ロジカルシンキング研修とは？料金相場やメリット、開催している会社も紹介【2024年最新版】

筋道を立てて話を始めなければ、話と行動に矛盾が生じる可能性があります。矛盾した言動は、納期までに業務が片付けられなかったり、社内外を問わず信頼関係を壊すことに繋がるケースもあります。

「自分の考えや情報を整理することが苦手」
「報告書や提案書などの資料を、相手に納得してもらうように作成するのが苦手」
という悩みを抱えている人は多くいるでしょう。

物事を論理的に考える能力を高めるためには、訓練を受けることをおすすめします。その訓練が今回紹介する「ロジカルシンキング研修」です。近年多くの企業で取り入れられている研修で、講義と演習を通して、ロジカルに物事を考える能力を高めることが可能です。

ここでは、ロジカルシンキング研修の実態やメリット、料金相場について詳しく解説します。また、実際に研修を実施しているおすすめの会社も紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ロジカル（論理的）とは、筋道が通っていて、矛盾がないことをいいます。ロジカルに物事の筋道を立てて、可能な限り曖昧な表現を避け、相手の立場で分かりやすいコミュニケーションを図ることは、ビジネスシーンにおいて極めて重要です。

研修では、ロジカルシンキングのフレームを学ぶだけに留まらず、実際にビジネスシーンで実践できる能力を身につけることができます。論理的思考を向上させて、業務を円滑に進行させたいと考えている方や営業でのトーク力を高めたいと思っている方には、おすすめの研修となっています。

ロジカルに物事を考えることで、抽象的で散らばった仕事を点と点で結べるようになります。例えば、自社で解決されないまま残っている問題があれば、似たような過去の事例をもとに、接点を見出し問題を解決できる可能性があります。

仕事ができる人は、ロジカルに物事を考えることが上手であり、あらゆる問題を着実に解決できる能力を持っています。問題を解決できれば、様々な人からの信頼を勝ち取っていくことができるでしょう。

また、現時点でロジカルに物事を考えるのが苦手な人も、研修を受けることで思考法が身についたり、物事を説明する能力を高めることが可能です。チームの一員として、問題に対して最適な提案ができたり、上司を納得させるための話し方が身につくのでおすすめの研修となっています。

ロジカルシンキング研修には、さまざまなプログラムが用意されていますが、主に次の5つの能力を研修によって身につけていきます。

この5つのスキルを習得すれば、ビジネス上で発生する問題を論理的に考えられ、解決するために必要の能力が身につきます。それぞれのスキルについて確認していきましょう。

習慣化している会社組織の問題を前提や偏見、知識に頼らず、自分自身で解決するための力が身につきます。社内で確定しているルールが本当に正しいのか考え直したり、より効率の良い方法を見つけたりする際に、ゼロベースの思考法は役立ちます。

自ら集めた情報で仮説を立てて検証していく能力です。複数の仮説を立てることによって、さまざまな危機管理に備えられる力が養われます。

ロジックツリーは物事を論理的に分析する際に使う能力です。大規模な製造業などでは、QCサークルという社内での原価低減活動にも利用されます。取り上げた問題に対して意見を出してもらい、その意見をまとめる際に役立つスキルです。

組織のあるべき姿と現在の状態を把握して、何が足りないのかを認識する能力です。組織に足りないものを知ることで、どのように動くべきなのかを考え、正しい方向に向かって動いていけます。舵を取ることで、問題を解決していくことや企業発展に貢献もできます。

経営者や上司に対して、提案する際に必要な能力です。相手を納得させるための資料を作成したり、筋道を立てて分かりやすく説明したい時に役に役立ちます。また、取引先との交渉時にも提案能力を活かせる場面が多々あるでしょう。

以上が、ロジカルシンキング研修で身につく5つのスキルです。研修では、グループディスカッションなどを行い、実際にビジネスシーンで役立つ実践力を鍛えていきます。

ここまで、ロジカルシンキング研修について解説してきました。本当にロジカルシンキングは、ビジネスシーンに欠かすことができません。そのため、社員に研修を受けさせたいと思った人もいるでしょう。

