アンケートの回収率が重要視される理由！回収率向上のコツも解説【2024年最新版】

アンケート調査の回収率が悪ければ、データに偏りが出てしまう危険性があります。そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、アンケート調査の回収率についてご紹介！その重要性や回収率を向上させる方法も詳しく解説していきます。

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アンケートの回収率とは、対象者に配布したアンケートの総数のうち、実際に回答が得られた人数やアンケート数の割合のことを言います。例えばアンケートの配布数が5,000、回答数が2,500であれば、2,500（回答数）÷5,000（配布数）×100（%）＝50で回収率は50％です。一般的には、回収率が高いほどデータの信頼性も高いと言われているため、回収できた人数や数だけでなく、回収率も重視しなければなりません。

アンケート調査のサポートツールを販売している会社の調査によれば、アンケートの回収率は平均で33％です。これは100人にアンケートを送った場合、33人から回答が返ってくる計算になります。ただしこれはあくまで平均値であり、アンケートの調査方法などによっても回収率は変わります。例えば「はい・いいえ」で答えられるようなアンケートであれば気軽に答えやすいですが、逆に「この商品の魅力は何ですか？」など記述式で、考えるのが面倒なアンケートの場合は、アンケートを受け取った人も回答する気を失ってしまうでしょう。またアンケートにたどり着くまでが分かりにくい場合も回収率は下がります。SNS、QRコードなどを利用した回答方法などは気軽に答えやすい方法と言えるでしょう。

次にアンケート調査における回収率の重要性について詳しく紹介します。

アンケート調査の回収率は信頼性にかかわる重要なポイントです。例えば回答数だけに着目して2,000件の回答が集まったとすると、十分な数字のように感じるでしょう。しかし配布数が2万件（回収率10%）だったとすると、残りの1万8,000件は回収できなかったことになります。もしこの残りが全て回収されたら、アンケートの結果は真逆になる可能性もあるため、その調査は信用できません。逆に回答数が少なくとも回収率が高ければ情報としての信頼性が高く、マーケティングにも活かしやすくなります。

アンケート調査には対象者全員にアンケートを送る「全数調査」と、対象者を一部抽出して全体の傾向を把握する「サンプリング調査」があります。全数調査の方が正確なデータが得られますが、労力・時間・コストの面からサンプリング調査がよく使用されているのです。回収率が高ければサンプリング調査でも正確なデータが収集できるため、結果的に調査コストの削減も可能となるでしょう。

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次にアンケート調査の回収率を左右する要素について詳しく紹介します。

アンケートでは基本的に対象者の年齢や性別など、属性が定められています。しかし実際に回答する人がこの属性とマッチしていないと、回収率が低くなる可能性があるのです。実際に対象者を設定する場合は、事前にしっかりとマーケティングの課題や顧客層を分析し、アンケートに対して最も関心が高い層を具体的に絞り込みましょう。

アンケートの設問が多いと、回答する人が面倒に感じ、途中離脱や自由回答の書き込み、複数回答可のチェック数減少などが起きる可能性があります。アンケートの設問は必要最低限にとどめ、どうしても数が多くなってしまう場合は2回に分けるなどの工夫をしてください。ページ移動もストレスを感じる可能性があるため、1ページで完結させることも重要です。

どこに何を記入すればいいか分からないアンケートは、回答者の入力ミスや途中離脱を誘発する可能性があります。アンケートを記入する場所や内容が一目でわかるつくりになっているか、確認しましょう。回答例の表記や、ミスがあった場合のリアルタイムでのエラー表示などがあると、より分かりやすくなります。

アンケートには個人情報が多く含まれていることから、答えた内容が何に利用されるのか、またどんな企業がアンケートを収集しているのかがあいまいだと、回答者から不信感を抱かれる危険性があります。企業の情報や個人情報の取り扱い方針、SSLなどのセキュリティ表示を分かりやすく掲載し、安全性が担保されていることを視覚的にアピールしてください。

では最後に、実際にアンケート調査を行う際、回収率を上げるためのポイントについて詳しく紹介します。

回答者は、アンケートの設問がどれくらいあり、どの程度の時間で終わるか分からないとストレスが溜まります。アンケートの開始時に、すぐわかる場所へ、設問数と回答にかかる目安時間を記載し、回答へのハードルを下げましょう。Webアンケートの場合は「あと〇問」「〇%達成」などが表示されていると、回収率が向上します。

アンケートは商品やサービスに対して満足度の高いものほど、アンケートの回収率も高くなる傾向があります。自社が顧客に有益なコンテンツを提供し続ければ商品やブランドに対するファンが増え、自社からの依頼にも協力的になることが考えられるのです。その結果、おのずとアンケートの回収率向上にも期待できるでしょう。

近年ではウェビナー（オンラインセミナー）などが開催され、チャットによるその場での質問や相談なども増えています。そのため例えばウェビナーの開催直後画面を切り替えてアンケートに回答してもらうことで、回収率を上げやすくなります。ノータイムでアンケートに答えてもらえるため、記憶も鮮明であり、より高い精度の回答にも期待できるでしょう。広告やキャンペーンの効果測定なども、施策実施前後のタイミングをしっかり見極めないとアンケートの回収率に影響があるので注意すると良いです。

もちろんアンケートは自社のみでも作成することはできます。しかし、今回紹介したようにアンケートを作成しても回収率を上げなければデータとして活用できなくなることも。また回収率を上げるためにはいくつかの工夫が必要であり、経験の浅い企業が回収率の高いアンケートを作成するのは簡単ではありません。回収率の高いアンケートを作成したいのであれば、調査のプロであるマーケティングリサーチ会社に依頼するのも1つの手段と言えるでしょう。

本記事でアンケート調査の回収率や、その重要性、回収率を上げるポイントについて詳しく紹介しました。アンケート調査は回収率が高くなければ情報としての信頼性に欠けることから、今回の記事を参考に回収率を上げる工夫を検討してみてはいかがでしょうか。
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