ABWとは?フリーアドレスとの違いとこれからの働き方【2024年最新版】
働き方改革の推進やリモートワークの普及など、現代の日本では働き方が著しく変化しつつあります。このような状況下で近年大きな注目を集めているのが、「ABW」と呼ばれる新しい働き方です。
そこで本記事では、ABWの概要・特徴から、メリット・デメリット、導入検討時のポイントまでを解説します。働き方の見直しを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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ABWとは
ABWとは、Activity Based Workingの頭文字を取った略語で、仕事内容・気分などに合わせて最適な時間・場所を自由に選択する働き方のことです。オフィス・サテライトオフィス・自宅・カフェなど、さまざまな場所が職場となります。
企業側・従業員側の双方にメリットがあることから、今後の新しい働き方として多くの企業から注目を集めています。
ABWが広まった背景
ABWが普及した大きな理由には、状況・環境の変化に対しても柔軟に対応して生産性・業務効率を向上できる点が挙げられます。このような特性から、オランダで発祥して以降主にグローバル企業にて多く採用されてきました。
特に近年、企業はテレワークへの対応を迫られている事情もあり、日本国内においてもテレワークの延長線上にある働き方として急速に普及が進められています。
フリーアドレスとの違い
ABWは日本国内で既に普及しているフリーアドレスと類似していますが、以下のような違いがあります。
・ABW
働く時間・場所に制限を設けず、従業員が自ら最適な選択を行う。働く場所はオフィス内に限定されない。業務内容に応じてより良い働き方を目指すことを目的
・フリーアドレス
固定のデスクを持たずオフィス内の自由な席で仕事を行う。働く場所はオフィス内に限定される。オフィスの効率的な利用が主な目的。
ABWはフリーアドレスをより発展させた概念であるとも言えるでしょう。
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ABWのメリット
ABWが多方面から注目を集めているのは、働き方としてのメリット・魅力が大きいためです。主なメリットを以下に解説します。
オフィス縮小によるコスト削減
ABWでは、従来のオフィスのように人数分のデスク・座席・備品等を用意する必要がなく、また省スペース化が可能であるため、賃料・光熱費・セキュリティ対策といったオフィスの維持管理にかかるコストを削減することが可能です。特に賃料については企業経営上大きな出費となるため、コストを削減できるメリットは大きなものとなります。
コスト削減の恩恵を十分に受けるためには、使用しないスペース・備品・設備などの確認を行い、積極的に無駄を省いてレイアウトも見直す姿勢が重要となるでしょう。
ワークライフバランスの実現
近年では働き方改革が推奨されている影響もあり、企業は従業員のワークライフバランスを向上するための取り組みを行う必要に迫られています。フレックス勤務・時短勤務・在宅勤務・リモート勤務などは代表的な例でしょう。
その点ABWであれば、時間と場所に捉われずに働き方を自由に選択できるため、理想的なワークライフバランスを実現しやすいのが大きなメリットです。仕事とプライベートのバランスを取りりやすいだけでなく、仕事と育児・介護の両立なども無理なく行うことができます。企業としてワークライフバランスを取りやすい環境を提供することで、従業員満足度の向上や企業価値の向上も期待できるでしょう。
モチベーション・生産性アップ
企業の生産性・業務効率と従業員のモチベーションには、大きな関係があります。ABWの導入により従業員満足度が向上すると、従業員の仕事に対するモチベーションや企業に対する愛着も高まり、各メンバーが意欲的・主体的に仕事に取り組む風土が生まれます。生産性や業務効率も高まり、売上拡大やビジネスの成長といった成果へと繋げることができるでしょう。
このように、単に業務内容に合わせて最適な時間・場所を自由に選択できるという仕組みの部分だけでなく、モチベーション・マインドセットの部分に対しても好ましい影響を与えることができるのが、ABWを導入する大きなメリットとなります。
ABWのデメリット
ABWにはデメリットもあるため、リスクヘッジとして解決策や対応策を検討しておくことが重要です。主なデメリットについて以下に解説します。
従業員の管理がしづらい
ABWは時間・場所に捉われない自由な働き方である反面、上司が部下の行動を把握・管理しづらくなるのが大きなデメリットです。厳密に勤務時間・勤務態度・進捗状況を管理しなければならない場合には特に困難が伴うでしょう。
このようなデメリットを払拭するためには、デジタルツールを用いてスケジュールや進捗を管理するほか、定期的にミーティングを開催するなど、ABW環境下でも部下を管理しやすいような仕組みを構築することが重要です。また、上司が管理しなくても部下に仕事を任せられる信頼関係の構築や、仕事の成果に対して評価を行う成果主義の導入といった対策も必要となってきます。
コミュニケーション不足になりやすい
ABWは働く時間・場所を各従業員が自由に選択するため、コミュニケーションの低下や偏りが起こりやすいこともデメリットです。そのため、チームでの連携や進捗が重視される場合においては、コミュニケーション不足により齟齬やミスが生じる可能性もあります。また、ABWは個人行動が主体となりやすい傾向にあるため、会社への帰属意識が低下しやすいという問題も生じるでしょう。
このような懸念を解決するには、定期的にミーティング・社内イベント・交流会の開催を行うなど、積極的に社内メンバー同士のコミュニケーション活性化・連帯感強化を図ることが重要となってきます。
新たに働く環境が必要
ABWを導入するには、自社に合わせて座席・備品・通信回線といった環境を整備しなければならないため、準備に多くの時間・労力・コストが必要となる点がデメリットです。また、ABWの働き方を社内に浸透させなければ、従来の働き方とさほど変わらなくなるという懸念もあります。
そのため、導入前にはABWの成功事例を参考にするほか、社内メンバーに対してABWの概要を理解してもらうためのレクチャーや講習会を実施するといった工夫が必要となってきます。
ABWを導入して機能させるためには、相応の対応が求められるということを理解しておきましょう。
ABWの導入を検討するポイント
漠然とABWを導入してしまうと、導入時に多くの負担がかかってしまう可能性や、思うような成果を得られない可能性が高まるため、事前に以下のようなポイントを検討しておく必要があります。
導入しやすい環境か
ABWの導入にあたっては、ノートパソコン・電話・コミュニケーションツールといったIT機器・ツールの整備や、ペーパーレス化・社内制度改定といったさまざまな準備を行う必要があります。ABWを導入しやすい環境であるかは企業によって異なるため、自社の現在の状況とABW導入後の理想の状態を照らし合わせて、ABW導入にはどの程度のコスト・時間・労力を要するのかを事前に検討することが重要なポイントとなります。
ABW導入の障壁が大きすぎる場合には、段階的に導入を進めていく、あるいは別の方法を検討するといった選択も必要となってくるでしょう。
ABW導入で現在の課題を解決できるか
ABWは企業側にとっても従業員側にとってもメリットのある働き方ですが、どのような場合でもメリットを発揮できるわけではありません。ABWの導入が適している業務もあれば、適していない業務もあります。そのため、導入を検討する際にはABWにより自社の目的達成・課題解決が可能であるか、自社にとって導入に要する負担よりも導入メリットが上回っているかを十分に検討する必要があります。
上述の通りABWの導入には時間・労力・コストが必要となるため、安易に導入に踏み切らないことが重要なポイントとなるでしょう。
【まとめ】オフィスデザインで迷ったらアイミツへ
ABWは、生産性向上・業務効率化・コスト削減から従業員満足度・企業イメージ向上まで、さまざまなメリットがある働き方です。自由度の高い働き方を採用する企業は増えつつあり、ABWが今後のトレンドとなる可能性は大いにあるでしょう。
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