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絶対に失敗しない発注先探しの鉄則【便利な発注先チェックリスト20選付き】
事業企画 、総務 、情報システム
最近、「クラウドファンディング」という言葉をよく耳にするようになった。しかし、それが事業資金を集める手段の一つになり得ると気づいていない中小企業の経営者も多い。なぜクラウドファンディングが注目を集めているのか、どのような成功事例が存在するのか。今回は、日本にクラウドファンディングの文化を浸透させた立役者、CAMPFIRE社を訪問しました。同社執行役員CEOの中島真氏とPRONI代表の栗山氏が対談し、現在の経営者が押さえておくべき「クラウドファンディングの常識」について語り合った。
インタビュー先のプロフィール
アクセンチュア、DeNA、リブセンス取締役などを経て、2018年3月株式会社CAMPFIRE取締役就任。ギフティ社外取締役、STiLy社外取締役、Inspire High社外取締役。
「一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。」をミッションに掲げ、国内最大級のクラウドファンディング「CAMPFIRE」を運営。サービス開始以来、会員数は400万人にのぼり、累計8.1万件以上プロジェクト、780億円超の資金調達を実現。
中島 真 様
聞き手
栗山規夫
PRONI株式会社 代表取締役 Founder
三菱商事、DeNAを経て、2012年にPRONI株式会社(旧社名ユニラボ)を創業。BtoB受発注プラットフォーム「PRONIアイミツ」を立ち上げ、10年で現在の規模に育てた。新たな仕事に挑戦するビジネスパーソンの「発注力」を上げることを目標に、日本のDXを進める優良企業の経営者、ビジネスリーダーのインタビューを実施。
栗山 それでは、サービスの概要についてお聞かせいただけますか。
中島 私たちのプラットフォームは、何かに挑戦したい、何かを解決したいと考えている人々が必要な資金を集めるためのものです。インターネットを通じて自分たちの取り組みたいことを表現し、個人から直接資金を募ることができるサービスです。一般にはクラウドファンディングと呼ばれています。
従来は、何かを始めるためには金融機関からお金を借りるのが一般的でしたが、それには決算書が必要であったり、信用問題が関わってくるため、必ずしも多くの人が資金を得られるわけではありませんでした。対照的に、クラウドファンディングは、やろうとしていることに魅力を感じ、共感を得られれば資金を集めることができるので、その点が従来の資金調達方法とは大きく異なります。
栗山 貴社はクラウドファンディングの先駆けと言える存在であると理解していますが、近年では類似のサービスも増えてきています。CAMPFIREとしての差別化ポイントは何でしょうか。
中島 私たちは産業領域や商品領域、集めたい資金規模などでの区分けを行っていません。多くの競合他社は製品関連で強かったり、ソーシャルセクターに強いといった特定のジャンルに特徴がありますが、CAMPFIREはそれを設けていません。オールジャンルで取り組む点が私たちの大きな違いです。
「資金を得られない人が多くいる」という課題を解決する手段としてスタートしましたので、特に小さな会社や個人事業主、クリエイターなどを念頭に置いています。産業的な区分けよりも、金融包摂的な思想のもと、あらゆる個人や企業が適切なタイミングで資金を調達し、挑戦できることを優先して考えた結果、オールジャンルにアプローチしています。
栗山 資金調達を行う側にとっては、非常に心強い存在ですね。
中島 そうですね。オールジャンルにアプローチするので、ジャンルによってはCAMPFIREが唯一の選択肢となります。そうじゃない場合も、プラットフォームの規模や会員数、過去にどれくらい資金を調達してきたかという実績やノウハウを提供できます。
また、私たちはミッションを非常に重視しています。これは対外的にもしっかりと伝えているため、何かを成し遂げたいと考えている人々が、私たちと同じ価値観を感じて選んでくれることもよくあります。
