感性を重視した経営で、音楽と社会をつなぐ
―――最初に、御社の業務内容について教えていただけますか?
「株式会社アートインターナショナルオフィスは2012年に、 “音楽を通じて多くの方々に音楽の素晴らしさを伝え、五感でその魅力を感じてもらいたい”との思いから設立しました。
私たちが大切にしているのは、“アートと音楽を通じて人々の心に響く体験を提供すること”。特に生演奏にこだわり、映像では伝わらない空気感や感動を届けたいと考えています。
どれだけ素晴らしい音楽でも、それを届ける仕組みがなければ、社会とはつながることができません。演奏者が活動できる環境づくりが重要です。だからこそコンクールや音楽祭の場も設け、業界全体にも貢献したいと思っています。私たちは、アーティストや音楽業界と社会をつなぐ“橋渡し役”として、音楽を通じた社会貢献を目指しています。
特に私たちが運営する“日本国際音楽コンペティション”は、次で4回目を迎えますが、文部科学省の後援を受け、“文部科学大臣賞”の交付が決定しました。これは私たちにとって大きな励みであり、業界への貢献が評価されていることを光栄に感じています」
立ち上げ当初から、経営の不安を支えてくれた存在
―――Plus-A税理士法人とは、どのようなきっかけで契約されたのでしょうか?
「高校時代の友人で会社経営をしている人からの紹介です。
会社を立ち上げるときに“ファーストステップ”(現在の「未来コネクト」)という創立支援会社を紹介され、そこから設立。そのまま税理業務を親会社であるPlus-A税理士法人にお願いすることになりました。自分でも評判を調べ、信頼できる事務所だと感じたので、安心してお願いしました」
―――創業当時、経理や契約の面で不安はありましたか?
「会計や税務の知識はまったくの手探りで、大きな不安がありました。最初は従業員を雇えず、帳簿付けや会計ソフトの扱い、契約書の整備まですべて自分でこなす必要があったのです。税務処理など、わからないことだらけでした。
“自分は経営に集中し、経理や税務は専門家に任せたい”。そう感じていた私にとって、Plus-Aさんは大きな支えでした。特に創業期は、小さな疑問でも気軽に質問できたのがありがたかったですね。たとえば『〇〇の購入を考えているのですが、これって経費になりますか?』と昼頃に電話をすると、その日の夕方にはチャットで詳細な回答が届く。フットワークの軽さに感心しましたし、『何かあったらいつでも連絡ください』という姿勢に、とても助けられました」
現場を理解し、契約書にも柔軟に対応
―――現在は、どのようなサポートを受けていますか?
「いま経理業務は担当者に任せていますが、うちには登録アーティストが200人以上います。そのため契約や支払いに関わる書類はすべて個別で、膨大な量になるんですね。
これらの契約書のリーガルチェックをPlus-Aさんにお願いできるのは、大きな安心材料です。
音楽業界では個別契約が多く、イベントやアーティストごとに、条件が細かく変わることも珍しくありません。そのたびに相談できる相手がいることは、本当に心強いです。日々の会計処理や仕訳の確認、試算表の作成、年末調整や確定申告、さらには節税のアドバイスまで、きめ細かいサポートをしてもらっています」
―――書類業務は、デジタル化を積極的に取り入れているそうですね。
「昔の経理や契約業務は紙と手作業が当たり前だったので、自分がアーティストだった頃から“これはたいへんだ、不便だ”と感じていました。ですから創業当初から、スマホとクラウドで完結する仕組みを取り入れました。
たとえば源泉徴収票もクラウドにアップし、Plus-Aさんにオンラインでチェックしてもらう。OKが出れば、あとは経理がメールで送付するだけ。現場が多忙な私たちにとって、効率的な仕組みが整っているのは大きな安心です」
法人化の相談が、経営の転機に
―――特に印象に残っているエピソードはありますか?
「最初に会社設立を相談したときのことは、今でもよく覚えています。私は最初から、音楽イベントやアーティスト支援を本格的に進めるには、法人化が不可欠だと感じていたんですね。個人事業では、大きな取引先と契約を結ぶのは難しいので。
書類も何も用意がない状態で“会社を作りたいんです”と相談して、必要なデータや書類、法人化のメリット・デメリット、税務上のアドバイスまで、とても丁寧に教えていただきました。結果、相談から2週間で会社が設立できたんです。
特にありがたかったのは、税制優遇など専門的なアドバイスです。創業期はやはり資金面の余裕がありませんから、適切な節税策や税制の知恵は大きな支えでした。おかげでスムーズに法人成立ができましたし、あの頃いただいたアドバイスが、その後事業が順調に成長するための基盤にもなってくれたと感じています。今でもとても感謝しています」
次なるステージへ、信頼できる伴走者とともに
―――今後の目標や挑戦したいことはありますか?
「これからは、M&Aや新規事業の立ち上げも視野に入れて、音楽を軸に新たな挑戦をしていきたいと考えています。具体的には、音楽とテクノロジーの融合、ウェルビーイング市場への参入、地域との連携による地方創生プロジェクトなど。志を同じくする企業と手を組むことで、アーティストにとってより自由で安心できる活動環境を整え、次世代の文化発信を担うプラットフォームを築いていきたいと考えています。
これまで培ってきた“人のご縁”や“感性を重視した経営”という軸を大切にし、そして何より『感動を届ける』という原点を忘れずに、新たな可能性に挑戦していきたいと思っています。
―――Plus-A税理士法人に今後期待することはありますか?
「これからさらに多様なプロジェクトや新しい展開を目指していく中で、経営や税務の面で信頼できる伴走者の存在は欠かせません。Plus-A税理士法人さんには、税務の枠を超えて“経営の伴走者”として寄り添ってもらえることを期待しています。
私たちの活動は“音楽の力を社会に届ける”という理念のもとにあります。そのビジョンを共有し、同じゴールに向かって進んでもらえる存在は、私たちにとって何よりの支えです」