翻訳の相場は?料金目安と当社取引事例で解説|言語別一覧表つき
本記事の結論
- Q. 翻訳の相場はいくら?
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A. 英語翻訳は日英で1文字あたり20〜30円、英日で1ワードあたり26〜35円が相場です
- PRONIアイミツの取引では、1件あたりの発注平均額は約17万円、中央値は7万円
- 翻訳料金は「どの言語を、どれくらいの分量で、どんな用途に使うか」で大きく変わる
- 外国語から日本語の翻訳は、日本語表現の難易度が高いため1.1〜1.3倍高くなる
- 専門性やチェック体制、納期条件が加わると、同じ分量でも見積額に差が出る
翻訳を外注しようとすると、「相場はいくらなのか」「見積金額は妥当なのか」と判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、英語や中国語など主要言語の翻訳相場や文字単価、当社PRONIアイミツの取引データをもとにした見積書付き事例など、翻訳依頼に必要な情報を整理してわかりやすく解説します。
⇩今すぐ英語翻訳におすすめの会社を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
最近の更新内容
- 2025.12.25 更新
- 翻訳の費用相場や文字単価などをすぐに知りたい方のために、内容を大幅にアップデートしました。 ・翻訳の費用相場を再整理し最新情報に更新 ・当社PRONIアイミツの取引データを分析した傾向を追加 ・当社PRONIアイミツの取引事例を見積書形式で解説 ・翻訳を依頼するための注意点を追加
翻訳料金の相場
翻訳料金の相場は、日本語から英語への翻訳(日英翻訳)で1文字あたり20〜30円前後、日本語から中国語(簡体字)への翻訳(日中翻訳)で1文字あたり約7〜14円が目安です。多くの会社では、日本語から外国語へ翻訳する場合は1文字あたりの単価、外国語から日本語へ翻訳する場合は1ワードあたりの単価が基準となります。
また、外国語から日本語への翻訳は、日本語として自然な文章に仕上げる高度な表現力が求められるため、日本語から外国語への翻訳より1.1〜1.3倍ほど高くなるのが一般的です。
こうした料金の前提を踏まえ、以下では依頼数が最も多い英語の翻訳相場と、中国語や韓国語、欧州言語などの主要言語の料金相場に分けて、詳しく紹介します。
英語翻訳の料金相場(英日/日英)
英語翻訳は依頼数が最も多く、料金体系も比較的安定しています。英語から日本語翻訳(英日翻訳)の料金相場は、1ワードあたり26~35円。日本語から英語翻訳(日英翻訳)の料金の相場は、1文字あたり20~30円です。
英語は対応できる翻訳者が多いものの、文書の用途によって単価は大きく変わります。特に契約書、法務文書、技術仕様書など専門知識が必要な文書は、専門性を反映して相場より高くなることがあります。一方、一般的なビジネス資料の翻訳であれば、比較的安定した価格帯で依頼できます。
下記の表は、一般社団法人 日本翻訳連盟がまとめた英語翻訳の料金相場です。
| 文章の種類/分野 | 英日翻訳:英文→和訳(税別) | 日英翻訳:和文→英訳(税別) |
|---|---|---|
| コンピューター マニュアル |
28円 | 20円 |
| 一般科学 工業技術 |
28円 | 21円 |
| 金融 | 30円 | 25円 |
| 経営管理・財務・ 契約書 |
30円 | 25円 |
| 医学・医療・薬学 | 35円 | 30円 |
| 特許明細書 | 26円 | 30円 |
※出典:一般社団法人 日本翻訳連盟(JTF)「翻訳料金(クライアント企業の翻訳発注価格)の目安」
主要言語の翻訳料金相場(中国語、韓国語、欧州言語など)
主要言語1文字あたりの翻訳料金の相場は、日本語から中国語で約7〜14円、韓国語で約9〜15円、フランス語やドイツ語など欧州言語では約12〜17円が目安です。なお、外国語から日本語の翻訳は、日本語から外国語よりも1.1〜1.3倍高くなるのが一般的なので、中国語/韓国語から日本語で約9〜16円、欧州言語から日本語では約13〜20円が料金相場です。
主要言語のように英語より翻訳者が少ない場合は単価が高くなる傾向があり、特に欧州語やアラビア語などは難易度や翻訳者人口の影響を受けやすく、料金が上がりやすいのが特徴です。
以下の表では、中国語、韓国語、欧州言語を中心に、主要言語の料金目安を一覧にまとめています。
| 言語の種類 | 和訳:外国語→日本語 | 外国語訳:日本語→外国語 |
|---|---|---|
| 中国語(簡体字) | 約9〜16円 | 約7〜14円 |
| 中国語(繁体字) | 約9〜16円 | 約8〜17円 |
| 韓国語 | 約9〜16円 | 約9〜15円 |
| スペイン語/フランス語/ドイツ語/イタリア語/ポルトガル語/ロシア語 | 約13〜20円 | 約12〜17円 |
| インドネシア語/ベトナム語 | 約12〜18円 | 約10〜15円 |
| アラビア語 | 約20〜28円 | 約18〜25円 |
※翻訳会社5社の料金ページを参考にPRONIアイミツ編集部が作成
※参考 技術翻訳株式会社「料金一覧」
株式会社FUKUDAI「言語別翻訳」
NOVAホールディングス株式会社「翻訳|料金表」
株式会社ジェスコーポレーション「JESの翻訳サービス料金表」
有限会社情報翻訳センター(JOHO翻訳)「翻訳する言語」
翻訳料金相場を左右する5つの要素
翻訳料金は、原稿量や言語の種類に加え、文書の専門性、納期、チェック体制など、複数の要素が組み合わさり金額が決定します。そのため、同じ翻訳でも条件が違えば見積額に大きな差が出ることも。ここでは、その翻訳料金相場を左右する5つの要素とその考え方について解説するので、参考にしてください。
原稿量
原稿量(文字数/ワード数)が多いほど作業量が増えるため、翻訳料金が上がる仕組みです。 翻訳会社の見積もりは、原則として文字数やワード数を基準に算出されるため、同じ内容でもページ数や文字数が多いほど費用は高くなります。
言語の種類
翻訳料金は、対応できる翻訳者の数と市場での需要バランスによって変動します。 英語や中国語は依頼件数が多く、翻訳者も比較的豊富なため相場が安定しやすい一方、欧州言語や中東言語などは専門翻訳者が限られ、同じ分量でも単価が高くなりやすい傾向があります。

