ECサイトとは|ポイントを押さえて集客力大幅アップ!ネット販売を行うメリット・デメリットまで詳しく紹介【2024年最新版】
「ネットショップを立ち上げたい!」と考える人は年々増えています。以前は、ネットショップを立ち上げるために、ECサイトを1から制作しなければなりませんでした。しかし、ECサイトを簡単に制作できるツールが登場したことで、ネットショップを用いての起業はより身近なものとなっています。
大手通販サイトの利用者は多いように見えますが、日本国内のECサイトの利用割合はまだまだ低く、今後も成長が大きく見込める市場です。また、中国人の爆買いは日本でも注目を集めましたが、同じように中国人向けのECサイトが大いに盛り上がりを見せた時期もありました。ECサイトを構築して上手に運用すれば、国内向けに商品を販売するだけにとどまらず、世界へ向けて商品を販売することも可能です。
このように、ECサイトには大きなビジネスチャンスがあります。しかし、正しい知識がなければ、ECサイトを最適に運営するのは難しいことです。
そこで今回は、ECサイトの構築や運用方法について詳しく解説します。
これから、ECサイト運用を始めたいと考えている方は参考にしてみて下さい。
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ECサイトとは
ECサイトのECとは、「Electoronic Commerce」の略です。自社の商品やサービスをwebサイト内で販売することを意味し、取扱商品やサービスは多岐にわたります。
ECサイトの利用者が増えている要因は様々ですが、一つはECサイトで購入すれば、宅配業者が自宅や会社まで届けてくれるという点があります。この場合、販売店から持ち帰る手間も省けますし、本来なら購入の難しい遠方の店舗から取り寄せることも可能です。
経済産業省によると、2017年の日本のBtoCのEC市場規模は16.5兆円。一方で、BtoBのEC市場規模は317.2兆円という調査報告が出ています。EC市場は、BtoBとBtoCのどちらも前年と比較し売上を伸ばしており、今後も成長し続ける市場だと言われています。
1-1.ECサイトの概要
ECサイトは、イーコマース(電子商取引)を行うすべてのwebサイトを総称する言葉です。ネットショッピング以外にも、オークションサイト、コンテンツ配信サイト、オンライントレードなどもECサイトに含まれます。
通常の店舗営業と大きく違う点は、ECサイトには営業時間の概念を持たないというところにあります。どこでも、いつでも、誰でも取引ができるのです。また、世界各国の人と取引が行えるため「越境EC」「クロスボーダーEC」という言葉も出てきました。国内での商品やサービスの販売に留まらず、海外への販路を拡大したいという企業にECサイトの活用は向いています。
1-2.ECサイトの種類
ECサイトを運営するには2つの方法があります。自らECサイトを構築して運営する自社ECサイト型と、Amazonや楽天などのように多くのECサイトが出店しているモール型で運用する方法です。
それぞれのECサイトの運用方法のメリットやデメリットなどの特徴をお伝えします。
1-2-1.モール型
モール型の4つの特徴を紹介します。
1.知名度があるため集客力が高い
大手のショッピングモールに出店をすれば、知名度があるため簡単に集客できます。またサイト運用などに関する知識もそこまで必要ないため、集客に関する知識に自信がない方は、多少費用がかかったとしてもモール型のECサイト運用がオススメです。
2.簡単に出店ができる
モールにはCMSが準備されているため、ホームページを作成したことがない人でも簡単にサイトを構築できます。またECサイトの構築と比べ、短時間での出店が可能です。
3.ランニングコストが高い
モールに出店する場合は、毎月利用料金が発生します。オリジナルのポイント制度、アフィリエイト、メルマガ配信などのオプションを利用すると更にランニングコストが高くなります。
4.価格競争に陥りやすい
モールには、指定のテンプレートが用意されており、そのテンプレートを使用して商品販売を行うため、オリジナリティを出すことは難しくなります。そのため、同じ商品を販売している業者が一覧で表示されてしまい、最安価格を巡って価格競争に陥りやすいというデメリットがあります。
1-2-2.自社ECサイト型
自社ECサイト型の4つの特徴を紹介します。
1.ランニングコストが安い
独自のECサイトを出店する場合は、モールの使用料金がかからないため、その分だけランニングコストを抑えることができます。
2.オリジナリティ溢れるサイトを構築できる
独自のECサイトを構築すれば、自由にカスタマイズできるため、オリジナリティ溢れるサイトを構築できます。商品やサービスをブランディング化したいという企業には、独自のECサイトの運営がオススメです。
3.制作費用が高い
