新入社員の研修期間の平均は？適切な期間の決め方と注意点を解説【2024年最新版】

新入社員に研修を行いたい場合、どのくらいの期間にわたって行うのが適切なのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。新入社員研修期間は、長すぎても負担となってしまい、短すぎても効果が見られないもの。どの程度の期間行うのが主流なのかはおさえておきたいところです。
そこでこの記事では、新入社員の平均的な研修期間や、新入社員研修期間の決め方、注意点などの情報を厳選して具体的に紹介していきます。

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はじめに結論から述べますが、新入社員の平均的な研修期間は約2週間から1ヵ月ほど。
HR総研が行った「人材育成「新入社員研修」に関するアンケート調査　結果報告（2020年）」によると、もっとも多かった回答が1週間で19%を占めており、その次に2週間と回答したのが18%、そして1ヵ月ほどと2ヵ月以上という回答はどちらも16%を占め、新入社員研修期間を1ヵ月以内に定める企業が約7割ほどを閉めるということが判明しました。

また、企業規模によっても研修期間の長さが異なるとの結果が。従業員数が1,001名以上の大企業は1ヵ月程度が主流とされており、割合としては半数ほどが中長期にわたって研修を行っています。301～1,000名ほどの規模の中堅企業の場合は、2ヵ月以上と答える割合が26%ともっとも高く、300名以下の企業の場合は1〜3週間ほどの短期研修が主流のようです。
従業員数が多く人員が足りているという場合、即戦力を急いで育てる必要はないことから、1ヵ月以上の中長期にわたって新入社員研修を行っても問題がありません。一方、従業員が少なく現場で働ける人がすぐさま必要という場合には、わざわざ研修を設けない場合もあるでしょう。

それでは、新入社員の研修期間を定める際にはどのような決め方をするべきなのでしょうか。
ここでは、おすすめの決め方を4つのフローにわけて紹介していくので、新入社員研修期間を決めかねているという場合には、ぜひ参考してください。

新入社員研修期間を定める前に、なぜ新入社員に研修を行うのか目的を明確にさせましょう。
新入社員研修においては、現場で活躍できる人材を育成することがゴールとされることが多いですが、それは単に業務に関する基礎知識やスキルを身に付けてもらうだけでは十分ではありません。重要なのは、企業が掲げている理念やビジョンについても共有し定着せさることです。
上記のようなポイントも含めて、新入社員に対しわざわざ研修を行うべき理由・目的は何なのかを整理し、必要な研修内容の洗い出しにつなげていきましょう。

新入社員の研修期間を定める際には、研修内容を考えなければなりません。研修目的が明確になった段階で、その目的の達成に必要な研修内容を考えましょう。
ここで重要なのが、あれもこれもと詰め込みすぎないということです。新入社員研修では、「さまざまなスキルや知識を習得し、現場で活躍できる即戦力になってほしい」という期待が高いということから、研修内容を詰め込みすぎてしまう場合も少なくありません。しかし、さまざまな研修内容を詰め込むことによって、覚えることが多すぎるため結果的に逆効果となり、モチベーションも下がってしまいます。
あくまでも目的を大前提とし、本当に必要な研修内容に絞って考えましょう。

どのような研修内容が必要なのかが定まってきたら、必要な研修内容をカリキュラムへと落とし込んでいきましょう。
研修内容をふまえた上で優先順位を決め、「社員の理解度を高めるためにはどのような流れ・順番で研修を行うのが最適なのか」、「内容が若干重複する部分がある場合には、いくつかの研修内容を統合できないか」といった点に注意を払いながら、カリキュラムの草案を作成していくことが重要です。

実施する研修内容やカリキュラムが定まったら、その内容から必要となる新入社員研修期間を算出しましょう。
この研修期間を算出するフローでは、「1ヵ月ほどを想定していたにもかかわらず、1ヵ月半ほど必要になってしまった」という具合に、算出された期間が長くなってしまうこともあります。その場合、研修内容を削って1ヵ月ほどにおさめるよう調整するのか、あるいは研修期間自体を延長させるのかを決めなければなりません。
もしも想定より研修期間が長くなりそうな場合には、重要度の低い内容も含まれていないか改めて確認しましょう。

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最後に、新入社員の研修期間を決める際にどのような点に注意するべきなのかをチェックしておきましょう。
先にも述べたとおり、研修内容の詰め込みすぎがNGであるのはもちろんのこと、同じく注意しておきたいのがスケジュールに余裕を持つということです。単純に研修内容やカリキュラムから必要な期間を算出しても、それはあくまでもスムーズに進んだ場合の数字でしかありません。実際に研修を行うとなれば、グループワークで予想以上に時間を要する、研修会場への移動に時間がかかるなどのほか、予期せぬトラブルが起こってしまう可能性もゼロではありません。そういった点もふまえた上で、少し余裕を持ったスケジュールで研修を進めるべきでしょう。
また、実際に研修を行う期間だけでなく、振り返る時間もきちんと設けることで、さらに研修効果を高めることができます。アンケートも行えば次回以降の研修に活かすこともできるでしょう。

今回は、新入社員研修の期間はどのくらいに定めるべきなのか、どのように定めるべきなのかについて解説してきました。
新入社員への研修は、いろいろなスキルや知識を身につけてほしいという期待から内容を詰め込んでしまいがちです。あれもこれもと内容を増やしてしまうと、研修期間が非常に長くなってしまうだけでなく、勉強量が増えすぎて逆にモチベーションを低下させてしまうかもしれません。重要な内容に絞り、適切な期間を定めて新入社員研修を進めていきましょう。
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