リーダーシップ研修とは|内容や費用、開催している会社まとめ【2024年最新版】
管理職や経営幹部へ昇進したばかりの頃は、それまで担当していた業務内容や必要なスキルが異なってくるため、戸惑ってしまう方も少なくありません。
管理職や経営幹部にとって、リーダーシップは重要なスキルといえますが、そもそもリーダーシップとは何のことを指すのでしょうか。今回は、リーダーシップを身につけるために行われているリーダーシップ研修の重要性と、実際に人材育成として研修サービスを提供している企業をいくつか紹介していきます。
そもそもリーダーシップとは
リーダーシップという言葉を直訳すると、指導者としての力量や統率力という意味になります。ビジネスでも頻繁に登場する言葉ですが、その本質を理解して行動できている人は、それほど多くはないでしょう。
リーダーのなかには、自身の性格的な理由を引き合いに出して「リーダーシップがない」と悩む方もたくさんいます。しかし、そもそもリーダーシップとは個人の性格的な面に左右されるものではなく、あくまでも仕事・業務の一環であると考えなければなりません。
経営者や管理職である以上、リーダーシップを発揮することこそが最大の仕事であり、個人の性格的な部分に左右されていると部下や従業員は疲弊してしまいます。そのため、「自分はリーダーシップがない」と悩むのではなく、どのようにリーダーシップを身につけて、仕事に取り組むのかが重要になってきます。
なぜリーダーシップ研修が必要なのか?受講するメリット
働き方改革が進むなか、管理職や経営者に求められる役割も多様化しています。残業時間を削減し、働きやすい環境を整備することはもちろん、さまざまな事情をもった社員が活躍できる環境を作る必要があります。
また、既成概念に囚われることなく、新たな事業に挑戦してイノベーションを起こすことも、会社が存続していくために重要です。しかし、これまで管理職経験や経営者の経験がない人にとって、突然このような課題に取り組もうとしても、すぐに実行できるものではありません。かつては終身雇用が一般的で、長いスパンで先輩社員から教えられることも多かったですが、現代は社会の仕組みそのものが変化し、社員から社員へと伝承していくような仕組みも風化しつつあります。その受け皿となっているのが、さまざまな研修制度です。
管理職や経営者としてのスキルを身につけるために、具体的に何が必要とされるのかを体系的に学ぶ機会としてリーダーシップ研修があります。これまで長い期間にわたって先輩社員から学んできたような事柄を、短期間に凝縮して身につけられるというメリットもあり、多くの企業の管理職や経営者の方がリーダーシップ研修を受講しています。
リーダーシップ研修で学べること
リーダーシップ研修では、具体的にどのような事柄を学べるのでしょうか。まずは管理職としての基本である、部下への指導方法、業務効率の改善、リスクマネジメント、予算管理や労務管理といったものが学べます。いずれも一般社員では学んだり実践する機会がないものであり、管理職になって初めて取り組む人も多いので、研修を受講するかどうかで仕事に対する意識が大きく変わってくるでしょう。
また、最近のリーダーシップ研修では、セクハラやパワハラなどのハラスメント研修も盛んに行われています。リーダーになるということは、それなりの権限が与えられますが、指導の範囲を越えて乱用することは許されません。どこからどこまでが適切な指導なのかを理解するためにも、リーダーシップ研修は重要な役割を果たします。
ちなみに、リーダーシップ研修といっても課長や部長、経営者と各ポジションごとに求められることは変わってきます。そのため、現在多くのリーダーシップ研修では、各階層に応じたコンテンツを提供して研修を行っているケースが多いです。
リーダーシップ研修にかかる費用・料金相場
研修形態や内容によっても費用感は大きく変わってきますが、おおよその相場を確認していきましょう。
研修形態として最も一般的なのが集合研修です。数十人、または数百人単位で大きな会場に受講者を集めて講義を行う方法ですが、数十人程度の規模であれば半日〜1日の研修で10〜20万円程度のところが多いです。しかし、大きな会社になると管理職だけでも大人数になりますが、中小企業の場合は管理職が数人だけというところも珍しくありません。そのような場合は、外部で開催されている公開講座に参加すれば費用を抑えることもできます。
公開講座は無料で行っているところもあれば、1名あたり数千円〜数万円程度の費用がかかるところもあります。開催規模や内容、開催日時によっても費用相場は変わってくるため、自社の管理職の人数や規模に応じて選ぶことをおすすめします。
また、管理職のスキルアップなどを目的にe-ラーニングを導入する企業も増えていますが、e-ラーニングの費用は集合研修に比べて安価に済むことが多いです。50人程度のユーザーであれば、月額数万円〜10万円程度となり、時間効率もアップするため有効な研修方法のひとつです。
リーダーシップ研修の受講方法
次に、リーダーシップ研修の受講方法についてお伝えします。各企業の規模、受講人数、費用の目安などによって選択すべき受講方法が変わってくるので、ここでは4つの受講方法の特徴を確認しておきましょう。
5-1.公開講座に行く
まずは外部で開催されている公開講座に参加する方法です。管理職の人数が少なかったり、一斉に時間を取って研修を開催することが難しい場合におすすめの方法といえるでしょう。
公開講座は開催日時や開催場所、講演内容があらかじめ決められており、事前にスケジュールを押さえておく必要があります。さまざまな業種・企業の参加者がいるため、会場で知り合った人と人脈が構築できるメリットもあります。
5-2.外部の講師を招く
企業が行う研修で、最も一般的なのが外部の講師を社内に招いて講演を行う方法です。