現在は月額料金で利用可能なASPサービスが充実しているため、制作費用をあまりかけられない企業でもECサイトが構築しやすくなりました。しかし、それでもECサイトの制作にはそもそも高額な費用がかかります。またネット販売ページを制作するための十分な知識や技術が必要です。
4.集客が難しい
自社ECサイトの場合はブランド力のある商品を販売しない限り、集客が難しいものです。広告を出す場合には、費用がかかりますが集客のためには必須の出費と言えます。また自社ECサイトを運用する場合は、マーケティングに関する知識も必要です。
ECサイトの運営業務
EC業界は進化を続けており、EC運営者に求められるスキルやノウハウは高くなってきています。ここ数年で、バックエンド業務を中心にECサイト運営のアウトソーシングサービスも登場しています。
業務を効率化させ、顧客満足を高めるためにも、ECサイト運営の業務について理解を深め、改善を見込める点や代行業者へ依頼できる部分があるかを検討する必要があります。ここからは、ECサイトの業務内容について詳しく解説します。
2-1.ネット上での集客
売り上げを伸ばすためには、割引キャンペーンの実施、メールマガジンの配信、ネット広告の利用など、顧客のいるチャネルに対して販売商品をPRし集客率を高める「集客業務」が非常に重要です。閲覧数を上げるために、SEO対策を施しサイトを上位表示する方法もあります。
また、サイトに来てくれても閲覧のみで購入に繋がらないといった問題もあります。機会損失を防ぐためにも、求めている商品やサービスを的確に表示・販売することが大切です。
ECサイト運営上で発生したユーザーの声を収集し、それを参考にショップ運営を随時見直していくという方法も有効です。お客さまの声を反映させることで、顧客満足度を高められるでしょう。
また、ネット上での集客を伸ばすためには、ECサイトを多くの人に認知してもらう必要があります。そのためリスティング広告やFacebook広告などの運用テクニック、マーケティングスキルが必要になってきます。
2-2.各種管理業務
ECサイトの管理業務は大きく分けると3つに分類されます。
・商品情報登録業務
その名前の通りで、商品情報をECサイト上に登録する業務です。商品計画で決めた商品名や価格、バーコード情報などを登録します。
・受発注管理業務
注文データの管理業務、倉庫内での仕分け業務、配送作業が受発注管理の業務です。また、売上を管理する業務も含まれます。銀行振込の場合は銀行口座の照合、クレジットカードの場合は決済システムから入金を確認することも重要な業務です。
総合管理業務
総合管理業務は、ECサイトで出た結果を集計して、外部と連携を図る業務です。より効率的なECサイトの管理へと改善していく業務です。
2-3.お客様対応
問い合わせ、相談、クレームに対応することも大切な業務の1つです。ECサイトに問い合わせが届いた場合は、メールや電話で迅速に対応しましょう。このようなサポート業務は、お客さまと直接やり取りを行うため、ECサイトを運営する上でとても重要な業務となってきます。
また、問い合わせの対応したら終わりではなく、問い合わせの本質を見抜き、早急にネットショップに反映させる必要があります。意見や質問をもらえることは、大変ありがたいことです。一人のユーザーの声の裏には、表に出ない他の多くのユーザーの声が潜んでいるものです。
2-4.その他
ECサイトの運営業務として、他にはマーチャンダイジングがあります。商品や店づくりに対する考え方を提示することと捉えて良いでしょう。マーチャンダイジングでは、5つの側面から店づくりをすることが大切だと言われています。
1.適正な商品
ユーザーのニーズを満たすためには、どのような商品やサービスを提供すればいいのかを検討し、商品策定を行います。
2.適正な場所
商品やサービスをどこから仕入れ、どこで販売するか、陳列方法を含めて考えます。
3.適正な時期
仕入れ時期や販売時期など、最適な時期を見極めます。
4.適正な数量
どれだけの量を仕入れて、どれだけの量を販売するのか、在庫管理について検討します。
5.適正な価格
競合や市場間の価格を把握した上で、販売戦略や利益戦略について考えます。
マーチャンダイジングでは、ユーザーの意見の反映が最も重要だとも言われています。お客様対応業務をしっかりすることで、マーチャンダイジングも上手くいきます。
ECサイトに必要な機能
商品を受注して購入者に商品を届けるという目的を果たすために、ECサイトにはどのような機能を付けておく必要があるでしょうか。ECサイト運営者には、それぞれの機能が持つ役割や効果を理解して、正しくECサイト運営することが求められます。自社型ECサイトでもモール出店でも求められる機能は同じです。
ここでは、ECサイトに必要な機能について詳しく紹介をしていきます。
3-1.ユーザーのための機能
ECサイトを運営する場合は、ユーザーが快適に利用できるための機能を用意することが大切です。
