キャリアアンカーとは|8つの分類とタイプ診断方法【2024年最新版】
組織が社員に求める能力や働き方はさまざまですが、社員には「譲れない働き方・価値観(キャリアアンカー)」があります。このキャリアアンカーの概念を組織に浸透させることで、より適切な人員配置や働き方改革の推進が可能です。
そこでこの記事では、キャリアアンカーの基本的な概念や8つのタイプについて解説するとともに、タイプ診断方法についても紹介します。ぜひ参考にしてください。
【関連ページ】
社員研修にかかる費用・相場感や、あなたの目的別に社員研修会社をお探しいただけます。
社員研修を依頼する際の費用・相場
社員研修ができる会社一覧
キャリアアンカーとは
キャリアアンカーとは、社員個人のキャリアに対する譲れない価値観・能力などを表す概念です。ライフスタイルや働き方の錨(アンカー)に例えた言葉で、コンピタンス(能力・スキル)と動機(やりたいこと)、価値観(やるべきこと・道徳)の3つの要素で構成。これらの要素を紐解いていくことが、1人ひとりの社員にとって最適なキャリアプランを描く上で役立つとされています。
キャリアアンカーの8つの分類
キャリアアンカーは8つのタイプに分類されると言われており、社員ごとのタイプを把握することが要望や考え方への理解を深めることや最適な人員配置、キャリア教育に役立ちます。ここからは、それぞれのタイプの特徴を解説していきます。
専門・職能
「専門・職能タイプ」には、特定のスキルに対する強いこだわりや高い技術を持ち、プロの専門家として活躍できるキャリアプランを希望する人が該当します。現状の能力・スキルに自信を持っているだけでなく、より優れた専門家になるための努力も欠かさずに行う高い成長意欲も備えているのが特徴です。
専門家や職人としての技術に対しては関心を示す一方で、マネジメントスキルの向上や管理職には興味を抱きにくい傾向にあるため、人員配置には注意が必要でしょう。
全般管理
「全般管理タイプ」に該当するのは、人を管理することに対する興味関心が高く、マネジメントや経営管理に適している人です。リーダーシップを発揮し、チームワークをもってプロジェクトを進める能力に長けており、現場のリーダーにとどまらず、将来的には経営にも携わっていきたいと考えている人も全体管理タイプに当てはまります。経営能力やリーダーシップに関するスキルの習得に興味を抱きやすい傾向にあるようです。
自立・独立
「自立・独立タイプ」の人は、会社や組織の一員として働くことへの関心や集団行動への意識が低く、ルールや規則に拘束されることを好まない傾向にあります。自身に裁量のある柔軟性ある働き方を求めるため、働き方改革との相性も悪くありません。
自立心が高く上長や先輩に対しても積極的に意見・提案を行うため、そうした特性を活かせる環境を整備すれば、パフォーマンスの最大化が期待できます。自立・独立タイプは自身が納得するまで業務を続けるため、職人気質な側面もあると言えるでしょう。
保障・安定
「保障・安定タイプ」に当てはまるのは、仕事に対して安定や確実な収入を求め、キャリアを設計しやすい業務を好む人です。勤務先を選ぶ際には福利厚生や保険などを重視し「なにかあった時」や「自身の生活・人生へのサポート」について熟慮するため、リスク管理に優れていると言えます。
公務員のような安定した職業や収入の安定しやすい大企業での就労を希望する一方、異動や転職への関心は薄く「落ち着いて働ける場所」を見つけられたらそれを維持することに力を注ぐのが特徴です。
独創性
クリエイティブで柔軟な思考を持ち、新たなプロダクト開発や斬新なサービスで会社や消費者を驚かせることを得意とするのが「独創性タイプ」です。リスクに対する意識は薄く、お金や心的負担を考慮しない傾向にあるためリスクをもたらすこともありますが、先見性が高く積極的にブルーオーシャンへ飛び込みたいという会社には適しています。
独立精神も強く、会社員として就労していたとしても、常に独立や起業の機会をうかがっている人も多いようです。
奉仕・社会貢献
「奉仕・社会貢献タイプ」は、自身のキャリアやライフスタイルよりも「世の中をよりよくしたい」とく強い想いから社会貢献につながる職業を選択する傾向のある人です。「人の役に立ちたい」という意志を源泉に「どうすれば世の中のためになるか」という考え方を大切にするため、医療や介護・福祉業界や、新商品開発の部門で能力を発揮する人が多いと言われています。
