社員研修に使える助成金と助成額をわかりやすく解説【2026年最新】

本記事では、社員研修に使える助成金について解説します。
社員研修に使える助成金制度の中には、研修費用や研修中の賃金負担を軽減しながら、人材育成を計画的に進められるものがあります。
一方で、助成金は手続きが複雑で、計画届や証憑書類の不備により不支給となるケースもあるため、制度ごとの条件整理が欠かせません。
そこで本記事では、2026年3月12日に調査した最新情報に基づいて、社員研修に使える助成金の種類と助成額をわかりやすく整理。社員研修での助成金活用事例や助成金以外の支援制度まで解説します。助成金を活用して社員研修を進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
最近の更新内容
- 2026.03.12 更新
- 中小企業向けに、社員研修に使える助成金制度について、最新の公募情報をもとに内容をアップデートしました。 ・助成金や支援制度について2026年3月12日時点の最新情報に更新
- 2026.02.13 更新
- 中小企業向けに、社員研修に使える助成金制度について、最新の公募情報をもとに内容をアップデートしました。 ・助成金や支援制度について2026年2月時点の最新情報に更新
- 2026.01.16 更新
- 中小企業向けに、社員研修に使える助成金制度について、最新の公募情報をもとに内容をアップデートしました。 ・助成金や支援制度について2026年1月時点の最新情報に更新
社員研修に使える代表的な助成金一覧
社員研修に使える助成金は、研修費用や研修中の賃金負担を軽減しながら、人材育成を計画的に進めるための支援制度です。国の助成金だけでなく、地方自治体の制度もあり、目的や研修内容に合う制度を選ぶことが重要です。
社員研修に使える助成金一覧(代表例)
| 名称 | 実施元 | 内容 |
|---|---|---|
| 人材開発支援助成金 | 厚生労働省 | 職務に関する研修を計画的に実施した企業へ、 受講料と研修中賃金の一部を支給する制度 |
| キャリアアップ助成金 | 厚生労働省 | 有期やパート等の正社員化や賃金規定改定など、 処遇改善を行う事業主に支給する制度 |
| 両立支援等助成金 | 厚生労働省 | 育休取得や復職支援、両立支援制度の整備など、 仕事と家庭の両立取組を支給する制度 |
| 業務改善助成金 | 厚生労働省 | 事業場内最低賃金を一定額以上引上げた上で、 生産性向上の投資等費用を支給する制度 |
| スキルアップ助成金 | 東京しごと財団 | 都内中小企業等が実施、受講する研修費を助成 (事業内/事業外/DX等の枠がある) |
| 大阪府スキルアップ支援金 | 大阪府 | 大阪府が府民の職業訓練受講料等を支援し、 在職者のスキルアップを後押しする制度 |
社員研修に使える国の助成金
社員研修に使える国の助成金は、人材開発支援助成金、キャリアアップ助成金、両立支援等助成金、業務改善助成金です。研修費用や研修中の賃金負担を軽減しながら、人材育成や処遇改善、両立支援、業務効率化を計画的に進めたい企業を支援します。要件や手続きが制度ごとに異なるため、研修内容と対象条件の確認が重要です。
人材開発支援助成金(旧:キャリア形成促進助成金)
人材開発支援助成金は、企業が社員研修を計画的に実施する際に、研修費用や研修期間中の賃金の一部を助成する国の制度です。人材育成投資を後押しする代表的な助成金で、目的や研修内容に応じて7つのコースに分かれています。
1.人材育成支援コース
人材育成支援コースは、企業が従業員に対して職務に関連する知識や技能の習得を目的とした研修(OJT/Off-JT等)を計画的に実施する際に、研修経費や研修期間中の賃金の一部を助成する制度。スキルアップに向けた育成投資を支える主要なコースです。
- 助成額
-
- 研修費用の助成率:中小企業で最大 70%程度(※制度や企業規模により変動)
- 賃金助成:研修時間中の賃金の一部を支給(訓練時間等に応じて算定)
- OJT/組合せ訓練:別途助成額の加算あり(上限はコース別要件による)
2.教育訓練休暇等付与コース
教育訓練休暇等付与コースは、事業主が有給の教育訓練休暇制度や長期教育訓練休暇制度等を導入、適用し従業員が休暇取得と研修を行った場合に、制度導入費用や休暇中の賃金の一部を助成する制度です。
- 助成額(中小企業)
-
- 教育訓練休暇制度の導入助成金:導入に対して30万円を支給(一定要件下では36万円)
- 長期教育訓練休暇の賃金助成:1時間あたり1000円(中小企業)※上限1,600時間まで
- 教育訓練短時間勤務等制度の導入助成金:制度導入に対して20万円を支給
3.人への投資促進コース
人への投資促進コースは、企業が社員研修として高度デジタル人材の育成や定額制研修(サブスクリプション型)、従業員が自発的に受講する研修等を実施した場合に、研修費用や研修期間中の賃金の一部を助成する助成金です。人材への投資を後押しし、専門スキルの習得や即戦力化につなげられます。
- 助成額(中小企業)
-
- 高度デジタル人材訓練・成長分野等人材訓練:経費助成75%、賃金助成1,000円(1人1時間あたり)
- 情報技術分野認定実習併用職業訓練:経費助成60%、賃金助成1000円(1人1時間あたり)
- 定額制訓練:経費助成60%
- 自発的職業能力開発訓練:経費助成45%
4.事業展開等リスキリング支援コース