サイトが使いづらいと認識されてしまうと、購入率が下がるだけでなく、サイト自体の信頼性も下がりかねません。反対に、ユーザー視点に立ったECサイトを構築すれば、顧客満足度も上がり、より多くのユーザーにECサイトを利用してもらえる様になるでしょう。
まずは、ユーザーのために必要なECサイトの機能について紹介します。
3-1-1.マイページ
マイページとは、ECサイトの各種サービスを利用する際に使う機能や情報を確認できる会員様ページをいいます。会員登録者に与えられる個人のページを指します。
会員登録後に、設定したメールアドレスやパスワードの変更、引っ越しをした際の住所変更や電話番号の変更など、会員情報の変更をユーザー側から行えます。これまでにECサイト内で購入した商品の履歴や、注文状況を確認することができるため、ユーザーにとって大変便利です。
3-1-2.ショッピングカート
注文する商品を入れておく場所をショッピングカートといいます。別名、買い物カゴという言い方をされることもあります。
商品ページにある「カートに入れる」「購入する」というボタンをクリックすると、ショッピングカートに商品が入っていく仕組みです。ショッピングカートに入れた商品の注文を取り止めることも可能です。ショッピングカートに商品が入った状態で、決済方法や配送先、配送方法を選択することで購入手続きが完了します。
3-1-3.決済
ECサイトで商品を購入する際の決済方法には、クレジットカード決済、銀行振り込み、代金引換、コンビニ決済、電子マネーなどがあり、さまざまな決済方法が選択できるので便利です。
銀行振込以外の方法を利用する場合は、別途決済代行会社などとの契約が必要です。決済代行会社を利用すると、手数料がかかりますし、決済代行会社からの入金日がマチマチのため、資金繰りにも影響を及ぼします。
3-2.運営に役立つ機能
ECサイトの運営に役立つ機能を導入しておくと、受注から配送、売上確認までがスムースに行え大変便利です。また、ECサイトを運営する上で収集できたデータは分析することによって、より効率的なショップ運営が行えるようになります。
ここから、運営に役立つ機能について詳しく紹介します。
3-2-1.受発注管理
受発注管理機能とは、企業間・社内間で行われるFAXや電話、メールでの受発注をweb化したものです。受発注の機能は、注文やお問い合わせ業務の負荷削減だけではなくて、本部と店舗間の出荷指示ツールとしても利用できます。
さらに、注文履歴や出荷情報が取引先側でいつでもどこでも確認が出来るため、問い合わせ業務の削減が可能となります。
3-2-2.在庫管理
在庫管理機能の目的は、在庫数を正確に把握することです。在庫数を把握しておくことで、計画的で無駄のない仕入れが行えます。
機能を導入する前には、現時点で在庫管理にどのような問題点があるのか考えてから導入しましょう。
3-2-3.売上管理
ECサイトは、売上管理をするのも一苦労です。納品書や送り状の作成、売上日計表の作成など売上管理には、さまざまな業務があります。
これらの売上に関する業務を、売上管理システムを導入すると効率化できます。業務効率化できるだけではなくて、売上の履歴確認も可能となります。
3-3.その他の便利な機能
他にも運営に役立つ機能は、さまざまなものがあります。ECサイトの規模にもよりますが、次のような機能は導入を検討することをおすすめします。
・社内基幹システム
ネットビジネスを行っていく際に、値幹となる業務システムのことをいいます。主に仕入れから販売、最終的な納品や請求書発行の業務部分を指し、これらの基幹業務がすべて揃ったシステムのことをいいます。別名はERPです。
・倉庫管理システム
倉庫管理システムを導入することで、入出庫する時に出庫する商品が合っているのか、間違ったも商品が入庫していないかなど、目視や人力で起こりうるヒューマンエラーを解消します。
・POSシステム
「いつ、どの商品が、どんな価格で、いくつ売れたのか」を経営者側が把握しやすくなり、売れ行き動向を観察できます。販売数量や販売日時を把握できるだけでなく、購入者の年齢層、性別やその傾向などを分析することができるシステムです。
ECサイトのメリット
ECサイトを運営するためには、サイトを構築、運営するための知識や技術が必要です。また、ECサイトを運営するためには、さまざまな業務を発生します。
それらを理解してECサイト運営をすると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここからは、ECサイトを運営するメリットについて詳しく紹介します。
4-1.いつでもどこでも営業可能
ECサイトは、インターネット上での取引で全てが完結します。そのため、インターネットが繋がる場所であれば、どこでも営業できるのです。PCからでもスマートフォンからでも、ECサイトにアクセスできるため、自宅や会社、通勤途中など場所を選ばずにECサイトを運用することが可能です。
