物件のほうが高くなる傾向にあります。特に厨房設備が必要な飲食店やシャンプー台を設置する美容院などでは、まとまった設備購入費用がかかるだけでなく、設置に伴い電気・ガス・水道をつなげる工事が別途必要になるケースが多いため、スケルトン物件と居抜き物件でトータルコストに大きな差が出ます。とはいえ、居抜き物件であろうと、設備や内装に問題がある場合は入れ替えが必要となるため、不具合がないかどうか事前に細かく見ておきましょう。

店舗の内装工事にかかる費用は業種によって異なるだけでなく、設置する設備やデザイン、内装に用いる材質などによっても左右されます。そこで、内装工事の相場感が分かる料金シミュレーターを用意しましたので、参考にしてみてください。

店舗の内装工事は、デザインや材質などこだわればこだわるほど費用がかかるとともに、業種によっても坪単価の相場には差が出る性質を持ちます。また、業種を問わず、スケルトン物件なのか居抜き物件なのかも内装工事費用を左右する重要な要素であることを覚えておきましょう。大切なのは、数ある内装工事会社の中から、自社のニーズを踏まえて適正な費用で工事してくれる会社を見つけることです。

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