研修を受ける際に、費用面が気になる方もいると思います。費用に関しては、公開講座を受講しに行く場合、講師を社内に呼ぶ場合で大きく異なってきます。ここではロジカル研修の費用に関して確認していきましょう。

公開講座を受講する場合は、2日間研修の場合の平均相場で約5〜10万円となっており、日数に応じて費用が変動します。

事例を挙げると、1日目2日目ともに10時～18時までの研修であれば、受講時間は合計で14時間、費用は9万円、また1日コースなら10時～18時まで受講時間は7時間、費用は4万5,000円というケースがあります。

講師を派遣してもらう場合は、一般的な平均相場は1日1名で8万円～20万円程度です。研修の時間によっても費用が変わっており、依頼する研修会社によれば柔軟に対応してもらえる場合もあります。

また、受講者の人数に応じても料金が大きく変わってきます。15名未満であれば3時間で8万円、15名以上であれば3時間で15万円となっている事例もあります。

中には講師自身が個人事業主として活動しているケースもあるでしょう。研修会社が法人の場合は、料金が決められている場合が多いですが、個人事業主の場合は料金の相談に乗ってくれることもあります。そのため、個人事業主として活動している講師を招く場合は、費用の交渉をしてみても良いでしょう。

それでは、ロジカルシンキング研修を実際に行っている会社を3社紹介します。それぞれ特徴を持っているので、依頼先を探す際の参考にしてください。

インソースは、年間受講者数51万人と多くの研修実績を持つ会社です。実際にロジカルシンキング研修をはじめ、各種研修を受講した方の約9割が講座内容や講師に満足していると回答しており、高い顧客満足度を誇っています。

全国各地で定期的に研修を開催しているため、地方の人でも研修に参加することが魅力です。また、土日も研修を行っているため、平日忙しい方でも業務に支障をきたすことなく参加できるでしょう。

多くの実績を持つ講師陣が配属されており、各研修の参加人数は講座開催前に募集停止となることもあるので、こまめにチェックしましょう。

JMAマネジメントスクールは、一般社団法人日本能率協会が運営している各種研修やセミナー、シンポジウムなどを開催している会社です。

豊富な研修開催実績を持っており、講師の経歴が公開されていることをはじめ、どのような研修内容なのかが具体的に書かれているため、自社の課題解決に合う最適な研修を選択できます。

ロジカルシンキング研修をはじめとするテーマはもちろん、研修期間、参加料、階層/部門別など、細かい条件から研修を探すことが可能。日本能率協会のメンバーになれば、低価格で研修を受けられます。

SMBCコンサルティングでは、企業が抱える人材育成に関する経営課題に関してのフォローを中心とした研修サービスが提供されています。

東京エリアや大阪エリアを中心に、年間3,000講座以上の研修が行われており、経験豊富な講師が数多く在籍しています。

1名から参加できる「公開型集合セミナー」や、企業に講師を派遣してくれる「社員研修サービス」、定期的にロジカルシンキング研修の機会を作りたい企業に利用されている「定額制クラブ」など、ニーズに合わせて選べるプランが用意されています。

ロジカルシンキングは、ビジネスシーンでは必要不可欠です。筋道を立てて物事を考える能力が身につけば、自社の問題解決のために活躍できる社員の一人になれるでしょう。ロジカルに物事を考えて行動していけば、曖昧なことや矛盾がなくなるため、多くの人から信頼を集められます。

今回は、ロジカルシンキング研修を受けられるおすすめの会社を3社紹介しました。それぞれ特徴が異なるため、気になる会社があれば問い合わせてみることをおすすめします。

また、今回紹介した会社以外にもロジカルシンキング研修を行っている会社は存在します。「自社に見合う研修が分からない」「どこの会社の研修も良さそうで悩んでいる」という方は、ぜひアイミツに相談して下さい。
あなたの悩みをヒアリングし、ニーズに合う最適な会社を紹介します。