特にリーダーシップ研修においては、人材育成の専門家やコンサルティング事業者といったプロが講演するため説得力があります。全ての受講者が同じ内容を学べるため、全ての管理職のスキルを平準化するためにも有効な方法といえるでしょう。
5-3.社内で講座を開く
人事部や総務部などに人材育成の知見が豊富な社員がいれば、その人を講師として社内研修を開催するのも良いでしょう。
社内の事情を知らない外部の講師では、一般的かつ抽象的になりがちな表現であっても、社内事情を把握している従業員であれば、すぐに実践できるリアルなスキルを身につけることが可能です。現在社内で抱える問題をもとに、「こんなリーダーになってほしい」とダイレクトに伝えることができます。
5-4.e-ラーニングを利用する
近年になって多くの企業で採用されはじめているのが、e-ラーニングを活用した研修です。
e-ラーニングとは、パソコンやタブレット端末などで研修を受けられるシステムの総称で、時間や場所にとらわれる心配がありません。時間に追われてなかなか人が集まらない場合におすすめの方法といえるでしょう。
リーダーシップ研修の選び方のポイント
リーダーシップ研修を行う際には、まずどのような内容を研修に取り込むかを決めておきましょう。課長や部長など複数のポジションの社員を対象とするのか、1つの役職の社員のみに研修を実施するかによって、必要な内容は変わってくるでしょう。
また、若手を積極的に管理職に登用している企業であれば、リーダーシップの基礎から学ぶ機会を与える必要もあります。研修を行うということは通常業務から離れることになるため、業務に与える影響も考慮しながら研修方法を選ぶ必要もあるでしょう。
どの方法が一概に正解と言えるものではないですが、より短時間でリーダーシップのスキルを身につけるという観点から考えると、公開講座や外部の講師を招いた集合研修が効果が高いといえるかもしれません。
リーダーシップ研修を行っている企業3選
それでは、実際にリーダーシップ研修を行っている企業を3社紹介します。いずれも人材育成に関する研修を行っており、そのなかの1つのメニューとしてリーダーシップ研修が提供されています。
7-1.ビジネスコーチ株式会社
ビジネスコーチでは、リーダーシップ・マネジメント研修というメニューでリーダーシップ研修を提供しています。
トップダウンで部下に命令するような指導方法ではなく、部下が自ら動いてくれるようなマネジメント手法を学ぶことができ、さまざまな企業への研修実績があります。人事系研修の大きな課題として、研修後のフォローがないということも少なくありませんが、受講生同士がピアコーチングという手法で学び合う方法が取り入れられているため、研修後も自発的に学び続けることが可能です。
- 詳細情報
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- 予算感:要問い合わせ
- 設立年:2005年
- 問い合わせ先:03-3556-5271
- 会社所在地:東京都千代田区麹町2-2 VORT半蔵門Ⅱ(旧KIHOHビル)
- 会社サイト:https://www.businesscoach.co.jp/
7-2.SBIビジネスサポート株式会社
SBIビジネスサポートでは、社員の個性と企業の優位性をともに伸ばし、成長させていくことを理念としてリーダーシップ研修を行っています。
社員の考え方や価値観、働く意識はそれぞれ異なります。また、会社が管理職へ求めるスキルや能力も階層によって異なるものです。それらを尊重したうえで、何をすれば個人と会社は成長していけるのかを気付かせるための研修を実施していることがSBIビジネスサポートの大きな特徴といえるでしょう。
- 詳細情報
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- 予算感:要問い合わせ
- 設立年:2006年
- 問い合わせ先:03-6863-7371
- 会社所在地:東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー34F
- 会社サイト:https://www.sbibs.co.jp/
7-3.SMBCコンサルティング株式会社
SMBCコンサルティングは、SMBCグループのひとつで、人材育成などを専門に行っている会社です。
最も大きな特徴が、1ヵ月あたり2万5,000円から加入できるビジネスセミナー定額制クラブを提供している点です。さまざまな研修を定額制で利用でき、もちろんリーダーシップ研修も受講できます。従業員の数が少なく、かつ研修にかける費用をできるだけ安く抑えたい場合にはおすすめです。
- 詳細情報
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- 予算感:2万5,000円〜
- 設立年:1971年
- 問い合わせ先:03-6863-7371
- 会社所在地:東京都中央区八重洲1-3-4 三井住友銀行呉服橋ビル
- 会社サイト:https://www.smbcc-education.jp/
【まとめ】
リーダーシップとは、個人が学んで身につけるものという認識を持っている人も多いですが、労働環境の変化や多様化によって必ずしもそのような機会が与えられるとは限りません。特に若い世代であればあるほど、管理職や幹部に昇進した際に戸惑うことも多いものです。
リーダーシップ研修はさまざまな方法で受講でき、短期間で必要なスキルを身につけることができます。また、自分自身がやるべきことも明確に定まるため、ぜひ一度管理職向けの研修としてリーダーシップ研修を検討してみてはいかがでしょうか。
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