【イベントプランナー】企画の仕事内容を紹介!向いてる人とは?【2024年最新版】
各種イベント企画の立案を行うイベントプランナー。販促キャンペーンや商品展示会、プロモーションイベントなどの企業イベントでも、イベントプランナーの力量が企画の成功を左右します。
とはいえ「イベントプランナーには一体どういったことを依頼できるのか?」など、その仕事内容について実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事ではイベントプランナーの仕事内容を詳しく解説していきます。イベント企画を行う企業の方はもちろん、イベントプランナーを目指したい方も必見です。
イベントプランナーとは
まずは、イベントプランナーがどういった役割を果たす存在で、どのような仕事を行う職業なのかについて解説します。
イベントプランナーの仕事内容
イベントプランナーは、イベント企画のはじめから終わりまでの領域をすべて請け負い、イベントの目的達成を仕事としています。
主な仕事内容は大きく分けて「企画」「準備・制作」「運営」の3つです。
企画では「なぜイベントを開催するのか」について掘り下げ、市場調査や分析を行ったうえで最適なプランをクライアントに提案します。イベントの種類や規模によっては、スポンサーや協賛企業などを募る場合もあるでしょう。その際に資金を募るのも、企画領域でのイベントプランナーの大切な仕事です。
準備・制作では、当日に向けてイベントのコンセプトをもとにプログラム、コンテンツなどを作成します。体制の構築、組織編制、スケジュール策定なども必要です。イベントの企画コンセプトの考え方についてはこちらの記事で解説しているのでご覧ください。
当日の運営では、トラブルなくスムーズに進めるためのオペレーションに関わる分野の責任を担います。イベントには音響や照明、舞台デザインなど、さまざまな分野のプロフェッショナルが携わるため、スタッフをまとめ、円滑に進行させるのもイベントプランナーの役割です。
これらすべての領域で高いパフォーマンスを発揮するイベント会社がある一方で、企画に特化した会社や、準備・制作に強みのある会社、当日の運営経験が豊富な会社など、特徴や得意分野が異なる場合もあります。
イベントプランナーの種類
コンサートやライブ、展示会などイベントの種類はさまざま。同じように、イベントプランナーも多種多様です。
大規模なイベントと聞くと、多くの方がコンサートやライブなどを思い浮かべるのではないでしょうか。コンサートやライブなど、音楽をメインコンテンツとしたイベントをプランニングするのがコンサートイベントプランナーです。
また、オリンピックやサッカーワールドカップをはじめとしたスポーツイベントには専門のプランナーが必要。スポーツイベントを専門にプランニングするのが、スポーツイベントプランナーです。
さらに、結婚式もイベントの一種だと言えます。結婚式を取り仕切るのがウェディングプランナーです。このように、各種イベントにはそれぞれ専門性の高いイベントプランナーがいます。
具体的なイベントの種類をもっと知りたい人は、イベント企画会社一覧をご覧ください。
イベントプランナーの役割
イベントプランナーの役割は「イベントの目的を達成させる」「イベントスタッフと協力して働く」の2つに大別されます。
先ほど紹介したイベントプランナーの仕事内容に沿ってお伝えすると、企画や準備・制作の領域が、「イベントの目的を達成させる」部分です。企業や主催者は、イベントを開催することが目的ではなく、ある目的を達成する手段としてイベントを開催します。
目的が集客である場合もありますし、イベントを通した商品の売り上げ向上や、認知度・企業イメージのアップなどの場合もあるでしょう。どんなイベントにも必ず目的があり、その目的を達成させるのがイベントプランナーの役割です。
どのようなイベント企画書を書いているかが気になる方はこちらもご覧ください。
したがって、イベントプランナーには目的を達成できるようなイベントを企画するために、世間のニーズを的確に掴む力や独創性、マーケティングの知識などが求められます。
また、イベントプランナーには「イベントスタッフと協力して働く」という役割もあると前述しました。いくらイベントプランナーが魅力的なイベント企画を立案しても、それをひとりの力では実現できません。
イベントは多数のスタッフが協力してつくり上げるもので、イベントプランナーには、スタッフをまとめる能力も必要です。多くのスタッフとともに働くほか、中心となって各スタッフに指示を出すイベントプロデューサーの役割を兼任するケースも少なくありません。