事業展開等リスキリング支援コースは、企業が新規事業の立ち上げや業務のデジタル化、事業転換などの事業展開に伴う社員研修として、必要な知識や技能を習得させる訓練を実施した場合に、研修経費や研修期間中の賃金の一部を助成する制度です。
- 助成額(中小企業)
-
- 経費助成率:訓練経費の 75%(10時間以上のOFF-JT訓練等の場合)
- 賃金助成額:研修時間中の賃金として 1,000円/1人1時間あたり を支給
- 1人1訓練当たりの経費助成限度額
10時間以上100時間未満:30万円、100時間以上200時間未満:40万円、200時間以上:50万円
5.建設労働者認定訓練コース
建設労働者認定訓練コースは、建設業の事業主が建設現場で即戦力となる技能を身につけさせるための社員研修として、建設技能の認定訓練を実施した際の訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。建設業の熟練技能者の育成と技能水準の向上を支えます。
- 助成額(中小の建設事業主)
-
- 経費助成率:訓練経費の 90% を助成(認定訓練実施経費に対して)
- 賃金助成:訓練時間中の賃金の一部を支給(時間当たり助成額は別途定められる)
- 訓練教材費等:一定の条件のもと教材費等も対象となる場合あり(上限規定あり)
6.建設労働者技能実習コース
建設労働者技能実習コースは、建設業を営む事業主が雇用する労働者に対して、賃金を支払いながら技能実習を受けさせる社員研修を実施した場合に、実習にかかる経費や実習期間中の賃金の一部を助成する制度です。技能向上と安全衛生知識の習得を通じて現場力の強化を支えます。
- 助成額(中小の建設事業主)
-
- 経費助成:対象経費の 3/4 を支給(雇用保険被保険者数20人以下の中小建設事業主)
- 経費助成:対象経費の 7/10(35歳未満)/9/20(35歳以上) を支給(21人以上の中小建設事業主)
- 賃金助成:1日あたり 8550円(20人以下)/7600円(21人以上) ※建設キャリアアップシステム登録者は上乗せあり
7.障害者職業能力開発コース
障害者職業能力開発コースは、障害者の職業能力を高める教育訓練を継続的に行う企業の費用負担を支援する制度です。人材開発支援助成金のコースとして実施されていましたが、令和6年度からは障害者雇用納付金制度の助成金として、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が実施しています。
- 助成額(中小企業向け相当の例)
-
- 訓練設備等の設置・整備等費用の助成:訓練施設・設備の設置や更新などに要する費用の一部を支給※制度ごとに上限あり
- 訓練実施費用の助成:障害者職業能力開発訓練事業として実施した教育訓練費用の一部を助成※助成率や上限は制度区分に応じて設定
- 対象者の職業能力向上支援:訓練継続支援費用としての助成を受けられる枠組みあり(別助成制度での取扱含む)
参考:厚生労働省公式サイト「人材開発支援助成金」
キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、企業が非正規労働者の正社員化や賃金規定の改定、処遇改善などのキャリアアップ施策を実施した場合に、取り組みにかかる費用の一部が支給される国の助成金です。社員研修や職務スキル向上と組み合わせて活用しやすく、多様な働き方の待遇改善を後押しします。
大きく分けると正社員化支援(正社員化コース、障碍者正社員化コース)と、処遇改善支援(賃金規定等改定コース、賃金規定等共通化コース、賞与・退職金制度導入コース、社会保険適用時処遇改善コース、短時間労働者労働時間延長支援コース)の2つで全部で7コースあります。
1.正社員化コース
正社員化コースは、企業が有期雇用労働者等の非正規雇用者を正社員または無期雇用に転換した場合に支給される助成金です。社員研修や職務スキル向上と合わせて活用でき、正規雇用化を進める企業の人材定着や戦力化を後押しします。
- 助成額 (中小企業)
-
- 正社員化転換1人当たり 80万円(正規雇用労働者等への転換)
- 転換後に賃金規定等を整備・拡充した場合は加算あり(条件に応じて追加支給)
- 1年度1事業所あたりの支給申請上限は20人まで(中小企業向け目安)
2.障害者正社員化コース
障害者正社員化コースは、企業が障害のある非正規雇用の社員を正社員または無期雇用労働者に転換する取り組みを行った場合に支給される助成金です。障害者の安定した雇用機会の確保と職場定着を促進する制度で、正規雇用化や無期化を支える枠組みです。
- 助成額 (中小企業)
-
- 有期雇用から正規雇用への転換:120万円(重度身体障害者等)/90万円(重度以外の障害者)
- 有期雇用から無期雇用への転換:60万円(重度)/45万円(重度以外)
- 無期雇用から正規雇用への転換:60万円(重度)/45万円(重度以外)
3.賃金規定等改定コース
賃金規定等改定コースは、企業が有期雇用労働者等の基本給に関する賃金規定等を改定して3%以上の賃上げを行い、その新しい賃金規定に基づいて支給した社員の賃金を継続して支払った場合に支給される助成金です。非正規雇用社員の処遇改善を制度として定着させる取り組みを後押しします。
- 助成額(中小企業)
-
- 3%以上4%未満の賃金規定改定:40,000円/人
- 4%以上5%未満の賃金規定改定:50,000円/人
- 5%以上6%未満の賃金規定改定:65,000円/人
- 6%以上の賃金規定改定:70,000円/人
- 昇給制度新設の加算:賃金規定に昇給制度を新たに規定した場合、20万(1事業所1回)の加算あり
4.賃金規定等共通化コース
