人材紹介の手数料は?業種別の取引事例12パターンや早期退職の返還規定も解説
本記事の結論
- Q. 人材紹介の手数料は?
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A. 人材紹介の手数料は、採用者の理論年収の20〜35%が相場です。専門職やハイクラス人材では40〜50%になることもあります。
- 人材紹介は成功報酬型が主流で、一般的に採用者の入社時に手数料が発生する
- 業種や職種によって料率は異なり、医師は約330万円、事務職や販売職は100万円前後が平均
- PRONIアイミツの取引実績では、事務職約74万円、営業職約110〜160万円、研究職約135〜145万円などの事例がある
「人材紹介サービスは便利そうだけど、手数料が高いと聞いて不安」「結局どのくらいの費用が発生するのかイメージできない」そんな悩みを抱えている採用担当者は多いのではないでしょうか。
費用の算出方法や返金ルールを理解しないまま契約すると、想定外のコストが膨らむリスクがあります。
そこで本記事では、手数料の仕組みや料率の目安、職種ごとの平均額、さらに失敗を防ぐためのポイントを整理しました。読み進めることで、採用コストを正しく見積もり、無駄を防ぐための判断材料が得られるはずです。
⇩1社でも多く人材紹介会社を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
最近の更新内容
- 2026.06.17 更新
- 人材紹介における手数料の詳細をすぐに知りたい方のために、内容をアップデートしました。 ・採用後に早期退職した場合の返還規定について内容を更新 ・人材紹介の費用に関するよくある質問を追加
人材紹介の手数料は理論年収の20〜35%が相場
人手不足などで新たに従業員を雇う際、人材紹介会社へ採用を依頼するケースがあるでしょう。その際、求人掲載や応募者対応、面接などの採用活動にかかる費用として、紹介会社に支払うものが紹介手数料です。
1人あたりの採用における紹介手数料は、採用者の理論年収の約20〜35%とされており、高度な専門知識を要するハイクラス人材や、人材不足が深刻な業界の場合は、理論年収の40〜50%前後に引き上げられるケースも見受けられました。
理論年収は、「月給×12ヵ月+賞与」で計算でき、交通費などは対象外となります。
以下の図は、理論年収400万円の人を採用する際にかかる手数料の目安です。料率は人材紹介会社が定めるものですが、今回は仮に20%、30%、35%の3パターンで算出しました。

また、理論年収を正確に把握することは予算の見通しを立てる上で重要です。以下に理論年収に含まれるものと、含まれないものをまとめましたのでご覧ください。
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- 理論年収に含まれるもの
基本給、諸手当、賞与、固定残業手当、住宅手当、家族手当 - 理論年収に含まれないもの
交通手当、残業手当、出張手当
- 理論年収に含まれるもの
紹介手数料は料率(パーセンテージ)が重要となることが判明しましたが、これは業種によっても異なります。次項でさらに詳しく見ていきましょう。
【業種別】人材紹介における平均手数料と平均料率
ここでは、厚生労働省が発表している業種別の平均手数料を紹介します。また平均手数料を算出するための平均料率もあわせてチェックしてください。
| 業種 | 1人の採用にかかる 平均手数料 |
平均料率 |
|---|---|---|
| 医師 | 約330万円 | 約24% |
| 看護職 | 約83万円 | 約22% |
| 介護職 | 約77万円 | 約27% |
| 保育士 | 約78万円 | 約28% |
| 専門的・技術的職業従事者(※1) | 約117万円 | 約32% |
| 事務従事者 | 約111万円 | 約33% |
| 販売従事者 | 約105万円 | 約32% |
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- (※1) 専門的・技術的職業従事者:一般的にITエンジニア、研究職、法務職、経営・管理職、デザイナー、イラストレーターなどを指す
- 参考:令和4年度厚生労働省委託 職業紹介業に関するアンケート調査報告書42P,45P
医療・介護・保育分野は平均料率が20%台と比較的低いものの、医師は高年収のため手数料が約330万円と突出します。一方、看護・介護・保育は同程度の料率でも年収が低く、手数料は70万〜80万円に収まります。つまり、料率は低くても職種ごとの年収差で手数料額に大きな開きが出るのが特徴です。
