「漠然とした理想」が形に。PRONIアイミツのヒアリングが導いた、難しい要件に応える会社との出会い

支援センターあんしんの取り組み——障がい者支援を軸に、日用品の製造と仕組みづくりで社会貢献を広げる

― 支援センターあんしん様の取り組みについて教えてください。

久保田様：創設当初から、雇用・環境・地域共生といったテーマに自然と取り組んでおり、今でいうSDGsの理念を先取りしていたように思います。

代表的な取り組みが「障がいのある方の社会参加支援」と「トイレットペーパーの製造販売」ですね。製造に障がいのある方も携わるこの事業には「 障害者優先調達推進法」という法律が深く関わっています。この法律では自治体に障がい者関連事業所との取引実績を確保することが求められています。とはいえ、新たに雇用を生み出したり新規事業を立ち上げたりするのは簡単ではありません。その点、必需品の購入先を障がい者関連事業所に切り替えるだけで実績になります。自治体や企業にとって大きなメリットとなる仕組みです。

さらに、香料や漂白剤を使わない環境配慮型の商品であることも特長です。事業を始める際には会長自ら製紙事業の本場・静岡に赴きノウハウや製造機械を調達、本格的な品質を確保しました。こうした背景もあって、「購入するだけでCSR（企業の社会的責任）やSDGsに貢献できる」と支持されています。

加えて、新潟県や 十日町市のふるさと納税の返礼品にも採用されています。「トイレットペーパーを買い替えるだけで社会貢献になる」シンプルですが、とても力強い仕組みだと感じています。

十日町市や新潟という土地に根を張り、地域に支えられながら事業を続けてこられたことが、私たちにとって大きな力になっています。

リニューアルに踏み切った理由は「オンラインショップの不便」と「情報発信の遅れ」

― ホームページのリニューアルを検討された理由は？

久保田様：リニューアル前のホームページには、2つの課題がありました。ひとつは「ホームページに組み込んでいるオンラインショップの送料設定をカスタマイズできないこと」、もうひとつは「情報発信をタイムリーに行えないこと」です。本来は別軸の課題でしたが、まとめて解消してしまおう、というのがリニューアルに踏み切った大きな理由でした。

まず、オンラインショップの送料設定問題です。同一県内は一律の料金設定しかできない仕様だったのですが、私たちは既存の宅配業者以外にも自社職員と配送ボランティアによる独自の配送網を取り入れており、同じ新潟県内でも複数の送料設定があります。十日町市と近隣地域は送料無料、佐渡島は特別料金といった具合に、本来は区分が必要なのに、それが反映できなかったのです。

もうひとつは、情報発信のスピード感です。私たちの活動をタイムリーに伝えることで共感を広げ、その先で寄付を募る体制へとつなげたいと考えていました。しかし、ホームページの更新をすべて制作会社に依頼していたため、「伝えたいときに伝えられない」もどかしさがありました。

― 制作会社探しで苦労された点はありますか？

久保田様：自分でも探してみようと、月額980円と謳っている格安の会社など、複数問い合わせてみました。最初は「安いなら助かるかも」と思ったんですが、実際に話を聞いていくとオプションでどんどん金額が膨らんでいって……。「結局これなら頼めないな」と。

さらに、やりたいことは頭の中にあるのに、言葉にするのが意外と難しくて。課題や要望をもれなく整理して齟齬なく相手に伝えるのは本当に大変でした。そのやり取りにも結構な時間を取られてしまい、PRONIアイミツさんに相談する前にはだいぶ日数をロスしていた状態でした。

Web検索で出会ったPRONIアイミツ。とっさの気配り対応が信頼のきっかけに

― PRONIアイミツを利用された経緯を教えてください

久保田様：Webで「ホームページ 改修」など色々検索する中で、たまたま見つけたんです。それでページにあるアンケートを入力したら、すぐ電話がかかってきて！ちょっと驚きました。私の様子からゆっくり通話できない状況を察してくれて「詳しいことは明日改めてお伺いしますね」と短い通話で終わらせてくれる気遣いがありました。