栗山 CAMPFIREは立ち上がった時から他にはない情熱を感じ、非常に好印象を持っています。私の身の回りでも、商店街で地元の顧客から愛されるケーキ屋さんが移転費用をクラウドファンディングで集める事例がありました。近くのアイスクリーム屋さんも一緒に移転し、その結果とても賑わっています。こうしたビジネス利用シーンでは、「想い」が非常に重要になりますね。
中島 私たちは何よりも、資金を必要としている人々に必要な額を届けることを優先しています。ある人の挑戦に大小はないと考えています。ですから、1億円を集めたい人も、50万円を集めたい人も大切な存在です。ビジネスとして我々にどちらが利益をもたらすかではなく、あらゆる人の挑戦を実現させるためのプラットフォームを目指しており、その点については意図的にメッセージを発信し続けています。
コロナ禍では手数料を廃止する選択をしました。決済手数料の原価はいただきましたが、実質的には「利益ゼロ」の状態にしました。クラウドファンディングのプラットフォーマーとして「今、この瞬間に行動を起こさなければならない」と感じたため、このような決断を下しました。その際の支援金額の成長率を競合他社と比較してみると、CAMPFIREが最も顕著でした。オールジャンルに誰にでも利用できるクラウドファンディングを目指してきたからこそだと思っています。この取り組みをきっかけに、その後、あらためてクラウドファンディングを立ち上げCAMPFIREを選んでくださる起案者さんが増加しています。
また、この取り組みはKDDIさんの申し出により実現しており、決済費用の一部を肩代わりしてくれました。これにより、最終的には起案者さんが支払う手数料を完全にゼロにすることができ、私たちもKDDIさんから大きなサポートを受けました。KDDIさんは私たちの株主でもありますが、こんなにもサポートしてくれるのかと驚きましたし、社会性の高い企業経営活動であることを改めて認識しました。
栗山 他社には真似できないことをCAMPFIREは可能にしていると感じています。その理由は何だと思いますか?
中島 それは、私たちのミッションがどのように設計されているか、そしてそれをどれだけ重視しているかにかかっています。私たちは「一人でも多く、一円でも多く、想いとお金が循環する世界をつくる。」というミッションを掲げています。起案者さんの挑戦に必要な資金を集めることができ、その資金は「この人、プロジェクト、製品を応援したい」という想いもあって巡ることを目指しています。
正直言って、クラウドファンディングのプロジェクト一つ一つからは利益を出しにくく、日常的に何度も大きな挑戦があるわけでもないと思います。そのため、例えば利益率の高いカテゴリに絞り込むことなどは通常ではありますが、私たちはあえてオールジャンルでクラウドファンディングを普及させることを重視しています。
逆説的に言えば、クラウドファンディングが広く普及し十分な規模になれば成立するビジネスモデルだとも考えています。だからこそ、私たちは超長期的な視点でビジネスを見ています。そのため、他社とは時間軸も実現させることもおそらく異なっていて、真似ができないかはわからないですが、異なっていることを進めているのかもしれません。
栗山 確かに、ビジョンやミッションと事業は常に密接な関係にあります。私たちも今年リブランディングを行いましたが、それもやはりストーリーがなければ広がりません。年々、「想い」がなければ事業は広がらなくなっていると感じています。
中島 その通りです。会社が生み出すべきものは価値でしかなく、いかに良い価値を世の中に提供できるかが重要です。会社は競争に勝つことで生き残るのではなく、世の中に価値を提供し続けられるから継続するものです。価値ある事業は強い想いで創られ、世の中に共有されると思っています。バランスとしては、「想い」の方にかなり寄っていますね。
栗山 利用者はどのようなシーンでクラウドファンディングを活用しているのでしょうか。
中島 例えば、資金調達に困っている方々は利用します。地方銀行から融資を断られた結果といったケースもあります。地方銀行としてはどうにか支援したいと考えていても、銀行の判断基準からは融資が難しいという状況です。私たちは地方銀行とも提携しており、そのような場合には「クラウドファンディングで信用を築いてほしい」という形で銀行から紹介されることがよくあります。また、銀行自身がクラウドファンディングを推奨することもあります。補完的な連携が実現されていると思っています。