次に、専門的・技術的な職業従事者では料率が32%前後と高く、手数料額も117万円と中規模の金額となっています。これは、高度なスキルを持つ人材の希少性を反映した数値であり、年収と料率の双方が影響していると考えられます。
また、一般的な事務職や販売職では、専門職ほどの高収入ではないものの、料率は3割を超えており、手数料総額は100万円前後に集約しています。採用ニーズが高く競争が激しい領域であることから、紹介会社が高めの料率を設定している傾向がうかがえます。
全体としてみると、紹介会社への支払いは単に料率だけでなく、対象となる職種の平均年収によって大きく左右される仕組みとなっていました。
PRONIアイミツの人材紹介発注事例【独自調査】
ここでは、2020年1月〜2025年3月の当社取引データの中から、人材紹介の見積事例を複数紹介します。
前項の、厚生労働省の統計データには含まれていない業種についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
- オフィスワーク・事務職
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- 一般事務 約74万円(税抜)
∟ 資格や経験不問で未経験可能 - 経理事務 約100万円(税抜)
∟ 工場長候補として経理経験も求める
- 一般事務 約74万円(税抜)
- 営業職
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- 営業職業務 約110万円(税抜)
∟ 固定顧客に対する営業 - 営業職業務 約160万円(税抜)
∟ BtoB向け商材の営業、営業経験が1年以上ある人材
- 営業職業務 約110万円(税抜)
- 研究職
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- 生物分野の研究要員 約135万円(税抜)
- サプリメントの研究開発要員 約145万円(税抜)
- 生物分野の研究要員 約135万円(税抜)
- 製造職
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- 工場の製造スタッフ 約72万円(税抜)
∟ 特殊精密加工技術を持つ人材 - 品質管理スタッフ 約147万円(税抜)
- 工場マネジメント職 約148万円(税抜)
- 自動車工場の管理職 約158万円(税抜)
∟ 工場長候補の方を募集
- 工場の製造スタッフ 約72万円(税抜)
- 飲食業
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- 調理スタッフ 約94万円(税抜)
∟ 経験者の募集 - ホテルの飲食店スタッフ 約135万円(税抜)
- 調理スタッフ 約94万円(税抜)
⇩依頼の前に、大まかな料金のシミュレーションをしたい方は以下をご活用ください。
人材紹介における費用の仕組み
前半でもお伝えしたとおり、人材紹介の費用は紹介にかかる手数料が大半です。しかし、採用難易度が高い業種においては着手金が発生することもあります。
本項では手数料と着手金について、費用発生の仕組みを解説していきます。

手数料
企業の求人ニーズに合った候補者を紹介してもらう対価として手数料が発生します。
多くの人材紹介サービスでは「候補者が紹介され、採用が決まり、実際に入社した時点」で手数料が発生し、この料金形態を一般的に成功報酬型と呼びます。
そのため、候補者を紹介してもらい、選考を進めている段階では費用はかかりません。また、最終的に採用に至らなかった場合も料金はかからないため、費用を無駄にするリスクを抑えて採用活動をすることができます。
手数料の計算方法
紹介手数料の計算方法には「届出制」と「上限制」の2つの方式が存在し、どちらを採用するかは紹介会社によって異なります。

現在、主流となっているのは届出制です。こちらは、採用者の初年度の理論年収に、事前に設定した料率を掛け合わせて算出される仕組みです。
一方で、上限制を採用している会社はごく少数ではありますが、この場合、採用された人の賃金の10.8%が手数料の上限となり、6ヵ月以上勤務する場合には6ヵ月分の賃金額に10.8%をかけて算出されます。
着手金
専門職やエグゼクティブ層を探す場合は、手数料だけではなく着手金も紹介会社へ支払うケースがあります。
これらの人材は通常より採用難易度が高いため、紹介会社は他社に在職中の人材のスカウト、ヘッドハンティングという形をとることがあります。その負担分を着手金として紹介手数料の一部から先に支払います。
具体的な金額は紹介対象者のスキルやスカウトの難易度によって変わるため、ほとんどの人材紹介会社が公開していません。また、紹介を経て採用に至らない場合も着手金は戻ってこないので注意しましょう。
採用後に早期退職した場合の返還規定とは?