「世の中のためになる」のであれば業種を問わず、積極的な一面も持ち合わせているため環境保全活動に従事する人や、社会貢献につながる事業で起業するケースもあるようです。
純粋な挑戦
自身のできないことや大多数の人が「不可能だ」ということに闘志を抱き、目標に向かって邁進する人が「純粋な挑戦タイプ」です。専門とする領域は人によってさまざまですが、チャレンジ精神が旺盛なため手段を選ばずに「やりがいを感じること」を追求します。
自身の挑戦すべき領域、解決すべき課題を次々に発見・開拓していくため、1つのことを継続するのが得意ではないというのも特徴です。起業・独立まではいかなくとも、異動や転職を好む人にも純粋な挑戦タイプの傾向があると言えるでしょう。
ライフスタイル
「ライフスタイルタイプ」に該当するのは、個人としての目的達成や幸福の追求よりも、家族や友人、会社、社会との調和を大切にワークライフバランスの安定に注力する人です。仕事だけでなくプライベートにも熱心に取り組むため、収入や福利厚生を重視するのはもちろん、家族や友人との時間も確保できる職業を好みます。
プライベートの充実度が仕事への熱意を左右する傾向にあり、たとえば業務量の増加によって家族と過ごす時間が大幅に減少する可能性がある場合には、家族を優先し出世のルートを辞退するという人も珍しくありません。
「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数ある社員研修会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。
キャリアアンカーのタイプ診断方法
社員のキャリアアンカータイプを知るためには、キャリアコンサルタントによる診断や、キャリアアンカー診断サイトの利用がおすすめです。アンケートシートによる診断方法もあるので、社内で配布してもいいかもしれません。その場合は直感的に回答できるような構成にすることで、より正確な診断につなげられるでしょう。
「キャリアアンカー診断サイトではカバーしきれない気がする」といった場合は、専門的な知識を持つコンサルタントへ依頼することで効果的な診断が叶うのではないでしょうか。
キャリアアンカーの活かし方
キャリアアンカー診断結果の活用方法としては、「社員教育に活用する」「人員配置の検討要素にする」などがあげられます。社員にとっては、自身のキャリアに対する考え方を整理する機会になるかもしれません。
社員教育にキャリアアンカーの概念を取り入れれば、社員1人ひとりが自身の傾向を把握した上で業務に取り組むことができます。特に新入社員研修における効果は大きく、キャリアのスタートと同時に自身のキャリアアンカーを理解すれば、それを軸にタイプに合った働き方の追求や、必要なスキルの習得を促すことができるでしょう。
まとめ
キャリアアンカーの概念は、キャリアを積んだ中堅社員の整理だけでなく、新入社員が自分らしい働き方や身につけるべきスキルを理解するのにも役立つものです。社員1人ひとりのキャリアアンカータイプを把握すれば、それぞれに適した社員教育や人員配置にもつなげられるため、将来的な会社の成長にも影響を与えるでしょう。
なお「アイミツ」では、キャリアアンカー診断を踏まえた社員研修を得意とする会社の紹介が可能です。貴社のご要望に合わせて複数の会社を提案しますので、キャリアアンカー診断を活かした社員研修の実施を検討中野方はぜひお問い合わせください。
【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
社員研修ができる会社一覧
【費用感を知りたいという方はこちら】
社員研修を依頼する際の費用・相場
社員研修会社探しで、こんなお悩みありませんか?
-
一括見積もりサイトだと
多数の会社から電話が・・・ -
相場がわからないから
見積もりを取っても不安・・・ -
どの企業が優れているのか
判断できない・・・
PRONIアイミツなら
発注先決定まで
最短翌日
- 専門コンシェルジュが
あなたの要件をヒアリング! - 10万件の利用実績から
業界・相場情報をご提供! - あなたの要件にマッチした
優良企業のみご紹介!
診断とヒアリングから
お探しします