栗山 クラウドファンディングでは返済のリスクがないため、挑戦することによって損をすることはないわけですね。
中島 そうですね。損はしないかと思うのですが、「資金が集まらなかったらどうしよう」という不安や、資金が集まらなかった場合に恥ずかしいと感じる方はいらっしゃいます。
栗山 そういった不安を抱える方々に対して、カスタマーサクセスの担当者がサポートを提供するのでしょうか。例えば、資金が集まりやすいキャッチコピーやバナーの考案とか、ECコンサルタントのようなサポートを行っているのでしょうか。
中島 はい、その通りです。カスタマーサクセスの担当者がサポートを提供しています。クラウドファンディングを実施される方の中にはインターネットを日常的に使用していない方も多く、地方の町工場の方々や、初めてネットビジネスに挑戦したいが資金調達の方法が分からないという方もいらっしゃいます。このような方々が「最初の一歩」を踏み出せるよう、私たちはしっかりとサポートを行っています。
栗山 資金調達だけでなく、CAMPFIREのサイトにプロジェクトが掲載されること自体がマーケティングや採用にもつながるケースもあるのでしょうね。
中島 その通りです。特に中小企業やスタートアップでは、資金調達に加えて、商品開発の前段階としてのテストマーケティングや会社のPRとして活用されるケースもあります。「CAMPFIREで資金を集めた」という事実自体が、個人からのサポートを受けているというPR効果を生み出し、地方紙やテレビに取り上げられることも多いですね。
プロジェクトの件数では東京が最も多いですが、地方では「クラウドファンディングに取り組んでいます」という情報が新聞やニュースを通じて広まりやすいかもしれません。
今ではクラウドファンディングに掲載することがPRにつながると理解している方も多く、PRの為に戦略的に活用されたり、逆に、新しい旬なネタを探している報道関係者から面白いプロジェクトがないかといった問い合わせも多いですね。
栗山 お金が集まりやすいプロジェクトの傾向について教えていただけますか。
中島 プロジェクトの性質よりも、そのプロジェクトに共感されるかどうかが重要です。クラウドファンディングは通常、30日から60日間の期間で資金調達を行いますが、その期間中に中心となる人々が世の中にどのような呼びかけをしているかが、集まる金額に影響を与えると思います。
栗山 X(旧Twitter)をはじめとするSNSでの宣伝が影響を与えることもありますか。
中島 SNSのフォロワー数を活かせることもありますが、必ずしもそうではありません。例えば、私自身が何かプロジェクトを始めたときに、先ずは私や私のチームが一生懸命に情報発信をして、それに直接的な知り合いが最初に反応してくれます。最終的に集まった金額のおよそ3割は当事者の直接的な知り合いからという統計もあります。そして、その周辺の人たちが次に反応して、さらにはその先の人々からも支援が集まることになります。
最近の事例としては、サラリーマンをしていた方が退職し、伊豆に理想のキャンプ場を作るためにクラウドファンディングを実施されたのですが、キャンプ場をつくるためにTwitterアカウントを開設し、クラウドファンディングが終わる頃には、フォロワー数が7,000人を超えていて、その人の思いが伝播し、1,300名以上の方から支援も集まりました。
熱量や表現力、持っているコミュニティによっても様々な違いがありますが、フォロワー数よりも「応援したい」と思ってくれる人がどれだけいるかが重要だと思います。
栗山 CAMPFIREの会員だけが投資しているわけではなく、身近な人が支援者を連れてくる構図になっているのは素晴らしいですね。ネットワーク効果というか。本当に応援したいという気持ちを形にしていくサービスと言えますね。
中島 その通りです。中にはお金を出せないけれど応援したいという人もいますし、実際に店舗に足を運んだり、SNSで情報発信をしたりする人もいます。実際にプロジェクトを手伝う人もいて、お金を集めるだけでなく、応援してくれる人や仲間を見つけるサービスと言えるでしょう。