賃金規定等共通化コースは、企業が有期雇用労働者等にも正規雇用労働者と共通の賃金規定や評価制度を新たに整備して適用した場合に支給される助成金です。社員研修や評価制度の見直しと組み合わせることで処遇格差の是正を図り、公正な人事制度を構築する取り組みを支援します。
- 助成額(中小企業)
-
- 経費助成:賃金規定等を共通化した企業に対し 60万円 を支給(1事業所1回のみ)
※対象は、有期雇用労働者等にも同一の賃金テーブル・評価制度を適用した企業(支給額は人数にかかわらず一定)
- 経費助成:賃金規定等を共通化した企業に対し 60万円 を支給(1事業所1回のみ)
5.賞与・退職金制度導入コース
賞与・退職金制度導入コースは、企業が有期雇用の社員に対して新たに賞与制度や退職金制度を就業規則等に規定して適用し、導入後に制度運用を継続した場合に支給される助成金です。社員の処遇改善や定着率向上を目指す取り組みを制度面で支援します。
- 助成額(中小企業)
-
- 賞与または退職金制度のみ導入:40万円
- 賞与制度と退職金制度を同時に導入:56万8000円
※助成額は「1事業所につき1回限り」で、初回の賞与支給日、退職金積立て後の6ヵ月分賃金支払い日を経過していることが条件となります
6.社会保険適用時処遇改善コース(令和8年3月31日まで)
社会保険適用時処遇改善コースは、企業が短時間労働者等を新たに社会保険の被保険者とすることに合わせて手当支給や賃上げ、労働時間の延長などの処遇改善策を実施した場合に支給される助成金です。短時間労働者の「年収の壁」対策として待遇改善を後押しする制度です。
- 助成額
-
- 手当等支給メニュー:短時間労働者を社会保険適用とし賃金総額を増加させた場合、1人当たり40万円(複数期あり)
- 労働時間延長メニュー:所定労働時間を延長して社会保険適用にした場合、1人当たり30万円
- 併用メニュー:手当等支給と労働時間延長を組み合わせた場合、1人当たり最大50万円
7.短時間労働者労働時間延長支援コース
短時間労働者労働時間延長支援コースは、企業が短時間労働者の所定労働時間を延長して社会保険の適用につなげ、あわせて賃金を増加させるなどの処遇改善を行った場合に支給される助成金です。短時間勤務のまま働き続けたい人の待遇改善と、人材確保の両立を後押しします。
- 助成額
-
- 週所定労働時間を5時間以上延長した場合:1人当たり40万円
- 週所定労働時間を4時間以上5時間未満に延長した場合(かつ賃金増加等の条件):1人当たり 30万円
- 週所定労働時間を2時間以上3時間未満に延長した場合:1人当たり 15万円
参考:厚生労働省公式サイト「キャリアアップ助成金」
人材開発支援助成金とキャリアアップ助成金は併用可能
人材開発支援助成金とキャリアアップ助成金は、それぞれ対象要件を満たせば併用して活用できます。人材開発支援助成金で社員研修やスキル習得の訓練を実施し、その後に正社員化や処遇改善などキャリアアップ施策を進める場合、例えばキャリアアップ助成金の正社員化コースでは訓練加算が認められるケースがあります。
また、令和5年度以降は申請書類(計画届)を一本化する取り扱いも進められており、手続き面でも一体的に進めやすくなっています。社員研修とキャリア形成をセットで進める企業にとって、二つの助成金を戦略的に活用できる仕組みです。
両立支援等助成金
両立支援等助成金は、育児や介護と仕事の両立を支える制度整備や運用を進める企業に支給される制度です。社員研修の費用を直接補助する制度ではありませんが、育休取得や復職支援を円滑に進めるために管理職研修や制度周知研修を実施する企業にとって、両立支援の取り組みを後押しする支援策として活用できます。
介護離職防止支援コース
介護離職防止支援コースは、従業員が介護と仕事を両立できるように、企業が介護休業の取得や復帰支援、両立支援制度の導入と運用に取り組んだ場合に支給される助成金です。制度を形だけで終わらせないために、管理職向けの対応研修や社内周知研修を実施するなど、現場で運用できる状態をつくる企業にとって有効な支援策です。
- 助成額(中小企業)
-
- 介護休業取得者が出た場合:1人当たり40万円
- 介護休業日数が連続15日以上の場合:1人当たり60万円
- 支給対象者数:1事業主につき5人まで(同一の対象家族につき1回限り)
出生時両立支援コース
出生時両立支援コースは、男性労働者が子の出生後8週間以内に育児休業を取得しやすい職場環境や体制を整備した企業に支給される助成金です。育児休業の理解促進や運用体制構築のための研修(管理職向け対応研修や制度周知研修など)が職場の両立支援を効果的にするために重要なため、社員研修と親和性が高い制度です。
- 助成額(中小企業)
-
- 連続した5日以上の育児休業を取得させた場合:20万円
- 雇用環境整備の措置を4つ以上行った場合(同条件):30万円
- 育児休業取得者の育児休業日数による支給(例:2人目・3人目等の条件に応じた支給額):10万円(※対象区分に応じて変動)
※支給には雇用環境整備措置の実施が必要です。
育児休業等支援コース
育児休業等支援コースは、企業が育児休業取得前後の支援体制を整え、育休取得者の職場復帰支援や育児と仕事の両立を促進する取り組みを行った場合に支給される助成金です。育休取得支援や復職支援を実効性あるものにするために人事担当者や管理職向けの対応研修、復職後のキャッチアップ研修等と組み合わせることで、社員研修と絡めて活用できます。
- 助成額(中小企業)
-
- 育児休業取得者に対する支援:10万円(支援実施ごと)