- PRONIアイミツの翻訳言語割合の分布
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- 英語:70.0%
- 多言語(英語/中国語など):10.0%
- 中国語:5.6%
- 韓国語:2.6%
- スペイン語:2.1%
- フランス語:1.7%
- ヘブライ語、インドネシア語、アラビア語、ドイツ語:0.9%
- その他言語(トルコ語など):4.4%
上記のグラフの通り、当社PRONIアイミツの取引データでも、英語が70%と最も多く、次いで多言語(英語と中国語の併記など)、中国語と続きます。英語と中国語が中心となる構造は翻訳市場全体の傾向とも一致しており、企業の国際取引や多言語情報発信における主要言語がそのまま実務ニーズとして表れていると言えます。
※当社の提供する企業間ビジネスマッチングプラットフォーム「PRONIアイミツ」を介した翻訳会社の取引データ(2021年4月〜2025年9月)
言語別(英語、中国語、ドイツ語、スペイン語)の料金相場を詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
⇩言語別の翻訳料金相場 関連記事はこちら
英語翻訳の平均費用と料金相場
中国語翻訳の平均費用と料金相場
ドイツ語翻訳の平均費用と料金相場
スペイン語翻訳の平均費用と料金相場
分野/専門性
翻訳分野はそれぞれ必要な専門性や精度が異なるため、相場にも影響します。 契約書や公的書類の翻訳は法的拘束力や規制対応が伴うため、専門知識と高い正確性が不可欠であり、企業の海外取引や国際法務対応の増加を背景にニーズが高まっています。

- PRONIアイミツの翻訳分野割合の分布
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- 契約書/公的書類:33%
- ビジネス資料:32%
- Webサイト/ECページ:13%
- 学術資料/マニュアル:12%
- 動画/音声:10%
上記のグラフの通り、当社PRONIアイミツの取引データでも、契約書/公的書類とビジネス資料が合計約6割を占めており、この傾向は翻訳市場全体のニーズとも一致しています。一方、WebサイトやECページ、技術資料などのマニュアル、そして動画や音声の翻訳は、表現調整や技術的知識が必要なケースが多く、依頼数は相対的に少ないものの、専門性に応じて相場が変動しやすい分野です。
※当社の提供する企業間ビジネスマッチングプラットフォーム「PRONIアイミツ」を介した翻訳会社の取引データ(2021年4月〜2025年9月)
納期
納期が短いほど翻訳者の調整負荷が高まるため、割増料金が発生します。 短納期や即日対応を希望する場合、特急料金として翻訳料金の20~30%が上乗せされるケースがほとんど。希望納期は、見積もり時点で明確に伝えることが重要です。
チェック体制
翻訳のみのプランと、ネイティブチェックや第三者レビューを含むプランでは料金が異なります。チェック工程が増えるほど品質は高まりますが、その分コストも上がるためです。例えばネイティブチェックの料金は、英語の場合で1ワードあたり5〜15円程度、翻訳料金に対して10〜30%前後が上乗せされるのが多くの翻訳会社の傾向です。
社外提出用や公的書類など高い正確性が求められる場合は、どこまでの工程が含まれているかを見積時に確認しておくと安心です。
当社PRONIアイミツの翻訳取引事例に基づく見積書と費用感
ここでは、2021年4月から2025年9月までの期間に実際にPRONIアイミツを介して行われた翻訳取引事例をもとに、見積書を再現して公開します。
同期間における当社PRONIアイミツ経由の翻訳取引事例を分析した結果、1万〜10万円未満の案件が全体の約6割を占めており、資料の一部やWebページなど、文字数の少ないスポット依頼が中心であることが分かりました。一方、10万〜30万円未満の価格帯では、複数資料の翻訳や専門性の高い翻訳案件が多く、工程の増加に伴って金額が上がる傾向が見られます。
自社で翻訳を依頼する際の費用感や見積項目の考え方を具体的に把握するため、発注検討時の参考情報として活用してください。
事例1:日中翻訳(ホームページ)
ホームページに掲載する文章の日本語から中国語(簡体字)への翻訳料金の文字単価は10円で、総額6万940円(税込)でした。主要言語である中国語の中でも簡体字は対応できる翻訳者が多いため、相場内の比較的抑えた単価で依頼できた事例といえます。
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- クライアント:美容クリニック
- 依頼背景:ホームページに中国語を追加したい
- 重視するポイント:クオリティと料金の安さ