栗山 これは、株式会社の仕組みのようなものですね。だいたいどれくらいの金額を集めることができるのでしょうか。
中島 平均にすると100万円ほどですが、あくまでも目的に必要な金額を集めるためのもので、より大きな金額の調達を目指す人も大勢います。
栗山 事業を始めたいと思っている人が、自己資金だけでは足りない部分をクラウドファンディングで集めるというのも良い方法ですね。ただ出資するだけでなく、出資者に対して何らかのインセンティブが用意されていますが、その内容によって資金の集まり方が変わることもあるのでしょうか。
中島 それが影響する人もいますし、そうでない人もいます。インセンティブ(返礼品)に興味がない人からは「お金だけ出させてほしい」と問い合わせ頂くこともあります。メールや動画でお礼のコンテンツを返礼品として用意する場合もあり、これは寄付的な意味合いが強くなりますね。一方で、返礼品の魅力次第で資金調達の成果が変わるケースもあります。
栗山 プラットフォーマーとして、なかなかお金が集まらないと思われるプロジェクトもあるでしょうか。
中島 私たちはプラットフォーマーとしてプロジェクトの優劣をつけることはありません。価値があるかどうかは世の中が判断することですし、誰が何を応援するかは分かりません。資金を多く集めることが優れているわけではなく、必要な金額を集めることが重要です。
一見、個人的なプロジェクトのように思えても、その人がどれだけそのプロジェクトへ想いがあり、その背景や実現したいことをしっかりと伝えていくと、支援が集まることはよくあります。プロジェクトの良し悪しは一概には言えません。
栗山 誰かを応援したいという気持ちを持っている人が、それだけ多いということですね。
中島 はい、想像以上に多いです。そのことが挑戦をしやすい環境につながっていくと思っています。例えば、高齢者の中にも「若い人を応援したい」と思っている方は多くいますが、「支援の方法が分からない」という相談を受けることもあります。高齢者でももっと簡単に活用できるような工夫が必要ですね。
本当に、若い人を応援したいという気持ちを持っている人が多いことに気づかされます。別府市の市長自らがクラウドファンディングを立ち上げたことがありましたが、それは“遊べる温泉都市構想”の一環で、遊園地を温泉にするというプロジェクトでした。別府市を盛り上げたい、若い人に元気を届けたいという気持ちからそのプロジェクトを立ち上げましたが、税収を充てるわけにはいかなかったので、自分でクラウドファンディングで集めようとしたのです。この考え方はとても素敵で、実際に資金もたくさん集まりました。また日々メディアでも報道され、応援したいという声が大きくなり、インターネットが使えない人のために支援を直接受け付ける仕組みも用意することで、幅広い世代からも支援を集め、クラウドファンディング以上の金額が集まっていました。
栗山 例えば地元のお祭りの神輿を補修するといった、税金ではできないことでも、地元のことならお金を出す人は結構いるかもしれませんね。別府市の事例は市長にリーダーシップがあったという偶然の成功事例かもしれませんが、民間企業の社長もリーダーシップを発揮して地方のために資金を調達するのもいいですね。
中島 社長をされている方は地域のリーダーである方も多く、本当にそうですね。実際に近所を一軒ずつまわって「お金を出してほしい」と依頼するのはハードルが高いと思います。インターネットはちょうどいい位置付けになると思っていて、「クラウドファンディングやっています。お願いします」の方が伝わりやすい世の中になってきたと感じています。
栗山 これからの未来、「共感経済」「共感ストーリー」やナラティブでしか人が動かない世の中になりそうだという予感はありますか。お考えをお聞かせください。
中島 アメリカはクラウドファンディングが進んでいて、その規模も大きいです。特徴としては、世界に出ていく製品が定期的に出現することですね。Appleがスマートウォッチを出すよりも前に世界中にヒットさせたものはクラウドファンディングによって生まれた製品でした。
また面白いのは、「通勤途中にいつも掃除をしてくれる近所のおじいさんを最近見かけない。どうやら入院しているらしい。なのでプロジェクトを立ち上げました」ということもあります。日本だと、怪しまれることも多いかと思うのですが、アメリカでは、そういったクラウドファンディングでも資金が集まっている場合もよくあります。