- 職場復帰支援プランの実施:30万円(職場復帰支援のための面談等の実施)
- 代替要員の確保・教育訓練:15万円〜30万円(条件に応じて支給)
育休中等業務代替支援コース
育休中等業務代替支援コースは、従業員が育児休業や育児のための短時間勤務制度を利用する間に、業務を代替できる体制を整備した企業に支給される助成金です。代替要員の確保や手当支給に加えて、引継ぎの標準化や業務の棚卸しを進めることで、代替メンバーへの育成研修や管理職向けの運用研修も実施しやすくなり、社員研修と組み合わせた業務改善にもつなげられます。
- 助成額(中小企業)
-
- 業務体制整備経費(育休取得者):対象育休取得者1人につき6万円を支給(初回のみ)
- 業務体制整備経費(育休取得者):外部専門家へ委託した場合は対象育休取得者1人につき20万円を支給(初回のみ)
- 手当支給等(育休中):代替者に支給した手当総額の4分の3を助成(1人上限10万円)
- 有期雇用労働者加算:対象育休取得者が有期雇用労働者の場合は10万円を加算
- 手当支給等(短時間勤務中):代替者に支給した手当総額の4分の3を助成(1か月上限3万円)
柔軟な働き方選択制度等支援コース
柔軟な働き方選択制度等支援コースは、子育て中の従業員が働き続けやすいように、企業が複数の柔軟な働き方制度を導入し、実際に利用された場合に支給される助成金です。制度を運用できる状態にするには、管理職向けのマネジメント研修や制度周知の社内研修を通じて、勤務調整や評価のルールを統一することが重要であり、社員研修と組み合わせた両立支援の強化につなげられます。
- 助成額(中小企業)
-
- 制度利用者1人につき20万円を支給
- 柔軟な働き方選択制度について、5つの制度中4つ以上を導入・利用された場合:対象制度利用者1人につき25万円を支給
不妊治療及び女性の健康課題対応両立支援コース
不妊治療や月経に起因する症状、更年期における心身の不調など、女性の健康課題と仕事との両立を支援するために、企業が対応制度(休暇制度、短時間勤務、時差出勤など)を導入し、対象労働者に利用させた場合に支給される助成金です。管理職向け理解促進研修や制度周知研修などを通じて各制度を社内で定着させることで、社員の健康課題対応力向上にもつなげられます。
- 助成額(中小企業)
-
- 不妊治療に対応する制度を就業規則等で整備し、対象労働者が制度を合計5日以上利用した場合:30万円を支給(1事業主1回限り)
- 女性の健康課題対応(月経)制度について、対象労働者が合計5日以上利用した場合:30万円を支給(1事業主1回限り)
- 女性の健康課題対応(更年期)制度について、対象労働者が合計5日以上利用した場合:30万円を支給(1事業主1回限り)
参考:厚生労働省公式サイト「両立支援等助成金」
業務改善助成金
業務改善助成金は、中小企業等が事業場内最低賃金を一定額以上引き上げ、生産性向上につながる設備投資などを行った場合に、費用の一部が支給される国の助成金です。社員研修も、生産性向上に向けた人材育成や教育訓練として対象になり得るため、研修で業務効率化やスキル定着を図りながら賃上げに取り組む企業に活用されています。人材開発支援助成金のようなコース制ではなく、賃上げ額と対象人数の組み合わせで助成上限が決まる申請区分制で、交付決定後に取組を実施し、実績報告を行う流れです。
- 助成額
-
- 助成対象経費の一部を助成(助成率と上限額は申請区分で決定)
- 申請区分は賃上げ額と賃上げ対象人数の組み合わせで設定
- 上限額の範囲内で、生産性向上のための設備投資等にかかった費用が助成対象
社員研修に使える地方自治体の助成金
社員研修に使える地方自治体の助成金は、スキルアップ助成金(東京都)や大阪府スキルアップ支援金などです。国の助成金に比べて対象地域や募集期間が限定される一方、外部研修やDX研修など実務に直結する社員研修を支援する制度が用意されています。自治体ごとに要件や上限額が異なるため、最新の公募情報を確認しましょう。
スキルアップ助成金(東京都)
スキルアップ助成金は、東京都内の中小企業等が従業員の職務に必要な知識や技能を高めるために実施する社員研修を支援する制度です。公益財団法人東京しごと財団が運営し、社内研修や外部研修の受講にかかる費用の一部が助成されます。人材育成投資を進めたい企業に活用しやすい助成金です。事業内、事業外など4つの種類に分かれています。
1.事業内スキルアップ助成金(東京都)
事業内スキルアップ助成金は、企業が自社の課題や育成方針に合わせて研修内容を設計し、社内で実施する社員研修を対象とした助成金です。業務に必要な知識や技能の習得を目的とした研修を計画的に行うことで、現場のスキル底上げや業務改善につなげやすくなります。
- 助成額(中小企業向け)
-
- 助成対象受講者数×研修時間数×760円(1人1時間あたりの計算)
- 助成限度額(事業内+事業外スキルアップ助成金合計):1申請企業等あたり150万円まで
- 複数回申請可能(上限額に達するまで申請可)
2.事業外スキルアップ助成金(東京都)
事業外スキルアップ助成金は、東京都内の中小企業等が従業員のスキルアップを目的として、外部実施の公開研修や専門講座等を利用した研修を受講させた際の費用の一部を助成する制度です。職務に必要な知識や技能の習得や向上を図る研修が対象となり、社員研修の一環として外部講座やeラーニングを活用した教育投資を後押しします。
- 助成額(中小企業向け)
-
- 助成対象経費の1/2(中小企業等)/受講者1人1研修あたり上限2万5,000円を支給
