採用コストを削減する方法は？対策の手順、ポイントを解説！【2024年最新版】

新たに人材を採用するには、求人広告の掲載やプロモーション資料の作成、面接の際の人件費など内部・外部で多種多様な採用コストが発生します。そこで今回は、さまざまな外注先を比較検討できる「アイミツ」が、採用コストの現状、費用相場、採用コスト削減の方法やポイントなどを分かりやすく解説します。

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採用コストの削減方法や対策についてお伝えする前に、まずは「採用コストの基礎知識」を解説します。

採用コストとは一言で説明すると、「企業が人材を採用するにあたってかかるトータルコスト」を意味する言葉です。人材を採用するためには、求人広告の掲載、面接、PRのための資料作成など、人件費も含めさまざまなコストがかかりますが、これら採用に関わるすべてのコストをまとめて採用コストと呼びます。もちろん、採用コストをゼロにはできませんが、企業としてはなるべく少ないコストで人材を採用できるに越したことはありません。

採用コストは年々上昇傾向にありますが、大きな原因となっているのは「少子高齢化」です。少子高齢化が進んでいる現代の日本では、市場へ新たに加わる労働人口が減少。その結果、限られた労働力を求めて企業間での人材獲得競争が激化し、競争に勝ち抜いて欲しい人材を獲得するために従来よりも多くの採用コストをかける企業が増えているのです。日本では依然として労働力不足は解消されていないため、企業としては引き続き採用コストの問題に向き合っていく必要があります。

採用コストは内部コスト・外部コストの2種類に分類できるため、ここではそれぞれの内訳について解説します。

外部コストとは、文字どおり「採用コストの中における外注費」に分類されるコストで、具体的には以下のようなものが該当します。

・求人広告費
・人材紹介会社への手数料
・説明会や面接会の会場費用
・会社案内やプロモーション動画の制作費用
・内定者に対する外部研修費用

外部コストは外注した際に発生する費用であるため、コストの算出は容易に行えますが、傾向として大きな金額になるケースが多い特徴も持っています。

外部コストとは、「採用コストの中において社内で発生するコスト」に分類されるコストで、具体的には以下のようなものが該当します。

・人事担当者の人件費
・面接官の人件費
・面接にあたるスタッフの宿泊・交通費
・応募者への交通費

外注費としてコストを算出しやすい外部コストと異なり、内部コストは主要なコストである人件費が給与に含まれるため、どの程度の費用が採用に割かれているのかを明確化させるのが難しい特徴を持ちます。

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一般的に、企業がどの程度の採用コストをかけているのか気になる方も多いでしょう。そこでここからは、新卒採用・中途採用それぞれの採用コストの費用相場を紹介しますので、自社の採用コストと比較してみましょう。

リクルートによる「就職白書2020」では、2019年度新卒採用時の1人あたりの平均採用コストは93.6万円でした。2018年の新卒平均採用コストが71.5万円だったため、大きく上昇していることが分かります。また、企業への聞き取り調査から多くの企業が「「新卒採用活動に係る労働時間」「新卒採用に係るマンパワー」が課題であると回答しており、内部コストがかさんだことが採用コスト増加の大きな要因になっていると考えられます。

こちらも同じく、リクルートによる「就職白書2020」のデータを参考にすると、2019年度中途採用1人あたりの平均採用コストは103.3万円となっており、新卒採用と同じく、前年の83.0万円から増加しています。ちなみに新卒採用より中途採用のコストが高くなっているのは、即戦力となる人材を採用する目的で、企業が広告費・人材紹介費などの外部コストをより多く割いていることが要因だと考えられます。

採用コストを効率的に削減するには、手を付ける部分を複数のプロセスに分けて、段階的に対処していくと良いでしょう。おすすめは、採用コスト削減に関わる施策を以下3つの順で対応していく方法です。

1.採用コストの全体像を把握
内部コスト・外部コストに分けて年間にかかったコストを分類

2.採用コストを詳細に把握
求人コスト、人件費など、各種コストを細かく分類し、「何に、どの程度コストがかかっているのか？」を明確にする

3.採用コストの見直し
現状把握で明らかになった問題や改善が可能な部分に手を付ける

採用コストの見直しにおいて大切なのは「細かな部分まで把握し、問題点・改善点を浮き彫りにする」ことですから、現状把握や分析には力を入れましょう。

具体的な施策をお探しの方向けに、ここで採用コスト削減に効果的な3つのポイントを紹介します。

採用活動において求人広告は欠かせないツールですが、媒体によって特徴や強みが異なるため、求人媒体を見直すことで採用コストを削減できる可能性があります。

・料金体系
・媒体の強み（特化した分野・業種など）
・求人エリア

これらのポイントを参考にしながら、自社が求める人材から効率よく応募を獲得できる媒体に乗り換えることで無駄なコストを削減できる可能性が高くなります。

リファラル採用とは、自社の従業員が持つ人脈を活用して、従業員による紹介・推薦で進める採用活動です。リファラル採用で紹介・推薦される人材は、自社の社員と面識のある人材ですから、双方のニーズにマッチした人材を獲得しやすいだけでなく、退職のリスクを軽減できるメリットがあります。また、求人媒体への掲載費用がかからないため、外部コストを大幅に削減できる点もリファラル採用の大きな魅力です。

内部コストを削減したいなら、選考に関わるフローや内容を見直すのがおすすめです。採用活動では、面接や書類審査など内部でさまざまな業務が必要となりますが、むだな作業や非効率な業務を行っていると、当然内部コストは膨れ上がってしまいます。そのため、「面接回数を減らす」「採用業務をマニュアル化する」「一次面接を電話面接にする」など、選考フローや内容を見直すことにより、採用活動全体の時間や工数を削減し、内部コストを抑えやすくなります。

少子高齢化の影響を受けて、日本では採用コストが上昇傾向にありますが、工夫次第でむだなコストを削減することも可能です。ただし、採用コストの見直しには専門的なノウハウや経験が求められる場面もありますので、必要に応じてプロの手を借りるのもひとつの手でしょう。アイミツでは、採用コスト削減に役立つ会社の情報を数多く取り揃えていますので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

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