事例2:独和翻訳(登記簿謄本)
登記簿謄本のドイツ語から日本語への翻訳料金の文字単価は24円で、総額6万720円(税込)でした。公的書類として高い正確性と専門知識、厳密な表記ルールへの対応が求められるため、文字単価が相場よりやや高めに設定されています。
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- クライアント:法律事務所
- 依頼背景:ドイツの会社の登記内容を日本語に翻訳したい
- 重視するポイント:クオリティと納期のスピード

事例3:日英翻訳とDTP作業(契約書/マニュアル)
契約書とマニュアルの日英翻訳の文字単価は16~17円で、総額17万6,122円(税込)でした。文字単価は相場より抑えめですが、マニュアルではレイアウトや図表を調整する「DTP作業」が必要となるため、本事例のように別途料金が発生します。
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- クライアント:物品レンタル会社
- 依頼背景:外国人利用客の増加に伴い英語の契約書が必要になった
- 重視するポイント:翻訳のクオリティ

実際の見積事例をもとにしたシミュレーターで、翻訳料金を簡単に試算できます。 下のボタンから、条件を入力して目安金額をご確認ください。
翻訳を依頼する際の注意点
ここでは、適正価格で翻訳を依頼するために大切なポイントを、 「依頼条件の整理」「翻訳手法の確認」「近い取引実績の有無」 の3つに絞って解説します。
目的や前提条件、依頼範囲を明確にする
原稿範囲や対応言語、納品形式まで整理して依頼することで、不要な工程を省くことができ、適正な翻訳料金見積を最初からもらうことができます。翻訳は用途によって求められる精度や確認工程が変わるため、前提が曖昧なまま進めると、後から修正や追加対応が発生しやすくなります。目的や利用シーンを事前に共有することが、見積のズレを防ぐポイントです。
人間翻訳か機械翻訳(AI)か確認する
翻訳手法を事前に確認しておくことで、費用差が生じる理由を理解しやすくなり、想定外のコスト増加を防ぐことが可能です。人間翻訳は品質が安定しやすい一方、複数人が関与するため費用は高くなる傾向があります。機械翻訳(AI)後の人手修正は工程が少ない分、コストを抑えやすいため、用途に応じた選択が重要です。
自社案件と近い取引事例があるか確認する
過去に似た条件の案件を扱った実績があれば、該当分野への理解度や知見を見極めやすくなり、特に専門的な翻訳では品質面のリスクを下げやすくなります。翻訳は言語が同じでも、契約書や技術資料など分野が異なれば、用語理解や表現精度に差が出ます。過去に近い案件を扱っていれば、専門用語や表現ルールの理解が進んでいるため、仕上がりの安定性にもつながります。
翻訳会社で迷ったらPRONIアイミツに無料相談
本記事では、翻訳会社の料金相場や料金を左右する要素、翻訳を依頼する際の注意点に加え、当社独自データに基づく見積書付きの取引事例を紹介しました。ただし、実際の翻訳案件では、言語や分野、原稿量などの条件が重なり合うため、見積内容を単純に比較しづらいケースも少なくありません。
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ミニマムチャージ(最低料金)に注意
翻訳サービスには、多くの会社で最低料金(ミニマムチャージ)が設定されています。 金額は5,000円〜3万円程度が多く、法人向けでは2万円前後が目安です。 たとえば、計算上の翻訳料金が7,000円でも、ミニマムチャージが2万円の場合は、2万円が請求額になります。