- 助成対象経費の2/3(小規模企業者)/受講者1人1研修あたり上限2万5,000円を支給
- 非正規雇用労働者受講加算:助成対象経費の2/3(上限2万5,000円/助成対象受講者1人1研修)
- 助成限度額:事業内+事業外スキルアップ助成金合計で1申請企業等あたり150万円まで
3.DXリスキリング助成金(東京都)
DXリスキリング助成金は、東京都内の中小企業等が従業員向けに実施する DX関連の研修の経費を支援する助成金です。自社のデジタル化、データ活用、システム運用などの実務スキルを高める研修やeラーニングを通じて、社員のデジタルスキルを強化する取り組みに対して助成されます。社員研修として計画的にデジタル人材育成を進める企業が、研修参加費や教材費などを軽減しながらDX推進力の底上げを図るための支援策です。
- 助成額(中小企業向け)
-
- 助成対象経費の4分の3を助成(1人1研修あたり上限7万5,000円)
- 助成限度額:1申請企業等あたり 100万円まで(上限に達するまで複数回申請可能)
- 助成対象経費:受講料、教科書/教材代、ID登録料/管理料等の実費(受講者1人1研修単位で算出)
4.育業中スキルアップ助成金(東京都)
育業中スキルアップ助成金は、従業員が育児休業(以下「育業」)期間中に希望して受講するスキルアップ研修にかかる費用を支援する東京都の助成金です。育業中でも従業員が職務に必要な知識や技能を磨く機会を企業が提供する場合に支給されます。社員研修の一環として、育業中の研修参加を促し、復職後の業務キャッチアップや離職リスク低減につなげたい企業に活用できます。
- 助成額(中小企業向け)
-
- 助成率:中小企業等は 助成対象経費の2分の3 を支援(大企業は2分の1)
- 助成対象経費例:受講料、教科書代、研修登録料等のうち企業が負担した分
- 助成限度額:1申請企業等あたり100万円(上限額に達するまで複数回申請可)
参考:公益財団法人東京しごと財団「スキルアップ支援事業 助成金一覧」
大阪府スキルアップ支援金
大阪府スキルアップ支援金は、大阪府内の求職者や在職者が、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象外となる指定教育訓練講座を受講し修了した場合に、受講料等の一部を支援する制度です。運輸、建設、デジタル分野など、実務に直結する講座も対象となるため、企業が社員研修として外部講座の受講や資格取得を促進したいときに、従業員の学び直しを後押しする支援策として活用できます。守旧回数は1人1講座につき1回のみ申請可能です。
- 助成額
-
- 運輸・建設関係の講座:受講料の75%を支給
- デジタル関係の講座:受講料の75%を支給
- その他の講座:受講料の50%(1円未満切り捨て)を支給、かつ上限20万円まで
参考:大阪府公式サイト「大阪府スキルアップ支援金」
社員研修に使える助成金以外の支援制度
社員研修に使える助成金以外にも、研修費用の負担を抑えながら人材育成を進める支援制度があります。例えば、個人が利用できる教育訓練給付制度や教育訓練休暇給付金、公的職業訓練などを活用すれば、企業の研修設計と組み合わせて学び直しを後押しできます。助成金と併せて検討すると効果的です。
教育訓練給制度(個人向けの支援)
教育訓練給付制度は、雇用保険の加入者や一定期間加入していた人が、厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講した際に、受講料の一部を国が支給する公的な支援制度です。企業における社員研修の費用負担を抑えるために、従業員個人が受けるスキルアップ研修の費用を給付金で補助させることで、育成投資の効率化につなげられます。また、専門的な資格取得など中長期的なキャリア形成支援としても活用可能です。
- 支援額(代表的な例)
-
- 一般教育訓練給付金:受講料の 20% を支給(上限10万円)
- 専門実践教育訓練給付金:受講料の 50% を支給(上限あり、教育訓練により最大56万円など)
- 教育訓練支援給付金:専門実践教育訓練受講中の生活支援として、月額最大85,000円 を支給(条件あり)
参考:厚生労働省公式サイト「教育訓練給付金」
教育訓練休暇給付金(個人向けの支援)
教育訓練休暇給付金は、従業員が離職せずに教育訓練のための休暇(無給)を自発的に取得し、学びに専念する場合に支給される給付金です。雇用保険の一般被保険者が、就業規則等に基づく教育訓練休暇を30日以上連続して取得すると、休暇中の生活費を保障するために失業給付(基本手当)に相当する額が支給されます。社員研修や資格取得等の長期学習を進める際の経済的な不安を軽減し、キャリア形成につなげる制度です。
- 支援額(主な給付の仕組み)
-
- 基本手当に相当する給付額が支給(休暇中の生活費保障)
- 給付額の目安は賃金の50〜80%程度(年齢や賃金等により変動)
- 給付日数は被保険者期間に応じて90日/120日/150日のいずれかで支給される(条件による判定)
参考:厚生労働省公式サイト「教育訓練連休暇給付金」
経営力向上計画の認定制度(中小企業等経営強化法)
中小企業等経営強化法に基づく経営力向上計画は、企業が人材育成や業務管理、設備投資などを含む経営力向上の取組を明確に示した計画を策定して認定を受けることで、税制優遇や金融支援などの支援措置が受けられる制度です。
社員研修や研修効果の定着を計画の一部に位置づけることで、研修投資と経営戦略を一体化させながら企業全体の成長につなげられます。認定は主務大臣等が行い、認定企業には複数の支援制度が活用可能になるメリットがあります。
