【今日からできるコスト削減第1回】LCC大手・ピーチ航空に学ぶ【2024年最新版】
LCC大手・ピーチ流、オフィスのコスト削減手法
国内初の本格LCC(格安航空会社)としてその名を知られるピーチ・アビエーション。
お茶やジュースなどの機内サービスを有償化したり、航空機内の清掃を客室乗務員自らが行うといった徹底的なコスト削減でも有名な企業です。
ピーチ・アビエーションのこのような取り組みは、何も航空機内に限ったことではありません。
社内でも徹底的なコスト削減を行いながら、ただやみくもに低コストを目指すだけではない「ピーチ流」の働き方を実現しています。
今回はピーチ・アビエーションが実践している、アイデア溢れるコスト削減の取り組みをいくつか見てみましょう。
1.机も椅子も全部バラバラ⁉
ピーチの社内に置かれている机や椅子はメーカーが全部バラバラです。
机や椅子、電話などのオフィス用品は全て中古ショップでの購入や社員からの寄付、インターネットオークションの利用でまかなわれているのです。
なんと社内のPCまでも、取引先の企業が買い替えをする際に安価で譲ってもらったものを使用しているのだとか。
2.オフィス内は原則ペーパーレス
ピーチのオフィス内は原則ペーパーレスで、なんと、社内のFAXも全面的に廃止しています。
オフィスで使用しているカラー複合機にはもちろんFAX機能もついていますが、FAXがあることで紙のやりとりが増え、ペーパーレスの流れに逆行してしまうため、最初から番号設定がされていません。
社員の名刺にもFAX番号はもちろん書かれていないため、社外の人とやりとりする際は「当社にはFAXがないので、データで送ってください」と伝えているそうです。
3.オフィス用品は「MOMOYA」で社内レンタル
プロジェクターや予備のPC、ACアダプターなどのオフィス用品は、「MOMOYA」と呼ばれている社内のポータルサイト内で予約をして借りるというシステムです。
「MOMOYA」には取り扱い商品一欄があって、社員の誰がいつ予約をしたのかをサイト内で管理できます。
ただ機器を提供するだけではなく、「こういう使い方をすればコスト削減になります」といった情報も併せて書くことで、経費の削減に対する社内の士気も上がっているそうです。
経費削減=「数量」を減らす という発想はNG
ピーチの事例をご覧になって、「うちの会社ももっとコスト削減ができるかも!」と思った方もいるのではないでしょうか?
ここで気をつけて欲しいのが、コスト項目の「数量」を減らすことだけに注力してしまうと、業務に支障が出る場合があるということです。
例えばオフィスのコピー料金を削減するために、コピー枚数を極力減らすという目標を掲げても、そのために業務に影響が出てしまっては本末転倒です。
経費を「単価」×「数量」としたときに、可能な限りで数量を減らすことももちろん大切ですが、本当に削減すべきは「単価」の方です。
でも、「単価」って引き下げられるの?
「でも、単価って変えられないものなんじゃ…?」と思っていませんか?実は、様々な費用項目において、契約している業者との交渉を行うことで、コスト削減できる可能性は大いにあるのです!