すぐに連絡をくれたことで「この後、どうなるのかな？」と不安を持ったまま日をまたがずに済み、安心できました。翌日にはじっくり話を聞いてもらえて、このスピード感と配慮のおかげで期待値が一気に高まりました。「こんなに早く動いてくれて、対応もしっかりしているんだ」と感心しましたね。

助かったのは会社紹介の「早さ」と「的確さ」。低予算でもしっかり応えてくれる会社との出会い

― アイミツから3社ご紹介しましたが、発注先を選ばれた決め手はどんな点でしたか？

久保田様：当初、私たちの予算はかなり低めに設定していたので、「手を挙げてくれる会社を探すのは大変だろうな」と思っていました。ところが、PRONIアイミツさんに相談後、わずか数日で3社も紹介していただけて。すでに選定日数をロスしていた為、そのスピード感には本当に助けられました。

紹介いただいた3社のうち、2社は「やりたいこと」にある程度近い提案ではあったものの、少し意図のズレを感じていました。対して今回発注先となったタイズさんは、こちらが思い描いていた機能や課題にしっかり合致した提案をしてくれて、まさに乖離のない内容だったんです。さらに予算内に収めることができ「ここまで応えてくれるのか」と少し感動しました。

― 制作過程で印象に残っていることはありますか？

久保田様：オンラインショップを新システムに移行するのは、簡単ではありませんでした。特に、決済方法の審査では多くのシステムを追加したこともあり、私が想像していたより日数がかかりました。

しかも「オンラインショップの営業を止めないまま、システムに移行させる」ことが難しくて。古い決済と新しい決済を並行して動かし続ける必要があり、その間は事務作業が二重になったり、お客様からの問い合わせが増えたり……本当に大変でしたね。

これはタイズさんにとっても想定外の点もあったようですが、一緒に新システムを試して話し合いながら悩みを解決していった、という感覚があります。細部にまでこだわったことで、完成するまでに時間を要しましたが、結果的にはタイズさんで良かった、と満足しています。

リニューアルでオンラインショップを効率化。情報発信力が向上し、寄付ゼロも突破

― リニューアル後の成果についてはいかがですか

久保田様：リニューアル後は大きな変化がありました。これまで電話やFAXでの発注が多かったトイレットペーパーの受注業務もWebでの発注が増え、法人の事務効率化にもつながりました。

さらに、自分で更新できるようになったことで、イベントや取り組みをタイムリーに発信でき、情報発信のスピード感が全く違います。

特に2月に大雪の災害に遭い、法人の車庫が潰れた際には、サイトで呼びかけるとすぐ寄付が集まり本当に助かりました。ワンクリックで寄付できる仕組みは、寄付する方にとっても、私たちにとっても大きな変化です。

寄付も、これまでは新規の寄付はほぼゼロでしたが、リニューアル後は3ヶ月で3件。数字だけ見れば小さいものの、ゼロを突破して仕組みが動き始めた実感は大きかったです。

言葉にできないニーズまで拾い上げてくれた。スピードと丁寧なヒアリングに安心

― 改めて、PRONIアイミツを利用して良かったと感じる点を教えてください

久保田様：一番はスピードです。問い合わせたその日に電話があり、翌日には詳しく話を聞いてもらえた。このテンポ感は、自分一人で探していたら絶対に得られなかったと思います。

それとヒアリング。単に条件を聞くだけではなく、「背景」や「今後どうしたいのか」まで丁寧に聞いてもらえました。自分の中に"やりたいこと"はあるけれど、それをうまく言葉にできないことってありますよね。そうした"想い"まで拾い上げて整理してもらえたことは、とても助かりました。

― 自分で探す場合と比べて、違いはどのあたりにありましたか？

久保田様：自分で探すと、どうしても価格の安さや見た目の良さといった表面的な判断になりがちです。でもPRONIアイミツでは、こちらが気づいていなかった要件まで言語化してくれる。そのおかげで"本当に必要な条件"で比較・検討できたのが大きな違いでした。

知人にも「自分で全部会社を探さなくていいし、親身に聞いてもらえるサービスがあるよ」と伝えました。

私自身もそうでしたが、会社探しや業務委託先の選定は本当に大変で、不安も多いものです。PRONIアイミツはスピード感と丁寧な聞き取りで、安心して比較・選定ができたので、まずは相談してみることが安心につながる一歩になると思います。