早期退職があった場合の返還制度は、法律で必ず設けなければならないと定められているわけではありません。ただし、人材紹介の手数料は高額であり、採用後のミスマッチも起こり得るため、多くの企業では事前に返還ルールを取り決めています。
保証期間は一般的に入社から3ヵ月程度ですが、企業によっては6ヵ月前後と長めに設定されることもあります。
返還される割合は退職した時期によって変動し、例えば1ヵ月以内なら約80%、1〜3ヵ月以内であればおよそ50%といった基準がよく見られます。その他の返還率と退職期間は以下の通りです。
| 退職時期 | 返金率の目安 |
|---|---|
| 1ヵ月以内 | 80〜100% |
| 1〜3ヵ月 | 50〜80% |
| 3〜6ヵ月 | 0〜50% |
就業期間が長くなるほど返還率は低下するのが通常であり、具体的な条件や金額は紹介会社ごとに異なるため、契約前にしっかり確認しておくことが大切です。
依頼する企業はリスク回避のため長い保証期間を望みますが、期間が延びると紹介会社の担当者の報酬確定が遅れるため、優秀な人材を紹介されにくくなります。
特に人手不足の現状では、紹介会社も求人を選別できる立場にあり、この傾向が一層強まっています。
人材紹介はお得?費用対効果を他サービスと比較
これまで、人材紹介サービスの費用相場をお伝えしましたが、1人あたりを採用するのにどのくらいの費用をかけるのが一般的なのか、他の媒体・サービスも比較します。
| 採用手法 | 費用感 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 人材紹介 | 理論年収の20~35% | 短期間で即戦力人材を確保 | 手数料が高額で負担大 |
| 求人広告 | ・中途採用:20万~100万円 ・新卒採用:40万~300万円 ・アルバイト・パート:2万~40万円 ※1ヵ月掲載を想定 |
広く募集でき知名度向上 | 効果は掲載期間に依存 |
| 自社サイト | 運営費のみ | 低コストで採用情報発信 | 集客力が弱いと応募少ない |
| ハローワーク | 無料 | 無料で幅広い層に告知 | 即戦力採用には不向き |
| リファラル採用 | 30万円未満 | マッチ度高く定着率良い | 社員人脈に依存しやすい |
| ダイレクトリクルーティング | ・成果報酬型:理論年収の15~20% ・定額型:60万~330万円程度 |
優秀層に直接アプローチ | 工数と担当者スキル必要 |
母集団を集めるには大きなコストがかかります。求人広告の出稿料に加え、採用担当者の人件費や説明会の運営費などで、100万円近い費用になることも珍しくありません。
さらに採用が長期化した場合や追加施策を実施した場合には、想定を超える負担になる可能性もあります。金銭面だけでなく、候補者とのやり取りや進捗管理といった人的コストも見逃せません。
一方、人材紹介サービスを使えば、採用が決定するまでは費用が発生しないため、採用に至らなかったのにコストだけかかるといったリスクを避けられます。また、発生する手数料は事前に把握できるため予算管理がしやすく、事務的な負担も軽減されます。
登録された候補者から企業の条件に合う人材を絞り込む仕組みのため、広告で広く募集するよりも効率的かつ精度の高い採用が期待できます。こうした点から、人材紹介会社の利用はコスト面でも有効な選択肢といえるでしょう。
⇩人材紹介コストをできるだけ抑えたい中小企業の方は以下の記事もご覧ください。
人材紹介の手数料は抑えられる?
人材紹介会社のなかには紹介手数料の割引に応じてくれるところもあるので、予算が不安なら事前に相談してみるのも1つ。
ただし、人材紹介会社の売り上げは紹介手数料のみのため、人材紹介会社側としては当然料率が高く、採用につながりそうな会社へ優先的に人材を紹介します。そういった点であまり無理な値引き交渉はしない方がいいでしょう。
企業側ができる紹介手数料を抑える一番の近道はミスマッチを減らすことです。募集要件を明確に伝えることで、早期退職を防ぎ、結果的に返金トラブルや追加採用による余計なコストを減らせます。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
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- 紹介手数料は紹介各社でそれほど大きな違いはない
- 紹介手数料の割引に応じる紹介会社もあるが、無理な値引き交渉は避けた方がいい
- 採用条件をしっかり明確にしておく
人材紹介で失敗しないためのポイント
最後に、人材紹介サービスを利用するうえで押さえておきたいポイントを紹介します。
報酬や条件設定が適切か見直す
求める人材がなかなか集まらない場合、紹介会社だけの問題ではなく、提示している報酬や勤務条件が市場水準に合っていない可能性もあります。
年収が低すぎたり、勤務地・勤務時間の条件が厳しすぎると、優秀な候補者が集まりにくくなります。採用活動が停滞した際には、競合企業の募集条件や業界の相場を調べ、自社の提示内容を再検討することが大切です。