ここで、経費の削減ができるポイントを、いくつか例を挙げて見てみましょう。
「ここもっと削れる?」気になるコスト削減ポイント
1.オフィス用品
1-1.コピー料金
コピーの使用料はチャージ(カウンター料金×印刷枚数)料金とリース料金で成り立っています。
カウンター料金とは1枚印刷をするごとに利用者が業者に支払う料金のことです。
コスト削減のためには前述したように印刷枚数を減らすことも大切ですが、それ以上に、カウンター料金を現状の印刷枚数に応じた適切な価格にすることが重要です。
カウンター料金は一般的にモノクロ1枚2~3円、カラー1枚15~30円程度であることが多いですが、現状の印刷枚数によっては個別交渉でそれよりも下げられる可能性が高いです。
「コピー枚数は極力減らしてるのに、料金があまり変わらない…」と感じているようであれば、一度契約を見直し、業者と交渉をし直してみるといいかもしれません。
1-2.電話料金
電話料金は、どんな会社でもかかるコストですよね。
固定電話だけでなく、社員に業務用携帯を配給している企業も多いのではないでしょうか。
コスト削減のためには回線種別の変更や契約プランの変更なども効果的ですが、回線切替には新たな機器の導入や現地調査などでコストが発生する可能性がありますし、契約プランの変更も、社内の通話状況によっては逆に不便になってしまいます。
通信業界では、通信事業者と個別交渉で通信サービスの料金や提供条件を取り決める「相対契約」が一般的になりつつあります。
社外宛ての通話が多いのか、社内同士の通話が多いのかなど、社内の通話状況をきちんと把握し、通信事業者との交渉で割引率をいかに上げられるかが重要です。
1-3.銀行振込手数料
毎月の銀行振込にかかる手数料も、積み重なれば相当な金額になります。
振込件数を減らすわけにはいかないので、下げるべきは振込手数料の単価です。
一般的には銀行の窓口で振込をするよりも、インターネットバンキングを利用したほうが手数料が100~300円程度安くなります。
店舗を持たない「ネット銀行」を利用するという手もありますが、今までの取引先銀行から銀行を変えるのはちょっと…というケースも多いと思います。
そんな時に利用を検討してみてほしいのが「振込代行サービス」です。
これは、銀行振込を代行してくれる上、手数料も格安にしてくれるというサービスで、手数料を一律297円に設定している企業もあるなど、コスト削減にはかなり効果的と言えます。
「今日からできるコスト削減」連載第2回目は振込代行サービスをまとめたレポートをお届けする予定です。
興味のある方は、次回のアイミツレポートを楽しみにお待ちください。
2.IT
2-1.システム保守費用
システム保守には、ソフトウェア保守・ハードウェア保守・サポート対応の3つの費用が発生します。
一般的に、システム会社はシステム保守費用の目安を「ソフトウェア開発費の10~15%」と定めていますが、その根拠は不明瞭であることが多いです。
サーバーの運用費用が下落傾向にあるにも関わらずハードウェア保守の料金が高いままであったり、ほとんどサポートを利用していないのに定額料金が発生していたりと、システム会社との交渉次第で削減できる部分は非常に多いのです。
2-2.インターネット回線費
インターネット回線費は、回線費・プロバイダ料金・ルーターなどのレンタル代で構成されています。
近年、回線費用・プロバイダ費用などは下落傾向にあるため、現在の料金を正確に捉え、業者との交渉を行うことで、現在の回線を切り替えることなくコスト削減が実現します。
3.営業
3-1.DM(ダイレクトメール)費用
DMは企画・デザイン、印刷、用紙、加工、発送の各段階でコストがかかります。
企画・デザイン費は各社料金体系がばらばらであることが多く、DMの効果を意識するあまり、どの項目にどの程度の費用がかかっているのか曖昧になりがちです。
また、印刷部数が多くなるとボリュームディスカウントで1部あたりの単価が下がる傾向があります。
コスト削減のためには、現状の企画・デザイン部分の委託内容を把握し適正価格への削減交渉を行うことと、発注するボリュームのコントロールをすることが効果的です。
まとめ
「これ以上は下げられない」と思っていた部分でも、まだまだコストを削減できる可能性があるということをお分かりいただけたでしょうか?
例に挙げたコピー料金やシステム保守以外にも、契約している業者との交渉次第でコストを下げられる可能性の高い項目はたくさんあります。
アイミツでは弊社が独自に持っている適正単価のデータを利用して、コスト削減のお手伝いもしています。
「適正な単価を知りたい!」「うちの会社にもコスト削減できる項目がないか見てほしい!」と思ったら、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
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