- 支援内容(代表的な支援措置)
-
- 税制支援:経営力向上に資する設備取得に係る 税制優遇(特別償却、税額控除等)
- 金融支援:認定計画に基づく 融資、信用保証等の支援
- 経営支援窓口:認定経営革新等支援機関による計画策定支援、専門家相談 が利用可能(商工会議所等)
参考:中小企業庁公式サイト「経営力向上支援」
研修費用を抑えた公的サービス
研修費用を抑えたい企業は、助成金だけでなく公的サービスも選択肢になります。ハローワークのハロートレーニング、厚生労働省のジョブ・カード制度、職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)の分野別実践訓練などを活用すれば、低コストでスキル習得や育成設計を進めやすく、社員研修の費用負担を軽減できます。
-
- ハロートレーニング:公的職業訓練として無料で受講可能(教材費は自己負担)
- ジョブ・カード制度:自分や社員の力量可視化ツールとして育成計画に活用
- 分野別実践訓練:実務スキル訓練プログラムを全国で実施、低コストで習得可能
ハロートレーニング(公共職業安定所)
ハロートレーニングは、ハローワークを通じて案内される公的職業訓練の総称です。ITや事務、製造など実務に直結する分野を学べ、受講料が原則無料の講座もあります。社員の基礎スキルを底上げしたい場合や、学び直しの機会を確保したい場合に活用しやすい制度です。
参考:厚生労働省公式サイト「ハロートレーニング」
ジョブ・カード制度(厚生労働省)
ジョブ・カード制度は、職歴や学習歴、保有スキルを整理し、能力を見える化する仕組みです。社員の強みや課題を把握しやすくなるため、研修テーマの選定や育成計画の設計に役立ちます。研修の目的と成果を明確にしたい企業の人材育成に向いています。
参考:厚生労働省公式サイト「ジョブ・カード制度」
分野別実践訓練(職業能力開発促進センター/ポリテクセンター)
分野別実践訓練は、ポリテクセンターが提供する実務型の職業訓練で、業務に直結する技能を体系的に学べます。現場で必要なスキルを実践的に身につけられるため、OJTだけでは育成が難しい職種や、即戦力化を急ぎたいケースで活用しやすい支援策です。
参考:職業能力開発促進センター公式サイト「職業能力開発の支援」
社員研修に助成金を利用するメリットとデメリット
社員研修で助成金を利用する場合、多くのメリットがありますが、その反面デメリットもあります。社員研修で助成金を利用するとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
社員研修で助成金を利用するメリット
助成金は使い道が自由で返還の必要もないお金です。近年、人手不足解消のために従業員をいかに職場に定着させ、即戦力として活用するか、キャリア開発を支援するか、この点に注目が集まっています。社員研修はその課題解決に大いに役立てられます。
社員研修で助成金を使えば教育コストを抑えられるため、企業も費用の心配をせずに社員教育ができます。助成があれば費用をかけて質の高い研修を実施することも可能で、従業員はレベルアップやスキルアップを図れます。助成金の受給がきっかけでキャリア開発が促進され、職場環境が改善されるのは大きなメリットです。また助成金により資金繰りに余裕ができるため、本業により多くの投資ができるようになります。
このように、社員研修の助成金は労使双方にとって大きなメリットがあるため、とれる助成金は積極的にとるのが得策です。
社員研修で助成金を利用するデメリット
社員研修で助成金を利用するデメリットとしては、申請した制度を簡単に廃止できない点があげられます。助成金を受けるには新規雇用、新たな人事制度や就業規則、労働時間の削減、賃金アップなどさまざまな取り組みをすることが前提となります。
助成金を申請をしてみたものの、いざ実行の段になったら新規雇用者がすぐにやめてしまうこともあります。また、人事制度や就業規則、賃金体系の変更が現実的でなかったり、残業時間の削減が達成できないこともあるでしょう。申請した制度を廃止すれば助成金不支給の要件に該当するため、結果によっては助成金の返還を求められる恐れもあります。助成金を使ってしまった場合は厳しい状況に追い込まれます。
助成金をもらうために制度を創設したり、雇用を増やすと却って経営を圧迫します。本末転倒の状況になりやすいのもデメリットと言えるでしょう。助成金申請のときは信頼のおける社労士に相談をするのがベストです。
社員研修に関する費用の具体事例
関連する費用事例です。様々な企業の実績をベースに費用事例として紹介しておりますのでぜひご覧ください。
【31万円~50万円】 大手食品メーカー様向けコミュニケーションアップ研修
- 業界
-
- 食品・農林・水産商社
- 発注元規模
- 10〜25人未満
- 納期
- 1日研修(7H)
- オプション業務
-
- オンライン対応
- プログラムカスタマイズ対応
- 実績企業
- 株式会社経営管理センター
- 課題
- 解決
- 効果
- コロナ禍で新入社員が入社しても先輩社員との話ができる機会がなかった。
- ビジネスシミュレーションゲームを活用して、各年代の社員が一緒に学ぶことで以前よりも仕事が円滑に回るようになった。
- 若手社員が積極性的に先輩社員に聞くようになった。
【101万円~300万円】 【 全社員向け 】ハラスメント防止&モチベーション向上 誰一人欠かすことなく、事業を牽引する当事者意識を醸成したい!
