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それ「間違い敬語」じゃありませんか?すぐに身につき、明日から使える正しい敬語一覧【2024年最新版】

更新日:2024.01.24

はじめに、敬語は友好な関係を築き上げるためのコミュニケーション方法の1つだと考えて下さい。

「間違った敬語」を使い続けることは、相手とのコミュニケーションが取れていないことになります。
間違った敬語に気づかず、心象を悪くし貴重な商談を台無しにしてしまった・・・なんてこと避けたいですよね?
正しい敬語を身につければ「これであってるかな?」という不安もなくなり、自信を持って相手と話すことができるので相手からの印象も良くなります。
綺麗な敬語を使えていると上司からの信用度もアップし、重要な取引を任されることもあるでしょう。

年が明け、あと数ヶ月で敬語が覚束ない新入社員が入ってきます。
後輩の模範となるべく正しい敬語を覚え、尊敬される先輩になるために、
日常使っているかもしれない間違った敬語を正しましょう!

間違えがちな敬語その1 「二重敬語」

二重敬語の例
出典: ワーズハウスへようこそ(読売新聞) http://www.ntv.co.jp/wordshouse/backnumber/110528.html

相手に失礼がないよう、できるだけ丁寧な言葉を話そう!…と意識するあまり1つの言葉を重ねて敬語にしてしまう…。
それが二重敬語です。

例えば、「部長がおっしゃられていました」 これは二重敬語です。
「言う」を敬語にすると「おっしゃる」になり、さらに「れる」をつけ「おっしゃられる」にしてしまうと二重敬語になってしまいます。
「部長が言ってた」の敬語は「部長がおっしゃっていました」となります。
二重敬語は、敬語を使い慣れてない人に多く見られる誤ったもののようです。

これだけで印象が悪くなることは恐らく無いとは思いますが、敬語を重ねたところで敬意が高まることはありません。
できるだけ綺麗な敬語を使うことを意識しましょう。

二重敬語のNG例:「ご拝読しました」

とても丁寧な言葉ですが、「拝読」は「読む」の謙譲語になりますので「ご拝読~」にすると二重敬語になっていまします。
この場合は「拝読致しました」で問題ありません。
謙譲語は「自分側を低めることで相手に敬意を表す」敬語のことを言います。
よく使う「申し上げる」「ご連絡する」なども謙譲語ですね。
また、敬意を表す相手の行為に謙譲語を使うのは大変失礼にですので注意しましょう!

間違えがちな敬語その2 「ウチソト逆転敬語」

ウチソト逆転敬語

いつもは高めるべき相手の上司を社外の人の前でも立てていませんか?
自社の人を社外の人の前で高める必要はありません。
こういった社内(ウチ)と社外(ソト)での高める立場が逆転する間違いを「ウチソト」逆転敬語といいます。
自分の立場から見て「誰を高め誰を低めるか」を意識することで段々と正しい敬語が身についていきます。

電話応対で間違えがちな敬語が「課長にお伝えします」。
高めるべき社外取引先の方に対し「自社の人間」を高める言葉になってしまっています。
この場合「課長に申し伝えます」が正しい敬語です。
たとえ自社の社長であっても、ソトの人に対しウチの人を高める表現を使ってしまうのは間違い敬語にあたります。

逆転敬語のNG例:「○○部長は14時にお戻りになります」

これもありがちな間違い敬語ですね。
「お戻りになります」は尊敬語です。
社外の人とのやりとりで自社の人間を高めてしまっています。
また、外部の人の前では「○○部長」ではなく、「部長の○○」と話しましょう。
「部長の○○は14時に戻ってまいります」が正しい敬語です。

尊敬語は「敬意を表したい相手、または話題に登場した人物を高める」時に使用する敬語です。
電話先の社外の人に対して、社内の人の行為を表す際には尊敬語ではなく謙譲語を使います。
謙譲語と尊敬語を間違って使わないことが大切です。

間違えがちな敬語その3 「勘違い・ムダ敬語」

勘違い敬語

「本日はお休みをいただいております」という言葉、よく聞きませんか?
これは間違った表現です。先ほどのウチソト逆転敬語と同じく、社内の人間を高めてしまっています。
こういった誰でも使っている言葉を「勘違い」して使っているケースはたくさんあるので、少しずつ正して綺麗な敬語を使えるよう心がけましょう。

これもよくある間違いですが、「お名前頂戴してもよろしいですか?」
「頂戴する」は「もらう」の謙譲語ですので、「お名前をもらってもいいですか?」になってしまいます。
「名刺を頂戴する」と混同してこのような表現が広まってしまったようです…。
この場合は「お名前をお聞かせ頂けますか?」が正しい敬語です。
「~という形」「~のほう」も頻繁に使用せず、すっきりとした綺麗な表現を選ぶようにしましょう!

「勘違い・ムダ敬語」のNG例:「今雨が降ってらっしゃるようです」

「お車が到着なさいました」も同様に、車や雨に対して尊敬語を使うのは違和感がありませんか?
聞き手を高める表現を使う場合は「今、雨が降っております」「車が到着致しました」が正しい敬語です。
なんでもかんでも「お」や「ご」を使ってしまうと「ムダな敬語」、「二重敬語」になってしまいますので、適材適所使用しましょう。

抑えておきたいポイント

敬語は誰しもはじめから完璧に使えるものではありません。
尊敬する上司もこのまとめで紹介した「間違い敬語」を使っていた時期があるかもしれませんよ。
新しく入る後輩に尊敬される先輩になるために、以下のポイントを意識してクセづいた間違い敬語から脱却しましょう!

1.敬語を重ねない

とても丁寧な言葉に聞こえますが、一つの言葉に敬語を重ねても相手を敬う言葉にはなりません。
特に「~れる」や誤った「ご」や「お」を使わないよう心がけましょう。

2.自分の立場から「誰を高め誰を低める」かを意識する

社外の人の前で社内の人のことを話す際、社内の人を高める必要はありません。
「ウチ・ソト」の関係を理解して話せるようにしましょう。

3.自分や物に敬語を使わない

物を高めるないように意識するだけでとても自然な敬語を使えるようになります。
感謝の言葉を伝える際、自分を高める言葉を使ってしまっては台無しです。

【まとめ】

使ってしまいがちな「間違い敬語」を一部紹介しましたが、「使ってる!」と気づけるものがあれば幸いです。

繰り返しますが、敬語は突然使えるものではありません。
もし、あなたが指導担当になった際、新入社員が若者言葉が混じった敬語を使っていたとしても、
無理に正そうとせず、一つ一つ丁寧に教えていくことが重要です。
後輩と話す中で自分が使っている「間違い敬語」に気づくことがあるかもしれませんね。
新人研修は「間違いをただ指摘する」ことではなく、「間違いに気づかせ成長」させることが大切です!

友好的なコミュニケーションを築く相手は「高める側」の人だけではありません。
耳にしたことがあるかもしれませんが「怒る」と「叱る」は意味が大きく異なります。
ただ「怒る」だけでは苦手意識を植え付けるだけで何も得ることが出来ません…。

右も左もわからない後輩たちが自信を持って仕事に取り組めるよう信頼関係を築き、
双方にとって有意義な時間になるといいですね。

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