ECサイトの販売は人手を介していないため、24時間365日営業可能です。
実際にECサイトで買い物する人は、深夜の時間帯が多く、店頭販売であれば深夜営業を行うことは大変ですが、ECサイトなら24時間受注できます。
4-2.販売員が不要
店頭で商品を販売する場合は、レジ打ちや商品の陳列作業が必要なため、数人から数十人の販売員を雇う必要があります。しかし、ECサイトは人の手を介さずに、ネット上で商品をPR・販売できるため、大幅な人件費の削減が可能です。
実際には、商品注文後に在庫確認や発送手続き、売上管理など人手を介することになるのですが、注文までの人手を削減できるだけでも人件費・採用費の削減となります。
4-3.顧客の分析が出来る
ECサイトを長期間運営していくと、販売データが蓄積されていきます。店舗で一番売れ行きの良い商品、購入者の世代や性別、商品が売れる時期など、さまざまなデータが蓄積されていくのです。
販売データを分析することにより、新商品開発や在庫管理、価格の見直しなどが行えます。データを蓄積し続けるだけでなく、しっかりと分析を行い、そのデータ結果を次の販売に活かすことによって、商品の販促が向上するでしょう。
ECサイトのデメリット
いつでも、どこでも、誰でも利用できる便利なECサイトは、上手に運用していけば販路を拡大できます。国内国外問わず、世界中をマーケットにできる点はECサイトの最大の魅力です。
そんなメリットの多いECサイト運営ですが、もちろんデメリットも存在します。メリットとデメリットの両面を良く理解した上でECサイトの運用を始めることがスムーズな運営には必要不可欠です。最後に、ECサイトの3つのデメリットについて紹介します。
5-1.競合相手が多い
ECサイト上で商品を販売する際は、全国の同業社がライバルになります。GoogleやYahoo!の検索結果には、ライバル業者の情報で溢れ返っています。また、多くの人に商品を購入してもらうためには、Googleの検索結果で上位表示されなくてはなりません。
Googleの検索結果の上位には、楽天、amazonなどの大手通販サイトが出てきます。このような大手サイトを表示順位で上回らなければいけないのです。
そのため、商品を売るためには、SEOと呼ばれる検索結果で上位表示させる施策やマーケティングの知識が必要になってきます。また、モール出店する場合は、マーケティングに関する知識は不要ですが、同じ商品がモール内に配列されるため、価格競争に陥りやすいというデメリットがあります。
5-2.顧客のイメージとのズレが生じる
ECサイトに掲載する商品の撮影は、多くの場合、プロのカメラマンに依頼するでしょう。写真は、光や色彩によってイメージが大きく変わってしまうため、実物と写真のギャップが生まれやすいのが現実です。またサイト上には商品のサイズや素材などの詳細情報が記載されていますが、実際に商品を手に取って確認しなければ、具体的なサイズや素材をイメージすることは難しいでしょう。
店頭販売のように実物を手にできないため、購入者をガッカリさせてしまうこともあるでしょう。このようなECサイト上の問題を解決するために、写真を複数枚掲載してギャップを少しでもなくすという方法が取られているようですが、問題の解決は難しいようです。
5-3.配送に時間がかかる
ユーザーは、商品を購入する際に「すぐに商品が欲しい」と思うものです。店舗で商品を購入すれば、その場で商品が手に入ります。しかし、ECサイトは配送に時間がかかるため、すぐに手に入れることができません。
商品やサービスにもよりますが、ECサイトで商品を購入した場合は、自宅に商品が届くまで2日~7日かかります。日本の物流業界は深刻な人手不足に陥っているため、配送時間の短縮を実現は容易なものではないのです。
まとめ
今回はECサイトについて解説しました。
ECサイトを立ち上げることにより、店頭販売では実現できない販売経路を確保できます。国内に留まらず、国外にも商品やサービスを販売できるという点は最大の魅力です。また、店頭販売では難しい24時間365日の営業ができることも大きな強みです。
まだまだECの市場は伸びるとも言われているため、ECサイトを構築することによって多くのビジネスチャンスが得られるかもしれません。完璧で魅力的なECサイトを構築するのは難しいものですが、実績豊富で知識も豊かなECサイト構築会社に依頼するという方法もあります。
これから、ECサイトを構築して運営したいと考えている方はECサイト構築会社の利用もぜひ検討してみて下さい。弊社アイミツでは、経験豊富なコンシェルジュがあなたの要望をヒアリングし、最適なECサイト構築会社を紹介することも可能です。お気軽にご相談ください。
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