アンケート設計のポイント！具体的な方法やコツを解説【2024年最新版】

アンケート調査で質の高い回答を得るには、アンケート設計に力を入れる必要があります。しかし、アンケートに慣れていない人は「どう設計すべきかわからない」とお困りなのではないでしょうか。
そこでこの記事では、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、アンケート設計の重要性とやり方を詳しく解説していきます。

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ただアンケートを作成・実施しただけでは、本当に必要な情報を得るのは困難です。せっかく時間と労力をかけてアンケートを行っても、目的の達成に必要なデータが集められなければ本末転倒でしょう。
アンケートは、知りたい情報を適切に把握してはじめて意味を持つもの。より確実に必要な情報を得るためには「アンケート設計」に注力することが大切です。「設問項目をどうするのか」「どんなターゲットに対して実施すべきか」「どんな方法を用いるか」など慎重に検討の上で、設計を進めていきましょう。

ここからは、アンケートを設計する方法を具体的に解説していきます。

アンケートを実施するからには、「会社として明らかにしたいこと（目的）」があるはずです。まずは目的を明確にした上で、その内容に応じてターゲットを設定しましょう。目的とターゲットにズレが生じると必要なデータを集められない可能性が生まれるため、慎重に作業を進めてください。
また、この時には「どの程度のサンプル数を取るのか」も決めておくのがおすすめです。一般的に推奨されているサンプル数は400以上ですが、予算やアンケートの種類などに応じて検討しましょう。

続いては、アンケートの設問を設計していきます。求めている情報をスムーズに得るためには、回答者目線を意識した設問が重要です。回答者の行動や心理面を想定して仮説を立て、それに沿って設問を決めていくのもよいでしょう。
設問が複雑すぎると正しい回答が得られないケースもあるため、できるだけシンプルにすることを心がけるのも大切なポイント。また、設問数が多すぎると途中離脱の要因となってしまうため、最小限に抑えながらも求めている情報が取得できるような内容を意識しましょう。

設問を設計したら、次はいよいよアンケートの実施です。アンケートの方法はWeb調査・オフライン調査が一般的で、前者には「時間・コストが抑えられる」「全国の対象者からアンケートが取れる」といったメリットがあります。一方で、後者は「信頼性あるデータが取得しやすい」「インターネットを利用しない層への調査が可能」というのがメリット。目的やターゲットに応じて使い分けるとよいでしょう。

アンケートの回答が集まったら、各設問に対する回答をデータとしてまとめていきます。Web調査の場合は自動で集計されるため、作業負担の大幅な低減が可能。記述形式の設問がある場合は別途まとめるようにしましょう。
集計したデータをもとに分析を行い、仮説とはどんな部分が異なるのかを明らかにして、商品・サービスの改善や戦略に役立てていきます。

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ここからは、効果的なアンケートを設計するためのポイントについて解説します。

「せっかくアンケートを行うなら、消費者にいろんなことを聞きたい」と考える方も多いでしょう。しかし、設問数の多いアンケートは回答者のストレスにつながり、「早く終わらせたい」という気持ちから回答が雑になることや、「回答に疲れた」と途中離脱してしまうリスクがあります。それでは回答の質が低下してしまうため、設問数は最大でも20問、できれば10問前後にまとめるのが理想です。
無駄な設問を除外するとともに、類似している設問は1つにまとめるとよいでしょう。

設問の内容が複雑では、回答者は理解できず正しい回答が得られません。設問は回答者目線を大切に、かつシンプルな内容を意識して設計しましょう。もし設問の内容がわかりやすい内容であるか判断がつかない場合はほかの人に確認してもらい、率直な意見を聞きながら修正していくのもおすすめです。

設問に合った回答形式を選択するというのも、アンケート設計の重要なポイントです。「選択式にするのか」「記述式にするのか」によって得られる情報は大きく変化します。選択式を用いる場合は「単一選択型」と「複数回答型」「順位型」などがあるので、その中から適したものを選びましょう。
記述式はより詳細な情報が得られる一方で、「回答者の負担が大きいい」「集計・分析に時間がかかる」といったデメリットもあるので、慎重に検討してください。

MECE（ミーシー）は「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略称で、日本語では「漏れ・重複がない」という意味です。たとえば設問1・設問2に類似した内容が含まれていた場合、回答者は「何が違うのか」を考えなくてはならず、ストレスにつながると考えられます。重複・類似する設問は、分析にも悪影響をおよぼす可能性も否定できません。
重複のないよう細心の注意を払いながらも、必要な情報を得るための設問をもれなく盛り込むことが大切です。

アンケート設計はもちろん内製可能ですが、回答や分析の品質に大きく影響する部分となるため、より効果的な調査を実現したいのならリサーチ会社への依頼がおすすめです。アンケートのプロによる適切なサポートが受けられるのはもちろん、要望によっては調査企画や集計・分析にいたるまでトータルで任せることもできます。
「社内にリサーチの経験者がいない」という場合には、外注を検討してみてもいいかもしれません。

本記事では、アンケート設計の重要性や具体的な方法などを解説してきました。アンケート設計の質は得られる回答も左右するため、慎重に作業を進める必要があります。リサーチに関する知識・ノウハウがないのであれば、リサーチ会社への外注も選択肢に加えるべきでしょう。
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