さらに、予算の管理、スタッフや備品などの手配、ゲストのキャスティング、業者との調整など、イベントを実現させるためにさまざまな手配や調整を行うのもイベントプランナーの役割です。
イベントプランナーの1日のスケジュール
次に、イベントプランナーを目指す方のために、イベントプランナーの1日についてのスケジュール例をご紹介します。もちろん、所属する会社や繁忙期などによって内容は変わるため、あくまでも参考としてお考えください。
9:00【出勤・メールチェック】
前日までの手配物やイベントの進捗状況をメールなどで確認します。また、各スタッフのスケジュールや、それぞれがどのように動くのかも確認。
10:00【クライアントとの打ち合わせ】
クライアントとイベントについての打ち合わせを行います。会場や予算によって実現できるイベントや最適な内容が異なるため、打ち合わせを繰り返しながらイベント企画案をブラッシュアップ。
12:00【ランチ】
13:00【会場設営の立ち合い】
直近でイベント本番がある場合は、会場設営の現場に立ち会います。計画通りに設営されているか、細かなところまでチェックするのもイベントプランナーの仕事です。
16:00【司会者との打ち合わせ】
イベントの司会者と、当日の流れや進行について打ち合わせを行います。
17:00【帰社・書類整理】
帰社し、書類の整理や各種手続き、備品の手配などを行います。
19:00【退社】
多くのイベントは週末や祝日に開催されます。そのため、イベントプランナーは週末や祝日にも出勤しなければなりません。ただ、土日や祝日に出勤した分は当然、平日に代休を取得できます。民間企業の年間休日は120日が平均とされていますが、年間休日が120日以上あるイベント会社が一般的です。
イベントプランナーになるための学校選び
イベントプランナーに必須の学歴はありません。イベント会社に採用され、イベントプランナーとして配属されればイベントプランナーになれます。
ただ、学歴は関係ないとはいえ、広告代理店やイベント会社の多くでは大卒以上の学歴が求められるでしょう。大手になればなるほど、その傾向は強くなります。
しかし一方で、イベントプランナーを養成する専門学校も多く、卒業生を毎年イベント会社や広告代理店に送り込んでいる専門学校があるのも事実です。専門学校卒の場合は、スポーツや音楽など、特定分野の趣味や知識があると就職活動で有利に働き、就職後もプランニングに生かせるでしょう。
イベントプランナーの資格
イベントプランナーには学歴が必要ないことからもわかるように、必須の資格も免許もありません。ただ、イベントプランナーの業務に役立つ資格はいくつかあります。取得していると就職や転職に有利になる可能性もあるでしょう。
たとえば、イベント関連の資格のひとつに「イベント業務管理士」があります。イベントのプロを養成することを目的とした資格制度で、イベント実務経験が3年以上の方などを対象としているものです。
そのほかでは、資格試験を通してイベントについての基礎知識を体系的に学べる「イベント検定」や、スポーツイベントに関する知識を問われる「スポーツイベント検定」などがあります。また、イベントプランナーは運転する機会が多いため、運転免許は取得しておくのが得策でしょう。
イベントプランナーの年収
イベントプランナーの年収は所属する会社によって大きく変動します。一般的に20代後半の平均年収は300~400万円ほどです。大手の広告代理店に入社すれば、比較的安定した高収入が得られると言われています。
とはいえ、経験年数やスキル、役職によっても異なるため、年収が1,000万円のイベントプランナーがいれば、200万円台の新卒社員もいるのが実情です。
イベントプランナーの求人事情
企業や主催者にとって、イベントは多額の予算と人員をかけたもので、万が一にも失敗は許されません。
そのような大切なイベントを取り仕切るイベントプランナーには、豊富な経験や高いスキルが要求されます。求人は即戦力を求める傾向が強く、イベントプランナーとしての経験のほか、営業職の経験やマーケティング経験が豊富な人や、プロモーション関連の業務経験を持つ人の需要は高いと言えるでしょう。
新卒の場合は、たとえイベント会社や広告代理店に就職できたとしても、まずは営業職や総合職で経験を積むケースが多いです。
イベントプランナーの主な就職先
イベントプランナーはイベントを制作するイベント企画会社やイベント運営会社、広告代理店などに勤務しています。また、イベント企画会社やイベント運営会社は大別すると、広告代理店傘下の会社と独立系の会社の2種類です。
