個人情報保護研修とは|内容、費用と開催している会社まとめ【2024年最新版】
2005年に施工された個人情報保護法が12年ぶりに大幅改正されて、2017年5月30日に「改正個人情報保護法」が全面施工されました。海外に支店・拠点をもつ事業者、個人データを第三者へ提供する業務スキームのある事業者、中小規模事業者も対象に加わり、企業に向けられる目が厳しくなっています。
また、近年はインターネットが普及した影響もあり、個人情報漏洩のトラブルは後を絶たず、情報を取り扱うリスクは増大しています。そのため、個人情報保護の認識不足による苦情やトラブルも後を絶ちません。大きな損害を防ぐために、会社として個人情報保護の対策は必須です。
そこで有効な対策として挙げられるのが個人情保護報研修です。ここでは、個人情報保護研修の具体的な研修内容やメリット、受講方法や費用などについて詳しく解説します。
そもそも個人情報とは
個人情報保護法では、以下のように個人情報を定義しています。
第二条 この法律において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に商号することができ、それにより特定の個人を識別うることができることとなるものを含む。)をいう。
会社で預かる個人情報として具体的に挙げられるのは、従業員の氏名や生年月日、メールアドレスなどの連絡先、役職や所属部署などです。家族に関する情報や、映像や音声で個人が特定できるものも含まれます。会社で管理している従業員の情報全てが個人情報だといえます。
なぜ個人情報保護研修が必要なのか?受講するメリット
「情報」は今や重要な経営資源の1つです。人の数だけニーズがあり、それらを的確に把握しビジネスチャンス広げるために「情報」を活かす必要があります。
しかし、その取り扱いを一歩間違えてしまうと大きな問題に発展しかねません。web上での個人情報登録が増えている昨今、情報漏洩に関する事件はいつ起きてもおかしくないのです。
また、SNSの普及により一度事件を起こすとその情報は瞬く間に拡散され、会社に甚大な影響を及ぼします。そのため、会社として個人情報保護の意識を高めることが必要です。
個人情報保護研修ではその管理の重要性やリスクについての知識を正しく身につけられます。その結果t、個人情報に関する事件を未然に防ぎ会社を守ることにつながるのです。
個人情報保護研修で学べること
個人情報保護研修では、個人情報に関する事故の最新事例を振り返りながら、個人情報を取り扱う現状の危機意識を高め、適正な取り扱い方法を学習できます。
一般的な個人情報保護研修の具体的内容は以下の通りです。
・個人情報保護法の内容
・個人情報の定義
・現状の管理体制の振り返り
・個人情報漏洩の原因
・個人情報漏洩が発覚した場合の対応
・個人情報に関する事件や裁判例
個人情報保護研修にかかる費用・料金相場
ここまで個人情報保護研修のメリットや学習内容を解説しました。では、実際に受講する場合、どれ程の費用がかかるのでしょうか。
一般的な個人情報保護研修は、公開型講座で1人あたり約3万円が料金相場です。1日で研修を終えられる講座が比較的多いといわれています。
講師を招いて研修を行う講師派遣型講座の場合は、1人あたり約15万円かかります。そのほか、会場を借りる費用もかかるため公開型講座に比べると負担は大きいでしょう。
また、eラーニングで個人情報保護研修を行う研修会社も多く、1年間定額で何度でも受講可能なケースもあります。研修形式と費用が自社に見合っているかどうかを事前に必ず確認しましょう。
個人情報保護研修の受講方法
ここからは具体的な受講方法について解説します。一般的な公開型講座、講師派遣型講座のほかにも個人情報保護研修に適した受講方法があります。
公開型講座
公開型講座は、研修会社が用意した会場で開催されます。1人から参加可能で、開催予定の研修に申し込むことによって受講できます。
費用が安いこと、限られた人数で集中的に学習できることがメリットです。新入社員だけなど対象を絞って研修をしたい場合におすすめだといえます。
また、公開型講座は、他の参加者と学ぶことができるので、異業種交流の効果も期待できます。普段接することのない業界の人の意見を聞くことで知見を広げられるでしょう。
講師派遣型講座
外部の講師を招いて研修を行う方法です。個人情報保護法の研修を実施している講師は、講師専属でやっている方から弁護士などの法律業務に関与している傍らで講師業務をしている方まで、さまざまな講師がいます。
研修のプログラム内容は似ていますが、最新の個人情報保護に精通している講師を選ぶようにしましょう。
また、外部の講師を招き入れる場合は、講師がアクセスしやすい会場を用意したり、会場の設備なども下準備しておくことが必要です。
社内で講座を開く
社内研修とは、一定以上のスキルを保有している従業員が、他の従業員に対して研修を実施することをいいます。
受講者だけではなくて、講師の従業員も教えることによって、スキルがブラッシュアップできるというメリットがあります。
個人情報保護法の研修の場合は、人事部や総務部など個人情報を取り扱う部署が牽引して研修を行うことが一般的です。
eラーニングを利用する
個人情報保護研修を実施するうえで、人気の導入方法がeラーニングです。
個人情報保護研修は、原則として従業員全員が対象です。そのため、研修の運用のしやすさや研修費用を考えると、eラーニングが最適です。実際に「個人情報保護法」のeラーニングのコースは数多く用意されています。受講する方法は、ネット環境を用意して、受講費用を支払うだけです。料金を支払った後は、いつでも受講できます。時間や場所を選ばずに受講できるという点がeラーニングの魅力です。
個人情報保護研修の選び方のポイント
個人情報の研修の選び方は、個人情報保護法改正に対応している講座かどうかが何よりも大切です。
個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)が制定されたのは2003年。それ以来、何度も改正を重ねてきました。その後も、マイナンバー制度の導入やビッグデータの波など、個人情報に関わる変化が起こっています。組織として個人情報保護教育を実施する場合はもちろん、こうした法改正に対応している研修を選ぶことが必須です。