- 業界
-
- メーカー(その他)
- 発注元規模
- 50人〜100人未満
- 納期
- 1ヶ月
- 実績企業
- 株式会社ハブプロダクト
- 課題
- 解決
- ・立場の違い(役職、雇用形態、年齢、国籍等)から起こるハラスメントについて撲滅したい
・正社員、パート、派遣社員など、どんな立場でも関係なく、従業員全員が気持ちよく仕事に取り組める基礎を作りたい
- ・誰一人置いていかず、組織の基礎を作る
・役割理解やセルフコントロールのための自己管理から始まり、リーダーシップ、フォロワーシップといったそれぞれの役割を全うするために必要な立ち振る舞い方、組織として成果を上げるためのルール作りまで幅広く学ばせる
【601万円~1000万円】 【 管理職向け】組織マネジメント 緊急スクランブル!急拡大する組織の“危機”を乗り越えるマネジメント力を管理職に!
- 業界
-
- 医療・福祉
- 発注元規模
- 3,000人以上
- 納期
- 3ヶ月
- 実績企業
- 株式会社ハブプロダクト
- 課題
- 解決
- 管理職の在り方を 体系的に学んでおらず、マネジメント不全。
事業は急成長するも、組織は崩壊寸前。
その場しのぎの、単発研修では難しい。
体系的に研修を設計し、計画的に実施する必要あり
- ・管理者の自覚を醸成
・成果を再現する法則を作る
・組織の力を最大限に
・セルフケアを日常的に取り入れる
【費用公開なし】 ハラスメント研修
- 業界
-
- サービス(その他)
- コンサルティング・調査
- 発注元規模
- 100人〜250人未満
- 納期
- -
- オプション業務
-
- オンライン対応
- 実績企業
- 株式会社かんき出版
- 課題
- 効果
- 中途社員が多く、それぞれのバックボーンが違うため、ハラスメントに対する認識が統一されていない
- ・ハラスメントを気にして何も言えなくなっていたが、言わないといけないことは注意できるようになった。(管理職)
・同僚同士でもハラスメントに気を付けようと思った。
・ハラスメント受けないためのコミュニケーションを知ることができた。(非管理職)
【費用公開なし】 【アンケート結果・振り返り】リーダー社員対象「キャリア意識形成&自社理解&自社分析研修」2022.夏実施(受講者の声)
- 業界
-
- 流通・小売(その他)
- 総合商社
- 建設・工事
- パソコン・通信機器
- メーカー(その他)
- 発注元規模
- 250人〜500人未満
- 納期
- お打ち合わせにより決定
- オプション業務
-
- オンライン対応
- 日本全国対応
- プログラムカスタマイズ対応
- 土日対応
- 実績企業
- 株式会社トライアングル・トラスト
- 課題
- 解決
- 効果
- こちらの研修はナンバー3を対象者として実施いたしました。ナンバー3にあたる社員様の役職者としての意思形成を目的としています。
具体的には、「将来の幹部候補生となる自覚」「役職者としての対応力強化」「課題解決力強化(PDCAトレーニング)」などのご要望がございました。
- 研修は、「キャリア意識形成」「レゴ®シリアスプレイ®」を組み合わせた6時間の研修を行いました。
キャリア意識形成では、目的であった役職者としての意識形成を行い、後半のレゴ®シリアスプレイ®では、レゴ®ブロックを使用して各個人の考えを見える化し、会社の問題点を共有しました。(2日目に「えんじぇるゲーム®」で具体的に解決策をチームでプランニングしました。)
- 結果として、会社の問題点をジブンゴトとして捉えることができました。また、通常の会議では話すことのできない所まで深く意見交換を行うことができました。その為役職者間のチームビルディングにも繋がりました。
社員研修の費用相場
社員研修の費用相場は研修の種類によって異なります。研修会社に委託をした場合は、内製化するよりも費用はかかります。以下、研修会社に委託した場合の階層別研修の相場をご紹介します。
・階層別研修(期間:2~3日)
新人研修:150万~250万円(受講者20~30名)
管理職研修:40万~60万円(受講者5~10名)
OJTやロープレなど実践的研修:80万~120万円(受講者10~15名)
※上記料金は対象人数によっても変わります。
社員研修に助成金を活用した事例
ここからは、実際の助成金の活用事例について紹介をします。人材開発支援助成金の特定訓練コース、一般訓練コースの助成を受けた事例をみていきましょう。
人材開発支援助成金の特定訓練コースの事例
人材開発支援助成金の特定訓練コースを利用した住宅の管理施工会社の事例を紹介をします。
従業員30名で構成される建設会社で、大工を目指す若者が不足していることから求人難の状況でした。せっかく入社をしてもすぐにやめてしまい、人材の定着という点でも課題を抱えていたのです。会社としては体系だった職業訓練を実施して、大工を養成していく必要がありました。
そうした中、人材開発支援助成金の特定訓練コースの存在を知り、助成金を活用した人材育成に取り掛かりました。育成は取引先企業が設立した教育訓練機関を利用、新卒技能職を対象とした建築技術の基礎を学びます。訓練時間は1人当たり2,000時間(Off-JT1,500時間、OJT500時間)です。建設業は特定分野認定実習併用職業訓練給付の対象のため、制度の利用が可能だったのです。給付総額は207万2,000円。内訳は下記の通りです。
