NEL株式会社 執行役員 COO 寺尾直人 氏
――発注前に、営業組織にどのような課題を感じていましたか?
寺尾様
弊社は、スタートアップで立ち上がりのフェーズです。
私は前職はメガベンチャーに在籍しており、資金、情報、人、モノ全てが揃っている環境で事業を行なっていました。
現職に参画して痛感したことは、過去と比較すると「何もない」状態で、限られたリソースでどう戦っていくかを考えなくてはいけないということです。
その中でも一番大きな課題は、「人材不足」でした。弊社として大きなビジョンを掲げており、大きなマーケットもあるので、取り組めることはたくさんあるという状態にも関わらず、対応できるスキルを持った人材が足りていないという課題に直面しておりました。
会社としてはありがたいことに、2022年、23年、24年と200%以上成長を毎年続けている一方で、その成長を支えるだけの営業人材が不足している状態が発生していました。
テクニカルな専門スキルを持っていて、実績がある人材を正社員として採用するにはリードタイムがかかりすぎるという問題がありました。採用手法も、リファラル採用か、もしくはエージェント経由かなど、様々な案があがりましたが、時間軸を考えた時にどれも上手くいくイメージが湧きませんでした。
結果として、正社員の採用ではなく、営業代行会社経由で即戦力人材の獲得を進めることを社として決定し、プラットフォーム経由でORIT.社に出会えて、今回ご依頼をさせていただく流れとなりました。
――ご依頼いただく前の不安や、期待はありましたか?
寺尾様
不安はなく、むしろ期待値の方が大きかったです。
今回、御社とは信頼できる方が作ったプラットフォームを通して出会えました。そして、御社と出会った瞬間に、提案準備段階のやり取りや進め方からプロフェッショナルな営業会社であることがわかり、これは期待しかないなと感じさせてもらいました。
外部のプロフェッショナルな方々と働くということは我々も学ぶことがあり、新しい成長機会になる期待のもと、ご相談しました。
――最終的に、ORIT.への発注の決め手となったポイントは何ですか?
寺尾様
まず、前提となったのは人でした。
最初に御社とお話した際に、我々から現場の課題感を幅広くお話しさせていただきました。
その際、それぞれの課題についての実行可否を明確にその場で回答いただいたのが印象に残っています。そのため、ORIT.さんは高いスキルと知見をお持ちであるということがわかり安心感もありました。
また、今回合計20社近くでのコンペ形式を取りましたが、我々からの要望は非常に多かったと思います。スケジュールとしてもタイトな依頼も多く、御社としては対応するのが大変だったかと思います。ORIT.社は顧客の高い要望を正確にスピード感を持って把握できる組織でした。
実際に弊社の要望に迅速に対応して提案をまとめてくださった代表の石川さんという『人』を通して、貴社の組織を信頼することができ、結果としても、全ての要望にお応えいただいたのが御社だったので最終的に発注を決定しました。
――弊社は立ち上げが今年であり、実績もあまりなかったのですが気にはならなかったですか?
寺尾様
気にはしますが、今回の意思決定プロセスにおいてはそれ以外の要因を重視させていただきました。実績がないことを補う信頼性があれば、先行者メリットとして良いものを早く見つけられたとも思いました。
その判断材料となったのは先ほどもお伝えした通り、提案の初期段階から難易度の高い内容にもお答えいただいたことが信頼/信用につながったと思っています。
結果として、直接の対話や対応を通じて得られた信頼感が、実績以上の価値を持つと判断しました。
――実際に導入していただき、他企業さまとの違いを感じた点はありますか?
寺尾様
とてもあります。
これは現場に入っていただいているメンバーの皆様に本当にこの場を借りてお伝えしたいことですが、社員レベルで現場に溶け込んでいただいており、単なる外部リソースではなく、事業目標達成に向けた戦略的パートナーとして考えています。
業務を進めていく中で失敗や成功を共に経験し、現場でのフロント対応においても、迅速な相談体制を築いていただいています。さらに、必要に応じて終日オフィスに常駐するなど、柔軟な対応を行っていただいています。
さらに、我々の期待に対して、契約後約3ヶ月で数千万の売り上げ実績を残していただきました。
確実に成果を出し、社員レベルで関わっていただけるBPOメンバーはなかなかいないと思っています。その辺りが御社だからこその強み、他社と違う魅力だと思っています。
――より良く、長く継続的に一緒に運営できるように、今後、どのようなところに期待しますか?
寺尾様
真の戦略的パートナーとしての取り組みを拡大したいです。
今企業成長に伴いどこかのタイミングで内製化が進むことで、外部パートナーとの関係性は希薄化する傾向にあると思っています。とはいえ、企業の成長に合わせて進化し、持続可能な価値を共創できるパートナーになれれば、従来のフロー型ビジネスモデルから脱却し、ストック型の価値創造を両社で目指せると思っています。
単に人材を提供するだけでなく、その人材と協働することで新たな価値を継続的に生み出す、そのような関係性を期待しています。その先で弊社の成長に不可欠な戦略的パートナーとなっていただけると期待しています。
最終的には弊社が上場を実現できた時には、ORIT.社無しでは上場は実現できなかったと言えるよう、一緒にお仕事していけたらと思っています。
――どんな会社にORIT.をお勧めしたいと思いますか?
寺尾様
営業力強化に課題を抱える企業様全てです。特に、正社員の人材不足が成長のボトルネックとなっている組織の解決策となりそうと思っています。
スタートアップをはじめとする成長段階の企業様、特に社内に営業ノウハウが蓄積されていない組織にとっても、ORIT.さんのサービスは有効だと考えています。必要に応じてオフィスに常駐や、リアルタイムでの相談対応を可能にしてくださる、柔軟かつスピーディーな対応をご提案していただけるからです。
さらに、人材の特徴として、豊富な実務経験を有するプロフェッショナルが多く在籍されている点もあります。特に、IT領域、SaaS型プラットフォーム、WEB領域など、昨今のビジネスに不可欠な分野において、高度なスキルセットを持つ人材が豊富におられるのはORIT.さんだと思っています。