私の考え方としては、利他的な社会になってほしいと強く思っています。贈与経済などがまわらないと中央が疲弊して論理的に難しくなっている部分があると考えています。個人間で小さな集団をいかに助け合えるかというところに社会システムがカバーされるべきと考えています。そういう意味でもクラウドファンディングはストレートな事業なので、必要不可欠なものだと思います。
栗山 アメリカはお金を集める手段がたくさんある国ですが、なぜクラウドファンディングがそこまで活発なのでしょうか。
中島 宗教的な背景が影響しているところもあるかもしれませんし、寄付金控除や、様々な金融型のクラウドファンディングも発展しています。クラウドファンディングを運営する、利用する上での制度の充実はあると思います。
栗山 日本人は応援したい気持ちが根底にあっても、それをどう表現すればいいのかが見つけづらいのかもしれませんね。そこで御社のサービスを知ることで、自分たちの応援したい気持ちの提供方法が分かってくると、浸透していくような気がしますね。
中島 寄付は少し崇高に思われ過ぎていて距離があるかもしれませんが、支援して自分にもリターンのあるクラウドファンディングならきっかけを見つけやすい場合もあると思います。そして、応援してほしい人はクラウドファンディングのプラットフォーム上にいるということを知ってもらえるだけでも大きいですよね。
「寄付をした」ということの言いづらさを日本人は持ちがちかもしれませんが、「クラウドファンディングで支援をした」というのは比べると言い易いかもしれません。結果として、支援の連鎖は生まれ易いというとこともあると思います。
誰がどのように支援しているというところのプラットフォーマーとしての可視化は日本に適した形のものがあるように思います。難しいですが、ニュアンスでポジティブなゾーンがある気がしています。
栗山 ありがとうございます。最後に読者に向けてメッセージをお願いします。
中島 中小企業や個人事業主の皆さんにとって、資金調達が必要と考える時にまず、クラウドファンディングを検討しても良いのではないかと思います。先ほど説明したように、クラウドファンディングはお金を集めるだけが目的ではなく、仲間や応援してくれる人、さらに将来的な特別なお客さまを見つけるチャンスでもあります。
例えば新しい商品を開発して販売するという流れの中で、クラウドファンディングで商品に触れて応援をしてくれた方は、アンケートに答えてくれたりと協力的でもあり、結果として特別な顧客になることが多いです。最初の出だしで、かつクラウドファンディングだからこそ形成される顧客群、仲間群があります。これはこれまでにはなかなかなかったアプローチだと思います。事業や製品開発、その活動は持続的に続くことを考えると、まずクラウドファンディングでできないかを考えてもらうといいと思います。第一想起にクラウドファンディングに主を置いてもらいながら、他の金融機関とも比較すればいいのではないでしょうか。
栗山 銀行は返す必要がある融資ですが、クラウドファンディングは返済の必要がある融資ですが、クラウドファンディングは返済の必要がないという点も見逃せません。非常に勉強になりました。ありがとうございました。
(PRONI代表 栗山規夫の編集後記)
取材を通じて、他社のクラウドファンディングとの違いを理解しました。世の中には資金を得られない人が沢山いて、その人たちを応援するという課題解決が創業の起点であり、「一人でも多く、一円でも多く、想いとお金が循環する世界を創造する」というミッションに向き合いサービスを創ってきた。その結果、他社とは違いオールジャンルで取り組むプラットフォームになっていった。プロジェクトに優劣はなく、収益性でプロジェクトを判断しない、ときっぱり言い切られる姿勢に、プラットフォーマー企業の覚悟を感じました。クラウドファンディングという言葉自体は認知されつつも、その普及はまさにこれからであり、同社が刻んだ多くのプロジェクトのストーリーと歴史が物語としてブランドとなり、やがて日本全国に広がってゆく。そうやって新たな資金調達手段として民主化されていくのだろうと感じました。