給与水準だけでなく、働きやすさや成長機会などを含めた総合的な条件も重要です。次に挙げるような条件についても、改めて検討してみるとよいでしょう。
- 見直すべき条件の一例
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- 福利厚生
- 労働環境
- 企業文化
- 評価制度
- 社内でのキャリア成長の機会
人材紹介会社の得意分野を見極める
人材紹介会社のなかには、ITなど専門分野の人材紹介に特化したところもあります。そうした分野なら登録者の母数も大きく、希望に合う人材が見つかる可能性が高まるでしょう。大手だけにとらわれることなく、自社の業種にマッチする人材紹介会社を選ぶのも大切です。
レスポンスはできるだけ早く
通常、人材紹介会社は求職者に対して複数の企業を提案します。市場価値の高いハイスキルな人材ほど企業側の取り合いも激しくなるので、人材紹介会社を通じて打診があったらメールの返信なども含めてできるだけ早く対応しましょう。
面接のフィードバックをお願いする
人材紹介会社の担当者とは、必ずフィードバックの時間を持つようにしましょう。
フィードバックを通じて、候補者の強みや改善点を企業と紹介会社の間で共有でき、求職者への理解がより深まります。特に面接で不採用となった場合、このやり取りは一層重要です。単に求職者の今後の転職活動を助けるだけでなく、「このスキルを持つ人がほしい」「社風に合う人物像はこうだ」といった企業側の具体的なニーズを伝える機会にもなります。
結果として、理想の人材像が明確になり、次回以降よりマッチ度の高い候補者を紹介してもらいやすくなります。そのためにも、面接後のフィードバックは積極的に依頼することをおすすめします。
人材紹介の手数料に関するよくある質問
ここでは、人材紹介の費用について採用担当者からよく寄せられる質問に回答します。
Q. 人材紹介の手数料は誰が払うのですか?求職者にも負担はありますか?
日本の職業安定法では、職業紹介事業者が求職者から手数料や紹介料を徴収することは原則として禁止されています。ただし、芸能・モデルや一部の管理職向けなど、例外的なケースもあります。
Q. 人材紹介の手数料は経費にできますか?勘定科目は何になりますか?
一般的には「採用費」や「求人費」などの勘定科目を使用します。早期退職などで返金があった場合は、「雑収入」または支払った採用費のマイナスとして処理するケースがあります。具体的な処理方法は、自社の会計方針や税理士に確認しましょう。
Q. 人材紹介の手数料に消費税はかかりますか?
人材紹介会社が提供するサービスの対価は、国内における役務の提供にあたるため、一般的には課税取引として扱われます。
Q. 複数人を同時に採用する場合、手数料の割引は交渉できますか?
同じ職種で複数名を採用する場合や、年間で一定人数以上の採用を見込める場合は、紹介会社によって料率の引き下げや定額プランを提案してもらえることがあります。ただし、大手紹介会社や専門職・ハイクラス人材の採用では、割引に応じてもらえないケースもあります。
Q. 早期退職の返金ルールは、どんな退職理由でも適用されますか?
候補者本人が家庭の事情や他社への転職などを理由に自主的に退職した場合は、契約内容に基づいて返金されることがあります。一方、企業側の解雇や天災などの不可抗力による退職は、返金対象外となるのが一般的です。
Q. 契約社員やパートを採用する場合、手数料はどう計算されますか?
契約社員の場合は「想定年収×料率」で算出されることが多いですが、雇用期間が半年など有期の場合は、その期間の賃金を基準に計算するケースもあります。パート・アルバイトの場合は、理論年収での算出が難しいため、「1名採用につき一律○万円」といった固定額制が採用されることもあります。
Q. 以前に紹介された求職者を後日直接採用した場合、手数料は発生しますか?
紹介契約書では、紹介された候補者に対する有効期間が定められていることが多く、一般的には紹介から1年以内に採用した場合、直接応募や別ルート経由であっても紹介手数料の支払い対象となる可能性があります。過去に紹介を受けた候補者を採用する場合は、推薦履歴と契約書の内容を必ず確認しましょう。
【無料で相談できる】人材紹介会社で迷ったらPRONIアイミツへ
今回は人材紹介にかかる費用についてご紹介しました。みなさまの参考になれば幸いです。
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医師の紹介手数料はとくに高額ですが、他業種と異なり診療報酬という公的財源(税金)から紹介手数料が支払われます。
決められた枠組みで収入を得ているため、紹介手数料を治療費に上乗せして患者に請求することはできず、経営を直接圧迫しているという問題も。
そのため医療業界においては、ハローワークや都道府県医師会のドクターバンクなど公的紹介制度の活用も検討しましょう。