電通や博報堂といった大手広告代理店傘下のイベント会社は、母体となる大手広告代理店が受注した大型案件の制作に特化しています。就職すれば、オリンピックや万博といった国家的プロジェクトのような大型案件に携わることも可能です。
一方で独立系のイベント会社は、企業をクライアントとしており、企業イベントの企画・制作がメインです。
イベントプランナーへの転職
経験者と未経験者では、イベントプランナーへの転職難易度は大きく異なります。
求人数自体が少ないですが、すでにイベントプランナーとして経験がある方は転職することも可能です。一方で未経験の場合は、転職の難易度が非常に高くなります。もともとの求人数が少ないことにくわえて、大半の求人は経験者を求めているからです。
ただし、イベントプランナーとしての経験がまったくない方であっても、アルバイトとしてイベント現場の経験を積んでいたおかげで採用されたという例もあります。
大手イベント企画会社の紹介
ここでは、実績も経験も豊富な大手イベント企画会社を数社ご紹介します。ぜひ、イベント企画会社を選定する際の参考にしてください。
1社目にご紹介するのは乃村工藝社。創業100年以上の歴史を誇り、日本のイベント会社のパイオニアとも言える存在です。これまでに大阪万博やつくばEXPOといった国家的なプロジェクトも数多く手がけてきた実績があります。現在でも年間1万4,000件以上のプロジェクトに携わっており、調査や企画から制作、運営まで一貫して依頼可能です。
次に紹介するのは丹青社。「売れる空間づくり」に定評があり、複合商業施設や国立博物館などの大型施設から各種ミュージアム、ショールームなどの宣伝・販促のための空間まで、年間6,000件を超えるさまざまなプロジェクトをサポート。直近では「Red Bull Kumite Japan 2019」「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1」などの実績があります。
際立った実績を持つ大手イベント企画会社は少なくありません。より詳しく知りたい方は、ぜひ以下の「大手イベント制作会社を5社ピックアップ【2021年最新版】」をご確認してください。
イベントプランナーに向いてる人の特徴
イベント業界の仕事と聞くと、華やかなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
確かに、イベント本番は華やかできらびやかに映るでしょうが、仕事の大半はクライアントとの打ち合わせを繰り返しながら、各所との調整を行っていくという地味なものです。そのため、地味な作業でも一つひとつ確実にこなしていく根気や、業者などとの調整をうまく行える高いコミュニケーションスキルを持つ人が向いています。
また、クライアントはイベントを通して、顧客に感動やインパクトを与えたいと思っているため、イベントを運営する側にも同じ気持ちが必要です。「イベントを通して多くの人に感動を与えたい」と思っていなければ、人の心を動かすものはつくれないでしょう。
そのため、イベントプランナ―には仕事に対する情熱も必要不可欠です。採用面接でも情熱や向上心、人を喜ばせたい気持ちがあるかどうかといったところは必ず問われるでしょう。
さらに、イベントプランナ―には発想力も求められます。どこかで見たことがあるようなイベントや紋切り型の進行では面白くありません。ほかにはない斬新なアイデア、誰も思いつかなかった新しい視点など、常に新しいアイデアや提案のできる人がイベントプランナーには向いています。
くわえて、クライアントとやり取りを行い、イメージを形にしていくこともイベントプランナーの重要な仕事です。もちろん、意向をうまく汲み取り、ニーズに沿った提案ができる対話力やプレゼンテーション能力も重要だと言えます。
イベントプランナーに必要なスキル
イベントプランナーは市場調査から企画立案、準備・制作、当日の運営まで幅広い業務を担当します。そのため、求められるスキルレベルは高いと言えるでしょう。
たとえば、イベントプランナーには、誰も思いつかないような斬新なアイデアを生み出す発想力が求められますが、思いつけばいいというわけではありません。斬新なだけでは、誰の心にも届かないイベントになってしまう可能性もあるでしょう。そのアイデアが、イベントの目的を達成するために有効かどうかを客観的な視点でジャッジする能力も必要です。
また、感覚だけですべてを決定するわけにもいきません。優れたイベント企画は、必ず消費者ニーズを的確に把握しています。ユーザーが求めるものを知ることではじめて、イベントプランナーはユーザーニーズを満たせるイベント企画を立案できるでしょう。