また、個人情報保護研修は新入社員、中堅社員、管理職の方など全員が対象の研修です。そのため、研修の運用や研修費用の負担が少ない方法で研修を実施しましょう。
個人情報保護研修を行っている企業3選
個人情報保護研修は、さまざまな研修が用意されています。どの個人情報研修を受講すればいいのか悩んでしまう方もいるでしょう。
そのような方のために、ここでは、個人情報保護研修を実施しているオススメの企業を消化します。
株式会社日本能率協会マネジメントセンター
日本能率協会マネジメントセンターは、1942年に経済産業界の経営効率化の促進を目的として創設され「能率手帳」を手掛けることでも有名な日本能率協会のグループ会社です。
取り扱う研修は、階層別、キャリア別、目的別と大きく3種類に分類されています。そのなかでeラーニングで個人情報保護法に関する研修を提供しています。個人情報に関する基礎知識を身につける講座や実際に起きた事故をもとに危機管理意識を高める講座など、その種類は豊富です。いずれも最新の法改正が分かる講座内容となので安心です。信頼のおける講座を受講したいという考えを持っている方におすすめの会社といえます。
- こんな人におすすめ
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- eラーニングで研修を実施したい方
- 従業員のスキルに合った研修を実施したい方
- 実績豊富な会社をお探しの方
- 詳細情報
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- 費用目安:eラーニング 全コースライブラリ 1~10名
1年間 14万5,800円 など - 従業員数:529名
- 設立年:1991年
- 会社サイト:http://www.jmam.co.jp/
- 会社電話番号:03-6362-4800
- 会社所在地:東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー
- 費用目安:eラーニング 全コースライブラリ 1~10名
株式会社ネットラーニング
株式会社ネットラーニングはeラーニング業界の最大手の会社です。2019年地点の研修受講者数は約5,000万人、口座数は約,8500講座が実施され、マイクロソフト株式会社やキャノン株式会社など大手企業も導入しています。
eラーニングラインナップの行動基準シリーズのなかで、個人情報保護についてのコースが用意されています。基礎から具体的対策を学ぶコースまで豊富に取り揃えられており、理解度を確認するテストも実施できます。ただ学習するだけでなくしっかりと身につくまでフォローが可能な講座です。時間と場所を選ばず、現場で活かせる知識と対策を学びたい方におすすめです。
- こんな人におすすめ
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- eラーニングで研修を実施したい方
- 確実に知識が身につく会社をお探しの方
- 実績豊富な会社をお探しの方
- 詳細情報
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- 費用目安:【アセスメント+ラーニング】個人情報保護の継続学習 2時間
受講期間 6ヶ月間 4,500円 - 従業員数:非公開
- 設立年:1998年
- 会社サイト:https://www.netlearning.co.jp/index.html
- 会社電話番号:03-5338-7411
- 会社所在地:東京都新宿区西新宿7-2-4 新宿喜楓ビル3F
- 費用目安:【アセスメント+ラーニング】個人情報保護の継続学習 2時間
特定非営利活動法人NPO情報セキュリティフォーラム
NPO情報セキュリティフォーラムはセキュアな社会システムの実現を目標として活動しています。
個人情報と一括りに言っても、近頃は取り扱いに注意しなければ情報は、さまざまなものがあります。医療データや暗号通貨、また、今後はAIが導入される方向性で動いているため、AIのセキュリティ面についても理解を深めておくと安心できるでしょう。
NPO情報セキュリティフォーラムでは、個人情報保護法に関するだけではなくて、こうした情報全般の知識を深めることができます。そのため、会社の情報セキュリティを強化したいという考えをお持ちの方に最適な企業です。
- こんな人におすすめ
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- 個人情報保護法についての理解を深めたい方
- 会社全体の意識を高めたい方
- 講師派遣型の研修を検討している方
- 詳細情報
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- 費用目安:要問合せ
- 従業員数:非公開
- 設立年:2003年
- 会社サイト:http://www.isef.or.jp/index.html
- 会社電話番号:045-311-8777
- 会社所在地:神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-17 相鉄岩崎学園ビル8階
【まとめ】
個人情報が流出すれば、会社の社会的信用を失ってしまうだけに留まらず、経済的にも大きな損失となってしまします。また、第三者によるシステムへの攻撃による個人情報の流出問題もあれば、社内の担当者の不手際による個人情報の流出の問題も避けて通れません。そのため、個人情報は丁寧に取り扱うことが大切です。
個人情報保護研修は、個人情報の適正な取り扱いを理解して、法令違反や個人情報の流出などの不祥事を予防するために実施されます。そのため、さまざまな会社から研修プログラムは注目されています。
どの研修を導入すればいいか分からないという方は、ぜひアイミツにご相談下さい。ご要望をうかがって、最適な個人情報保護研修を紹介します。
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