Off-JT
経費助成:50万円(受講料×75%)
賃金助成:115万2,000円(1,200h×960円)
OJT
実施助成:42万円(500h×840円)
研修により新人が一人前になるための基礎知識、技術が身についたことは大きな成果となりました。今後は女性のための訓練も企画し、また大工以外の研修についても実施してく方針です。
人材開発支援助成金の一般訓練コースの事例
人材開発支援助成金の一般訓練コースを利用した介護施設運営会社の事例をご紹介します。
以前より介護職の離職を防ぐために、段階ごとに適切な教育訓練やスキルアップを図ることが課題となっており、人勢育成により早期離職防止、人材確保の必要がありました。
そのために、助成金を活用して教育訓練を行うことを計画。人材開発支援助成金の一般訓練コースの申し込みをすることにしました。研修は介護福祉士国家資格を受験のための実務者研修で、外部教育訓練機関に委託をしました。訓練時間は一人当たり45.5時間、一人当たりの受講料は9万7,200円です。一人当たりの助成額は65,500円、内訳は下記の通りです。
Off-JT
経費助成:4万3,700円(受講料×45%)
賃金助成:2万1,800円(45.5h✕480円)
研修により資格取得を支援したことで、資格取得やキャリアアップを図りやすくなりました。そのことで愛社精神も芽生え人財定着につながっています。
研修中の課題としては、受講中に施設の職員数が基準を下回らないことに配慮をする必要がありました。訓練受講中にお互いに配慮をする風土作りをすることも課題であると感じました。今後は、介護事業に必要な安全衛生、利用者の送迎に必要なな大型自動車免許資格取得の支援なども行っていきたいと考えています。
助成金の申請手続きの流れ
助成金の要件に当てはまる場合は、人材育成のために積極的に活用をすることをおすすめします。以下、助成金の申請手続きの流れを解説します。
・研修の企画をする
研修の対象者、日程、内容、目的、予算などを検討します。
・申請対象か確認する
担当者を選任し、事業内職業能力開発計画を策定します。自社の研修が申請対象かよく確認します。助成金額、内容など管轄労働局に問い合わせをしてみましょう。社会保険労務士への相談・申請依頼も選択肢に入ります。
・実施計画書の作成・提出
助成対象である場合は実施計画書を作成します。書類は研修実施1ヵ月前までに管轄労働局に提出する必要があります。
・研修の実施
計画通りに研修を実施します。当初計画から変更がある場合は事前に変更届を提出する必要があります。
・申請書の提出
研修が終了したら2ヶ月以内に実績報告として申請書を提出します。必要書類の提出先は管轄労働局です。
社員研修における助成金の活用で注意すべき点
助成金を活用して社員研修をする際は以下の3つの点に気を付けてください。
・全ての研修が対象になる訳ではない
社員研修の助成金は全ての研修が制度になる訳ではないため、自社のニーズと助成金の要件がミスマッチになることがあります。助成金受給の要件を満たすために研修を企画するのは本末転倒で助成金の主旨に反するだけでなく、従業員の反発を買う恐れもあるので要注意です。
・募集期間が限定的
全ての助成金は募集期限が決まっています。いつから募集が始まるか積極的にアナウンスされる訳ではないため、気が付いたら募集期間が終わっていて申請ができなかったというケースは少なくありません。助成金を漏れなくもらうには、常に管轄省庁のホームページをチェックするなど自分でアンテナを張り巡らせている必要があります。
・書類に漏れがないようにする
助成金の申請は要件も多く内容も複雑です。書類に漏れがあると申請が受理されないため、内容をしっかりと詰める必要があります。確実に助成金をとりたいときには、社会保険労務士の力を借りるのが得策です。
助成金を活用した社員研修はPRONIアイミツに無料相談
社員研修に使える助成金は、人材開発支援助成金やキャリアアップ助成金をはじめ、両立支援等助成金、業務改善助成金など複数あります。さらに東京都や大阪府など、地方自治体が独自に実施する支援制度もあり、研修内容や目的に応じて使い分けることが重要です。
助成金は要件を満たせば活用しやすい一方で、事前手続きや証憑書類の不備によって不支給となるケースもあるため、制度ごとの条件確認と計画的な準備が欠かせません。社員研修の費用負担を抑えつつ人材育成を進めたい場合は、研修会社や専門家に相談しながら進めると安心です。
PRONIアイミツでは、研修内容や目的に合う研修会社選びを無料でサポートしています。ぜひお気軽にご相談ください。
社員研修会社探しで、こんなお悩みありませんか?
-
一括見積もりサイトだと
多数の会社から電話が・・・ -
相場がわからないから
見積もりを取っても不安・・・ -
どの企業が優れているのか
判断できない・・・
PRONIアイミツなら
発注先決定まで
最短翌日
- 専門コンシェルジュが
あなたの要件をヒアリング! - マッチング実績60万件以上
から業界・相場情報をご提供! - あなたの要件にマッチした
優良企業のみご紹介!
診断とヒアリングから
お探しします