そのため、イベントプランナーにはマーケティングの知識や、的確にユーザーニーズを把握する調査力、分析力も求められます。さらに、イベントプランナ―がどれだけ魅力的なイベント企画を立案しても、協力するスタッフがいなければイベントは実現しません。さまざまな立場のスタッフをまとめていく統率力、自身の頭のなかにあるイメージを的確に言語化できる高いコミュニケーション能力も必要です。
イベントプランナーのやりがい・大変なこと
次に、イベントプランナーを目指す方に向けて、イベントプランナーのやりがいと大変なことについてお伝えします。
イベントプランナーのやりがい
イベントプランナーはやりがいのある仕事だと言えます。なかでも、自分の頭にしかなかったアイデアを形にできる点にやりがいを感じているイベントプランナーは少なくありません。
もともとは何もなかったところからスタートし、クライアントとの打ち合わせを経て、自分のイメージを企画書という形にします。そして本番当日に、そのイメージが具現化するところを見られるのがイベントプランナーの仕事です。このすべてを体感できることがイベントプランナーの仕事の醍醐味と言ってもいいでしょう。
さらに、自分が考えたイベント企画が多くのユーザーに感動や喜びを与えられれば、このうえない喜びを感じられます。
また、イベント企画は多くのスタッフと協力し合うことではじめて実現できるものです。ひとりでは完結しないため、スタッフ間の調整などで大変なこともあります。しかし、本番がうまくいったときはチームで仕事をすることの楽しさや達成感を味わえるでしょう。この点もイベントプランナーのやりがいです。
イベントプランナーの大変なこと
イベントプランナーの仕事で無視できない点は、やはりイベントが立て込む繁忙期の長時間勤務や休日出勤などでしょう。
イベントは主に、子どもたちの夏休みやゴールデンウィークなどの大型連休、クリスマスや年末年始に集中します。そのため、準備期間も一定の時期に集中し、その時期は非常に忙しいです。休みが取れないことや、深夜残業が続くことも珍しくありません。繁忙期の忙しさはイベントプランナーのもっとも大変な点です。
また、多くの人が携わるイベントでは、必ずしもイベントプランナーが思い描いたように仕事が進むとは限りません。スタッフ間でのトラブルが原因で仕事が進まないこともあるでしょう。こういったトラブルを解決しなければならないのもイベントプランナーです。
イベントプランナーの今後の動向
近年、スマートフォンの普及につれてSNSは急速に進化しています。今や何らかのSNSをやっていることが当たり前の世のなかとなりました。そのため、イベントプランナーに求められるスキルや能力も増えています。
たとえば、SNSを活用したマーケティングスキルです。ユーザーのリアルな声をつぶさに確認できるSNSは、マーケティングを行ううえで非常に重要なツールとなっています。SNSの投稿を分析することで、ユーザーニーズの把握や市場規模の推測も可能です。これからのイベントプランナーには、SNSを活用したマーケティングのスキルや知識は必須と言っていいでしょう。
また、人工知能(AI)の進化がイベントプランナーの需要や将来性について影響するのではないか?と心配する方もいるかもしれません。その点では、イベントプランナーには大きな影響はないと見られています。AIが得意とする領域はルールに基づいた計算や処理などの定型業務で、この領域ではもはや人間には勝ち目がありません。
しかし、イベントプランナーはゼロから形を生み出し、スタッフの調整などを行うことが主な仕事です。こうした非定型業務はAIがもっとも苦手とする領域だと言えます。さらに、どのような時代であっても人が集まるイベントがなくなることはありません。イベントプランナーへの需要もなくなることはないでしょう。
今後、イベントプランナーには、体感した人が思わすシェアしたくなるような体感型イベントや、withコロナ時代に対応したオンラインとリアルを融合したイベントの創出などが求められていくと考えられます。
大手のイベント会社の実績などから最新のイベントトレンドを定期的にみておくとよいでしょう。
まとめ
イベントプランナーの仕事内容について、業界事情とあわせてお伝えしました。
イベントプランナーの能力の高さはイベントの成否と直結します。そのため、イベント会社を選ぶ際には、所属するイベントプランナーの実績も見逃せません。
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